主 2018-06-07 00:10:05 |
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>>207 ジョニー
流石は僕の相棒だ、ワトソン
(いくつか皿に本が乗せられ左右に傾く天秤を静かに見守っているとやがて1冊の本が反対の皿に乗る袋と釣り合った。天秤が釣り合った際に彼が歓喜の声をあげなかったのは褒めるべき点だろう。普段のジョニーなら確実にはしゃいでいたはずだ。だが褒めようと思った直後に彼はキャプテン・アメリカらしからぬ、ジョニーとしての発言をしていて心の中で笑っておく。本当に調子の良い奴だ。彼がキャップではないと敵に悟られなかったのが幸いだったが。ジョニーの横に並ぼうと移動する際に暖炉の中に問題カードが隠れているのに気が付き、震える両手で挟むようにして拾い上げた。その時、問題カードが一瞬黒い煙に包まれるのを見逃さなかった。怪訝そうに眉をひそめ内容を確認すると、息を飲んで一瞬静止した。おそらくこれは逃れられない問題カードだろう。「ワトソン、おそらく最後の問題だ」彼の横に並び問題カードを彼に差し出す。声色はやけに真剣だった。そのカードにはこんなことが書かれている)
《どちらかが意識を失うまで戦う》
『どうやら特別カードを引いたみたいだな。盾のない兵士と魔術を使えない医者…どちらが勝つかは明白だが私はルールを守る。10分間のタイマン勝負だ。さぁ始めてくれ』
(髑髏から聞こえてくる声はまるでこうなることが分かっていたように、楽しげでいて邪悪な声色で2人の対決を促す。ストレンジは隣に並ぶジョニーの方をみた。恐らくここが時機だ。切り札をきるなら、ジョニー・ストームが力を使うなら今だろう。しばしの沈黙のあとストレンジは踵を返してジョニーと距離を取ろうと歩きだした。しかし彼から離れる直前に「この部屋全体を全力で燃やせ」と一言小さな声で告げる。数歩離れたところで彼の方に向き直り戦闘の構えをとった。ジョニーの力で部屋全体を燃やす、無論そんなことをすればストレンジ自身も炎に巻き込まれるわけだが、ストレンジは何も言わずに彼を見ていた。大丈夫だと目で訴えるように、そして先程同様相棒を信じていると伝えるような目をしながらストレンジはジョニーと対峙していた)
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