xxx 2018-06-03 19:25:29 |
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▼ 注目 ▼
以下、このトピックにおける傾向となっております。
御確認の上、ひとつでも苦手なものが含まれる場合は御注意下さい。
・ダークファンタジー
・一部グロテスクな表現有り
・人外、奇形、異形設定等有り
・暗め、欝要素等歓迎
・日常メイン、必要に応じたシリアス展開等も可
・3L可、但し恋愛要素は薄め
▼ プロローグ ▼
広い玄関ホール――その場に漂うひんやりとした空気からは、じわりじわりと体温を奪わんとする陰湿ささえ感じられた。
ひゅ、ひゅ、と短く息を吸い込む音、胸に確かな振動を伝えながら脈打つ心臓の音、
普段聞き逃してしまいがちな"人間の生きる音"がやけにはっきりと聞こえるような気がして、
焦燥感に侵食されていく頭がこう思う、"静寂に殺される"と。
そんな得体の知れない静けさを、正面に見える大きな扉が開くその鈍い音が打ち破った。
ギイイイ……玄関ホールの高い天井へ向かって響いてゆく音が心臓を鷲掴みにし、はっと息を呑んで固まる。
扉の向こうで待つ暗闇は、扉の開きが大きくなるにつれて広がっていき、
やがて、その暗闇の向こう側から"ナニカ"の足音が聞こえ始めた――。
▼ 概要 ▼
ある日、あなたは不気味な古い洋館に迷い込み、そこに住まう"ナニカ"と出会う。
その"ナニカ"は、あなたのものとも、そしてあなたの周りにいるもの達とも違う、
ヘンテコで、不気味で、何処か悲しげで…そんな、不思議な姿形をもっていた。
突然の出来事に戸惑うあなたへ、"ナニカ"はこんな事を語りかけた。
お前は"死にたくなくなるまで"、此処で暮らさなければならない――と。
どうやら、あなたに拒否権は用意されていないようだ。
"招かれてしまった"からには仕方がない。
これから、あなたと"ナニカ"達との、奇妙な同居生活が始まる。
あなたが、"死にたくなくなる"その日まで。
▼ 補足説明 ▼
・古い洋館とは?
あなたが迷い込んだ、正しくはあなたが招かれた、"ナニカ"達の棲家。
敷地一帯は一年中晴れる事のない深い霧に包まれており、敷地の入口には錆び付いた鉄製の門。
まるで訪問者を監視しているかのように、いつも門に留まっている2羽の鴉。
門をくぐると広い芝生の庭が広がり、枯れた噴水や置きっ放しの遊具、壊れた車、首の無い石像、
世辞にも趣味が良いとは言い難い物の数々があちこちに点在。
また、洋館の周りを取り囲むようにして、ぐるりと黒い薔薇の花が咲いている。
間取りはごく有り触れた、中世ヨーロッパ貴族の館と同じようなもの。
ポーチのある玄関をくぐると、広い玄関ホールがあり、左右にそれぞれ奥へ向かう通路が伸びる。
正面には大きな古い扉、そしてそれを左右から囲むように2階へ続く赤絨毯の階段。
天井には埃を被ってくすんでしまった、クリスタルのシャンデリア。
他にも錆び付いた甲冑や誰かの肖像画、古びたランプ、とにかく不気味な物があれこれ。
一体何の部屋がいくつあるのか、あちこちに何処かへ続く扉が目立つのが特徴的。
・"ナニカ"とは?
古い洋館に住まうモノ達。
人外、奇形、異形――姿形も去る事ながら、性格も考え方も様々で飽きの来ないモノばかり。
手厚く饗そうとするモノ、あまり関心をもたないモノ、邪険な態度をとるモノ、はたまたそれ以外。
あなたの洋館での暮らしにおける、個性豊かな同居人達。
・館での暮らしはどんな仕組み?
この館は、死にたがりだけに見える場所、そして死にたがりだけが招かれる場所。
館に招かれた"死にたがり"達は、"死にたくなくなるまで"館で暮らす事を義務付けられる。
同居人は奇妙なナニカ達のみ、あなたの他に人間は居ない。
但し、あなたの前に居た人間やあなたの後に来る人間は居るらしく、何代も続いているのだとか。
ナニカ達の基準ではあるが、暮らしぶりは至って普通。
あなたも初めは戸惑うかもしれないが、きっと直に慣れるだろう…その程度である。
自分で自分を殺す、つまり自殺する事は出来ず、試してみたとしてもすぐに生き返ってしまう。
逃げ出す事も勿論不可能。ナニカ達がすぐさまあなたを捕まえて、館へと連れ戻すだろう。
遅かれ早かれあなたが"死にたくなくなった"時、初めて館を出る権利を手に入れる事が出来る。
すぐに出て行っても良し、暫く名残を惜しんでから出て行くのも良し、
或いは館を出る事なく死ぬまでナニカ達と暮らすも良し――全てはあなた次第。
ただひとつ覚えておかなければならないのは、一度館を出るともう二度と館には戻れないという事。
▼ 決まりごと ▼
!▼ 注目 ▼の内容と重複する部分も御座いますが、以下を確りと御確認下さいませ。!
1.当トピックではダークファンタジー、グロテスクな表現、人外や奇形・異形、欝要素等を扱います。
これらが苦手な方、嫌悪感を抱かれる方は御参加をお控え下さい。
2.3L可としておりますが、当トピックでは日常生活がメインとなっております。
その為、恋愛を目的した御参加には向かないトピックである事を御理解下さい。
日常生活における交流を経て仲を深め、最終的に恋愛関係へと発展する場合もあるかと思います。
その際には、一対一への移行をご提案させて頂く可能性も御座いますので、併せて御了承下さい。
3.キャラクターのリセットは行いませんので、PL様のペースにてゆっくりとお楽しみ下さいませ。
尚、トピック主が長期間(概ね1ヶ月程度)不在になる場合は、事前に告知をさせて頂きます。
4.ロル形式は問いませんので、短いものから長いものまでPL様のお好みの形式を御選択下さいませ。
但しトピック傾向上、『豆ロル』のみ非推奨とさせて頂きます。
※豆ロル例:御機嫌よう、あたくしの可愛い死にたがり。( 微笑 )
レスポンスに時間を要する事もあるかと思いますので、基本ゆったり進行推奨とさせて頂きます。
6.当トピックは指名制となっております。
原則、お好きなナニカを一名選択して頂き、一対一の交流を行うと言う流れになります。
必要に応じて複数のナニカと同時に交流する事も可能ですので、御気軽にご相談下さいませ。
7.御参加頂くPC様の設定等に関しましては、特に制限を設けておりません。
可能な限りPL様の自由な発想から誕生したPC様との物語を紡がせて頂ければと考えております。
然しながら、あまりにも極端にトピックの世界観にそぐわない設定であった場合や、
どうしても加筆修正をお願いしたいと言う場合には、その旨をお伝えさせて頂く事が御座います。
悪しからず、御了承頂けますと幸いです。
8.ナニカ達のドッペル可としております。指名被りも問題御座いませんので御安心を。
尚、館で暮らす人間は一人、と言う設定上参加者様同士の交流は存在しない事を御了承下さい。
8.以上の決まりごとを十分に御理解頂き、遵守の上で御参加下さいませ。
終わりに、此方を最後までお読み頂けたと言う証明の為、大変お手数では御座いますが、
お名前を「死にたがり」とした上での書き込みを宜しくお願い申し上げます。
>「 もぉいいかい? 」 「 まぁだだよ!あと100かぞえて! 」
▼ 交流システムについて ▼
当トピックは、『登録/無登録選択、即レス/置きレス複合型、指名制』となっております。
<登録参加の場合>
・PF提出必須
・交流期間無制限、じっくりと時間を掛けて物語を紡いでゆかれたい方向け
・キャラクターリセット無し、一度登録処理が完了すればいつでも参加可能
<無登録参加の場合>
・PF提出任意※簡易PFの提出も可
・交流期間最長一ヶ月、館での暮らしの体験やサクサクと軽めの交流をしてみたい方向け
・交流開始日から一ヶ月経過時点でキャラクターリセット
※一ヶ月未満で交流を切り上げ、キャラクターリセットとする事も可能です
・豆ロル進行可
※"かつて館で暮らした死にたがりの記憶を追体験"と言う形で進行してゆきます。その為、館に招かれたばかりの頃からある程度館での暮らしに馴染んだ頃まで、ご希望の時期を選んで体験して頂く事が可能です。※
▼ Bookmarkについて ▼
『即レス/置きレス複合型』と言う特性上、日を空けてのご返信の際に前回交流時最後のレスが前ページ以前に流れており、見つけ出す為の手間が発生すると言う事態が予想されます。
そこで、交流が中断(置きレス状態)となった場合、此方からお返しした最後のレス番号を『Bookmark』として記録させて頂きます。
当トピックでは、『即レス可時間帯突入』『即レス不可時間帯突入』のタイミングでアナウンスを行います。
『Bookmark』はアナウンスの際にその都度記載させて頂きます。
前回のレスが流れてしまい見つけられなくなった際には、そちらをご参照下さいませ。
尚、『Bookmark』はあくまで前回から継続して交流する上での便宜をはかる為のものですので、ご指名の変更や新規の交流開始をご希望される場合にはその旨をお伝え頂ければ随時ご対応させて頂きます。ご安心下さいませ。
▼ 結末について ▼
館へと招かれた死にたがり達がどの様にして暮らしてゆくのか、どの様なルールがあるのか、そもそもの館の仕組みとは、等、この館には謎に包まれた部分が幾つかある事と思います。
勿論、「死にたがりが死にたくなくなるまで館で暮らす」と言う大筋は既に説明がなされていますが、もっと詳しい内容に関しては、館に住まうナニカ達との交流の中で情報を得て頂けますと幸いです。
説明の丁寧さ、態度、言葉の選び方はそれぞれ異なりますが、きっと教えてくれることでしょう。
さて、そんな館での暮らしにはひとつの「結末」が用意されています。
死にたがりとして館で暮らす内、いつしか「死にたくなくなった」時、死にたがりには2つの選択肢が与えられます。
ひとつは、元の世界に戻って暮らすこと。
ふたつめは、元の世界を捨て館で暮らし続けること。
死にたがりは、そのどちらかを自由に選ぶことが出来るのです。
その最後の選択に関しても、なされるべき説明が存在しますが、それはまたそれぞれの死にたがり様が紡がれる物語の中でナニカ達との交流を通してなされることと思います。
当トピックにご参加中の死にたがり様は、最後の選択肢の後、下記の中からその後の展開を選んで頂く事が可能です。
⒈館を旅立ち、元の世界へ戻ったものとして姿を消す(=登録解除)
⒉館に残り、命の続く限りナニカ達と暮らし続ける(=登録継続)
⒈を選択した場合は、ご希望があれば新たな死にたがり様として再びご参加頂く事が可能です。
⒉を選択した場合は、ご希望があれば最期の瞬間を迎えた後、⒈と同様に新たな死にたがり様として再びご参加頂く事が可能です。勿論、館での暮らしを心ゆくまで楽しみ続けて頂く事も可能です。
長くなってしまいましたが、ご参考までに。
>「 50かぞえた!もぉいいかい? 」 「 100って言ったでしょ!まぁだだよ! 」
▼ 提供 ▼
Ⅰ マダム・ノワール -Madame Noir- 黒尽くめの魔女
女/外見年齢は30代半ばから40代頭/前下がりボブカットの黒髪/目の上も下もはっきりとした黒いアイライン/濃く長い睫毛/アーモンド型の黒い瞳/黒いリップを塗った唇/身長175cm/色白/黒いロングドレスに黒いハイヒール
館の創設者であり、ナニカ達を束ねる存在。
その正体は謎に包まれているが、古くから存在し強大な力をもつ魔女であると言う事は確からしい。
外見とは裏腹に面倒見が良く世話好きで、意外にも気さくな女性。
館に招かれた死にたがり達のよき相談役となり、館での暮らしを見守ってくれる。
Ⅱ ギャルソン -Garçon- 薄笑いの案内人
男/外見年齢は10代半ば/乱れのない七三分けショートカットの黒髪/大きく黒目がちの吊り目/口元にはいつも薄笑いが浮かんでいる/身長172cm/色白/白いカッターシャツ、黒いベスト、スラックス、蝶ネクタイ、革靴
常に薄笑いを浮かべた少年。口調や振る舞いは丁寧で、館の案内役を担う事が多い。
瞬きを一切せず、常に黒目がちの大きな目がぎょろりと開いているのが特徴的。
影の中に入り込む力をもち、影の中へ消えたかと思えば影の中から突然現れて人を驚かせる。
館に招かれた死にたがり達への対応は比較的良心的。
Ⅲ ファナティック -Fanatique- 猟奇的な狂信者
女/外見年齢は10代後半/内巻きショートボブの白髪/伏しがちの赤い瞳/眼差しは虚ろ/口元には黒い拘束マスク/重い鎖と鉄球のついた手枷/身長158cm/色白/白い修道服、焦げ茶色のブーツ/金のロザリオ
華奢な体で重い鎖と鉄球を引き摺りながら歩く修道女。
その正体は修道女の体を奪い取った悪魔。あまりに危険な猟奇趣味により拘束されている。
修道女と悪魔の人格が同居し、普段は大人しく主張も控えめだが、時折人が変わったように暴れ出す。
館に招かれた死にたがり達への対応は時と場合によって大きく差がある。
Ⅳ ジュモー -Jumeaux- 一心同体の双子
男/外見年齢は10歳前後/外はねショートカットの金髪/円く大きな翡翠色の瞳/片方は口を縫われ、片方は眼球の無い両目を包帯で隠す/身長148cm/ひとつの体にふたつの頭/異様に長く大きな両腕/赤黒ツートンカラー道化師衣装
ひとり分の体にふたり分の頭がついた双子。
口を縫われている方が「ダミアン(Damien)」、目を隠している方が「ドミニク(Dominique)」。
華奢な下半身では体を支えられず、その分長く大きく発達した両腕と手を使って動く。
やんちゃで悪戯好きな性格。毎日、一日中館の中を走り回って悪さをして楽しむ厄介者。
館に招かれた死にたがり達の事は悪戯の良い標的だと付け狙っている。
Ⅴ ヴィペール -Vipère- 麗しの毒牙
体は男、心は女/外見年齢は20代後半/肩流しセミロングウェーブの薄紫髪/垂れ気味な金色の瞳/鋭い牙と長い舌/全長未計測/人間の上半身と青紫色の大蛇の体/色白/上半身は常に裸/両手首に銀の腕輪
人間の上半身と大蛇の下半身をもつ、所謂オネエ。強力な毒をもつ。
高飛車で気性が荒くプライドの塊、取り分け美意識は人一倍で高く自分が大好きなナルシスト。
自分の美に絶対的な自信をもっている事に加えて、いつも人を誘惑せずにはいられない色欲家。
館に招かれた死にたがり達をすぐに誘惑して自分のものにしようとする。
Ⅵ ファントゥーム -Fantôme- 囚われの亡霊
男/外見年齢は30代半ば/オールバックの銀髪/左側の前髪だけ下ろしている/切れ長で深い青の瞳/仏頂面/身長188cm/生気の感じられない青白い肌/ネイビーを基調とした中世貴族の服装/左手の薬指には指輪
かつて愛した女性を病で失って以来、未練を残して成仏できないままでいる亡霊。
常に暗く陰鬱思考で、人に心を開かず自ら望んで孤独。芸術を愛し、振る舞いそのものは紳士的。
一見普通の人間のように生活しているが、亡霊である為この世のものには触れることが出来ない。
館に招かれた死にたがり達に対しては良くも悪くも無関心。
Ⅶ モルドル-Mordre- 心優しい噛み付き魔
女/外見年齢は20代半ば/腰まで届く緩い三つ編みの薄桃髪/長い睫毛に縁どられた飴色の垂れ目/後頭部にある鋭い牙をもつ大きな怪物の口を髪で隠す/身長164cm/褐色肌/白いフリル使いのワンピース/首に金色のチョーカー
後頭部に鋭い牙が生えた怪物の様なもうひとつの口をもつ女性。
穏やかで心優しいお人好し。誰にでもなく分け隔てなく優しさを振りまく八方美人気質。
もうひとつの口は非常に食いしん坊で、隙あらば噛み付こうと暴れだす為気が抜けない。
館に死にたがりが招かれるのをいつも楽しみに待っている。
Ⅷ アンヴィジブル-Invisible- 目立ちたがりの透明人間
男/推定年齢20代前半/全身透明で服を着ていなければ何処に居るのか分からない/身長176cm/白いシャツの上にモスグリーンのニット/黒いスキニーパンツ/黒いスニーカー/体が見えない為服だけが宙に浮いている様に見える
頭の先から爪先まで目には見えない透明人間の青年。
自己主張が強く目立ちたがりである事を除けば、個性派揃いの面々の中では至って普通。
"存在に気づかれない"事を何よりも嫌い、あれこれと気を引く為に動き回っているのが常。
普通であるが故、死にたがり達にとってはおそらく最も身近に感じられる存在。
Ⅸ ローズ-Rose- 花吐く姫君
女/外見年齢20代後半/丁寧に編み込まれたアップスタイルの赤髪/気の強そうなぱっちりとした空色の吊り目/ドレスの下で全身に茨が絡み付いている/身長160cm/色白/黒を基調とした中世ヨーロッパ貴族のドレス/華やかな銀色の扇子を常に持ち歩く
体から生えた茨が全身に絡みついた亡国の姫君。
自尊心が高く意地っ張り、振る舞いや言葉遣いは上品だが棘がある。沸点が低くすぐ怒る。
感情が昂ぶると茨が伸びて首や顔に至るまで締め上げ、口から赤い薔薇の花弁を吐く。
館に招かれた死にたがりに対しては、自分の言う事を聞きさえすれば良いと言う認識。
Ⅹ マスク-Masque- 仮面の下の狂気
男/外見年齢(顔以外による判断)は40~50代/肩甲骨まで届く髪をオールバックにしひとつに束ねたアッシュブロンドヘア/黒い蔦の模様が描かれた鉄製のマスクで顔を隠す/身長183cm/黒い開襟シャツ/ボルドーのスーツ上下/金色グリップの黒いステッキを手放さない
鉄仮面ですっぽりと顔を覆い隠した男性。
明るく気さくだが飄々として掴み所がなく、芝居がかった口調や身振り手振りが特徴的。
仮面の下には確かに顔がある筈だが目元口元の穴は黒い空洞しか見えず、仮面は決して外さない。
館に招かれた死にたがりに対して親切な様に見えて、時折何か下心が見え隠れする。
▼ プロフィール様式 ▼
参加希望の書き込みの際には、プロフィールの提出をお願い申し上げます。
名前/※国籍不問
性別/
年齢/
性格/※詳細に
容姿/※同上
備考/※死にたがりの理由必須
ロルテ/※死にたがりの理由に関連する場面を
例:死にたがりの理由が虐待であれば、虐待を受けている場面 等
優遇・冷遇などは特に御座いません。また、設定に関する禁止事項等も、余程無理のあるものでない限り特に設けませんので、思うままにお好きな設定を詰め込んで下さい。
>「 100かぞえた!もぉいいかい? 」 「 もぉいいよ! 」
>トピック主よりご挨拶
皆様初めまして、トピック主です。
この様な個人的趣味の詰め込まれた完全なる主得のトピックへ足を運んで下さいまして有難うございます。
当トピックは再建トピックとなっております。
旧トピック運営中に生じた幾つかの変更点を踏まえ、加筆修正を加えた上で新たに設立させて頂きました。簡単過ぎず複雑過ぎず、を心掛けてトピック概要を書いたつもりではありますが、何かと説明不足な点、ご不明な点もあるかと思います。どうか、お気軽にトピック主までお問い合わせ頂けますと幸いです。
また、旧トピックにご参加頂いていた方々、この度は勝手な再建となってしまい申し訳御座いません。
もし、再び此処へ足を運んで下さる方がいらっしゃいましたら、トピック主として本当に嬉しい限りです。
ご提出頂いたPFや交流の記録は保管させて頂いておりますので、再度ご参加頂ける場合にはどうぞその旨をお声掛け下さいませ。
再びお会い出来る事を勝手ながらお祈りさせて頂きながら、その時を楽しみにお待ち致しております。
最後になりますが、仄暗く不気味でありながら、日常メインならではのほんのりとした温かみやコミカルさを楽しめる、そんなトピックを立ててみたいと言う思いから生まれたのがこのトピックです。
このような世界観に興味をもって下さる方がいらっしゃるかどうか、一抹の不安が過ぎるところでは御座いますが…良いご縁に巡り会える事を信じ、これにてレス解禁とさせて頂きます!
御機嫌よう、あたくしの可愛い死にたがり達。
漸くこの館に、再びこうして明かりを灯す事が出来たわ。
あなたとあたくし達が相見える瞬間はもう直ぐそこ――ふふふ、楽しみね。
さあ、いらっしゃい。死にたがり達。館があなたを待っていてよ。
>これより暫し即レス可能時間帯となります事をお知らせ致します。尚、参加希望者様のPF提出、参加者様の交流申込・置きレスへの返信、御質問御要望等は随時受付中ですので、お気軽にどうぞ。
▼ ---Abandoné "Le journal de Mary" ▼
http://www.saychat.jp/bbs/thread/629604/
⇒この館について、そしてこの館に住まうナニカ達についてが記されてゆく場所です。
もし宜しければ、時々覗いてみて下さい。
▼ ---Abandoné La lettre ▼
http://www.saychat.jp/bbs/thread/631308/
⇒当トピックのサブトピックとなっております。ご意見ご要望の他、展開のご相談等、ご自由にお書き込み下さいませ。
__こんばんはマダム。この場所がこうしてまた開かれたのは凄い嬉しい。それでも変だね、不安ってこういうのを言うのかな、何かモヤモヤするんだ。…私はまた此処に来てもいいのかな?
遠慮なく言ってね、難しかったらちゃんと帰るから。…帰り方知らないけどね。
>6 夏目 央
まあ――こんばんは。早速こうして会えるなんて、あたくしとっても嬉しくてよ。
おかえりなさい。戻って来てくれて本当に有難う。皆もきっと喜ぶわ。
突然の事だったから、あなたが不安になってしまうのも無理ないわ。ごめんなさいね。
あなたは帰るべき場所に帰って来てくれたのよ。勿論歓迎するわ。
またこの館で、あなたの物語の続きを紡いでいって頂戴。
取り急ぎ、保管しておいたあなたの情報を此処へ運んでおきましょう。
今後の交流は前回の続きからでも、新しい場面からでも、あなたの自由よ。
良かったら、あなたの希望を聞かせてね。
名前:夏目央 ( ナツメオウ )
性別:女
年齢:18歳
性格:基本的に嘘吐き。"もうどうにでもなれ"と言った自分の事なのにやたら客観的な所や、痛みも苦しみも全てを無かった事にしているうちに感覚が鈍って来ている感も見受けられる。とは言え学校では普通に授業を受け友達と仲良く触れ合っているよう。両親からの暴力については耐えるスタンス。嫌いになる事が出来ない辺りはやっぱり何だかんだで育ててくれた恩でも感じているのだろうかと考えている。誰かに世話を焼くのが意外と好き。
容姿:光に当たると仄かに茶色っぽく見える髪の毛は毛先が緩く癖がかっているセミロングで瞳は黒に近いダークブラウン。痩せても太ってもいない標準的な体型で膨らみも程々。白のシャツに紺色のブレザー、赤のスカーフ帯とスカートと言った学校指定の制服姿が主。少し錆びれたシルバーのチェーンに同じくシルバーのシンプルな指輪を通したネックレスを首から下げている。
備考:ごく一般的な家庭の一人娘として産まれるも直後に母親が病死。それからすぐに父親は別の女性と再婚し小学生に上がるまで普通に生活をしてきたがその頃から父親の仕事が上手くいかなくなったり、それによる喧嘩で母親のストレスが溜まるようになったりでいつの間にかその捌け口は央に向くように。虐待はエスカレートしていき現在もおさまる事はない様子。母親との血の繋がりがない事は気付いている。
ロルテ:
( 両親の怒鳴り声が聞こえる、こう言う時はあたり触らず自分の部屋に籠るのが一番だと言うのに呼び止められてしまえばそうもいかないのだ。ヒステリックになった母親からの平手打ちに始まり飛んでくるグラスやお皿を避ける事もしないのはもう面倒だと思っているからだろうか。そんな何処か他人事のような事をぼんやりと考えていたら再び与えられる痛み。ヒリヒリと熱を持つ頬に片手を当てて目の前の女性に聞こえぬよう小さな溜息を一つ。「__もういっか」何だか酷く疲れたような気がする。ぷつり、頭の中で有りもしない糸が切れた音が聞こえたと同時に無意識に口元には笑みが浮かび、またも無意識に伸びる片手が拾い上げたのは床に叩き付けられ粉々になったグラスの破片。ひんやりと指先を湿らせるのは中に入っていた飲み物の雫であろう。その破片を反対側の手首に当てて力を入れれば終われるだろうか__ )
帰るべき場所__か。何か擽ったいな。
ありがとうマダム。後プロフィールも。
ヴィペールが元気かどうか気になる所だけど、今回はマダムと話がしたいかもしれない。初めて、だよね?確か。もしマダムが忙しくなかったらでいいんだけど。
>8 夏目 央
あたくしを選んでくれるなんて嬉しいわ。
あなたとちゃんとお話出来るのは初めてね。ふふ、ヴィペールにする良い自慢話が出来てよ。
折角だから、お茶でもどうかしら。お部屋までお迎えに行くわ。
女同士、楽しいお話をしましょう?
(とある日の昼下がり。季節を問わずひんやりとした空気の漂う館の廊下に、小気味良い靴音が響いてゆく。カツ、カツ、カツ――優雅で、規則正しく、軽やか。そんな魔女の足音が止まったのは、他でも無い死にたがりの部屋の前だった。あくまで通りすがり。この部屋の主を探しにやって来た訳ではなかったが、もし部屋に居たら――と思っていたのも事実。細く白い指の背で、飾り気の無いシンプルな木製の扉を3度ノックして)
――御機嫌よう。良かったらお茶でも如何?
(宛ら鴉の様な黒尽くめの装いとは些か似つかわしくない、明るさのある声でそっと呼び掛けた。彼女がこの館へ招かれた日から暫く経つが、実はまだ確りと顔を合わせた事はない。何分、珍しくあの高飛車な大蛇が懐かれているものだから、彼の戸惑う様子を見るのが面白くてついつい出しゃばらずに引っ込んでいたのである。自分至上主義の彼が久方振りに"思いやり"の欠片を落とした彼女には、大いに興味がある。上手く誘い出せたならのんびりお茶でも飲みながらあれこれと話を…そんな下心をそっと胸にしまいこんだまま、静かに返事を待って)
>マダム・ノアール
あんまり変な事言っちゃ駄目だよ、ヴィペール怒るかもしれない。__それじゃあ、マダムの時間少し貰うね。
( ほぼ毎日と言っても過言ではないくらいにあの美意識の高い蛇のオネェ様に付き纏っていたのだが今日は何だか不思議とそんな気持ちではなく、勿論呼ばれようものなら二つ返事で行くが__窓から射し込む暖かな日差しを全身に受けて"ふぅ"と一つ息を吐き出したその時、ふいに部屋の扉が小さな音を立てればぱちりと瞬きを一つした後に体をそちらに向けて。ヴィペールだろうか__そんな小さな疑問は続いて響いた柔らかな女性の声によって無かった事に。どうやら自分はお茶会に誘われたらしい。「…私であってる?」伸ばした片手でドアノブを緩く回して扉に自身の姿がわかるだけの隙間を開けては、そこに立つ真っ暗な姿の相手を真っ直ぐに捉えつつ緩く首を傾け間違いではないかの確認をして )
>10 夏目 央
ええ、勿論あってるわ。あたくしはあなたを誘いに来たのよ、央。
(ノックから程なくして扉に近付いて来る足音を聴き取ると、満足気に口角が上がる。然程警戒するでもなく扉を開けてくれる辺り、彼女もこの館での暮らしに少しずつ馴染んで来た――と言う事なのだろうか。ともあれ、いつもの彼と一緒に居ないのなら遠慮はしないとばかり、首を傾げる彼女へ柔らかに微笑みかけながら頷いて)
いつもヴィペールがあなたを独り占めにするものだから、中々声も掛けられなかったのだけれど…今日は運が良かったみたいね。
(そう言ってくすくすと笑いの零れる口元に右手を添えながら、じっと彼女を見詰める。突然の来客と誘いに対して今の彼女が感じているのは驚きか戸惑いか、それとも他の何かか。いずれにせよ、大人しそうに見えて案外肝が据わっているのが不思議と見て取れた。一歩後ろへ下がって未だ部屋の中にいる彼女へ出てくる様にと促し)
今なら、美味しい焼き菓子もある筈よ。やんちゃ坊主達に食べ尽くされてしまう前に行きましょう?
>マダム・ノアール
…そっか、私であってるんだ。
( "誰でもいい"ではなくて"自分を"との言葉はなんてむず痒く胸の奥の奥に巣食うのだろう。それはまるで自身を見、大袈裟に言ってしまえば認められたようなものではないか。ぽつり、小さく落とした呟きと共に自身では気付いていない笑みが確かに口元には浮かび。それにしてもヴィペールとの事を知っていると言う事は何処かでいろいろと見られていたのかもしれない。一度落とした視線を彷徨わせて数秒、再び頭を持ち上げて視線をあわせては「私が勝手に付き纏ってるだけ。__だから、今日はお誘いありがとう」前半を若干抑え気味に、後半を会釈と共に紡いだ後、紺色の飾りのないシンプルなワンピースに白のカーディガンを羽織った姿で廊下に出て後ろ手で部屋の扉を閉めつつ「甘い物好きだよ。前に食べたクッキーも美味しかったんだ」と自身にしては珍しく会話を広げようという囁かな努力を見せて )
楽しい時間はあっという間ね――名残惜しいけれど、今夜はそろそろ館の明かりを落としましょう。
ふふふ、久々にこんな風にお知らせ出来るなんて。あたくしとっても嬉しくてよ。
また館の明かりが灯った時には、此処へ足を運んで頂戴ね。
お部屋まで連れて行ってあげるわ。良い夢を見て、朝までぐっすり眠れますように。
――ええ、分かってるわ。おまじない、でしょう?あたくしのおまじないはよく効くの。
さあ、おやすみなさい。あたくしの可愛い死にたがり。良い夢を――
>これより暫し不在となります。反応までお時間を頂戴致しますが、今暫くお待ち下さいませ。尚、参加希望者様のPF提出、参加者様の交流申込・置きレスへの返信、御質問御要望等は随時受付中ですので、お気軽にどうぞ。
>12 夏目 央
その感情を大事になさい。今のあなたに必要な物のひとつよ。
(薄らと、然し確かに彼女の口元に浮かんだ笑みを見逃す事無く"ふっ"と吐息の様な笑みを零すと、人差し指の先で彼女の胸をとん、と突く。今は未だ蝋燭の火の様に微かな感情の芽生えも、軈て彼女の胸に確かな温もりを宿してゆくだろう――願いにも似たそんな思いを込めて贈った言葉について追求される前にひらりと身を翻して廊下を歩き出し)
あら、付き纏ってる割にまだまだあの子の事を分かってないようね。ああ見えて喜んでる筈よ、人一倍それを表に出すのが下手なだけ。
(感謝の言葉にはにこりと優しく微笑みかける事で返事の代わりとし、ゆったりとした歩調で自室を目指す。視界の端にちらりちらりと揺れるワンピースの裾、派手さは無くとも品のあるその色合いを眺めつつ、本来それを苦手とする筈の彼女が見せた囁かな努力に応えるべく更に会話を広げる事にして)
それじゃあ、館の中で"歩く服"を見掛けた時には感想を伝えてあげて頂戴。あなたの好きな甘い物を何でも拵えてくれる事、間違いなくってよ。
御無沙汰しております、死にたがりの皆様。
暫く住人共々館はお休みを頂いておりましたが――如何お過ごしでしたでしょうか。
あなた方を抜きにした日々は、それはもう味気の無い…退屈なもので御座いました。
ええ、全く。それはもう、色々な意味で。
今宵もまた、こうして私めが館の明かりを灯しに参りました。
館へお越しの際には、暗い夜道を歩かれる事と存じます。
お足元は勿論の事、背後にはくれぐれも…油断なさらず、ご注意下さいませ。
>これより暫し即レス可能時間帯となります事をお知らせ致します。尚、参加希望者様のPF提出、参加者様の交流申込・置きレスへの返信、御質問御要望等は随時受付中ですので、お気軽にどうぞ。
>1-4 トピック概要
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>14 マダム・ノワールから夏目 央へ
▼ ---Abandoné "Le journal de Mary" ▼
http://www.saychat.jp/bbs/thread/629604/
⇒この館について、そしてこの館に住まうナニカ達についてが記されてゆく場所です。
もし宜しければ、時々覗いてみて下さい。
▼ ---Abandoné La lettre ▼
http://www.saychat.jp/bbs/thread/631308/
⇒当トピックのサブトピックとなっております。ご意見ご要望の他、展開のご相談等、ご自由にお書き込み下さいませ。
>マダム・ノアール
__悪い意味じゃないよ、何だかお母さんみたいだね。
( 歩みを進める相手の半歩斜め後ろを至極ゆっくりとした足取りで歩むその胸には確かな安心感が。小突かれたその部分に右手の指先を這わせながら昔は知っていたかもしれぬ母親の愛情や優しさ、そうして厳しさのようなものの影を残像のように相手に見出し。それにしてもヴィペールが喜んでいるだなんて。「…そう、なのかな?よくわからない。でも__」確かに何だかんだで相手にはしてくれているが、それは最早拒否するのも面倒であるからなのではないのか。あぁ、そう言えばあのプレゼントは…「でも、チョーカー貰えた。銀色の綺麗なやつ」あの日、彼の大切な部屋で貰ったプレゼントを思い出せば今着けてこそいないものの部屋に大切に飾ってあるそれの話題をぽつりと出してから続けられた"歩く服"との単語に首を傾け「聞いた事ないよ、歩く服ってやつ。それは人?」と一つの疑問を投げ掛けて )
>16 夏目 央
そう言って貰えると、あたくしも嬉しくてよ。何だか慕って貰えそうだもの。
(実を言えば、この館へ招かれる死にたがり達から"母親"と形容されるのは初めてではない。寧ろ、この館における長としてのポジションを担う身として必然的にあれやこれやと世話を焼く場面も多い事から、そんな印象を与えるのもある種必然的な事なのかも知れない。口元に手を添えながら小さく笑い、前方へと流し)
あら。それじゃあ胸を張って喜びなさい、滅多にある事じゃないわ。この館の人間なら皆口を揃えて言う筈、"珍しい"って。
(彼が誰かに贈り物をする――それだけでも非常に稀な事だが、彼のコレクションの中からひとつ選んだ物となると尚更である。どうやら彼女はその"特別"をいまいち実感しきれていないようだったが、ぱちんとウインクを送りながらそう告げた。この館には唯でさえ不思議な事ばかり。先の此方の発言を受けてまた新たな不思議の存在を知った彼女の疑問にくすり、と笑いながら彼女の方へ視線を落とし)
会えば分かるわ。初めは少し驚くだろうけれど、何も悪さはしないから安心しなさい。とても良い子よ、奇人変人ぞろいのこの館では比較的"マトモ"――貴重な存在でしょう?
>マダム・ノアール
私が子供だったら手を焼かせちゃうかも。
( 全身__唇までもが真っ黒の一見怖そうにも見える相手はいざ話してみればこんなにも気さくで明るい女性なのだ、母親だったらどんなに良いだろうと思うのは自分でなくてもそうなのだろう。が、自身の面倒臭い性格は少なからずよくわかっている、その柔らかな笑みが崩れ黒い唇が溜息を零す姿はあまり見たくないと思えば苦笑いを交えつつ戯言を紡いで。特別扱いを求める訳では無いがそれでも誰かに特別だと思って貰える事は喜ばしい。頭を縦に動かして口元に小さな笑みを浮かべては「今度何かお返ししようと思ってる。…何か綺麗なものでも買えたらいいんだけどお金もないし、お店も何処にあるかよくわからないんだ」彼に確実に喜んでもらうには矢張り宝石等の光り物がいいのではないかという主張と、それを得る為の手段を暗に問うて。視線がぶつかれば再度控え目なはにかみを。ヴィペールは容姿だけを思えば"マトモ"な分類にはもしかしたら含まれないのかもしれない、けれど__「貴女はマトモじゃないの?」この短い時間の中で見た相手は奇人変人ではないと思うのだが… )
>18 夏目 央
大人に手を焼かせるのは、子供に与えられた立派な特権なの。あたくしにとって、この館へ招かれる死にたがり達はひとり残らず皆、あたくしの可愛い子供達。遠慮はいらなくってよ。
(苦笑いの彼女とは対照的に、手を焼かされる事態を憂慮する素振りなど微塵も見せずに寧ろ楽しげな様子だった。彼女の瞳に宿るダークブラウンを真っ直ぐに覗き込みながら、そっと伸ばした掌で優しく頭を撫でてやる。それは子供扱いでも単なる戯れでもなく、明確な愛情の表現。思いの他順調に弾む会話を楽しむ内、気付けば目的地へと辿り着いていたらしい。彼女の頭から離れたその手は、目の前にある扉の金のドアノブを握って回す。扉の向こう側に広がっていたのは、何とも不思議な空間だった。一見するとそこは、満天の星空。黒に深い青を溶かし込んだ様な滑らかな夜空の色彩に、数え切れぬ程の小さな星の瞬きが鏤められている。所々、一際強い光を放つ星の存在も見て取れ、きっとそれらを線で繋げば夜空に輝く星座の形を成すのだろう。床も天井も、部屋の奥行すらも分からない。ただ何処までも続く無限の宇宙を思わせるその不思議な空間に躊躇わず足を踏み入れつつ、彼女にも入室を促すようにくいくいと手を動かして)
お礼の品――素敵ね。あなたがあの子へ素敵な贈り物を用意出来るように、あたくしが力を貸してあげましょう。
(部屋の入り口から少し進んだ場所、大凡この部屋の中心と呼べる位置に置かれたテーブルの傍へと歩み寄りながらそう告げる。途中、何かを呼びつけるように右手を軽く振る様な仕草。見えない力に引き寄せられているのか、何処からからティーポットにティーカップ、ソーサー、そして焼き菓子がいっぱいに詰め込まれたバスケットがふわふわと漂ってきた。さあ、果たしてこれらの光景は彼女にとって"マトモ"と言えるのかどうか――答えの分かりきった質問を敢えて投げかける事はなく、ただちらりと彼女を振り返りながら微笑みかけるに留めて)
さあ、どうかしら。ご想像にお任せするわ。――さあ、座って頂戴。直ぐにお茶が入るわ。
>マダム・ノアール
( まるで吸い込まれでもしてしまうのではないかと思わせる真っ黒な瞳に見詰められ、挙句惜しみない愛情とばかりに頭を撫でられてしまえば"でも"も"だって"も紡げるはずがない。ただただ頷くと言う行為だけでその場を終えれば思いのほか弾んだ会話や相手の独特な魅力のお陰であっという間に目的地へと到着していたらしい。頭から離れた手の温もりを一瞬恋しいと思ったのも束の間、開け放たれた扉の向こう側、まるで別世界へと間違って迷い込んでしまったのではないかと思えるその内装にぱちり、一つ瞬きをして。「……うん__ありがとう、」自身の気持ちを汲み取ってくれた相手からの優しい申し出にもたっぷりの間の後にただお礼の言葉を紡ぐだけ。ちゃんと聞こえてはいるのだが今はこのあまりにも壮大な景色に全部全部持っていかれているのだ。促されるままに部屋へと足を踏み入れ、宙を舞う食器たちにふわふわと視線を彷徨わせながら椅子へと腰を下ろしてはそこで漸く相手に視線をやって「魔法、だね」"マトモ"かどうかはもうどうでもいい。ドキドキとするこの気持ちに正直なままで笑みを浮かべてみせて )
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