桜 2018-04-27 07:32:15 |
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(>3 続き)
亡者達が鬼の子供達を狙い襲う様になって幾日、幾年、閻魔庁が亡者達を管理し、導き、それがきちんと整理され襲われる事もなくなった頃。
「私達はエンマの下につくわけですか……。」
「嫌なの?」
顔を顰める義兄に聞けば、
「嬉しいです_____ですが格好がつきませんね」
____と微笑んだ。
弟が上につくのはたしかにそうなのだろう……。
自分自身、血筋というだけ、継ぐというだけで閻魔庁をまとめるような役職につくのは不安があった。
「隣にいてほしいです。」
「行きますよ。エンマの隣に。」
俺を見つめる真摯な義兄の瞳は優しげだった。
それを聞き安堵した俺も、また笑みを浮かべ、笑い合った。
(続く)
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