夕暮れ、届かないキス。 /〆

 夕暮れ、届かないキス。 /〆

匿名さん  2018-06-10 21:12:24 
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お声掛けしてくださった方待ち、





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  • No.41 by 成合/上鳴  2018-06-28 01:36:03 







成合

気持ちって出ちゃうもんなんだって、こないだお茶子が力説してたよ。少女漫画で学んだんだって。
( 我が女子たちの話はとても可愛いものである。妙に熱が入ったお茶子のそんな話を思い出し、お茶子もお茶子で頑張ってるんだなあなんて彼に彼の幼なじみである緑谷を重ねた。「あと小さい声ならバレないと思った」そんな言い訳を連ねても納得しない彼だけど、思ったことを言えないのって信頼関係とは言えなくない?今の私と爆豪がそんな関係かは置いといて、予行練習くらいしたっていい。 )
話してても見てても爆破してても好きだから安心してよ。ついでに今すごいドキドキしてときめき中だからね。
( 彼の隣にローファーを落とし、片足ずつゆっくりと履いていく。想いを伝えたあとっていうのはもう何か吹っ切れたようにペラペラと言葉が出てくるもので、あっ好きだなって思ったらいつのまにか音になっているのだ。ぐっと右手でサムズアップしそう伝えれば「やー、爆豪いて良かった良かった。耳郎にフラれたし1人で寂しく帰ることになるかと思った」なんて一緒に帰る前提で話を進め。 )


上鳴

おし、じゃー気が変わる前に行こうぜ!
( 返ってきたのは了承の返事。これで退屈で寂しい放課後を過ごすこともそんな思いをすることもなくなるわけで、にひひと上々な気分を表すように笑みも零れる。早速脳内で行き慣れたショッピングモールの地図を開き、行きたい場所をリストアップしながら足を進めだした。 )
本屋だろー、んでCDも見てーし…。つかなんかたまにすっげー雑貨見たい時あんだよな。あと服も見よーぜ。
( 指折り数え出したら結構止まらないものだ。普段女子とのお出かけと言えばレディーファーストよろしく自分の欲を押さえつけて相手の行きたいところを優先するのだけど、耳郎相手だとそんな考えが浮かばないのだから不思議だ。もしかしたら俺耳郎のこと女だと思ってないんじゃ…とも思うが、デートって名詞を使ったんだから違う…と思いたい。まあきっと、気を遣わなくていい相手なんだろう。多分。 )



(/ 了解致しました、それではよろしくお願い致します…!
こちらこそ押せ押せ押せぐらい身勝手な子ですか末永くよろしくしていただけると幸いです!)




  • No.42 by 爆豪/耳郎  2018-06-29 11:53:54 




爆豪

知るかッんなもん聞きてぇ訳ねーだろがッ !!
( 腹が立つ。コイツが意味不明なことしか答えないことも、今朝の事を何とも思っていないようなことも。あんな笑えるほど初な反応してた癖に、あの言葉がまるでただの挨拶のように振る舞うコイツが。全く重みのない口調で慕情を押し付けてくるコイツが、そして何よりもコイツに振り回される自分がウザい。 )
…チッ、
( だからといってオレはこの女に何一つ求めてもいない。感情がぐちゃぐちゃで上手く返事が出来ず、またイラついた。放り出した外靴に履き替えながらふと思う。この女はクソウザくてキメェ奴で、自分は常にキレ返してる。それはオレがコイツの存在自体が嫌いだからなのか、それともコイツの言動に腹が立っているのだけなのか。若しくはその両方か。頭ん中がもやつくばかりで自分の感情が分からない。面白くねぇ。上履きを乱暴にロッカーへ押し込むと当然ながら扉も同様雑に閉める。彼女の一緒に帰ろうという希望も完全無視で早々と下校口を出て寮への道を辿り。 )

耳郎

たくさん行くとこあるねー。
まあウチはCD見れたらそれで良いし、上鳴に付いてくよ。
( 楽しそうに歯を見せて笑ってるのを見ていると、こっちも伝染してきて思わず笑いが漏れた。歩き始める上鳴の隣に並んで話を聞く。行きたい所の数だろう、指折りの数が瞬間的に増えていくので少し驚く。ショッピングモールなんて頻繁に行ってそうだからすぐに行き先も浮かぶんだろう。流石上鳴。少し気分が高まりつつ返事して。 )


( /いえいえ此方こそです!
では勝手に考えてしまいましたが、今の放課後パートでキリがつき次第、場面変換して翌日爆豪が告白された後に変える予定なのですが大丈夫でしょうか?)


  • No.43 by 成合/上鳴  2018-07-01 03:59:13 






成合

あー…、
( 行っちゃった。一瞬追いかけた方がいいかと逡巡し、今の爆豪には触れない方がいいのかも、と珍しい思考。いつのまにか視界から消えてしまった彼の姿にため息を吐き、その場に座れば胸に手を当て。いやあいろんな意味ですっごいドキドキ。かっこいいし怒られちゃうしで少女漫画並みにトキメキ展開の濁流だ。鼻を鳴らせば残り香が鼻腔をくすぐるような気がして、でも変態っぽくてやめた。まあいつまでもここにいるわけにはいかないし、ととりあえず立ち上がってみる。と、後ろから声をかけてくれたのはそこそこ仲の良いクラスメイトの口田くんで、一緒に帰ることにして。 )


上鳴

お、マジ?んじゃマックも食おーぜ!
( そう言ってくれればこちらもこちらでやりやすいというものだ。テンションが上がりっぱなしのまま学校を出て、それほど遠くないショッピングモールまで徒歩で向かう。その最中も話すのは行きたい場所だったりそこに行きたい理由で、話が途切れることはなさそうだ。 )
やー、マジ耳郎助かった!
気遣う必要もねーし、ちょっと新鮮だし、切島とか瀬呂とか捕まんなくて良かったわ!
( それが思いの外楽しくて、最大級の笑顔でそう言った。案外今日はいつものメンバーが捕まらなくて良かったなんて、2人でいるのが楽しいからぽろっと出た言葉で特に意識なんてするはずもなく。 )


(/ 了解です!ということで早速パートを終わらせにかかってみたのですが、キリ良くなったかな…?)




  • No.44 by 爆豪/耳郎  2018-07-01 23:01:09 




爆豪

( どうしてこうも連日厄日が続くのか。結局一晩経っても頭の違和感が消えることは無く、今朝も朝から機嫌が悪い。また今日もあの女に絡まれるのかと絶望しながら登校したら知らん女子に呼び出され最高に意味分からんのだが挙句の果てに告られた。一見平凡な女だったが、彼女がいないなら付き合ってだとか嫌になったらすぐ別れてもいいからだとか、ずっと好きだったとか、とにかくバカ真面目なことしか言わない女だった。ついでにオレの話なんて聞こうともせず一方的に感情を押し付けるピッチャー女でもあった。自分のことながら、アイツの甘ったるい発言を思い出すだけで胃が凭れてくる。何よりもその女が浮かべたあの赤い顔が、別のアイツそっくりだったのが頭に残って仕方が無い。 )

…、どいつもこいつも慕情ばっか押し付けてきやがって…クソが
( 放課後、教室。自分の席で机に突っ伏しながら考えていたら教室には気が付くと誰もいなくなっていた。あの女を振るのは簡単だ。頭が悪いようには見えないしオレが言えばきっと了承する。彼女がいないなら付き合えと言っていたが、そんなもんはアイツの都合でオレに関係ねぇことだ。真面目な奴を振るのは、バカを振るのとでは話が全く違う。バカはこっぴどく振ったとしてもバカだからこっちが何言っても寄ってくる。実際あの女がそうだ。しかしクソ真面目な奴はそうもいかない。真面目な奴に限ってとんでもないことすんのが定番だ。あのクソウゼェ木偶の坊がいい例だ。それにあの女いまいち何考えてんのか分からねぇ。元来接点が無いから思考も解釈も把握出来ないのは当然だが、分からんからで済ませられるわけでもねぇ。また頭がもやつく。ここんとこのこれは何だ? どうしてオレがこんなことで悩んでる? 女に関わるとロクなことがないということか。だるくて、教室の自分の席で突っ伏しながら窓の向こうを定まらない視線で見詰めて。 )

耳郎
……、ッ、ちょ、今こっち見ないで
( そういうとこだって。あんたの悪いのははこっちのこと何も考えずに言うとこ。ベタ惚れでも良い、とにかく上鳴のスマイルが破壊力抜群で既にゲージがゼロ。絶対自分の顔赤いだろうから咄嗟に顔を背けた。いや気遣う必要無いってマジで本当にウチ友達以上になれる見込み皆無ってことじゃ。だけどこんな笑顔誰にでも見せるもん? 捕まんなくて良かったって、良かったって、なんですか? 最高に辛い二律背反。いやいや相手は上鳴、どうせ大して考えてないんだろう。じゃあ大して考えずに切島とかじゃなくて良かったって、あれ。まだモールに着いてすらいないのに頭では既にクライマックス。せめてものとして、自分の顔が見えないように右手の掌を上鳴の方にずいと向けて。 )


( /わ~お気遣いして頂きありがとうございました…! 全然大丈夫です!

大分ロルが長くなってしまいましたが、改めまして場面を翌日の放課後に変更いたしました。
それから、勝手ながら爆豪に告白した女子ちゃんは此方で適当に創作してしまいました…他クラスちゃんです。
見た目は爆豪の感じた通り一般的なのですが、話したことの無い、ましてや爆豪に告白しちゃうような子なので、強かで芯があると女の子ということで設定しちゃいました。不都合ございましたらお気軽に…!! )


  • No.45 by 成合/上鳴  2018-07-03 13:34:07 






成合

なんだ、ここだったんだ。
( どうせ逃げるために隠れているのだろうと無駄に探し回ってしまったじゃないか。彼を探し始めて10分ほど経っただろう。見つかった姿はひどく疲れているようで、爆豪でも疲れることあるんだなんてちょっとだけ思って、新しい一面にドキドキ。上がった息を整えながら彼に近付けば、「ばくごー帰ろ」なんて声をかけて。 )
昨日危うく1人で帰るとこだったよ。寮戻ったらばくごーいないし、切島に聞いたらすぐ部屋戻ったとか言うしさ。しかも今日は今日でピリピリしてたし。
( 今日1日に話し足りなかった分をここで消化しておこう。「あ、でも好きだよ」なんて付け足すように想いを告げてしまえば、窓の外を見やって少しだけ早く落ちるようになった陽を眺め。これからどんどん日も短くなって、冬になればこんな時間でも真っ暗になってしまうんだろう。暗いの怖いとか言えば可愛く見えるだろうか、と考え、もっと女子らしい何かがあればなあなんて夜もおばけも特に怖いと思えない自分を反省し。 )


上鳴

は?
( 何をどうしたんだろうか、目の前には掌と、それ越しに顔を背ける耳郎が見える。思わず間の抜けた声を出し、何かしてしまったかだろうかと首を傾げた。くしゃみでもしてえのかな。すりゃいいのに。…いや違うか。入試最難関の雄英を突破したとは自分でも思えない頭脳に喝を入れ、まあ分からんもんは聞けばいいと思い至る。とりあえず邪魔な耳郎の掌を片手で抑えれば、「え、なに?どしたん?」なんて声をかけて。 )
気分わりー…とかはねーか。うちの女子屈強だもんな。
じゃあ腹?変なモン食ったん?
( 端的に言うと何事かを察せず、経験則的に男は大抵ぶち当たれば教えてくれるもんだから直球度ストレートに聞いてみる。とりあえずペラペラと予想を連ねながら一歩距離を詰め、背けた耳郎の顔を覗き込もうと。 )


(/ わわ、ありがとうございます!思いの外素敵な子で嬉しいです…!
こちらこそ何か不都合や聞きたいことなんかがあればお答えいたしますので、お気軽にどうぞ!)




  • No.46 by 爆豪/耳郎  2018-07-03 21:48:59 




爆豪

( 流石にここまでになると奴が此処に来るような予想もしていたが、しかしどうしてもウザさだけが消えん。いくら話しかけられようが突っ伏したまま無視を決め込むことに決めた時、また懲りずにあのセリフが聞こえてきて反射的にイラついた。最早ただの挨拶じゃねえか。いや本当は誰にでも言ってることなんか? 取りあえずこっちを見ていないのを良いことに奴を人睨みしておく。窓の向こうに何かあるようには思えないが、何を思うのか熱心に見詰めていた。結局あの女は返事待ってるからと言い残して勝手に帰りやがった。初めからあの女と付き合う気なんて更々ねぇが、その場で即決して断ったらどうなるか分からないような奴だったから控えた。正直オレにはクソ程どうでもいい話だし、このまま無視してやり過ごしてやりてえが今の精神状態の都合上それはただウザさが増すだけですっきりしねぇ。アイツは確実に振る必要があるが、その理由が要る。クソダルィ。 )

……オイ、
( ――ふと案が閃いた。咄嗟に奴を呼ぶ。眼前のこの女と一時的にアベックのフリをすることであの女は振る。このクソウゼエ女には借りを作る羽目になるが、最終的にはそれを上回ってオレにはプラスになる結果になる筈。距離が近付くとソイツのウゼエ部分が見えてくるなんてよくある話だろ。それで潔くオレから離れれば好都合。その予想をしただけでここ数日のストレスが既に半減された気がする。思わず笑ってしまいそうな所を抑えて「お前、オレと付き合え」何か買って来いとでも言うように彼女の発言に劣らないレベルで軽くその一言を呟いて。 )


耳郎

ばっ、あ、
( マズいマズいマズい。逆効果だ、凄いこっちに興味持ってる。確実にまだ顔赤いだろうし今こんなとこ見られたら弁解の余地が――と慌てすぎて顔の赤みが増してる最中、自分の掌に何かが触れて無意識にも上鳴の方を向いてしまって声が出た。紛れもない自爆。いや、なんかちょっと距離近いし、ヤバい羞恥のあまり頭ん中でテロ起きそうな勢い。けど待って、絶対に上鳴は発言から考えてこっちの心境なんて何も分かってない。だから此処からどうにかできるはず。せめて上鳴の笑顔見て馬鹿みたいに照れてるだなんてだけはバレないようにしないといけない「……っ、ちッ、違う! これは違うからっ」比較的冷静に考えたつもりだったが異常な程パニックになってる。いや、これ以上流れが良くなるような気がしないけど、でも何か言わないと。ぐるぐる渦を巻く頭の端で唯一落ち着いている思考を必死に働かせながら言葉を紡ぎ。 )


( /そうですか…!折角考えた子ですが、爆豪が全力で振る気満々なので何だか可哀想な子になってしまいましたね…;
今の所は特にありませんのでお構いなく!また随時お尋ねするかもしれませんが、その時は何卒…!! )


  • No.47 by 成合/上鳴  2018-07-06 02:46:43 





成合

…え゛っ。
( 夕日をじいと見つめながらの思考は彼の好きなタイプにまで飛躍し、やっぱり強い人がいいのだろうかと考えてみる。となると自分と彼の相性はどうだだろう。花と爆発。花が爆散する未来しか見えなかった。やっぱり難しいよねなんて強気になれない自分に小さくため息を吐き、もう一度一緒に帰ろう、なんて誘おうとした時である。衝撃的にパンチの効いた言葉が聞こえてきて、バッと彼の方に顔を向けた。 )
付き…え?えっ?あっ、え?
いや、その、あの、えっ?
( もうあしらわれたり暴言を吐かれたりで拒否されるのには慣れてきていたのだ。そんな中突然に言われた言葉に、とりあえず戸惑った。それ以外の感情がなかった。ひとしきり戸惑い終えた後にでてきた疑問は単純かつ明快な「なんで?」ということだけで、彼からの夢にまで見た言葉をすぐ受け入れられないのはきっと動揺と感動が一気に押し寄せているからだ。「あ、いや、別に嫌とかじゃなくて!そうじゃなくて単純に…あっえと本望です!」どうでもいいことを伝えてしまった感は否めないけれど。 )


上鳴

( ムシャムシャとかガーンとか、そんな擬音は実際には出ない漫画の中だけの表現だと分かってはいたけれど、今の自分の状況や表情はまさにポカンとしたものだった。どうしたのだろうと覗き込んだ耳郎の顔が赤くて、それを彼女はものすごく否定している。俺が何か言ったわけでもないけれど否定している。もはや俺にも何を否定しているか分からないけれど否定している。「…あー、…っと…、」」とりあえず何か話さなければと出たのは、そんな情けない声だけだった。なんで耳郎こんなに顔赤えの?暑いの?いや今日そんな猛暑日じゃねえし。熱?いや元気そうだし、何よりそこまで貧弱じゃないのを知っている。じゃあなんだ、……照れてんの? )
あ、いや、
( そう認識した途端、アイツがそんなキャラじゃないと分かってても妙に顔が熱くなって来た。エッ、何これ何で俺が照れてんの?ただの友達と目合わせただけで?ぐるぐると思考は周り、沸々と顔は熱を持っていく。「全然!全く!大丈夫!えっと、あ、え、あの、ウン!全ッ然!!」素早く後ろを向き、自分でもわかるくらい支離滅裂な発言と共に歩き出す。耳郎のあんな顔、初めて見たから無駄にドキドキした。 )



  • No.48 by 爆豪/耳郎  2018-07-07 17:18:10 




爆豪

( まあ若干予想にはしていたが、面白いぐらい気を動転させていた。昨日のような林檎染みた顔でもすんのかと思ったが、驚くだけか。今は何故かそれが少し、ほんの少しだけつまらない。女の赤面を好んで見たい趣味なんてあるわけねぇのに。また頭ん中が煙り始めて無意識にも眉根を寄せた。 )

……テメェが必要なだけだわ。文句でもあんのか
( コイツに限って理由なんて尋ねられる訳ないと思っていたが、案外普通に聞かれてしまった。お前がいるとあの女の対処が楽だとか便利だからだとかロマンチックの欠けらも無い答えなら幾つでも思いつくが、流石にそれを言うと失敗しそうでもある。いやコイツの気色わりィ打たれ強さなら了承しそうな節もあるが、とにかく多少は控えることにして、どっちつかずな返答を。「つーか付き合うのか付き合わねーのかどっちだ、はよ決めろ」このまま奴の好きにさせていたらこの話がだらだら続いてクソ面倒な予感がするのでさっさと済ませる為に返事の催促。自分の態度が失礼だとは微塵も思っていない様子で。 )

耳郎

…、
( あ、あれ? 上鳴の反応が薄すぎるあまり、これは真面目にドン引きかウチのイメージダウンが確定してるのではなんて内心では青ざめていたのに、なんかそうじゃない感じ。すごい慌ててるし、発言がそれを訴えてる。歩き方も何となく固いし、転ばない?大丈夫? 取りあえずこのままではいられないから、先にいる上鳴の隣に駆け寄ってみる。あ、もしかしてこの反応はドン引きしてる証拠だったりしたらどうしよう。ここまで動揺してるこいつ今まで見たことないし、そうかもしれない。なんか変な雰囲気になっちゃったな。そろりと上鳴の方に視線を向けてみたら、「……、あの、上鳴さん?」なんか、赤い。ウチの顔の赤みが引いてきたら、今度は上鳴の顔が赤くなってる。え、どうして? 今の短時間で何があったんだろ。なんかびっくりし過ぎて少し笑いが漏れてしまった。気持ち控えめな声でどうしたのと尋ねてみて。)


  • No.49 by 成合/上鳴  2018-07-07 18:47:37 





成合

ひつよ、
( 必要、必要だって!!必要だって!!面白いくらい頭の中でリピートされる言葉が麻薬のように甘くって、いや麻薬が甘いかどうかは知らないけど、顔という顔から体までがひどく暑くなるのを感じる。いや文句も何もないですと言う間に首が赤べこのごとくかくかくと縦に振られ、今すぐにでも舞い上がってしまいそうな気持ちにかられた。 )
付き合う!付き合う!やる!!
( でもそれだけじゃ伝わらない気もして、そこそこ大きめの声で肯定を示す。好きな人に殺されてしまいそうだ。だってこれからは関係を理由に一緒に帰ることができるし、わざわざお茶を届けに来たとか理由をつけなくても彼の部屋に行っていいってことじゃないか。あしらわれすぎて付き合うという選択肢がすっぽり抜けていたが、これはもしや一歩進んだとしていいのではないだろうか。とりあえず、まだ少しだけ赤みの残る顔を少しだけ上げて「…あの、あの、一緒にかえろ」と、やりたかったことを1つ述べて。 )


上鳴

( 真面目にビビった。何にビビったかって、隣に耳郎が来たことにすっげえビビった。だって全くそこに意識はいってなかったし、意識はいってなかったけど考えていたのは彼女のことだったから。横に飛び上がり「え、何?」びくびくした様子でそう尋ねれば、どうしたの、なんて言葉。エッ俺どうかしてる?どっかおかしい?疑問符を浮かべながら頭をぐるぐると回せば、ハッとして両頬に手をやった。まだ少しだけ熱い。なんで顔が赤いのって、多分、そういうことを言われている。 )
あー…、いや!別に何も!何もねえよ、ウン…、
( 両頬に手を当てたままひたすら否定する歪さに少しの沈黙が流れ、でも何もないとしか言いようがないのだ。だって自分にも理由が分からないから。何でこうして俺が照れているのか分からない。今まで見にことない耳郎の顔が見たからだろうか。変に色っぽかったからだろうか。とにかく何事かわからなくて、「…分かんねえ、」と一言率直な気持ちを言葉にした。 )



  • No.50 by 爆豪/耳郎  2018-07-08 09:31:55 

爆豪

( ようやく頭の方で理解出来たのか反応が凄まじい。なんか既視感があると思ったら赤べこだった。顔も赤いので調度良い気がする。つか声がでかくて軽くうぜェ。全体的に圧が強くて鬱陶しい気がするが、まあ奴の赤い顔も見れたことだし此処は見逃してやることにする。…別にこれに深い意味はねぇけども。んだ、これ。奴につられてんのかさっきから変に気が狂う。 )
…好きにしろ
( 些か意識の外にいた奴が声をかけてきて今が放課後だと思い出した。こんなんいつまでも考える必要なんてねぇしさっさと帰ることにする。小さく返事を呟くと、彼女を待つ素振りすらせず鞄を肩に引っ掛け先に教室から出て行く。声が小さくなったのは、頭の中では割り切っていても未だ脳の方で思考しているからなのかもしれない。 )

耳郎

…そっか
( うわ、上鳴が凄い挙動不審。やっぱりこんな上鳴は珍しい。ウチがなんかしたんだ、よね。でもあんまり明確な理由は分からないし、上鳴が分からないなら自分にだって分からない。今までこんなこと無かったから、あまり上手く言葉が出てこなくてぽつりと呟いて終わってしまう。にしてもちょっと声がむくれてたりとか、ほっぺたに手当ててるところとか、もう一々子供っぽくてかわいい。母性本能が擽られる、っていうのかな。こういうのって珍しいから、ちょっと構いたくなる。 )
まあよく分かんないけど、とにかく落ち着きなよ
( ウチより上鳴は背が高いから、少し意識して腕を上げる。人なんて気分が静まらないと分かることも分からないだろうから、取りあえず上鳴の髪を撫でてみる。これがこいつに効果あるのか分かんないけど、昔小さい頃に親にしてもらった記憶があるから何となくやってみた。ついでに普段より少し優しく声を掛けたつもり。 )


  • No.51 by 成合/上鳴  2018-07-09 02:25:05 






成合

やった、
( 小さくガッツポーズをし、早々に教室を出て行こうとする彼を追いかける。ああ好き。すごい好き。早歩きで彼の隣を歩くことも今は許されるのだ。だってそういう事実ができたから。彼が正当な理由を以ってこんなことを言っているんじゃないと頭では分かっている。分かっているけど、嬉しくて仕方がなかった。こうなるとなにも喋らないわけには行かなくて、隣を見上げながら「一緒に帰るの初めてかも」なんて独り言を呟き「でも私で良かったんだね。爆豪モテるのかと思ってた」そんなことを言ってみせ。いや正しくは思ってたじゃなくて知ってた、だけど。そりゃこんなに爆豪を追いかけていれば同じように彼を見る人がいるのも知っている。だってこんなに素敵な人だから、好きな人がいないなんてそんなこと絶対にないんだ。でもそれを何故だか認めたくなくて、こんなことを言ってしまう自分がいるわけで。 )


上鳴

お、…おー、…さんきゅ。
( お陰で混乱気味だったのは少し落ち着いたと言っていい。少しだけ不服だけど、頭を冷ますのにはちょうど良かった。ヒーロー志望で毎日トレーニングを積んでいると言っても女の子は女の子なわけで、妙に柔らかい手の感触が残ったのがこそばゆい。もちろん女の子にこんなことをされたのも初めてだから変にドキドキしたけれど。 )
…あー、えと、その……、耳郎サン?
( と頭が少しずつ冷静になってくると、次に疑問を感じざるを得ないのがこの状況。いや疑問というより、なんて言うんだろう、頭を撫でられてなだめられているのが妙にくすぐったくなる。引き始めた赤みも少しずつ少しずつ頬やらに現れ、そろりと目線を外す。だって人前でこんなことされると思わねえし。しかも男が女に撫でられてる状況なんて知り合いが目にしたら__とそこまで考え、口にしたのは小さな「……あの、恥ずい……デス、」なんて言葉だった。 )




  • No.52 by 爆豪/耳郎  2018-07-09 19:30:34 




爆豪

( 私で良かったんだ、なんて言うから自分の狙いがモロバレしてんのかと思ったが、別におかしいことじゃない。大体昨日まで散々あしらってきた奴に付き合うよう言われたら何か裏があるとしか思えないのが当然だ。そういう事を踏まえても即決したコイツが異様なだけであって、そういうことを思う所があっても驚くことじゃない。いやそもそもコイツがそこまで考えて物を言うとは思えないのだが、それはまあいい。 )
あァ? 腑抜けた事抜かしてんじゃねぇよ。
( 別に女に好かれたい欲も無いし、女に好かれたような記憶も同様に無い。どうでもいいことなんて忘れるからそういう事があったのかもしれんが覚えてねぇ。いや今のオレが女共に困らされてんのが明確な証拠なのか。待て、それよりもコイツの言動が気になって仕方ない。「テメェじゃねえと意味がねぇ」 私で良かったんだなんて聞きたくなかった。まるで自分を蔑ろにするような言葉に思わずそう返してしまう。オレは色々を踏まえながら自分で考えてコイツと付き合うと決めた。一時的に。コイツはその辺のことを未だ分かってないような気がするのでつい言ってしまったが、アベックのフリをするだけなのに本当に付き合ってるようなことを口走ってしまった気が、 )

耳郎

え。……_ッ、ごっごめ、!
( ハズイ? はず、ハズ…恥ず? 恥ずい? 頭の中で単語の意味合わせがスタートすると数秒後に合致する物が浮かんできた。この時間に数秒掛かっただなんて遅すぎてもう自分の頭がポンコツとしか言い様がない。バッと瞬間的に手を離して顔を逸らす。恥ずかしすぎる、なんで、なんでなんで。何で今日はこんな墓穴ばっか掘るんだろ、呪い?神社でお清めしてもらわないと駄目な奴?あれお清めするのは寺? ていうかほんと何やってんだろ、落ち着いてもらいたくてやってみたけどっていうか、一度上鳴にやってみたかったのもあるけど、男子なんだから普通に考えてこんなのやられて嬉しい訳なかったし。「ほ、ほんとごめん、嫌だったよね、あんなの…あ、はは」そういえば此処、公共の道だったし、誰かに見られてたかもだし、少なくとも必ず一人以上には見られてたのは確実だし。ともかく勇気を出して上鳴の方を見ながら謝っておく。これ以上空気が悪くなるのを避ける為に笑ったみたけど引きつってるようにしか見えてないかもしれない。 )


  • No.53 by 成合/上鳴  2018-07-09 22:38:53 






成合

( 心臓が掴まれて、喉がキュッと泣いたような感覚。口から空気が漏れてまた顔が熱くなる。ここ最近で何度体感したか分からないくらいの感覚の理由を知っていて、素敵な素敵な彼の発言に照れているのだろうなんてことは容易に想像がついた。なんて、客観視しているけれど自分のことなのだ。嬉しさと妙な感覚でぐちゃぐちゃになった顔を見せたくなくて、思わず足を遅め彼の一歩後ろを歩く。何か裏がありそうだなんて考えた自分を恥じたい。ていうか初日でこれじゃ1ヶ月後とかにはもう死んでるんじゃないか私。心を強く持とう。 )
えっ、と。
…うん。あの、私も爆豪じゃなきゃ嫌かなみたいな、
( 冷静な声を出そうと意識すれば声は自然と少しだけ上ずるものだ。度々彼の背中にちらちらと視線をやりながらそう言葉を言い切れば、「なんだろ、今までもすっごく好きだったのに今日でもっと好きになった気がする」浮き上がるような気持ちが自然と言葉を紡いで。 )


上鳴

あ、や、ちょっとビビっただけっつーか!
お前がそんなことするとか思ってなかった、みてーな…、いや全然気にしてねーし!
( 何だこれ。今世紀で最大くらいにかっこわりーからしどろもどろになるな俺。と頭で祈っても届かないわけで、この話を続けていればもっとボロが出てくるのは目に見えていた。となると取るべき選択肢は必然的に1つになるわけで、つまりはこの話を終わらせなければならない。なぜなら女子の前で俺がかっこ悪くてはいけないし、小恥ずかしいまま終わらせるのはダメだ。俺のプライドがそう言っている。 )
…じゃ、こーすっか。
( 一歩距離を詰めて右手を伸ばし、耳郎の頭の上に乗せる。そのままぽんぽんと優しく撫でてやれば、まだ少し熱の残る顔を緩ませにししと笑い「これでおあいこってことで」と一言。最後に髪を撫でる様に手を動かせば、やはり少し恥ずかしくなって手を離し「デートの時間なくなっちまうじゃん!早く行こーぜ」なんて早々に踵を返して赤くなりかけた顔を隠し。 )




  • No.54 by 爆豪/耳郎  2018-07-10 18:13:18 




爆豪

…キメェこと連呼すんなカス
( ああ、やはり調子に乗らせてしまった。声の調子ですぐに分かる。どうして聞いてるだけで胸焼けするような言葉が軽々しく口からぽんぽん出んのか理解ができない。今日はいつもとオレの態度が違うからそう思うだけで、じきにそんな感情なんて消え失せるに決まってる。それにすぐオレが振るってのに。普段ならもっと冷たく言ってやるところだろうに、何故だかそういう気分にはなれなくて何処か変だ。頭の中がはっきりしないまま下駄箱前に着いて、外靴と上靴を履き替える。「…テメェにはオレと寮まで帰ることに意味があんのか」そういえば前回もコイツが一緒に帰ろうと詰め寄ってきてた記憶があるのでその理由を問いかけてみる。オレ自身はコイツに話すことなんてねぇし寮までの道なんてたかが知れてる。恋人がそういう物だと分かっていながらの質問だから少々意地が悪いと自覚してはいるが、コイツの思考を知っておいても良いだろう。ただの暇潰しだ。 )

耳郎

( じゃあ、ってどうするつもりなんだと思って顔を上げると頭の上で何かが振りかざされて目に影が差した。流れに付いて行けなくて口が半開きになってたかもしれない。頭を撫でられてたんだと気が付いたのは、上鳴が笑った時。大きくて角張っているからこれは手だと脳が知らせてくれていたけど、現実味が無さすぎて今の状況は全く理解できなかった。だって、だってそうでしょ。こんな簡単に触れられたら驚いて思考も止まる。それに子供ぽいと思ってたのに手はやっぱり男の子みたいだし、大分、照れる。さっきまで手を置かれてた所に自分の手を重ねてみる。当然ながら既に温もりは消えて何も残ってない。ただ胸の内がつねられてるような感覚だけが未練がましく残留してて、くすぐったい。天然タラシだ。上鳴は天然タラシだ。あんな、あんな風に笑うくせにあんなことするとか。バカだ、ばか。上鳴のバカ、大バカ。ていうかデートって何回も言うな、恥ずかしいから。色々思うところはありつつも上手い返事が出来そうにないから黙って上鳴に付いて行く。早くモールに着かないかな、間が持つかどうか分からないから。 )


  • No.55 by 成合/上鳴  2018-07-11 09:18:18 






成合

( 彼は行動が素早い。その上テキパキしているし、ミスをすることがない。私が素早くテキパキとミスなくしようと意識して行動しても、彼には到底及ばないくらい素早くてテキパキでミスがない。付いていこうとするとやることが多くて、だから彼の質問に対しての考えをまとめ始めたのは上靴を下駄箱に押し込んでローファーに足を入れてからだった。と言ってもいい特に悩むべき質問ではなくて、言うなれば答えは決まっていたというか、考えずともそこにあったというか。「…、…えっと…」ただそれとこれとは別。答えは持ち合わせているが、とんでもなく言いづらい。でも彼の質問を無視するなんてことは自分が許さないわけで。 )
…隣にいたい、と言いますか、
…い、…一緒にいて、意識、してほしい…みたいな。
( そりゃ女の子だから。ドキドキしてほしいし意識してほしいし好きでいてほしいし、とか。そういう存在でありたいから頑張っているのだ。視界に寮がチラつく。夢のような時間はもうすぐ終わりらしい。 )


上鳴

( 耳郎の声が途切れた。後ろにいるのは分かるけれど、どうやら黙っているらしい。……やべえ俺なんか間違えたかもしんねえ。勢いと本能でやっちまったけど女子からしたらドン引き案件じゃね?…そう考え始めたら止まらないもので、頭の中を思考はぐるぐると回るのに、一向にショッピングモールに着く気がしないのがまあ不思議。自分の右手にはまだ無駄に柔らかい髪の感触が残っているし、耳郎の方からは何も声が聞こえないし。男としてこの状況を打破しなければいけないのは重々理解しているつもりなんだけど、いや何せ難易度がクソみたいに高い。ハードモードどころかエクストラモードの世界だ。 )
…あー、耳郎サン?
( でもとりあえず話が続かなければ妙に気まずい時間が流れるだけだ。少し歩く速度を遅めてそうぎこちなく声をかける。何となく目が合わせづらくって、耳のイヤホンジャックのあたりを眺めていた。「そういや、お前の行きたいとことか聞いてねえなって思って…。CD見たいっつってたけどよ、他にしたいこととかねーの?」話したら案外すんなりと言葉は出て来て、俺のコミュ力ありがとうと感謝するばかりだ。 )





  • No.56 by 爆豪/耳郎  2018-07-12 18:53:38 




爆豪

( 正直、目が点になるような答えだった。共に帰る方が楽しいからだとか、そういうのではなくて意識、って、は? 何度頭の中で奴の言葉を反芻しても一向に理解が進行しないしする素振りもない。つか隣にいたいってのも一緒にいてってのも全部普段から思ってる事じゃねぇのか。いやだから大したことない寮までの道のりも共に、って頭ん中がこんがらがってくる。いやそれよりもさっきから黙って聞いていれば何だ。私で良かったんだとかみたいなだとかなよついた返事ばっかでらしくもねぇ。…そういうのは癪に障ると言うよりも、イラつく、っつー方が当てはまった。神経質な情緒だと思われたって良い。嫌なもんは嫌だし、その相手にはそれなりの対応をしたい質だ。 )
…ならテメェの言う『意識』ってのは、何だ?
( 聞かなくとも女として視られたいんだろと想像はつくが、それでは面白味にかける。仕返しだ。コイツ相手になると随分幼稚なことをしてしまってるような気もするが、たまになら良いだろ。上靴をしまい込み、外靴に履き変えている奴の元へ歩み寄る。奴の耳を掠めて右手の拳を下駄箱に押し当てると、その衝撃で下駄箱から鈍い音がした。天井が原因なのか、その音がフロア全体まで響いたが別に気にかける程の大きさじゃない。ついでに流れで奴の目を覗き込む。惜しまなく自分の欲求押し付けてきやがって、相当な下心女だ。どうしてこうも面倒な女に絡まれる羽目になるのか意味が分からん。コイツの返事が納得いくような代物じゃなかった時にはどうするか。何分、そこ判断する権利はこっちにある。誰が決めたことではないが、それならオレが決めたって何の問題もねぇだろ。内心では若干楽しんでいながらも、表情は相変わらずの仏頂面のままで。 )

耳郎

( 未だ考えがまとまらなくて、無言になってしまう。だってそもそも何言えば合ってるのかも分からないし、何も言わない方が良いかもしれない。でも気になることが沢山あって尽きないのだ。…さっきの、頭撫でたのって上鳴は誰にでもするのだろうか。上鳴なら普通にやっちゃいそうだし、それを否定できない自分が一番の問題。だって上鳴の普段の行いからしてもう疑いの余地が皆無だし。すごくすごく気になるけど、流石にこれを尋ねるのはできない。こっちの気持ちが露呈するのだけは避けないとだし、普通に鬱陶しい質問だなっていう自覚もある。まさか上鳴相手にこんな気苦労するだなんて、人生は難しい。最終的に思考が哲学方面に進行しかけた所で前方から声がした。上鳴は、少し、いや割と色々やりにくそうな顔をしてた。 )
…、うーん…。
( したいこと。上鳴が行きたいところ沢山あるし、正直あまり考えてなかった。敢えて言うなら、「……雑貨、とか」女友達じゃないから一緒に服見るのは何か違うし。でも雑貨店とかそういうお店に限って一人では入りづらい。あまり行く機会も無いし、ヘアピンとか置いてあるお店に行ってみたい気もする。「あ、でもさっき上鳴も雑貨見たいって言ってた、っけ?」言ってしまってから上鳴の行きたいお店リストと被っていることに気がついた。さっきしばらく考えてた所為でまだ上手く頭が働いてないのかな。 )


( /お世話になっております、背後です。
唐突なお話ではありますが、今週末の土曜日から月曜日まで私情により立て込んでおりまして、その期間はお返事が出来そうにないので事前にご連絡させて頂きました。すみません(><)
何卒、ご理解の程よろしくお願いいたします…)


  • No.57 by 成合/上鳴  2018-07-13 21:43:44 






成合

( 近い近い近い近い無理無理無理無理近い顔が近いどうしよう変な汗とか出てないかな。静かな空間とは相まって頭の中はパレードサーカスカーニバルよろしく状態だ。そんな騒がしい中で質問の答えを探そうとしても上手くできなくて、彼の瞳から目を逸らせばそんなお祭り騒ぎの脳内も少しだけ落ち着いた。やっとこさ質問の答えを考えることができる。 )
…ええっと、
( 意識、意識。私の言う意識。何だろう。考えたこともなかった。他の、例えばクラスメイトの男の子が相手ならスパンと答えは出せたような気がする。爆豪が相手だから何となく答えが出ない。スッキリした、数学の答えのようにキッチリカッチリと合うものが見つからない。好きになってほしいでもなく、気にしてほしい…とかでも多分ない。彼の中に存在がほしい。あわよくば彼の心に住み着いて、私がこうして絡みに行かなくたって不意に思い出せるような、そんな風になりたい。…って言ったって、多分ごちゃごちゃしたまま言葉にならなくて終わる気がする。自分のことは自分が一番わかるから、分かりやすい言葉を探して。 )
……、名前!名前、覚えてほしい。
それで、たまにちょっとだけ思い出したりとか…私の顔見たらパッと浮かぶようになったりとか。
( 爆豪の致命的な性格であり性質だった。今になってさえクラスの半数の名前を言えるかどうかも分からない彼のことだから、きっと私の名前だって知らない。「…それが意識の第一歩かな、とか」自分で言ってみると小恥ずかしくて、やっぱり目を逸らした。 )


上鳴

お、マジ?
( なら行きたいところが被っていて丁度いい。尋ねる声に数度首を振り肯定を示せば、顔だけを彼女に向けてにいと笑みを見せ。これが切島なら、バクゴーなら、他の奴らならどう答えただろう。切島は自分の行きたいところを上げながらも俺の行きたいとこを優先してくれるだろうし、バクゴーなら何も話さずに付いて来いとだけ言いそうだ。ならまだ気を遣う必要もないし、何となく頬が緩む。お互い楽しめそうで良かったー、みたいなそんな感情。 )
…あーでも、俺女の子と雑貨屋って行ったことねえからなー…。
なんか選ぶときとかは役に立たねえかも。あんまアテにすんなよ。
( こういうデートの時に男がやるべきことの想像ってのが何となく俺の頭の中にはある。服なら嫌がらずにむしろノリノリで見てあげたり、映画なら彼女の好みに合わせるとか、ちょっとだけ意識して彼女が好きなものが置いてあるカフェに入ったりとか。雑貨の店なら彼女に似合いそうなものを一緒に選んであげたり、あとはこっそりプレゼントを渡す…とかがそれに当たる。ベッタベタだと言われそうだけど俺の中での理想はコレだ。別に特に意識してこの場に臨んだわけじゃないけれど、一応名目上は立派なデートな訳だ。つまり耳郎も〝彼女〟として扱う義務がある。気合いを入れ直して目前に迫ったショッピングモールを見上げた。「やっぱちょっとテンション上がるよな」にぱとそう耳郎に笑いかけて。 )





  • No.58 by 成合/上鳴  2018-07-13 21:47:38 






(/ お返事を忘れておりました…!

了解致しました。季節の変わり目ですし、お忙しいとは思いますが休息はしっかりと取ってください!
気長にお待ちしておりますので、応援することしかできませんが頑張ってください…!)




  • No.59 by 爆豪/耳郎  2018-07-17 16:36:24 




爆豪

( いや。いやいやどうして普段は大仰な面倒ばかり起こすくせに望み自体はこうも地味というかなんつーか、間の抜けたものばかりなのか。王道過ぎてつまらん返事ではあるが、まあ目を瞑ってやる。)
……成合光だろ。
あんなしつこく絡まれたら名前ぐらい覚えるわ。
( 気が抜けて、ため息混じりに返す。実際、名前自体なら覚えている。意識して呼ばないだけで。大体この望みも含めてコイツは自分がオレの内側をどんだけ占めているのか本当に何も分かってねぇ。自分がオレにどんな影響を与えてんのかも、まるで。んなのに名前が第一歩って、呆れるほど呑気な奴だ。つかオレが多少でも艶っぽい話題になると思ったのが最もしょうもない。コイツもコイツで少しぐらいそういうの察して言葉選べやとか内心八つ当たり。ある意味とんだ下心だった。されどここで引き下がるのはもっと下らん。「…他は」もう一押し。じ、と目の奥を焦点に合わせて見詰めたまま続きを促すように一言漏らし。 )

耳郎

( 予想してたよりも上鳴の声は明るく、浮かべてくれた笑顔が柔らかくて、緊張していた心が少し緩んだ。上鳴の笑顔一つで一喜一憂してしまうなんて、自分の思考回路が単純を極めてるのか、上鳴の笑顔には魔法か術か何かしらが掛けられてるのか。)
なら今日勉強すればいいじゃん。一緒に選ぶの手伝ってよ。
( 気持ちが軽くなって、勢いで返してしまったけど、上鳴でも慣れてないことなんてあるんだと内心少しだけ驚いていた。そして冷静になって考えると根本の問題は変わってないことを思い出す。確かに形だけならデート、って言えるのかもしれないけど、彼氏彼女のデートじゃない。だからどう振舞ったらいいのか分からなくて悩んでるんだけど、上鳴は全然というか全く困ってるようには見えないし、寧ろ楽しんでる雰囲気。慣れてるからなのかな。だから余裕がある、とか。見てる限りそんな感じがする。「…そだね。テンション上がりすぎて上鳴がコケないか不安だけど」…考えたいことはたくさんあるけど、とにかく今は下手なことだけはしないようにしっかりしないと。冗談交じりに返事しながらも、目的地のモールが目に入るとまた少し緊張してきてしまう。意気込んでる証拠かも。…なんて言うか、自分って実はかなりメンタルが弱いのかもしれない。上鳴に気が付かれないように小さく息をつき。 )


( /お気遣いありがとうございます! 本日から復帰いたしますのでまたよろしくお願いいたします~!
週末は全国的にも暑かったみたいですが、背後様は熱中症など大丈夫でしたか? )


  • No.60 by 成合/上鳴  2018-07-18 02:35:02 








成合

( どうせ覚えてないんだろうなんて、そんなことばかり考えていた。だから名前を呼ばれた時はどうも嬉しくて仕方がなくて、信じられないのだ。だって彼が、だってあの爆豪が。驚きすぎてどうも声が出なかった。だってただの女って覚えられてるかと思ってたし。つまり私のものさしで考えると彼は既に意識をしてくれているってことで、どうも恥ずかしくなって俯いてしまう。じゃあ他になんだろう。これ以上彼に何かを求めるのはわがままな気がするけれど、私が爆豪にしてほしい意識って、 )
……。
…ちょ、っと。…い、言うの、やだ。
( そう考えてみると案外ポンポン浮かんだ。ちょっとだけ気にかけてほしいとか、他の男の子と話してたらモヤっとしてほしいとか。浮かぶしそうなってほしいなって思うけれど、伝えるのはダメだった。だって、そんなこと言うの恥ずかしいじゃないか。俯いたまま爆豪の顔が見れないくらいには恥ずかしいことばかりで、言ったら引かれてそのまま縁が切れてしまったりとかになればそれこそ耐えられない。顔から火が出そうなくらい熱い。そんなことを言って恥ずかしい上に爆豪から距離を置かれるとしたらきっと言わないほうがマシだ。 )


上鳴

うっし、じゃあ胸借りさせてもらうわ。
( 本人からの希望となれば仕方がない、存分にお勉強をさせてもらうことにしよう。少し偏見は混じっているものの、女の子の好みは大体把握している。耳郎はその辺の女子とタイプが違うけれど、嗜好となれば話は別。普通の女の子の好みより耳郎の好みの方が詳しいと胸を張って言える。…まあそこそこ一緒にいるからなんだけど。 )
なー、どっから行く?選んでいーぜ。
( ショッピングモールに入ればやはり時間のおかげか特に人が多いってほどでもない。人気のアイスの店やファストフードのチェーン店なんかが所狭しと並んでいて見てるだけでも楽しい。でもまあ、こういうところで勝手に行くところを選んでしまうのはあんま印象が良くない。女の子の方に選ばせてやるのがセオリーってものだって峰田が言ってた。あいつがデートしたことあんのかってトコは怪しいけど、別に聞いても損はしねーし女子は大抵自分の行きたいところに行く生き物だから聞かれて嬉しいはずだ。相手の方を向き、脳内でショッピングモールの地図を開く。耳郎の目的地はどちらもここからそう変わらない距離にあるし、特に選ばれてまずいところはない。「雑貨?CD?どこでもいーけど」軽く首を傾げてみせ。 )


(/ おかえりなさい!こちらは特に問題なく大丈夫です…!
周りに熱中症で倒れてしまった方がいらっしゃったので、特に気をつけて水分補給をしております。

5分歩くだけでもだいぶ汗が滲むような気候ですが、熱中症や脱水症状にお気を付けてお過ごしください!)





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