死にたがりの部屋

きみよりも苦しい人、それが世界中にいっぱいいる。
だけどそれはきみ自身はよく分かってると思う。

そしてそれはきみ自身に何ら関係がないことも。

たとえ世界中で苦しんでいる人がいたとしても、
きみの不幸や苦しみはきみ自身でしか測れない。
きみの不幸と他のだれかの不幸を天秤にかけて、
どちらが重いのかなんてわかるわけがないよね。
たしかに大多数の第三者に投票してもらえれば、
無理やりにでも導き出すのは可能かもしれない。
でもそれでは意味がない。
きみ自身をちゃんと見ようとしていないから。

きみはもう、

逃げたっていい。
負けたっていい。
泣いたっていい。
弱くたっていい。
頑張らなくたっていい。

だってきみはもう充分、

立ち向かったから。
戦ったから。
我慢したから。
強くあろうとしたから。
頑張ったから。

苦しいときは、立ち止まって、休んでいい。

気が向いたときにだけ、また歩き出せばいい。

別に前に進まなくたっていい。
右だって、左だって、後ろにだって、道はある。

道が見つからないときは目をこらして見てみよう。
シャイで恥ずかしがり屋な道も多いからね。

それでも見つからなかったら自分でつくるんだ。
地道に道をつくるのは、案外気がまぎれるものだからね。