4月もある程度過ぎたある日。入学シーズンになりあなたもまた新しい生活に身を引き締める……はずだった。
クローゼットを明ける。そこにかかっていたのは新しい生活の証である真新しいものではなくつい先日まであなたが身に纏っていた制服だった。
わけのわからないままあなたはその制服を身に纏い足はなぜかいままで通っていた筈の学校に向かえばあなたは目にするだろう。一年前と変わらない人達が、そこに何も不思議な事はないだろう。
あなたはわけがわからないまま過ぎ去った日に身を沈めるのであった。
◇◇◇
ああ、ああ。
まだ続くのね。あの輝かしい日々が。あの素晴らしい日々が。
終わらせない。終わらせないわ。私の大好きな友達。