西暦2143年、太平洋到達不能極、ポイント・ネモに一つの隕石が着水した。太平洋の中央、陸地から最も離れた場所
であり、規模から津波も発生しないと判断されたそれは、なんの妨害設けずにゆうゆうと大気圏を突入してしまった。そしてそれは人類の大きな過ちでもあった。
それは侵略型生命体の卵だったのだ。後に【母】グランドマザーと呼ばれることになるその生命体は周囲の岩盤や海水そしてたまに近寄ってくる深海生物を栄養源に成長。30年という長い歳月を経て大量の卵を出産した。
西暦2205年。人類にとっての悲劇が発生した。十分に成長した【母】の子供たち、虫に似た外見から【害虫】バグスと呼ばれる侵略型生命体の群れが一斉に太平洋沿岸の島々や陸地に襲撃、到達が比較的早かったチリ沿岸部やニュージーランドは壊滅的な被害を受け、次いで十分な迎撃の時間を取ることが出来なかったオーストラリア沿岸部、そもそも戦力が十分でないオセアニア、東南アジア諸国、そして政治体制の都合で迅速な行動を取ることが出来なかった日本が襲撃された。
その結果として圧倒的な物量の前に人類の抵抗も虚しく南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、そして襲撃から一切連絡が取れなくなった南極、そして太平洋沿岸部の島々がバグスに占領された。それは日本も例外ではなかった。
人類はバグスに対抗するため遠隔操作型の人形兵器、ストライカーフレームを開発。故郷を取り戻すためにバグスに対する反攻作戦を開始した。