半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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( 部屋に入ると、何処となく緊張した表情の我が刀。部屋の様子に変化は無いが、何かが可笑しい。直感的に空気の流れの異変を悟ると不機嫌そうに眉を寄せ、我が刀の金髪を乱暴に掴み“ ……何か臭うな。獣一匹紛れ込んだか? ”)――…っ、何の、ことだ…。( ふるふる )
…ぅ…、や、やしゃし……い、っへ言っは…。( あうう )
意地悪なのは主譲りかもな。( 自嘲的に笑み、ぱ、と手を離し )
……、( 快感を共有するうちに理性は溶かされ、唇を離せば間を置かずに相手の耳裏や首筋へ貪るように唇を這わせゆき )
いや、仕舞い込まれるより使って貰えた方が嬉しい。( 布が此処にあるということは、彼が自身の代わりに身に纏っていたか、或いは毛布代わりにでも使用していたのか。何方にせよ寂しさを紛らわせるために敢えて自分のものを使ってくれていたのだろうと想像出来、嬉し気に表情綻ばせるも束の間話を急かされては今度は己が狼狽する番で。緊張気味に身体を硬くし、ぎこちなく部屋の真ん中へ腰掛けると座布団を己の前に置き相手に座るよう促して )――あ、ああ。いや、大した話では無いんだが…。…取り敢えず、座ってくれ。
( あの声は間違いなく審神者だ。押し入れの中で息を潜め彼と審神者の会話を聞くしか他にはなく何か策はないか考えており )
…ほお。で?その前に言った事はなんだ?国広。( にっこり )
……あんたはアイツとは違う。俺はそんなあんたが…す…いや、なにもない。( ふい )
っは…ぁ、ん…ま、待て…( 首元に絡んでいた腕を解放してはやんわり相手の胸元をおしやり )
っ、( そんな事を言われては元もこうもなくなり顔を真っ赤に染め上げわなわなと震え。彼の想像していた通り自身の寂しさを紛らわしていたかったこそしてしまった行動。今思い返さしてみればなんとも恥ずかしい事をしてしまったのだろうか。布を片付けておけば良かったと後悔していた最中、急な空気の変わりように此方も緊張を感じつつ置かれた座布団へきっちり正座し )
(“ はぐらかしても無駄だ。お前の嘘は分かり易い。 ”忙しなく泳ぐ翡翠が先刻の出来事を物語っており、我が刀を引き倒し馬乗りになると首を締め上げながら言え、と命じ )――ッ!ひ、、…ぅ、ぐ…ッ、( 然し唇から零れるのは吐息と苦し気な呻き声だけ )
えっ…と、わ…わす、へは…。たやすひなんへ、ひうわへないひゃろ…。( 汗だらだら、墓穴掘った )
――…?…意地悪だと言ったのはあんただ。自分でもそう思う。主の意地悪と俺と何が違うんだ。( 何か言い掛けた相手に一瞬疑問符浮かべるも不貞腐れたようにくるりと背を向けてしまい )
…、何だ。( 興奮した獣の如き瞳で顔を上げ、息荒らげつつ邪魔臭そうに相手のその手を掴んで )
( しん、と静まり返る部屋。もっと自然の流れで告白するつもりだったのだが、こうも改められては益々切り出しずらくなって。暫く怖い顔をしたままじっと畳を見つめて押し黙っており、沈黙は続く。だが、此処で言わなければ修行に出て強くなった意味が無いと意を決して相手の前に向き直り、蚊の鳴くような小声で告げて )――…好きだ。ずっと、俺もお前が好きだった。それが、どんなに苦しかったことか…。( 顔を赤らめ、手癖は抜け切れていないのか布を被って顔を隠すような仕草をするも今はそれが無い事に気付き、額の前に翳した行き場の無い片手を一旦膝上に戻すも始終落ち着きなく両手を握ったり開いたりしながらもじもじと視線を泳がせて )
!くにひ…っ、くそっ( 押し入れの中でも彼の苦し気な声を耳にしては其方へ振り返りギリッ、と歯を軋ませ。自身の所為で、これ以上彼を傷つける姿は見たくない )――…離せ。そいつに手を出すな。( 勢いよく襖を蹴り飛ばし、柄に手を置いては布は自身の顔半分を隠しちらり除くはこれでもかと審神者を睨み付け心なしか声が低く )
…ほう…?俺が容易い、と?( にっこり / 目が笑ってない← )
…あいつとは格が違う。あんたは…優しい。意地悪で頑固だが、…どう言葉にすればいいか俺はよくわからない。だが…これだけは言える。そんなあんたが好きだ。( 彼の背にそろり近づき頭を乗せ )
っ、…も、もう…今日は…これで…や、やめな、いか…?( びくっ。視線を逸らしつつ恐る恐るといったようにやめさせようと )
( 先程よりも遥かに緊張したこの空間に慣れずかと言ってどう話を切り出すべきなのかわからず俯き加減のまま沈黙が流れ。どうしよう。どうしようと。内心オロオロと動揺を隠しきれずに皴ができるほど拳を握り締めていると、不意に聞こえた微かな声に瞬きを繰り返し、彼の方へ顔を上げて向いて見やり。—―今、何と言った。俺の事…が?何度も何度も彼の言葉を復唱していくとやっとその意味が理解でき不可抗力で頭上に桜の花弁が舞い )…っへ?あ…っ、ぅ。( 魚の様に口をぱくぱくさせ言葉にならないことを発し始め )
( 己の刀を上から押さえつけ、締め上げていた最中突然の物音にびくりと肩を揺らし。男はゆっくり其方へ振り返ると負けず劣らず冷たい目で侵入者を睨み据え、相手の手の中に収まる本体に一瞥を遣り“ ――…やはりテメェだったか。へェ、ソイツで俺を斬ろうっての? ” )――げほっ、がはッ…!きり、く、……( 喉を傷めたか上手く言葉を紡げず潤む瞳で助けを乞うて )
……めっ…、めっほうもごさひまへん……。( ふるふると首を左右に振り、がくぶる )
俺が…優しい…?俺は優しくなんかない。あんたは誤解している。…俺が優しくするのは、あんたに……、( 好きだと言う言葉に顔を赤らめ、尻すぼみにごにょ )
――このまま生殺しにする気か。俺をこんな風にさせたのは、お前だ。切国。( はあ、はあと苦しそうに息乱しつつも欲望には抗えず彼の鎖骨へ舌を這わせ行為を続行 )
( 床へ這わせた視線の先にひらりと舞う綺麗な花弁。それをそっと拾い上げたなら愛おしそうな優しい眼差しで花弁を見詰め、徐に長い睫毛を伏せてはその花弁へと口付けてみせ。嫋やかに、そしてゆっくりと唇を離せば、先程から動揺しっぱなしで譫言を紡ぐ彼に思わずふ、と笑み零し )…この想い、許されないことは分かっている。でも、俺はあんたと一緒になりたい。まだ、お前が俺を必要としてくれるなら…!( 恥を忍び、純粋で真っ直ぐな気持ちを相手へとぶつけ。その表情は彼に劣らず情けない赤面だとしても、修行で得た自信と覚悟は揺るぎなく己を勢いづかせ )
…斬られたくなければそいつを離せ。( 本体に手を添えたままゆっくりとした動作で其方へと歩を進め凄まじい殺気を身に纏い睨みはそのまま )
…全く、酒を飲んだらそう悪酔いするのは本当だったんだな。( 溜息、ぱっと頬を離し )
誤解じゃない。あんた自身が気づいていないだけだ。…前にも言っただろう、あんたは不器用だから…?国広?( ひょこり顔を覗かせじぃ、とその続きが気になり名を呼び )
っへ…?まっ、ま…待て…くに…っ、( 顔を横へ背けぐぐ、と力のある限り胸元を押し )
はっ…ぁ、く…く、くに…っ( ムダのない綺麗な動作で自身の頭上で舞う花弁を口付ける行為を何も恥ずかしげもなくする彼を一部始終見てしまうと思わず頭上でひらひらと舞う花弁は更に量が増して畳には満面の花弁が広がり。もう駄目だ。このまま彼の想いを真に受けてしまうと自身でもこの彼への想いを伝えたい。伝えてもいいんだよな、もう我慢しなくてもいいという事なんだよな。傍にあった彼の布を手に取り口元へもっていき潤んだ瞳で其方へ真っ直ぐ見つめ )――…お、れ…俺は…あんたが居ないと、駄目だ。だから…だから…一緒に、なり、たい。好き、好きなんだ、国広っ
( “ そんなにコイツが大事かよ。 ”本気で怒らせた付喪神相手では流石に分が悪いと判断し、渋々立ち上がれば相手の方へ向けて己の刀を蹴り飛ばし )……ッぁ、ぐ…!( 衝撃で無抵抗に相手の足元へ転げ )
あんたは怒ると鬼みたいになるな。( 余計な一言 )
な、何でもない。ただ、俺はあんたに弱いからな。優しいと感じるのもあんたが相手だからかもしれない。( ふい )
…なあ、良いだろう?もう、止められない。( 存外強い抵抗も手首を捉え寝台に捩じ伏せてしまえば興奮にぎらつく瞳で行為を迫り )
( 時季外れの美しい桜吹雪の中、打ち明けられる告白。まるで夢でも見ているかの心地で、真摯に相手の言葉を受け止める。舞う桜吹雪は最早どちらの物とも分からず交じり合い、二振りが恋仲に発展したことを祝福するかの様 )…夢、ではない…ん、だな。( あまりの嬉しさゆえ現実感がなく、思わず自らの頬を抓るもその痛みが現実であることを示し。相手の両手を取って優しく握り )嬉しい。…では…一緒に、なるか。
――っ!( それによって今迄凄まじかった殺気も少し治まりその場でしゃがみこむと彼を抱き寄せては睨み、がるる )
うるさい。( 頭へちょっぷ )…そら、寝るぞ。( もぞもぞ布団の中へ / 寝る気満々 )
……ふふ。( 相手の台詞にくすくす )ぁ…いや、すまない。つい…だが、そう言ってもらって嬉しい。( くす )
ッ、っ…!( 力の差はほぼ一緒の筈なのに頭上に手をねじ伏せられても尚抵抗はビクともせず。今の彼の状態が怖く感じこのままだといけないと )っ、い、や…だ!いや…!はな、せ…っ。国広!頼む、目を覚ましてくれ…!国広ッ
( そうこれは夢ではなく現実に起こっている事。此方とて夢なんかじゃないかと思う程に未だに降りそそぐ桜吹雪によって見せる幻覚なのではないかと。だが、この手の温もりと感触といい夢ではないことが明らかにわかる。今迄この胸の内に想いを隠して苦しい思いをしたのもこれでやっと彼に自身の想いを伝えられた。伝わったのだ。こんな嬉しいことはなく溜め込んだいたものがすべて吐き出されたことにより自然とぽろり、ぽろり涙を流し )……国広。( 握られたその両手をやんわりと返し名を呼ぶ代わりに頷いて )
…っ、( 相手の腕の中でふるふると震えながら二人の冷戦を不安げに見つめ。暫く睨み合っていたかと思えば、折れたのは審神者の方で舌打ち混じりに“ 欲しけりゃくれてやるよ。そんな不良品。 ” と )
う…。…なあ、切国、きりくに。( つんつん )
…はあ、やはり敵わないな、あんたには。あんたの事、好き過ぎて困る…。( ぎゅう、充電 )
――っ!…、すまん…。こんな筈では…。( 相手の拒絶の叫びにはっと我に返れば押さえ付ける力を緩め弱々しく謝り。大切なものを自ら傷付けようとしたショックに、酷く落ち込んだ様子でその場を離れようと )
切国、( 相手の頬を濡らす涙の露。それ程までに自身のことで思い悩み、苦しませていたかと思うと心が痛み、切ない面持ちで彼の名を呼び。優しく頭を撫でようか、否、涙の雫を拭い取ってやろうか。頭では彼を慰める術を色々と考えていながら、気付く頃には身体が勝手に動いており、ゆっくりと顔を近付けたなら唇をそっと重ね合わせていて。優しく触れ合わせるだけの口付け、桜の舞う一室に束の間の静寂が降りて )
…いいんだな。あんたが悔やまないのなら国広は貰うぞ。( 然り気無く背中をぽんぽん叩きつつそう問うて )
ん…、なんだ?( もぞり彼の方へ向けばじぃ )
ふふ、それは俺だってそうだ。…あんたのこと、愛してる。( ぎゅぎゅ )
っ、く、にひろ…!( 腕を掴み乱れた息遣いを繰り返しつつ )
――…っ、( 徐々に顔が近づくのに気付いた頃にはもう既に唇には柔らかい感触。驚きのあまり目を見開くもそれも段々と目を閉じそれを受け取り。 )
( “ 国広がそれを望んでいるのならな。 ” にやりと意味深な笑みを残し、審神者は早々に部屋を立ち去って。それを見届けると、沈痛な面持ちで相手の胸元に擦り寄り )…切国。すまない…。
――あの…えっ、と…こう、ぎゅっとしながら寝ても良いか?( 身振り手振り )
…そう、か。( 嬉しそうに破顔するも、視界の端で此方を見ている短刀と目が合い、硬直 )
離せッ!…お前だって悪いんだっ!( 思い切り振り払い、そう口走りながら襖をぴしゃりと閉めて部屋を出ていき )
( 抵抗されるかとも思ったが、唇の柔らかい感触は離れる事無く己の鼓動を更に早まらせ。ゆっくりと唇を離し目を開くと、やや照れくささの滲むはにかんだ笑みを向けて )……、皆には、まだ内緒にしておこう。な?( 噂好きの連中に囃し立てられるのは本意では無く。まだ二人きりの時間を楽しみたいという気持ちで )
……いや…気にするな。( ふるふる )…彼奴に蹴られたとこ、大丈夫か?( 腹部部分をやんわり撫でては心配げに問いかけ )
…ふ、仕方ないな。そら、こい。( 布団捲り小さく笑って )
?国広どうかしたか。( 短刀が見ていることも気づかず相手の様子が可笑しいことに気付けばきょと )
くにひ…っ、( びくぅ。布団へ顔を伏せしゅんとしてしまうと、このまま居ても彼が怒るだけだと思い放り投げられた服をかき集めさっさ、と着替えては部屋を出ていき )
…ん、( 柔らかい感触が離れると何処か物足りなさそうな瞳を向け。それでも好きな彼とこうやって幸せな時を過ごせるのはなんだか勿体様に思い始め。彼の言う言葉に賛成し告り小さく頷くともっと密着してはすりすりと甘えて )
――ああ。だい、じょうぶ、だ。血が出ているわけでもない。( 触れられた箇所に鈍痛を感じ、軽く衣服を捲ってみれば蹴られた部分は青痣になっており。だが致命傷でもない為ふるふると首を振り )
ん、( 部屋の外に誰かの気配が無いか確認してから徐に相手ににじり寄ってぎゅ、と抱き着き )
(“ お戯れは弟達の目の届かぬところで、頼みますよ。山姥切殿と…近侍殿。 ” 短刀の背後から現れた粟田口の長兄。弟の目を手で隠しながらにこり微笑み )……すまん。( 相手の背後に隠れつつ顔赤らめ )
――…はあ。切国は悪くないのに…何であんな事を…。( ぶつぶつ。庭に咲いていた秋桜に話し掛けて )
( 甘えたな子猫の様に擦り寄って来る相手を些か意外そうに見詰め、受け止めて。近侍としての顔も、戦場で戦う顔付きも何方かと言えば男前な印象を持っていた己からしてみれば今のような彼はとても新鮮で、それが自身の前でだけ見せてくれる顔だと思うと内心嬉しさに気持ちが緩んで。軽く抱き締めながら頭を優しく撫でて甘やかし )…あんた、そんなに甘えん坊だったのか。
……痛いだろうに我慢をするな。( 眉下げて僅かな反応を見逃すわけがなく )…痕が残るだろ。救急箱はどこだ。( きょろり )
…こうやって体温を分かち合うのも…いいな。( 此方もぎゅうう、と抱きしめすりすり )
…………い、以後気をつける。( ぶわ、と顔を赤くし頷けば粟田口の長兄は弟と去っていき← )
――…、( 通りかかった所で彼を見つけては違う道へ行くべく早足で逃げようと )
…かも、な。自分でも驚いている。兄弟や主にもしないことを( それもあるが、やっと帰ってきた彼であるから甘えたい気持ちが強まったのもゆうまでもなくこうやって二人っきりの幸せな空間を思う存分堪能したいのかもしれない。旅で疲れているのにこれでは彼が疲れるだけでは、と惜しみつつも一度身を離し )…国広、疲れているだろ。少しばかり寝たらどうだ。
……、( 確かに熱を持ったような痛みがあり、渋々箪笥の中から薬箱を取り出して。中には冷湿布から包帯などが一通り揃っており )
そう、だな。最近は寒くなってきたから、人肌が恋しい。なんて。人間の言葉を借りるならそんな気持ちだ。( うとうとと目を細め )
…すまない、こんな所で俺があんたに抱き着いたから…。( しゅん )
あ……、( 一瞬相手の姿が見えたが、声を発する間に逃げられてしまい。だが、気まずさに後を追うことが出来ず )
ああ、そうしたい所だが…審神者に挨拶がまだだからな。( 相手からの提案に少し考える素振りを見せるも、これからまた世話になるこの本丸の主に帰還を報せないのは如何なものかと考えて。何処か物欲しそうに見える彼を宥めるよう布越しに頭を撫でると、その場から立ち上がり額の鉢巻をキュ、と締め直し )また後でな。あんたを愛でる楽しみは後に取っておくさ。
…国広、もう少し痣が分かる様に服捲るぞ。( ちらり、相手を一瞥しては許可を得ようと )
ふふ…それはよく考えたものだな。また一段と寒くなるようだから、もう少し…( もぞ、布団の中へ潜り込み欠伸を一つ漏らし、胸板へ顔を寄せ )
い、いや…俺も気づかなかったのが悪かったんだ。( 頭ぽむぽむ )今度はアイツらにばれない所で、やろう。( 悪戯に微笑 )
……、( やっぱり怒っているんだ、と相手が追いかけない所を見ては勘違いしてしまい。未だ多少の違和感をあるもののゆっくり玄関先へと進め )
っ、な?!め、めで、る…?( 一々彼の発言が恥ずかしいやら擽ったいやらでぶわわと顔を赤く染めたかと思えば二度目の頭上からは桜が舞い散り。ふるふると首を振り素早く立ち上がると同時に彼の背中をぐいぐい押して )…っ、ば、ばか…!早く行けっ
じ、自分で捲る。( 痛々しい痣を見せるだけでも抵抗があるのか、のろのろと腰巻きを外し衣服をたくし上げて )
今よりも寒くなるのか?それは困るな。あんた無しでは居られなくなる…。( すりすり、眠たそうに目蓋を擦り )
――破廉恥、だ。でも、嫌いじゃない。逢い引きというやつか?( 少し頬を赤らめ、くす )
…、( ずっと此処に居ても仕方がないと、一度自室へ戻り彼の温もり残るその布団に身を横たえ )
( 様々な反応を見せる彼が新鮮で面白く、背を押されつつもクスクスと揶揄うような笑みを零して素直に退散。向かう先は審神者の私室、かつてならば審神者という者の存在に会うだけでも少し緊張を覚えていたものだが、今ではそれを感じさせぬ堂々とした足取りで部屋の前まで赴き襖越しに声を掛けて )…山姥切国広、今しがた修行から帰還した。入っても良いか。
ん?そうか、…( 痛々しく残る青痣に一度は目を伏せてしまうも救急箱から冷湿布を取り出しその痣へ湿布を張り付ける前に )…国広、少しひんやりするぞ。
俺なしに、か。ふふ…なんならいつでもここに居ていいんだぞ。( ちら )
っ、逢い引き…( ぼふん )あんたがいいんなら…俺はそれでも…( もごもご )
……、( やはりこのまま帰るのはいけないと感じ彼の自室に戻ると襖の前で突っ立ったまま )
――…えっ?!や、山姥切?山姥切なんだな!( 資料と睨めっこしていた最中、ふと聞き覚えのある声音、それと同時に懐かしき名前を耳にはいれば資料から顔を上げ驚きと嬉しさで滲んだ声で張り上げ。" ああ!構わない!入ってくれ山姥切! "と向こうから返し入ることを促して )
あ、ああ、頼む。( 緊張からか身を強張らせ、頼むと言いつつも腰が引けているまま )
ばか。あんたが甘やかしたら俺はもうあの本丸へ帰れなくなってしまう。…おやすみ、切国。( そっと身を離せば布団をたくし上げて )
誰かに見られて冷やかされるよりずっと良い。俺達は、きっと悪い子だな。( くす )
――…、( 相手を待っている間にいつの間にか眠ってしまい、彼の気配に気付くこともなく熟睡 )
失礼する。( 一声かけてから襖を開き、進化を遂げた自身の姿を審神者の前に披露目て。彼の笑顔は変わらず包容力のある優しげなもので、懐かしいそれにほっとするような気持ちで表情を緩ませ。仕事最中であったらしい彼の向かい側へどっかりと腰掛けつつ )あんたも、元気そうだな。
……国広。そこまで緊張しなくても、いいんだぞ?( 相手の青痣へ湿布を貼ろうとするも腰が引けていることに気付けばちら、と相手を見上げ )
……冗談であり本気、だったりしてな。( ぽそそ )おやすみ、国広。( 身を離されても動じずさり気なく相手の元へ寄り添い )
ふふ、だな。だが、俺はあんたと一緒だからそういうできるんだ。…なあ、もう一度あんたに抱き着いていいか?( ちら )
( そろり相手の部屋へ入ってみると、ぐっすり眠る相手の姿を捉え。起こさないよう近づきそこへ腰を下ろすと、髪を撫で )
君こそ元気そうで良かったぞ。…それにしても山姥切、逞しくなったなあ。( ここまで相手の変わりように驚きを隠せない様子。布もなく堂々とした立ち振る舞いに写しであることさえもうとらわれないという事だろうか。あの頃の彼とはなんだか別人のように思いつつそれでもこうやって無事に帰ってきてくれたことが嬉しくてたまらず頬を緩ませっぱなしで )
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