乱藤四郎 2018-06-24 22:39:26 |
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( 静かな本丸の玄関前、身につけていた戦装束をひとつずつ身から外していき。新たな装いとなった自身の姿は果たしてどのように映るだろうか。少しばかり面映ゆい気持ちを抱きながらも引き戸に手をかけ、大きく息を吸い込んで修行帰りの晴れ晴れとした思いをそのまま声に乗せて )……──ただいま。
あまりにも久しぶりでどんな風にしていたか何も思い出せないし、僕がこうして表に出てくるのも二年以上ぶりになるかな。実はここだけの話、通知が入れっぱなしになっていて、色々と気付いてはいたんだ。でも今はしっかりと修行を終えるべきかなと思ってね。どうだろう、みんなの印象に残るよう真の格好良さを学んで来ることが出来ているかい?( 少し照れくさそうに自身の髪へ一度触れ、眉を下げた困り笑みを浮かべて )
清光くんも、今剣くんも元気そうでよかった。修行に向かっている間に主達が居た時代では大変なことになっているみたいだね。僕らはその後の歴史も知っているからきっと大丈夫。それでも主も主の大切な人達も心配だろうから今は側に居てあげようね。疫病を払う力はなくとも支えることは出来るだろうから。
さてと、まずは片付けでもしていようか。皆が起きてくる前に少しでも本丸を綺麗にしておかないと。またいつか誰かが帰ってくる時に綺麗な本丸で出迎えたいからね。
そうそう、最後に。トリップに関しては情報は残っているよ。あの場所に帰る情報が手元に残っているかどうか……だけどね( 小声でこっそり )僕のデータは飛ばしてしまったから、これで合っているかな。うーん……だめそうな気がするなぁ( 苦笑 )
やっぱりだめだったね( ごほん )
最後にもう一度だけチャンスをもらおうかな
一応僕もあの時参加していた燭台切光忠ではあるんだけど、これでも違ったら笑ってくれると嬉しいな。( 思わず遠い目になりながら呟き )
ん?ものおと?……だれかいるんで──わっ!燭台切!?( 長い間不在となっていた本丸は至る所にホコリが被り、それがまた一層のことこの本丸に物悲しさを付与しているようにさえ感じる。これではと思い立つと掃き掃除から始めようと箒を手に。その折に聞こえてきた戸の開く音、そして聞き覚えのある声にひょこ、と顔を覗かせると、そこに立っていたのは予想だにしていなかった人物で )
あっ、つうち…!……あの、ぼく…ごめんなさい!( 頭下げ ) じぶんのつごうで はなれたりもどってきたり……。しかもそのつうちは、燭台切にとどいてしまっていたなんて…!いまさらなんだっておもわれてたかもしれないなって……つうちのそんざい、もっとはやくきづくべきでした。
……でもほんねもいわせてください。こうしてまたあえて、すっごくすっごくうれしいです!ぼくがいうのもおかしいかもですけど、おかえりなさい!( にこ )
とりっぷ……ふしぎですよねー。おぼえやすいようにって じぶんでつくったはずなのに、すっかりわすれちゃってます。……まあぼくたちってながいきですからね、さすがになんびゃくねんにもなると としをとってわすれっぽくなっちゃったんでしょうか?( うむむ )
どうだ、驚いたか──……なんて。似てないって鶴さんに怒られちゃうかもしれないね。( 少し遠くから聞こえる小さな足音。静かな本丸でも微かに感じる懐かしい仲間の存在に顔を合わせる前から胸が早鐘を打ち、落ち着かせるように胸に手を当てて。やがて姿を見せた相手と相対すれば喜びに表情を蕩けさせて柔らかく笑み )
修行中も皆がここを覚えていてくれたんだなあって懐かしく思ったり、こうして僕たちがここで再会出来たのだって全て今剣くんが来てくれたからなんだよ。だから謝らないで、むしろ僕は感謝しているくらいなんだから。ね?( 相手の視線に合わせるように屈めた膝に手のひらを着いて中腰になり )それに急に顔を出したのは僕も同じなんだから、お互い様だよ。君は僕のことを今更だ……なんて思うかい?( 少しばかりの不安は滲ませながらも、悪戯っぽく口角を上げて視線を合わせ )
言葉にしてしまうと急に古いモノなんだなって気持ちになってしまうけど、人の身を得て覚えることだって多くあったから仕方の無いことなのかもしれないね。それこそ今剣くんは刀としての歴史も長いから( ふふ )忘れない、わかりやすいトリップにしたのにこうも外すってことは、同じものを入れたとしても結構な月日が経っているから違うものになっていたりするのかな?( うーん )
鶴丸のいたずらなんてくらべものにならないくらいびっくりですよ!…えへへ、げんきそうでなによりです!( 件の男士が聞けば何とも悔しがりそうな台詞を吐けば小走りで相手に近寄り。修行を終えた様子でどこか逞しく見える相手から笑みを向けられると、つられるように、しかし満面の笑みで返し )
ぼく……こうしてようすをみにきていたことは、ぼくのじこまんぞくで それでいいっておもってたんです。でもそんなふうにいわれると…ほんとはこうやってまたあいたかったんですよーって 、よくばっちゃいますよ?( ちらり ) ……!ううん、ぜんぜんおもいません!( 相手の言葉にはっと気付いたような表情浮かべては、首をぶんぶんと横に振りながらはっきりと言い切って )
そうなんですよねー。こうしてひとのかたちでいられるのは すっごくたのしいんですけど、ひととしてせいかつするために おぼえることっていっぱいで……ぼくもけんげんしたてのときは いろいろおぼえるのがたいへんでした。( 腕組み神妙な様子で頷き ) なるほど!たしかにこれだけひさしぶりになると そもそもかわっているのかもしれないですね!…それなら、ものわすれはかんけいなさそうです。( ほっ )
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