xxx 2018-06-03 19:25:29 |
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>マダム・ノアール
そう、かな?…じゃあもしマダムと同じ位の年になった時はマダムの化粧教えてね。
( 両頬から伝わる柔らかな温もりに思わず猫か何かの如く頬擦りしてしまいそうになる気持ちを抑えつつ紡いだ言葉は後何十年先もこの舘に居る事前提のもの。自分では何気なく発した言葉であったがきっと気持ちはもうこの場から離れられなくなっているのかもしれない。それは生きて此処に居たいのか、それとも未だ死への願望が消えぬのか__。頬から温もりが消えると同時に開いた宝箱の中身には思わず小さな歓喜の声を。説明を聞きながら今一度満点の星空に視線向けてすぐにまた宝箱へとその視線戻しては、一段目にある小さな丸い赤色の輝きを強く放つ欠片を一つ手に取り「…綺麗…」ぽつり、呟く言葉は音として聞こえただろうか。こんなにも綺麗なものは見た事がないのだ。ヴィペールの好む部屋の中にある宝石たちも確かに綺麗だったがこれは何かが違う、もっと目に見えるだけではない強い力が美しさとして滲み出てくるような__「これでブレスレット作ったらヴィペール、つけてくれるかな」脳裏に彼の顔が浮かんで口元に小さな笑みを浮かべれば手にした欠片を一度元あった場所へと戻しつつ、目の前の相手にはにかんでみせて )
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