Welcome to MARVEL ACADEMY！( 学園パロ / 初心者歓迎 / 3L )

>>126 スー
そうだ。彼はガンマ線を浴びて体組織が変化し二つの人格を持つようになった。ある程度は変身を制御できるようだから生徒に危害は加えないはずだが、万が一の時は私も出ていこう。高機能社会不適合者のシャーロック・ホームズと私が？私は自分を世間に馴染めているとは思わないが関わりを捨てたわけじゃない。その探偵よりも私の方がまともそうだな。私は医者を目指していた身だし他人の体型くらいは…いや、やめておこう。スー、本気か？しゃべりもしないマントと歩いたって……待て。分かった、これで手を打とう
(彼女の推理力はなかなかに鋭い。この推理力が他人を理解する心に通じているのだろうかと内心考える。実際自分も出会って当日にこの学園の誰よりも仲良くやっているのだから、あの臆病な科学者も心を許すのかもしれない。似ていると言われた探偵には彼よりはマシだと首をふる。実際はどっちもどっちなのは言うまでもないが、なんとか学園という社会に身を置いていることで社会に適合はしていると捉えているらしい。自分の情報の中で1番知られたくないのは体型なのかと少々驚き、それくらいならば調べずとも分かる…と言いかけたところで、女性にとってこの話題はデリケートなものだと口をつぐんだ。マントとの攻防を繰り広げていると、ふいに聞こえる彼女の誘惑の声。今までとは違う声色に驚き、そして何故かドキリと心が脈打った。マントは少し悩むような仕草をしたあと襟でコクリと頷きストレンジの首をぐるぐる回って離れると彼女のもとへと行こうとした。それを手を伸ばして捕まえストレンジが静止する。数秒の間自分でもなぜそんなことをしたか分からずに無言でいたあと、首を振って彼女を説得しようとする。しかしマントを連れていかないことにはマントの気が収まりそうにない。ため息をついたあと、マントを手招きして呼び寄せ両手に魔法陣を発生させる。マントを魔法陣の中へと入れると手を奇妙に動かし、それに伴い魔法陣が動いた。まるで折り紙のようにマントが折りたたまれていくと、最後にはスーがくれた造花の周りを真紅の布が囲うようなブローチが手の中に収まっていて)