半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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俺のことを馬鹿にした罰だ。その綺麗な姿を人前に晒せばいい。( 奪った布を自分に纏い、元々被っていた物と合わせて布二枚重ねにし )
( 審神者にとってもこのような状況に胸を痛めている様子が窺え、力無く彼の言葉に頷けば手入れの邪魔にならぬよう部屋の隅の方で膝を抱えて彼らを眺め。すると手入れの間、言伝を聞いた堀川国広がタオルと内番服を手渡してくれ、衣服の着替えなどもその間に済ませてしまい )――…どんな具合だ?切国は目を覚ますのか?( 数時間程の時を経て、審神者の様子から修復作業がひと段落ついた事を察すると分霊の方へいそいそと近寄り頬をぺちぺちと叩いてみたりして )
ひと、まえ…( 青ざめ、あわわ )っ、そんなの嫌だ!というか俺の事綺麗とかいうな!俺が悪かったからその布を返してくれ!頼む…!( 両腕で必死に素顔を隠しており )
一先ず刀の修復はできたが、切国の体力が随分落ちてしまってるから今はまだ目は覚めないだろう。( 彼の刀は綺麗に修復はできたもののあれだけの負傷を負わされ、雨に打たれれば体力の消耗をしたのは無理もないだろう。規則正しい寝息を立てて寝ている彼を心配気に様子を窺がう彼の姿に心が痛んで。ふと、彼が”切国”と呼ぶ当たり何処か微笑まし気に其方へ視線をやり )…そうか。この時に何だが君と切国はそう呼べる間柄になったんだな。いやー、俺は嬉しいな。誰に似たのだか真っすぐな所とめげない意地っ張りなトコがあるが、いい子だ。これからも仲良くしてあげてくれな。( 自身の刀が目を覚ますまで傍で見守り )
そして発狂するほどに皆から綺麗だね、と言われ続けてしまえ…。( 罵っているつもりが何故か褒め言葉に変わる瞬間 )……しかし、流石に布を二枚被るのは暑いな。この布、どうしてくれようか。
( 相手の説明により、分霊が何の反応も示さぬことに合点がつくと少し寂しそうに肩を丸め、そうか、と。彼を愛称で呼んだのはまるで無意識下のことであったが、それを指摘されてしまえば自分で驚いたように小さく息を呑み、小恥ずかし気に布を深く深くかぶり直して )…あんたの言う通り、切国は良い奴だ。だからこそ、それは約束し兼ねるな。――今回の件、あんたは俺をどう処分するつもりだ?( 己と関わらなければ今頃こんな事にはなっていなかっただろう。この男にとっても自分は邪魔者の筈で、当然ながら何らかの処罰があるものと思い。分霊の頭を愛しげに撫でつつ、最悪刀解処分を受ける覚悟で静かに問うて )
…俺は絶対に嫌だ。だがな…国広、俺はそうには聞こえないが他の奴らには誉めてるようにしか聞こえないぞ…( じとぉ )
それなら俺にその布を譲ってはくれないか…‼( 期待の眼差し← )
…あまり切国が悲しむ顔は見たくないんだがねえ…じゃあ。君の処罰は…これだ。( 腕を軽く上げ振りかざすとぽすっ。彼の頭に痛くない程度の軽いチョップを下しては、幼さの残る悪戯な笑みで相手を見据え。 )ん、おしまい。君を処罰するなんてできるわけないだろ。折角こうやって切国が繋いでくれた命、無駄にする気なのかい?切国も俺もそんなこと望んじゃいないし、俺は元々君を処罰する気はなかった。ここで切国と共に仲良くしてくれたらいいなあ、って思ってたんだよね。( 想像すればなんとも微笑ましいことか、なんて勝手に膨らませ最後には"だから、処罰はおしまい。改めて言うけど、切国と仲良くしてくれるかい?"と再度断られた事を問いかけ )
何故だ…?本科と比較され俺を見ようともしない者達の上辺だけの言葉が何故誉め言葉になるんだ…?( 写し式拗らせ系持論 )それは却下だ。( 即答 )
――ッ!( 翳された手に条件反射でビクリと体を震わせるが触れた感触はとても優しいもので。頭の布を抑え彼の顔を見れば、其処には審神者の笑みがあり唖然と双眸丸め )えっ…、は?何で…ッ。( 己の本丸ならば間違いなく罰せられた咎。にも関わらず、あまりの対応の違いに却って混乱してしまい。だが、誰から必要とされることがそれ以上に嬉しく、布で顔こそ覆われているものの頭上からは桜舞い散り。溢れた憎まれ口は、彼の問いを肯定するもので )――お人好しめ。その言葉、後で後悔しても知らないからな。
えっ、それを俺に聞くのか…?!それは…その、あれだ。本科と…写しは実際に…きれ…いや、何でもない。( 自身で”綺麗”という言葉が言えない屈辱 )なんでだ…っ!俺の布、早く返してくれ国広!このままは嫌だ…!( うがっ )
あらま…ふっ、はは。いや、後悔はしないから平気だ。これからも宜しく頼むぞ、山姥切。( チラリ、と頭上を見て見ればき綺麗に桜が散る様子とその減らず口を叩く相手の態度の違いについつい笑ってしまい。そこは切国と同様で素直じゃないところは似てるようだ。ふと、小さな呻き声が聞こえ声がした方へ視線をやると彼が目を覚まし天井を見つめぼんやりしていて )…ん、っ…あ、るじ…くにひ、ろ…?( 慌てて彼の元へ行き目が覚めたことにホッ、と胸を撫でおろしては優しく頭を撫でてやり。ここからは二人っきりの方がいいだろう。そうと決まれば”さて、俺はアイツらにもう一人家族が出来たと教えてくるかな。”と腰をあげ彼の頭を軽く撫でてからその場を後にし )
…何か聞こえた気がするが?( じとり )この際新しい布でも新調したらどうだ。万屋なら、着いて行ってやってもいいぞ。( うず、本当はそちらが本命の様子 )
( どうしてそう簡単に他人を信じられるのだろうと不思議なものを見る目でその笑顔を見詰めるものの、傍で寝ていた分霊が己らを呼ぶ声にはっとして其方へ視線を外し。力無く横たわった彼の手をぎゅ、と握り直して )切国…!大丈夫か?俺が分かるか?( 畳み掛けるように幾度も問うもそれは心配故のこと。と同時に、大事ないと判断したらしい審神者が出ていく後ろ姿に心の中で礼を。完全に信用したわけでは無いが確実に彼への敵意は薄れていて )
き、気のせいじゃないか…( 視線すす )
…えっ、このまま万屋に行くのか…?その布は汚れていることに意味を成すんだぞ…!国広…それまで俺を隠してくれないか…?( しょぼん、彼の布ぐいぐい )
国広だろ。…心配かけたな。…あんたこそ平気か?( 彼の本丸から自本丸までの遠い距離を走り、しかも己をおぶっていたのだから彼とて辛かっただろうに。彼から握られた手を出来る限りの握り返し心配そうにポツリ問いかけ )
――綺麗とか言うな。( 確り聞き取れていた様子、頭に手刀をお見舞いし )
布を返したら万屋に行く意味がなくなる気がするが。…仕方ない。( 残念げに布を投げ渡して )
あのくらい、どうという事は無い。だが強いて言うなら…少し、眠たいな。( 相手の無事を確認したことで一気に緊張の糸が紐解けるとこれまでの騒動の連続に蓄積した疲労感が身に押し寄せて。口元片手で隠し、くありと欠伸を零すものの己の自室も寝場所も定まっていない現状ではどうすることも出来ず、眠気に耐える様しきりに目を瞬き )
~っゔ…( 痛そうに頭をさすさす )聞こえているじゃないか…!敢えて言わないようにしたんだぞ…?!
行く道に誰と接触するかわからないだろ。だから…あまりこれはじろじろ見られたくない。( 素早く布を受け取りささ、と着替え落ち着くのかふぅ、と溜息 )
そうか…、国広。狭いだろうがここで寝るか…?( 完全に回復しているわけではなく一時的な目覚めただけであってまた眠気が襲ってきて。だが、彼も色んなことに巻き込まれて疲れが出てきたのか欠伸を零すのを目にしてはゆっくりと片方の手をあげ頭を撫でてやり )
俺を誰だと思っている?あんたの分霊だぞ。言いたいことも考えることも何もかもお見通しだ。( くす )
…じゃあ、一緒に万屋へ行ってくれないのか…?そうか…。( げんなりと肩落とし )
えっ…でも、あんたの邪魔になるだろう。俺のことは気にせずゆっくり休んでくれ。( 折角の気遣いだが此方としては彼の回復の妨げになるような事はしたくないと首を横に振り、撫でるその手に甘んじることなく遠慮がちに後退り。然し眠気は酷くなるばかりで自然と閉じられる瞼を手で擦りつつ、壁を背凭れにでもして仮眠を摂ろうかと考えており )
っ…なんだか悔しいんだが( うむむ )
…えっ。あ、そ…それは…その、だな。( おろろ )…分かった。分かった、から。行ってやる。行ってやるからそう拗ねないでくれ…( ちら )
…そら、来い。一言も邪魔なんて言ってないだろ。やせ我慢するのは良くない。( はあ、と大きな溜息を吐きつつまだ完全ではない体だということは分かっていながらも横になった状態からゆっくりと身を起こし咄嗟に彼の手を取り )…もう限界なんだろ。ここならゆっくり寝れると思うが…?( ゆるりと首を傾げ彼の状態を見る限りそろそろ倒れても可笑しくなくて。少しでも彼にゆっくりしてほしいが為にめげずにそう告げて )
悔しい…?俺に対抗意識を燃やしているのか?それはそれで光栄だが…。( 困ったように首傾げ )
…別に無理にとは言わん。ただ、どういう所なのか興味があるだけだ。何せ一度も行ったことが無いからな。
やせ我慢なんかじゃな…――っおい、まだ安静にしていろ。( 図星を突かれるとむ、と表情曇らせ片意地を張るが億劫そうに身を起こされては途端にひやひやと肝が冷える思いで彼を制し。全快とは言えぬ身でありながら其処までして気を回してくれるその厚意を無下にするのも憚られると相手の手に導かれるようにして再度寝床に近寄り、そろりと掛け布団をめくって中へと潜り。冷えた身体には彼の体温が暖かいが、熱を奪ってしまいそうで遠慮がちに布団の端の方に落ち着き )…あんたが其処まで言うなら…隣、借りる。
べっ、別にそうじゃない。…だがいつか国広には分らないようになりたいな。( はぁ )
…なんでもあるぞ。珍しい物や、他には酒も何もかもある。…俺でいいのなら…連れてってやらんでもない…、( 視線逸らし、ぽそ )
ああ。それはそれでいいんだが…国広、そこ隣というより端だろ。( 何を遠慮することがあるのか。寝床へ入ったのはいいものの何を思ってか端の方へ行ってしまう彼。雨に打たれ冷えた彼を見かねて主からの指名によるものだろ。自身の内番服を着ているならまだマシかもしれないが、体は冷え切っていることは変わりはない。それだと風邪をひきかねないのではと心配になりまたも溜息を吐きつつ冷静なツッコミを入れ )…共に体温を分かち合えば温かくなるもんだろ。そら、もっと寄れ。( 腕を掴みぐい、と此方に引き寄せると満足げに笑みを浮かべており )
そんな寂しいことを言うな。よく言えば一番の理解者だとも言えるだろう。同じ写しの刀だから、な。
酒屋でも無いのにそういう物まで手に入るのか…。益々興味が湧いた。――い、良いのか…!?( ぱあと表情華が咲き )
( 相手からの指摘を受けても長らく他者の温かみに触れる経験をしてこなかった為にどう甘んじて良いのか分からないのが実のところ。そんな生煮えの態度に痺れを切らしてか少々強引気味に引き寄せられると距離の近さ故に己の冷たい手先足先が彼の衣服の裾から覗く素肌に触れてしまい。引こうにも密着していて叶わず、しかしその頬は対照的に熱を帯びていくような気がして。さり気なく相手の肩口へ顔を埋めた )…冷たい、だろう。すまないな。じきに暖まると思うんだが。――おやすみ、切国。
…フッ、そうだな。俺の気持ちや何もかも分かってくれるのはあんただけだ。
あ、ああ…俺は構わないが。( 明るい表情を見せる彼に思わず見とれるもぶんぶん、首を振り )…そら、行くぞ。もしかしたらあんたの欲しい物とかあるかもしれないな。
このくらい、平気だ。…おやすみ、国広。( 自身からしておきながら体の奥からじわじわと熱が溢れていくように感じ今の彼の体温は丁度心地いい。それと、彼なりの甘え、なのだろうか。肩口へ顔を埋める仕草に此方も頭を少し傾けゆっくり目を瞑り夢の中へと落ちていき。二振り共寝た頃、審神者が様子見に行く為、手入れ部屋を訪れ襖を開けて見れば仲睦ましく寝ている二振りを目にし思わず顔が綻びつつ静かに襖を閉めそこを後にし。そして次の日の朝を迎え )
そう言われてしまうと何だか照れる、な。( 自分で言っておきながら小さく照れ笑い )
欲しいもの、か。楽しみだ。皆への土産も買って行かないとな。……ん。( 案内を促すよう、相手の手を掠め取って )
( 余程疲れが溜まっていたのか朝まで一度も目を覚ますことなく意識は深い微睡みの中。心地良い温さに心配していた低体温も徐々に本来の熱を取り戻し、ほんの少し開いた戸の隙間から朝の陽射しが丁度双眸に降り掛かれば名残惜しい眠気に呻き声一つ。意識の覚醒に抗うよう、目の前の相手を丁度いい抱き枕代わりに強く抱き締め、肩へぐりぐりと顔を押し付けることで光を遮断し二度寝 )――んん、う…。
なんだ。あんたが言い出したことなのに照れることはないだろ。( くつくつ、小さく笑い )
ああ、そうだ…っ?!( ぎょ、恥ずかし気に視線を逸らし )…い、行くか。( そろり、相手の手を握り歩み始め )
――…んんっ、ぅ…?( なにやら苦しいやら擽ったいやらで変な感覚を覚えつつまだその時はまだ意識は深かったのだが、彼の髪が頬を掠める度に意識は段々浮上していき薄らと目を開けぼんやり天井を見つめ。なんとなしに視線を横へ向ければ規則正しく寝ている彼の姿。もうそろそろ朝餉の時間ではないかと頭を働かせ寝起き特有の掠れた声で )…国広…起きてくれ。
あんたが…ッ、気持ちを悟られたくないなんて言うからつい口走ったんだ。( む )
――…?ああ。( 少し緊張気味に見える相手に小首傾げつつも、手を確り握り返して後に続き )
( 相手の声に薄らと目を開けるも暫くの間は微動だにせずぼうっとしており、彼の熱を惜しむ様に一度ぎゅうとしがみついてから少しだけ身を起こせば、寝惚け眼に相手の顔を見下ろし、そうして徐々に昨日までの記憶を取り戻して。意識は覚醒したが未だに眠気の方が勝るのか、何処か気怠げな調子で応えつつ寝乱れ少しだけ跳ね気味の彼の金髪を手櫛で簡単に梳いてやり )……おはよう。身体の調子はどうだ?
ふふ…すまない。揶揄い過ぎた。( 彼の頭ぽんぽん )…だが、現にあんたには悟られたくない気持ちはあるのは…事実だがな。( ふっ )
…やはりこの格好のせいか視線が痛い、気が、する…( 布を下へと下げつつ人々の視線を感じるが嫌なのか歩む速度が遅くなり )
…ん、おはよう。…ああ。大分よくなった—―国広、あんたや主にも迷惑をかけたな…あの時はすまなかった。俺は…正気を失っていたのだろうな。あんたが居なければあのまま折れてたかもしれない。今更だと思うがあの時、手を差し伸べてくれて…ありがとう。( 昨日の記憶は心に深く刻み込まれ消えることのない悪夢。だからあの時正気を保てなかった自身はあのまま折れていたのかも…しれない。そう思うと今になって恐ろしく感じればふるり、身体を震わせ。それでも彼が居なければこんな風に朝を迎えることもなかった筈。彼には感謝しきれず何処か遠慮がちに感謝の意を述べて )
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