xxx 2018-06-03 19:25:29 |
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>12 夏目 央
その感情を大事になさい。今のあなたに必要な物のひとつよ。
(薄らと、然し確かに彼女の口元に浮かんだ笑みを見逃す事無く"ふっ"と吐息の様な笑みを零すと、人差し指の先で彼女の胸をとん、と突く。今は未だ蝋燭の火の様に微かな感情の芽生えも、軈て彼女の胸に確かな温もりを宿してゆくだろう――願いにも似たそんな思いを込めて贈った言葉について追求される前にひらりと身を翻して廊下を歩き出し)
あら、付き纏ってる割にまだまだあの子の事を分かってないようね。ああ見えて喜んでる筈よ、人一倍それを表に出すのが下手なだけ。
(感謝の言葉にはにこりと優しく微笑みかける事で返事の代わりとし、ゆったりとした歩調で自室を目指す。視界の端にちらりちらりと揺れるワンピースの裾、派手さは無くとも品のあるその色合いを眺めつつ、本来それを苦手とする筈の彼女が見せた囁かな努力に応えるべく更に会話を広げる事にして)
それじゃあ、館の中で"歩く服"を見掛けた時には感想を伝えてあげて頂戴。あなたの好きな甘い物を何でも拵えてくれる事、間違いなくってよ。
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