後にも先にも、 （ 〆 ）

ありがとな、(相手の背に腕を回してぎゅう、と抱き締めると呟くような声色で告げ)
……俺も、…愛してる(告げられた短い言葉に強く胸を締め付けられ思わず眉を下げて微笑むと、相手の首元に顔を埋めるようにして抱き締めながらぽつりと言葉を返し。それでも気が済まないとばかりに首筋へ頬を擦り寄せながら「…まじで急にそういう事すんの止めてくれよ。一回じゃ済まなくなる…」と悩ましげにぶつぶつと文句を口にし)

…ふ、…脱ぐだけだぞ(相手の反応を見れば思わず笑みを零してしまい、抱き締めるように相手に身体を寄せてゆっくりと帯を解いてやりつつ揶揄うような口調で告げて)

当たり前だろ。わざわざそんな恰好してんのに餌付けされて終わりなんて都合良い話あると思うか？(一瞬にして嬉しげな反応を示す相手を見ればクスクス笑っているも、何やら腑に落ちないように付け足された言葉には肩を竦めながら問い掛け。しかし立場を逆にするならばそれはそれで悪い事でも無く「それが嫌なら楓クンが狼の恰好するんだな」と口端上げて告げ)…にやけてるけど(顔を逸らされても赤く染まった相手の頬が緩んでいる事は見るからに明らかで笑いながら頬をつん、とつつき)


あー…悪い、昨日は俺が先に寝ちまった(落胆したように眉を下げ)少し時間できたから返しとく。これからまた仕事なんだけど…昨日よりは早く帰って来れそうだ。まぁ予定の話なんだけどな(苦笑浮かべ)楓の方が早く帰って来れんだったらいい子で待っててな(微笑んで片手ひらりと揺らし)