半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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俺なんかに心を読まれるのが癪だと?( 卑屈に捉え )
じろじろと見られるのは俺も好かないが…一々気にしていたら遠征や出陣で街に出た時にも困るだろう。平常心だ。平常心。( 率先して相手の手を引っ張り。ただし道は分からない )
…そうだな。俺に、あんたを折らせようだなんて正気の沙汰ではない。あんたの主も心配していた。後で礼を言っておくと良い。( 昨日の出来事について触れられた事で朦朧とした意識も一気に覚醒し、残酷な選択に迫られた件について余程根に持っているらしく表情を曇らせて顔を背け。もうあんな思いはしたくない――何があっても彼だけには迷惑を掛けまいと堅く心に決めれば不意に鼻腔を擽る香ばしい匂いに自然と腹が鳴り。誰かが厨で料理でもしているのだろうか。あの本丸では朝餉の習慣がなく不思議そうに首を傾げ )…何だか良い匂いだな。
癪ではない。ただ何でもわかるあんたが羨ましいと、そう思っただけだ。…俺はあんたの心が読めない。( ぽそ )
う…それは、そうだ、が…( ちら )国広…そこじゃなくてあっちだ。( 危うく道を間違えかける彼にそろり、教え。なんとか万屋へと辿り着き )
?ああ…朝餉だ。この本丸は燭台切光忠と歌仙兼定が担当している。( ”…わかった”そう一言頷き昨日の出来事を何としてでも消え去れ、消え去れと何度も首を振り。ふと、此方も一足遅く腹の虫が鳴り始め。自分たちで育てた野菜や卵、それらの新鮮な物を使いあらゆる料理を作って腹を満たし、一日が始まるのだ。そんな料理好きな二振りの名を口にし )大広間で共に食べる習慣なんだ。もうそろそろ他の奴等も起きてそっちに向かう頃だろ。…あの二振りの料理は美味い。楽しみにしておくといい。( 上半身を起こし寝床から出ていくとちょいちょい、と手招きし大広間を案内しようと彼を待ち )
…分かると言っても、想像の域を出ないぞ。読心術のようなものは俺にだって無い。――それは…残念だったな。( 冷笑 )
それを早く言え。( 渋々と方角を変え無事に万屋店内へと踏み入れば )…文字通り何でも売っていそうな店だな。何だこれは?( 猫耳の髪飾りを手に無表情で眺め )
( 名を挙げられた中の一振りは特に料理が好きだと聞く。己の本丸にもそういった刀は居るが審神者が彼らの趣味を否定して以来、あまり見掛けなくなってしまった事を思い返しては切なげに目を伏せ。手招く相手に対しのんびりと寝床を後にすると、相手の後に続きながらつい捻くれた返答を )…ふん。よそ者の分まで用意されていたらの話だが、な。( 心を開いたのはあくまで分霊である彼のみ。それ以外の刀達とはそもそも関わり合いを持つつもりもないのか無関心で )
…まあ、あんたの気持ちが分かったところでどうということはないんだが、な。( 捻くれた様に布を深く被り直しぼそ、 )
そうだな。…?猫…か?( その髪飾りを不思議そうにじぃ )…、なあ、国広。これはもしかしたらこうするんじゃないのか。( 何の許可もなく布を捲りその髪飾りを取れば丁度いい位置にぱち、と留めてみると )………、国広。似合っている…ぞ。( 口元抑えくつくつ← )
…そこは主が話をつけている筈だ。あんたの分がなければ俺の分をあげるまでのこと。( この本丸に居る刀達とかかわりを持つ気がないらしい彼の捻くれた言い草には頭を抱え。これはまだ審神者も心を開いていないということだろう。それは彼の審神者から受けた傷が深いということも重々理解している。だからこそ時間をかけこの本丸に慣れてほしいというのが願いであって )…そら、着いたぞ。( 暫く長い廊下を歩き続け入れ違いに会う刀達に軽く挨拶を交わしつつ広間へ入ると同時に刀達が自身と同じ姿をした彼が気になるのか自然と視線が其方へと向けられており )
……そうか。俺はあんたの気持ちを知りたいと思う。あんたに近付けた気がして嬉しい、から。( 少し寂しげにぽつ )
え…、なっ…何をするんだ…!?( ぎょ、慌てて布を被るも隠し切れぬ三角形に悶絶 )くそっ…あんたも何か着けてやる。お返しだ。( 何やら同じ様な物を物色し始め )
( 自分も腹を鳴らしていたくせに何処までも甘い男だと、少々理解に苦しみ鼻を鳴らし応えていると不意に先頭の彼がとある一室に足を踏み入れたことで自身も慌てて着いてゆき。すると存外多くの刀達からの視線に晒され、思わず面食らって顔を顰めると布を深く被り相手の背後に隠れ )…っ、切国…。( 集まる好奇の視線を敵意と捉えると助けを求めるよう小さな声で名を紡ぎつつ、辺りの刀達を密かに睨み返し。その中には以前目にした短刀も紛れており、彼らもまた己に怯えている様 )
…そう、か。できるといいな。……やはり俺は写だからあんたの気持ちは到底解らないままだろうな。( しゅん、 )
くっ、ふふ…( ぷるぷる )精々頑張って見つけることだな。…まあ、見つかれば、の話だが。( ちら、と相手を見そそくさとその場から逃げ別の所を見始め )
( 大体の事は審神者から聞いていることもあり此方としては大歓迎ではあるものの分霊の後ろに隠れ睨まれてしまい。他の刀達からしてみればそこまで警戒しなくてもいいのにと不思議そうに彼を見詰める刀もちらほら窺え )…お、おい、国広。…すまない。こいつはここへは来たばかりで刀達と関わりに慣れていないんだ。悪い奴ではないからそんな怯えないでくれ。( ”大丈夫だ”と小さな声で安心させ彼らを自分なりの言葉で告げると、怯えていた短刀の一人、五匹の虎を連れた刀が彼の元へ”い、一緒に…食べませんか?皆で食べると…美味しいんですよ”との言葉に釣られわらわら短刀達が彼の元へやっていき )
写しは関係無いだろ。あんたが単に鈍感なだけだ。( ずば )
ちょ…、お、おい切国、これはどうやって外す、ん、だ…。( 慌てて引き留めるも既に逃げられた後。渋々物色していると彼に似合いの物を見付けて手に取り )。――嗚呼、これは彼奴に似合いそうだな。
俺なんかと食べたって飯の味は変わらないだろう。…勝手にすれば良い。( ある一振りの短刀を中心に主として粟田口派の者達が寄り集まれば何事かとじろりと其方に冷眼を注ぐものの。五匹の虎を連れた少年は自本丸においても面識があり、彼の気弱な性格を知っているため無碍に断る事はしないが然し周りの子供らを押し退けて広間の半ばへと進み。一振り分多い善を探すよう辺りを見回し、次いで分霊と少年に視線を遣って )その前に、俺の分の朝餉はあるのか?無いのなら部屋に戻る。
うっ、煩い…!俺は鈍感じゃない!…多分。( 最後ぽそ )
…こ、これは…お前、何故そんな恰好をしているんだ。( あのフラワー〇ック見つけじぃ、もう夢中← )
( 少々強引ながらも短刀達を押し退ける度に子供たちの悲し気な表情が窺えてしまうと、粟田口派の一振りで子供らの兄でもある刀が慰める姿を尻目にしては”すまない”と頭を下げ。多数の刀達の分を作るのは時間がかかるのもありせっせと手伝う刀らの姿を見掛けつつ彼の分であろう最後の善を持ってきたのは伊達の刀の一振りが”お待たせ。これは山姥切君の分だよ。御免ね、待たせちゃって。”と善を置き )国広の分だ。ほら、座るぞ。( 五匹の虎の少年と己は彼が真中へ来るように敢えて真ん中の方を空け彼の方へ振り向くと手招きをし )
鈍感だろう。俺の気持ちも知らないくせに。( 目を細め )
おい。何を見ているんだ?( ひょこり、相手の背後から顔を出して手元を覗き )――な、なん……っ何だ、此奴は。此奴も写しなのか…?( 全山姥切に定評のあるフラワー○ック )
( 不意に声を掛けてきたのは長身の男――此方も自本丸にて面識のある伊達の一振りだが、どうやら自分の分の朝餉を用意してくれていたらしく。深い感慨に打たれつつも心とは裏腹に紡ぐ言葉は一言、どうも、と無愛想なもの。目に映る刀達は皆優しく幸せそうで、過ごしてきた環境の違いをまざまざと見せつけられるようで如何しても溶け込むことが出来ないのだ。分霊が傍に居るならと招かれた真ん中の席へと遠慮がちに腰掛けては、周りの様子をきょろきょろと落ち着きなく窺いながら誰かが初めに食事に手を付けるのを待って )……食べても良いのか?
だからちが――…えっ?あんたの…気持ち?( 目ぱちくり )
ふぁっ?!( 大袈裟に肩を揺らしびくっ、危うくフラワー〇ックを落としかけ )…く、国広、か。驚かせないでくれ…( 心の蔵どっどっ、 )解らない。だが、こいつの格好…もしかしたら俺達と同じ写しなのかもしれない…( 見詰めあい、動き出すフラワー〇ック )
…待て。あいつの話が終わってからだ。( 皆の朝餉が出来上がると同時に主のお世話係だと言い張るある刀が立ち上がり周りを見渡しては今日一日何をするか、そして彼の話を少しをし終えると審神者からの教えで食事を始める際にする挨拶。両手を合わせ”いただきます”と挨拶してから食事に手を付けわいわいと楽しそうに始め。自身はというと黙々と食べつつ楽しそうに話す刀達を耳にしながら食べており )
…何でも無い。気にするな。
同じ、写し…。そうか。此奴も写しとしての葛藤と戦っているんだな。…買うのか?( 奇怪なリズムで踊り出すそれの頭をつんつんと弄りつつ )
( 様子を窺い、周りの者達が食事に手を付け始めるのを見て自分も恐る恐ると箸に手を伸ばし。あの本丸では刀に食事は不要と満足に何かを食した覚えもあまりなく、箸の扱いはまるで顕現仕立ての刀が初めてそれを持った時のように酷い有様。久方振りのまともな食事は涙が出る程に美味であるのに、箸をうまく扱えず、食べ物を掬えないもどかしさについ助けを求める視線を相手へと送り。涼し気に食事を進め行く彼を見て更に焦れば、また一つ箸の先から付け合わせのプチトマトが転げ落ちて )――…ッ、
…?な、なあ…国広。あんたの気持ち…ってなんのことだ。( 気になるのか恐る恐る聞き )
…っ…買って、いいのだろうか。……いや、やめておく。また…いつかここへ来た時にでも買うことにする。( 相手ちら、欲しそうにするも手持ち小判を思い出ししょぼん、 )
…国広?( 今迄彼の視線をも気づけずに黙々と食事を摂っていたところにぽと、っと軽く落ちる音を耳にすけばやっと隣にいる彼へと視線を移し。そこから食事へと視線を下げ見ると殆ど手を付けていないではないか。もしかして口に合わなかったのか、と食事から彼へと視線を戻すも何やら困った表情を浮かべており。それとなしに箸の持ち方も危ういような――手を付けていない食事に箸の持ち方でピンと来ては素早く立ち上がり厨へと行くべくその場から一旦立ち去ってから数分後、 )…気づいてやれなくてすまなかった。ここをこう持つだけだ。これなら使えるだろ。( 何事もなかったように隣へ座り込み彼の手にそ、っとあるものを置き。そのあるモノとはフォーク。あまり力も入れずに食べられるかもしれないと持ってきたようで )
あんたには一生分からん事さ。( 意地悪く口角上げて )…なんてな。
……、寄越せ。( 相手の手から強引に其れを奪い、会計へと。数分の後に彼の元へ戻れば綺麗に包装された其れを相手の胸元に押し付け )――そら。
( それまで無心に食事を摂っていたはずの相手。完食寸前に部屋を後にする姿を不思議に思っていると、少しして戻って来た彼の手には一つの匙。直ぐにその意図を理解すれば相手の機転の良さに瞠目すると共に申し訳なげに頭を下げ、子供達さえも器用に箸を扱っているというのにそんな簡単な事が出来ない自分を酷く恥じらい )――…すまない。箸は、慣れていないんだ。助かる。( 伏せがちの表情にてぽつり ぼやくと貸し受けた匙で食事を再開し。余程腹が減っていたのか、がっつくように物の数分で平らげてしまえば手を合わせて常套句を述べ、控えめに辺りを見回し )…ごちそうさま。片付けは…した方が良いのか。
?なんだそれは…教えてくれてもいいだろ。( むっ )
えっ…ちょ、くに…ひ、ろ…、( 断ろうと口を開くももう既に彼は居らずぽつん、と突っ立ったままで )…っ、?え…あ…え?( 綺麗に包装された物と相手を交互に見 )…あの、国広…これは、どういう…( きょと )
( 余程腹が減っていたのか匙を持った瞬間、数分の間で全部間食してしまった彼を横目に見てはくす、と笑みを零し。それから後に自身も食事を間食すれば手を合わせ常套句を述べて彼の言葉に頷き )…そうだな。厨の場所、教えてやるから一緒に行くぞ。( 皿を重ねては立ち上がると一緒に立ち上がったであろう彼と共に大広間を抜け厨へと向かい )
…切国には知られたくない。( 何時もの癖で布に触れるが顔を隠すことなく真っ直ぐに見詰め )
やる。…あんたの顔には今すぐ欲しいと書いてあったからな。( 視線逸らしつつ尚もそれをぐいと相手の胸に押し付け )受け取れ。
( 相手の促しに従い、膳を持って厨へと向かう道すがら本丸の縁側にて何気なく庭先に視線を遣った先。雨露を乗せ一際目を惹く紫陽花の下に一羽の白鳩が此方を窺うように蹲っている姿を目にし。よく見ると足首には文らしきものが括り付けられており、一目に見当がついて )――…切国。伝書鳩、が。( 言うや否や翼をはためかせ此方へ向かって飛んでくる鳩は優美に己の肩へと着地。危うく落とし掛けた膳を一先ず床へ置き、文を確認しようとして )
国広?――…っ、( 突然、強い風に曝され被っていた布が外れてしまうと素顔が露わになり )
えっ。俺…そんな顔してた、のか?( 自身の頬に手を添えきょと )…っ、ありがとう。大事にする。( それをぎゅう、と抱きしめ自然と零れたふわりとした微笑を浮かべて )
!政府…か。( 彼の声と共に其方へ振り返り何かを悟ったようにぽそり、呟くように膳を邪魔にならないところへ一度床へと置き。文を確認しようとする彼をやんわり”国広、そのままにしてくれ”そう止めを入れ鳩の足首を丁寧に外しそれをざっと目を通して )――…まあ…そうなるだろうとは思っていたが…あいつの思惑がバレるのも時間の問題…だな。( 政府から彼がここへ来た理由やあの本丸で何があったのかとの内容で。目を伏せ深い溜息を吐きつつ文を懐へ入れ膳を持ち直し )…これを厨に置いたら主の所へいくが……国広、あんたはどうする?( まだ主に対して警戒心もあるかもしれない彼を無理やり連れて行くことはしたくない。だからと言って一人にするのはまだ心配である為眉を下げてそう彼の意見を聞こうとし )
う、わ…っ( 突然の風に触れていた布をぎゅ、と掴み素顔を晒すことだけは死守 )…吃驚したな。大丈夫か?はは、露わになったのはあんたの方だな。
っ…、…?ああ。( やんわりとした笑顔に見惚れ一瞬胸が高鳴り、不思議に思いつつ )それからこれもな。( うさぎ耳を布の上から相手に取り付けた )
( 相手の意味深長な呟きに一瞬何の事かは解らず首を傾げ、やがて間を置いてみるみる表情を強張らせ。政府、あいつ、彼の口から紡がれたその二つの単語に由来する物事など己が審神者の件意外に何があるというのか。躊躇いがちに、しかし確信を持って相手へと問い )あいつ、とは…俺の主の事、か…?( 彼らが政府に昨夜の事を申し立てたのだろうか。ならば自分の主の立場は――知らない間に何かが起こっている不安を唾と共に呑み下してはこくりと頷き、膳を抱え直して )――行く。
っ、う、煩い。好きで露わになったわけじゃない。( ふい、外れた布を慌てて被り直し )
――…っ、え?これ?( きょと、恐る恐る布の上から何かをつけられたモノに触れて )…?!っ、な…なっなんだ、これ…は?!( なにやらふわふわした感触にびくっ、 )
( そこまで彼が理解してしまったのなら何も言えず不意に立ち止まったと同時に其方へ振り返り沈痛な面持ちで彼を見ては再度歩きはじめ厨へと向かい。膳を伊達の一振りに渡し任せた後、審神者のいる執務室へ )…主。居るか…少し話があるんだが、( そう遠慮がちに襖の向こうにいる審神者へと声を掛けては審神者自身何かあったのだろと”いいよ。入ってきなさい。”と入るように促し )…失礼する。主…その…昨日は迷惑をかけて、すまない…( 先に昨日の出来事を謝罪してから何所か気まずそうにする彼を見かね”……もう来たんだな。政府から山姥切の審神者のことについて。…元々政府も目をつけていたそうだが、審神者も人手不足だ。それもあって何も口に出さなかったのにな…今になってくるとは…ごめんな。君にも何も言わず不安にさせてしまったな…”と眉下げると頭を下げ )
分かっている。でも、偶には俺にだけでもその素顔を見せて欲しい。なんてな。( ぽそ、くるりと背を向け )
――っ、くくく……どうだ?気に入った、か?…ッぶ、ふは…っ、( 手鏡見せ、堪えきれず吹き出し )
( 厨房から執務室と思しき部屋へと相手に続いて足を踏み入れたなら真先に審神者と視線がかち合うも、逸らすことなく真っ直ぐに見詰め返し。控えめな態度の彼と違い、相手を押し退けてずかずかと審神者の目前へと足を進めると椅子に腰掛けた男を険しい剣幕で見下ろし )…一体何が起こっている?あんた、昨晩のことを政府へ報告したのか。そうでなければ、関わりの無いこの本丸に書状は届かない筈。…説明しろ。手紙には何が書かれている?( 謝罪は不要とばかりに首を振り、一方的な想像膨らませては捲し立てるように問い詰めて )
っえ…?なにか、言ったか?( 聞き取れなかったのか首を傾げては彼の方へ近づき横へ並ぶとひょこ、と顔を窺い見 )…国広?
っ~!わ、笑うな…っ!( 自身の今の姿を見ればみるみるうちに顔を赤く染め、うさぎ耳を外そうと耳の方を持つもしゅん、と垂れ下がったような耳に変わり )
…関りがあるからこの本丸へ書状が届いた。鍛練場で切国は君と関りを持ち君の審神者まで首を突っ込んでしまった。そうじゃないとこの本丸には政府からの書状はこない筈だ。( 政府には報告していない、そう首を振るも”関り”についてそれはあの鍛練場からすべて始まった。優しい付喪神だからこそあの状態だった彼を切国が見過ごすわけがなく、この本丸へ連れて来た時は驚愕した。切国にも手伝ってもらいつつ彼の傷も治り彼を見送るだけだと思い込んでいたのにも束の間、切国が言い出したのは審神者と話をつけてくるということ。何をされるかわからないのにどこまでお人よしなんだ、と思いつつもそれでも行かせてしまったのだから俺も悪い。 )……、…君の審神者――あの男の資格を剥奪する。( シーンと静まり返る室内に響くは審神者の切なさのある声音で )
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