文豪ストレイドッグス - DEAD APPLE -

>中也

うん、ありがとう。
じゃあ、行ってくるよ。
(かごに着替えとバスタオルをいれて浴室に入り肩くらいまで浸かればそのまま目を伏せて、)

>太宰

…。（ソファに腰掛けて深い溜息を吐き出し、とにかく相手が無事で良かったと安堵していて。）

>中也

やっぱりお風呂はいいね。
とても気持ち良かったよ。
(お風呂から上り着替えるとバスタオルで頭を拭きながら相手に近づき、)

>太宰

…おう。
（相手を見上げれば小さく返事し、何かを考えている様子で。）

>中也

…何か考え事してない？
(相手の表情から何か考え事をしているのが分かり"ねぇ、ねぇ"と頬をツンツンしたり肩を叩いたりしてみて、)

>太宰

…。（相手の襟を掴んで此方に引き寄せると無言で唇を重ねて。）

>中也

へえ…中也にしてはやるね。
(口付けにびっくりするも素直に受け入れ腰に腕を回して抱き寄せ、)

>太宰

！…俺と付き合ってる以上、自殺すンなって云っただろうが…。
（抱き寄せられると僅かに頬を紅潮させ、服をぎゅうと緩く握り乍小さく呟いて。）

>中也

ただ浮かんでいただけだよ。
自殺しよう、だなんて誰が言った？
(抱き締める力強めると"よしよし"とまるで子供をあやすかのように頭を撫でて、)

>太宰

…手前、俺のこと何だと思ってやがる。
（相手の言葉に確かに、と納得していたが何時迄も子ども扱いする相手に我慢の限界で思い切りソファに押し倒して。）

>中也

何って…中也でしょ？
なんか中也見てると撫でたくなるんだよね。
(押し倒されてもいつも通りでにやりと口角を上げれば片手を伸ばし、)

>太宰

ンなこと判ってンだよ、手前にとって俺は何だって訊いてンだよ。
（何時も余裕そうな相手に眉間に皺を寄せ乍手を避け、僅かに震える声で問い掛けて。）

>中也

ああ、なるほど。
こう答えて欲しいんじゃない？…中也は大事な人だよ。
(片手を伸ばし優しく相手の頬を撫でては空いた手で抱き寄せ、)

>太宰

…犬か？
（また撫でられるとペット扱いされているような気がして若干俯き気味で尋ねて。）

>中也

違うよ、中也は中也だからね。
私の大事な中也…。
(顔を近づけると頬に口付けし恥ずかしくなったのか視線そらし、)

>太宰

…。
（相手の言葉に目を丸くすると両手で相手の頬を包み乍再び唇を重ねて。）

>中也

…中也…。
(相手を抱き締めながら深めのキスをしていき頬を赤らめ、)

>太宰

…はっ、照れてンのか、太宰？
（此方も僅かに頬を染めているが平然を装い乍、ニヤニヤと悪戯っぽく笑ってみせて。）

>中也

さあ、どうだろうね。…中也がそう思うならそうなんじゃないかな。
(相手を離しては机の上にある色んな場所のパンフレットを手に取りどこに行こうかななんて考えていて、)

>太宰

…。
（此奴は暇なのだろうか、と思い乍も背後からパンフレットを覗き見て。）