後にも先にも、 （ 〆 ）

いや、気持ち的にはもう離してんだけどさ(密着するように抱き締めて相手の髪に頬を寄せ目を伏せると、腕の中から聞こえる声に笑みを零して冗談交じりに告げ。しかし結局のところ実行に移せていないまま未だ体は動きそうになく「こうやってんの気持ち良いじゃん、」と悪びれた風も無く呟き)

ん、…風呂沸かして来る、(直前の誘うような仕草に煽られ堪え切れずに一度唇を重ねると、風呂場へ向かい栓を確認した後スイッチを入れ。そのままリビングへ戻って来るなりソファに腰を下ろし「お湯溜まるまで続きしようぜ」と口端上げて告げては隣をぽんぽんと軽く叩き)

…うわ、楓クンのそれなんかすげぇ興奮すんな(相手の言葉を聞いた直後ぐ、と眉を寄せると何処か堪えるような声色で呟き)ふは、楓クンは優しいもんなぁ、(綻んだ表情を見れば柔く頬を緩ませて相手の髪に指を通し、何処か揶揄うような口調で告げながらも此方へ擦り寄って来る相手の髪に口付けを落とし)


ただいま、楓。…と、おかえり(炬燵に入る相手を後ろから抱き締め)…ん、俺も一緒に寝れて良かった。寝落ちは気にすんなよ、俺も結構してたし(眉下げつつ笑みを零し)