紫苑ノ茶室

はああ…ようやっと落ち着いて見れるわぁ（ 任侠DVD手に取り、うっとり ）
そういえばあの陽向ってお人…あの人て、あのｱｲﾄﾞﾙの…！？（ 興奮した様に振り返りﾄﾞｱ見て ）あかん、今度こっそりｻｲﾝ貰えるやろか…？（ 目輝かし ）

…夕べは映画見たさかいな、先に越す前に買うといた此方（ ふふふふ、 ／ 恐い ）よっしゃ、今日はあんさんや…！（ 美少女ｹﾞｰﾑ手に取ればｹﾞｰﾑ機にIN ）

…ああもう！えらい可愛らしいなぁ！（ 目ｷﾗｷﾗ ）

いやあ、帰って来るん遅ぉなってしもうてから…寝てしもてたわぁ（ くぁ、欠伸漏らし ）
ふう…可笑しな時間に目ぇ開いてしもたもんやなぁ（ 時計ちら 、 ふう ）

…何や、頭痛うおすなぁ（ ｽﾞｷｽﾞｷ 、 うーん ）そういえば帰る時にすれ違うたあの大きいお人、明日はご挨拶出来るやろうか…（ はふ ）
あかん…寝にくおすわぁ（ はああ ）

　
　
　
（　ドア前にてノックしようと片手上げるも既のところで留まり　）───さすがにこんな時間は迷惑やんなあ、

『　さっきはあんま話せんで堪忍やで。まさかあんな遅い時間やったとは──…っと、お茶漬けおおきにね、寝入る前に気付けてよかったわあ。桜さんのとはまた違う優しい味付けやっておれは好きな味やったよ。気が向いたら紫音くんのご飯食べてみたいわあ、なんて。ほなゆっくり休んでなあ、
　　　　陽向　』

よし、これでええかな。（　名前の横にサイン書き記せば扉の隙間に挟み込み　）ん、お邪魔しましたぁ〜っと。（　誰にも聞こえない程の小さな声量で呟けば踵返し　）
　
　
　

はあ、頭痛薬飲んどきましょか…（ ｽﾞｷｽﾞｷ 、 立ち上がり ）あれ…？これ…何やろ（ 戸の隙間から見えた紙拾い上げ ）

…疲れてはる筈やのに（ 眉下げ笑み ）食べてくれておおきに。僕のでええんやったら、何時でもお作りしますえ…（ ﾎﾞｿｯ ）これ…一生の宝もんにします（ 瞼閉じ、額に文添えて ）
おやすみなさい（ ﾆｯｺﾘ ）

…僕も寝ましょうか…ね（ 薬飲むと布団に潜り、瞼閉じて ）

日付変わってしもうたなぁ、今日はえらい月が大きい見えるわ（ 窓から外見れば、一段と綺麗に輝く月が見え表情和らげ ）
何やろな…皆さん、ほんまええお人ばかりや。最近、表情筋が緩んどる気がするなぁ（ ふう 、 ）しゃっきりしな、切り替え出来んで何が家元や（ 己の両頬ぱちんと叩き ）

…あ、居んのかな( 部屋から漏れる明かりに足止め )紫音くーん。暇人が遊びに来たぜ( 軽くノックし )

へえ。ちょお、待っておくれやす（ 不意な来客。少しばかりの踊る気持ちを隠すかの様に返事をと声上げれば、扉へと駆け寄って ）
どなたはんですやろ？（ 扉開け 、 ぎょっ ）あ、浅葱はんやありませんか。お越しやす（ 慌てつつも、深々と頭下げ ）何のお構いも出来まへんけど、どうぞ上がってって下さい（ 一歩下がり奥へ手で促して ）

悪いな。夜遅くに。人肌恋しくなっちまってさぁ( へら、 )…あ、なんかしてたか?忙しかったら出直すけど( 何やら違和のある相手の様子に首傾げ / 一先ず上がり込み )

人肌て…（ ｸｽｸｽ 、 ）僕でも抱いて眠りますか？（ ふふ 、 手広げて ）いいえ、まさかお客様が来てくれはるやなんて思っても見ませんでしたさかい…嬉しゅうて（ 和らげた表情そのままに、一つ頷いて ）

えぇ、良いのぉ?おじさん欲張りだから遠慮しねぇよ( 冗談めかし、笑いながら緩く相手の腰辺りに腕巻き付け )ふは、そりゃあ随分可愛いこった。俺で良ければいつでも来るぜ、呼ばれなくても( くく、 )

…まさか、ほんまにさらはるとは思っとりませんでした（ 腰に回された腕の感触に、驚きに目を丸くし ）暖かいですなぁ（ ふふ ）可愛ええですか、こないな事が？そら僕かて…月見る相手くらい欲しいです（ やや唇尖らせ横目でｼﾞﾛﾘ 、 ）ほんまに！？嬉しいわぁ。あ、お茶もお出しせんと…（ 急須に玉露茶葉入れては湯を注ぎ ）

ふは、普段はしねぇよ。俺がお前さんに不用意に触ったら犯罪臭するもんなぁ( クス )…そう言われっと、離れ難くなっちまうな( 苦笑浮かべ )んな顔すんなって。…へぇ、月見てたのか( 窓から外覗き )あぁ、お構いなく。俺の方こそ今日は土産もねぇし( 頭掻き )

犯罪て…そないなことおへんえ？浅葱はん、こないに若いお顔されてはんのに（ 手伸ばし、頬に触れそうな距離で止め ）迷惑なら、離れてくれはっても構いまへんよ？（ ｸｽｸｽ 、 離れ様と身動ぎ ）ほんまに今日は月が綺麗で…（ 言い掛けては僅か頬染め口塞ぎ 、 ）今日は月が大きい見えますやろ？（ 言い直しては、そちらに視線向け ）来てくれはっただけで十分です。へえ、粗茶ですけど（ 湯呑みに茶注いでは、相手の前にすす ）

顔は若くても実際は一回り以上離れてんだ。お前さんも、あんまり思わせ振りな行動はしねぇ方が良いぜ( 悪戯に微笑み / 僅かに顔を傾けて頬に手を触れさせ)迷惑なんかじゃねぇけどさ…はい、これでお終い( 動きを封じるように強く抱き寄せ / ぱっと手を離し )っ、…あぁ、そうだな( 小さく吹き出し / 平然と頷いて )ん、悪いな。頂きます( 一口啜り )

恋路に歳云々いうんは、野暮やと思いますけどなぁ。思わせ振りなんは、浅葱はんの方です（ 不意に触れた掌に温もりが伝われば、ふわりと微笑み ）何や名残惜すなぁ。何て、冗談で困らせるんはよしまひょ（ 口元手添え 、 ｸｽｸｽ ）何で笑いますんえ？（ ﾑｯ 、 ）何や茶菓子でもあれば宜しおしたんやけどなぁ（ ふむ ）

そりゃまぁ野暮だが、無視するわけにも行かねぇのよ。ふは、違いねぇな。つい手ぇ出したくなっちまって( 頬離し )あぁ、冗談で助かった。そんなもん本気で言われたらコロッと行っちまうぜ( くく、 )言っとくが、先に反応したのはお前さんの方だぜ?顔まで赤くしちまって( 笑い堪え )良いって、それは今度俺が土産に持って来っから( ふは )

…っと悪い、そろそろ寝ちまいそうだ。少ししか話せなかったが、今日は部屋戻るわ。お茶ありがとな、すげぇ美味かった。また飲ませてくれよ。それじゃ、おやすみ( 手ひらり )

それは僕かて同じ事。僕みたいな子供じゃ、浅葱はんの隣は役不足ですやろうからなぁ。それはそれは、僕でも人の心…動かせるんやねぇ（ 目伏せ 、 ぽつり ）ほな、今度は是非…本気で申してみなあきまへんなぁ（ ｸｽｸｽ ）あれは…あん言葉言うんは、流石に早いですやろうに（ ﾎﾞｯ 、 目泳がせ ）…いう事は、また今度お越し下さると？それは嬉しいわぁ（ ふふ ）

お仕事して、お疲れやろうにお話しに来て下さらはって…お身体、壊さん様にしてくださいね？（ 眉下げ 、 ）今日は、ほんまおおきに。一人で見とった月が明るう輝いて見えて、これも明るい浅葱はんの人柄の成せる事。今日はええ夢が見れそうです（ ふふ 、 ｺｸ ）
浅葱はんにも、ええ夢と今日以上の幸福が明日に訪れますようにお祈り申し上げます（ 深々 ）

（ 食器片し、ミント入りの冷水一口飲み ）

ふう。ほな…僕もそろそろ休みましょかな（ 布団敷き 、 横になり ）
おやすみなさい、皆さん（ ふにゃ ）