着ぐるみパンダさん 2018-06-15 01:02:08 |
通報 |
……分かったわ
ゴメンなさい
もう少しあなたの気持ちを汲むべきだったわね
反省しているわ
(相手の表情を見ると大切なひとに余計な心配をかけていることに自責の念が湧いてきて
少し頭を下げて謝り)
どちらにしろ、ナースセンターには寄るつもりだったから
行きましょ?
「うんん、自分でも過保護過ぎるって自覚があるから……
ありがとう、芽衣。
では、行こうか、芽衣。
あっ、芽衣の鞄は、私が持つよ」
(芽衣が私の考えを理解してくれたのが解ると軽く首を横に振り心配過ぎな事を解っている事を伝えると自分の鞄を持つと芽衣の鞄も持とうとして
あなたに保護される日がくるとはね
(相手の言葉を聞くとくすくすと笑みをこぼして)
ご心配なく
このくらい自分で持てるわ
(相手がバッグを持とうと言うのを断って肩にかけると一緒に病室を出て)
「うっ……私だってこんなにも芽衣の事が大事になる日が来るだなんて思わなかったよ……」
(芽衣の事を過保護されると思わなかったって指摘をされると言葉を詰まり恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべ芽衣がどんなに大事なのか気持ちを表して)
「で、でも辛くなったらいつでも鞄を持つからね。
あっ、待ってよ、芽衣」
(先に歩く芽衣を追い掛ける様に病室を出ると後を追い掛ける柚子が端から見て『子犬が飼い主を追い掛ける』様に思えてー
ふふ
わたしのことを大切に思ってくれてありがとう
柚子
わたしもあなたのことがとても大切よ?
(照れる相手を見て、可愛いと思い
自分も同じ気持ちであることを伝えて)
気持ちだけもらっておくわ
(後ろからついてくる相手を特に待とうとはせず
人気のない病院の廊下を足早に歩いて)
「うんん、芽衣の事を大切に思うのは、当たり前だよ。
だって多分芽衣が私の初恋の人だと思うんだもん……
本当に!?
えへへーーありがとう、芽衣ー」
(恥ずかしそうに顔を赤らめて芽衣が初恋だと告白をすると芽衣の私が大切だと言う言葉を聞いてパーと明るい笑顔で芽衣に気持ちのお礼を表して
「うん!」
(芽衣の後を追い掛けて芽衣の隣を歩くと芽衣と手を握り締め様としてでも握る勇気がなくて何回も握ろうとチャレンジしてみて端から見て『付き合え始めた初々しい恋人』の様に思えてー
ホントかしら?
でも、ホントなら嬉しいわ
わたしも同じだもの
(相手の言葉に対して冗談っぽい口調で疑惑を口にして
でもすぐに表情を緩め、敢えてなにが、とは言わないけれど自分も同じだと伝えて)
……
(廊下をお互い無言で並んで歩きながら、どうやら相手の手をつなぎたそうな気配に気づきつつもそのくらいは自分でがんばってよ、と思い知らんぷりをして
でもしだいに焦れったくなり、やや横を向いて照れた表情を浮かべながらさりげなく手のひらを外側に向けてみて)
「うん、本当だよ。
えへへー芽衣も私と同じだなんて嬉しいなぁー」
(芽衣の私と同じ初恋って言葉を聞いてだらしないほどニコニコ笑顔になり私と芽衣が初恋同士で恋人同士なのが嬉しいなって思いー
「っ!?えへへー……」
(なかなか芽衣と手を繋げずにいると芽衣が手のひらを外側に向けたのをみて芽衣と手を握り締めて嬉しそうにニコニコ笑顔になり芽衣を見つめながらナースセンターに向かって歩き端から見て『子供が好きな人に甘える』様に思えてー
(ようやくつながれた手のひらに相手の温もりを感じると嬉しくなり
こちらからも少し力を入れて、相手の手をきゅっと握って
やがてナースセンターにたどり着き、当直の看護師に名前と帰宅したいことを告げて)
看護師
「…藍原芽衣さん
あら、聞いてなかったかしら?
明日、簡単な検査をするから今日は入院するようにって
先生から指示が」
え?
そんなの聞いていません
それに明日は学校があるので入院なんて困ります
看護師
「少し手違いがあったみたいですね、すみません
でも先生の指示なので帰ってもらっては困ります
家族の方に連絡して入院の手続きをとってもらってください」
…どうしよう、柚子
(思わぬ事態に戸惑い、不安の視線を手を握ったままの隣の柚子に向けて)
「その……明日学校が終わって病院に来ますからその時に検査をしてもらえる事をできませんか?」
(芽衣の不安そうな表情を見て芽衣を安心させる様に芽衣の手を握り返してどうにかしてあげようと思いナースに駄目元で明日もう一度病院に来るから今日は、家に返してほしい事をお願いしてみて端から見て『子供の我儘をお願いする、母親』の様に思えてー
看護師
「先生の指示ですから
私どもでは判断できかねます」
(二人の困った様子を見て看護師も気の毒そうな表情を浮かべるものの職務上勝手なことはできなくて)
……はぁ
分かりました
ムリを言ってすみません
(ため息をつくと、これ以上相手を困らせてもしかたないと思い)
ゴメンなさい、柚子
お母さんに連絡してもらえないかしら?
(仕事で疲れているであろう義理の母に迷惑をかけるのは忍びないけれど他に頼れる大人もいないため、やむを得ず柚子に連絡することをお願いして)
解った、ママに連絡しておくね。
ごめんね、芽衣の力になれなくて…
(結局芽衣を家に帰る手助けができなくて申し訳ない感情を感じて芽衣に謝り恐縮をしていておどおどしていて親が大切な自分の子供に謝る感じになってー
ありがとう
柚子のせいじゃないわ
しかたないから病室に戻りましょ
(柚子が悪いわけではないのに謝る彼女に相手に非があるわけではないことを話し
ここにいてもしかたないので相手の手を引くと病室に戻って)
うん、ありがとう、芽衣。
病室に戻ろう、芽衣。
(芽衣の力になれなくて申し訳ない気持ちになりでも芽衣の許してくれる気持ちを感じとり小さく頷いてニッコリ笑い芽衣の手を握りしめて芽衣と一緒に病室に戻り
……それにしても
うまくいかないわね、わたしたち
(病室に戻るとベッドの端に腰かけて
柚子のカゼで延期になったり、地震でエレベーターが故障したり
デートがうまくいかないことに、だれに言うでもなくポツリと愚痴があふれれ出て)
「本当だね……
でも私は、芽衣と一緒なだけで幸せだよ」
(病室に戻ると芽衣がベッドに腰掛けてたのを見て自分は、ベッドの横の椅子に座り芽衣と一緒なだけで幸せだと思いー
それは……そうだけれど
わたしはあなたと、ちゃんとデートがしたいわ
(少し照れくさそうに頬を染め
視線を斜め下に逸らしながら話して)
「デートなんかいつでも出来るよ。
これから先は、いつでも芽衣と一緒にいるんだからね」
(視線を反らした芽衣を愛おしそうに芽衣を見つめ初々しい芽衣が可愛らしくてクスリって笑い
……柚子ったら
少し前まではそれはわたしのセリフだったはずよ?
(苦笑をしながら、今日はなんだか柚子が頼もしくお姉さんらしく見えて
ますます相手への好意を募らせながら、でもその気持ちは態度にも言葉にも出さずに自分の心にしまっておいて)
あっ、そう言えばそうだったよね。
でも私は、芽衣のお姉ちゃんなんだから当たり前だよ。
(腰に両手を当ててお姉ちゃんぶって見せてなんだか子供がお姉ちゃんぶるように見えて微笑ましく感じてー
トピック検索 |