半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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“ お前が離せば良いだろう。 ”( 反対にぐいぐいと引っ張り返し綱引き状態に。痛い、痛いと間の刀は肩の痛みを訴えて )
…やめてくれ。迷惑はかけないよう程々にするつもりだが。( ちびり、とまた一口 )
何だ?痛かったか?( 再度脇腹を指の腹で摩り )
んぁ…、っん…、( ぴく、此方も相手の舌を扱くように強く吸い上げ、唾液を絡ませ )
……兄弟とはこんな事はしないんだがな。可愛い弟ができたような心持ちだ。( 中に招き入れた相手をその布でぎゅ、と包み込み、体温を分かちつつ愛おしげに相手を見つめ。この胸の高鳴りを相手に悟られぬよう、恋人ではなく兄弟と接しているかの気持ちで相手も自分をも誤魔化し恥ずかしそうに笑って )
…離す気がないならこうするまでだ。( そう訴えかける彼をみかねパッ、と手を離したかと思えばズカズカと近寄り彼の肩を引き寄せ審神者の手をばし、と叩き )
たまには悪酔いすればいいじゃないか。俺は良いと思うぞ。( くす、一口飲んでは彼の隣へ。肩口に頭を乗せ )
んぅ!( びく )っ国広、も…もう、いいだろう。焦らすのは…( 薄っすら涙を浮かべ )
ふぁ…っ、ぁ…( びく、自身の唾液と彼の唾液で混ざり合い水音を奏で )
っ、俺だって…兄弟とはこんな風に甘えた事すらない。( 見詰められるとなんだか恥ずかしく感じるのか視線を逸らすも心地よい体温に小さく微笑みを浮かべて。相手の肩へ頭を乗せすりすりと何度も控えめに擦り寄り心地よい体温の影響か目が何処か眠たげで )
“…っ!…それで?国広を助けたつもりか。”( 一瞬驚くも不敵な笑みを浮かべ。一方、肩を引かれた反動で彼にぎゅ、と抱き着き不安そうに彼らを見詰める刀 )
あんたに迷惑をかける…から…。ん、切国?( 自然な素振りで甘えてくる相手を珍しく思うも背中なでなで )
…なら、此処に付けても良いか?( 衣服越しに脇腹とんとん )
ふ…ッは、…切国。( 糸を引きながら唇を離し、耳元で名を呼べばそのまま耳朶を食み )
じゃあ、俺の前でだけなんだな。( こんなに甘えたな姿も己だけが見られるという優越感。心底嬉しそうに緩んでしまう頬を故意に引き締めつつ、囁くよう呟けば相手の表情を窺い見て。どうも眠たげなその眼差しにくすりと笑い、彼の頭を撫でて )寝ても良いぞ。俺は何処にも行かないから。
……、国広が痛がっていたのに離さないあんたが悪い。( ふん、離すまいとぎゅううと抱き締め )
あんたとこうやって酒が飲めるのは…変に酔いしそうだ。( ふふ、すりと甘えもう一口酒を飲み )
…ここ?( 視線だけその示す方向へ向けると顔を赤くし小さく頷き )
ふ…ぁっ、…くにひ…ン( 反射的に顔を横へと反らしひくり、反応 )
っえ?…あっ、ああ、そう…だ、な。( 実際に兄弟にも審神者にもこうやって彼のように甘える素振りをしたことすらなく、寧ろ自身でもこの行動に出たことさえ驚いているほど。甘えるということはこんなにも心地いいものなのだな。――そう彼に甘える実感さに自然と頬を緩めるもなんだか恥ずかしいさも紛れ表情を伺うように見られると視線を逸らし、赤い顔を隠すべく彼の肩口へと顔を埋めてしまい。そうすれば、すん、と香る石鹸の匂いと分かち合う体感温度でもうそろそろ限界が近かったようで目は段々と閉じていき数分も経たず寝息をたてて )
“ 刀をどう扱おうが俺の勝手だ。国広を返せ。 ”( 二振りの元に詰め寄り )
――あんたの方が先に潰れそうだな。( 相手の盃に酒を注ぎ足してやりつつ、じぃ )
…少しだけ、脱がすぞ。( 相手の反応にふ、と笑い、するりと彼の腰布を外しシャツを捲り上げ )
好きだ。切国、( 小さく囁き、耳を甘噛みながら片手で自らのネクタイを緩めていき )
――…。( いつの間にか寝入ってしまった様子の相手。そっと彼の頭の布を外して髪の毛に触れ、撫でたり髪を指先に絡めたりと遊んでいたものの彼が起きるまでの間の時間潰しにはならず、退屈を持て余し部屋の中を今一度ぐるりと見まわして。書棚の中にはいくつか書物が並んでおり、歴史ものの本を手に取ってみてはまた書棚に戻しを繰り返していると一つタイトルの無い気になる本を見付け。製本されたそれを手に取ってみると、中身はどうやら相手の日記帳のようで、悪いとは思いつつも中身が気になってか少しだけ文字を目で追ってしまい )
断る。あんたになんか国広を渡さない。( 此方へ詰め寄る審神者に睨みを利かせ後退り )
…ふふ、どうだかな。飲み比べしてみるか?( ちら見、 )
っ、( ぶわわ、急に恥ずかしくなり捲られたシャツをぐいと手で防いで )…国広、やっぱり駄目だっ( 薄っすら涙目 )
ふぁ…ッ、おれ、も…す、き( ぴくん、途切れ途切れ乍気持ちを伝え )
( そのまま熟睡したまま彼が自身の書いた日記帳を見ているなどと夢にも思わず。その内容はと言えば最初に分霊と会ったことやその他にも色んな出来事が綴られていて殆どそればかり…そして次の最後のページは自身の気持ちの迷いに対して綴られており。” ――主に言われたことさえ理解ができずにいた俺は、気になって仕方がなく小さい方の兄弟にもう一度相談してみた。そしたら兄弟はそれは恋煩い、だと教えられた。今まで国広と話したり、目が合ったりすると胸の高鳴りがするのもそれが原因なんだと。もし…国広に対してその感情だとすれば、俺の様な写しがそんな感情を持ってしまっては迷惑でしかないだろう。だから、これは俺だけが分かっていればいい。…この気持ちをしまいこんでおこう。 ”と気持ちを抑え込んでいるようで )
“それは俺の刀だ。物の分際で審神者に楯突くな。”( 尚歩を進めれば相手の胸倉を掴み )
ああ、面白そうだな。良いだろう。( 自分のにも酒を注ぎ、くい、と一気に呷り )
…俺だけしか見ていない。それでも駄目か?( 相手の目を見、根気強く説得 )
あんたも俺に印を付けてくれないか。( ネクタイとシャツを緩め、胸元を開けつつ上から見下ろし )
恋…煩い…。( 少しだけ覗き見る程度のつもりだったのだが、思いの外自分の事について綴られている記事が多く彼の寝ている間熟読してしまい。最後の頁に綴られていた一文に、みるみる目を見開けば唖然とそう呟いて。その胸に秘められていた気持ちをこんな形で知ってしまった。きっとこれは己が気軽に手に取っていい代物ではなかったのだ。そう気付く頃には遅く、複雑な心境抱きつつも一先ず日記をそっと書棚に戻し )
物の分際でもこうやってあんたらの力で人の身を得たんだ。我儘の一つや二つくらい言ったところで罰が当たるわけではあるまい。あんたと違って俺は国広を大切にしている。( 怖気けつかず真っすぐ審神者の目を見て )
よし。そうと決まれば…、飲み比べに負けた奴は一つだけ我儘を言うのはどうだ。( じぃ )
ぅ、( どよ、 )……いい。あんただけ見ているなら。( 視線逸らし、シャツを捲り )
…っは…は…印?( きょと )――っえ…し、印って…どこにつければ…?( あわわ / ← )
――…ぅん…くにひ、ろ?( ふと、意識を浮上させると同時に肩口から顔を少しだけ上げてみれば、深刻そうな横顔が見て取れてしまうと、自身が寝ている間何があったのか。目を擦りつつ彼から体を離し欠伸を漏らしてもう一度彼の名を呼び掛け )…国広?
“俺だって国広を大切にしてるぜ。召使いとしてだが。”( はは、と卑しく笑い )
負けた方が我儘を言うのか?何でも言うことを聞くのではなく、か…?( はて )
気が変わった、は無しだぞ。( くす、徐に其処へ唇を寄せ脇腹の肌をちゅ、と吸い )
別に…あんたが付けたいと思ったところで良い。言わせるな。( 急に恥ずかしみが増すも、自らの首回りの衣服を肌蹴させ痕を付けやすくし )
…!…あ、…お、はよう…。( 気持ちを知ってしまった以上もう今までと同じようには接することは出来ないだろう。どうするべきか途方に暮れていたところ、不意に名を呼ばれ大袈裟に反応示せば寝起きの相手とは決して目を合わせず下方へ瞳を泳がせ。それは、勝手に日記を見てしまったことへの罪悪感からで、そのまま席を立つと適当に理由を付けて部屋を去ろうとし。書棚を漁ったことにより日記帳の位置がずれていることなど到底知る由もない )…ッ、か、厠へ行ってくる。
…俺はそんなんじゃない。俺と国広は付き合っているんだ。恋刀であり大切な恋人なんだ。( ぎゅう、と抱きしめ )
…すまん、言い間違えてしまったみたいだ。そう。負けた方が何でも言う事を聞くということで頼む。( 視線すす )
ッ、( ぴく、ぎゅと両目を瞑り彼の両肩に手を置き )
…ぅ、すまない。( しょぼん )本当に俺が思ったところで…いいんだな。( 空いた方の手で彼の首筋から鎖骨辺りを滑る様に撫でては顔を近づけちゅ、と鎖骨に吸いつき )
?なんだあいつ。どうしたというんだ。( きょとん。瞬きを何度も繰り返し部屋を慌てて出ていく姿に唖然とした表情で出ていった方を見詰め。彼の態度が急に先程までとは偉く違い動揺したように見えたのだが、本当にどうしたのだろ。んー、と呑気に手を上にあげ背伸びをしていれば、ふと書棚の方へ視線を向けてみるとある物の位置がずれていることに気付き。—―え、いや…まさか、そ、んな。とそろり其方へと手を伸ばしてその物をひっかけてみればその物は自身の書いていた日記帳で。どき、と高鳴りを覚えあの彼の慌てようは…これを見たから?そうとなれば合点はつく。彼に自身の気持ちが知ってしまったのだ、と。ばさりと日記帳を下へ落としみるみるうちに顔を染め上げまんまると布に包まり饅頭姿に )――っ~!
“ …物のくせに人間の真似事とは嘆かわしい。言っておくが、国広を刀解して消すも連結して消すも俺次第だという事を忘れるなよ。 ”( そう捨て台詞を吐けば審神者はくるりと踵を返し。相手の腕中で刀は不安げな眼差しを向け )――切、国。
分かった。何でも、だな?…負けない。( 酒を注ぎ足しぐい、と飲み干してみせ )
…ん、( ちろりと脇腹に舌を這わせ、指先で臍の辺りをそっと撫で )
――っ、ふふ、擽ったい。( 鎖骨を吸われる感覚と跳ねた毛先が首筋に当たり、思わず笑声が漏れてしまいつつ、相手の頭を撫で )
( 厠から出るとそのまま部屋へ戻る道すがら、縁側にて一度足を止めて脱力したようにその場に屈み込み。両想いだと分かったのは嬉しいが心の整理がつかず、ましてやあの本丸出身の自分と親密な関係になればまた迷惑を掛けてしまうような気さえして、複雑な心境で深々と溜息。日記の内容からして、彼が好意を己に伝えてくれることは無いだろう。今の関係を壊さない為には何事も無かったかのように振る舞うのが最善か。そう考えては意を決したようにゆっくりと立ち上がり、自室へと歩みを再開させ )
…大丈夫、だ。俺、あんたを守るから。( ぎゅうう、と抱きしめふるふると小さく震えて )
そんなの俺だって負けない。( む。盃をくい、と持ち上げ飲み干しまた酒をつぎ足して )
っ、ふ…くにひ…ろっ( 擽ったそうに名を呼び掛け、無意識に腹に力を入れ )
んっ…これで、いいのか?( 初めてした行為に何処か不安げな様子でじぃ、と彼を見詰め )
( どうしよう。どうすればいい。何事もなかったように振舞うにしても自身の今の状況では不自然な行動をとるように思えてきて仕方がなく。彼にどう説明すれば――嫌でも俺だけがそう想っているから気持ちを伝えたところで迷惑でしかないのに何故ここまで動揺する必要があるんだ。ゆっくり体を起こしフルフルと首を左右に振り気持ちを忘れてしまえなのに…なんでこんなに苦しいのだろう。 )
切国…。俺は平気だ。ずっと一振りで主に付き添ってきたんだ。あんたのその気持ちだけで、俺は救われる。(震える背中をそっと撫で、困った様に笑って)
…っ、やるな…。これならどうだ?(更に波々と酒を注ぎ足し、一気飲みし)
もっと力を抜いて良いんだぞ。(つつ、と腹筋をなぞり)
…ふ、ありがとう。これで俺もあんたのもの、だな。(自らの痕を撫で、妖艶に微笑み)
( 自室前へと着けば、一度深く深呼吸をしてから襖に手を掛けて。中の様子を窺うと、茶を口にするでも羊羹を食べるでもなくへたれ込んでしまっている大福が。その白い背中に心拍数は高まり、そろりと遠慮がちに部屋の中へ入ると日記を見たことを知られているとも思わず声を掛け )――切国、すまない。戻ったぞ。…どうした?
…そんなの嘘だ。あいつはやり兼ねない。いつあんたを刀解か連結するかわからないんだぞ。…そんなことさせたくない。( 肩口へぐりぐりと額を摺り寄せ )
国広、あまり無理はしないほうがいいんじゃないか?ほんのり頬が赤く染まっているぞ。( ふふ、此方も同様に波々にすると一気に飲みニヤリ )
ぅん…っ、( ぞわっ、やんわり彼の両肩を掴みようにし薄っすら涙を浮かべ )
…、( どき )…なあ、国広。俺も…同じところ付けてくれないか?( 彼の頬へ手を添え親指でその唇をなぞり )
――!( まんまると膨れた大福は彼の声を聞くな否や大袈裟な程びっくぅ!、と体を揺らし合わせる顔がないのかその体制のままだんまりを続けてしまい。一時的に沈黙が流れこのままじゃ彼に心配をかけてしまう。それだけは避けたいと口を開き )……お、おかえり。べっ…別に。なに、も…( そう答えるも震え声でしかも僅かにふるふる震えているようで )
主の言うことさえ聞いていれば解かされることは無いさ。嗚呼、でも、どうせ連結されるならあんたにこの身を差し出したい、な…。( 頬すりすり )
ふん、そう言うあんたこそ身体が真っ赤じゃないか。目も虚ろになって…( 戸棚の上のだるまに話し掛け )
……ン、( 腹部の至る箇所に印を着けてゆき )
ああ、良いぞ。何処へでも付けてやる。( 鎖骨へ口付け、水音を立てながら肌へ吸い立て )
――…。( 明らかに先程と様子が違うのは一目に分かり。だが、だんまりを行使する相手に今更どう問うてもはぐらかされるばかりなことは、長い付き合いを通して分かっていることで、そのまま無言で相手の前へ腰掛け。先程収納した筈の日記帳が無いことから全てを悟れば深々と頭を垂れて謝罪から切り出し )……すまない。
ッ、俺は…嫌だ。あんたはそのままの姿で…こうやって体温を分かち合いたいのに( 身を離しじわり涙を浮かべ )
…ふ、ふふ…何を言う。あんたこそそんなふにゃふにゃと動いて。相当酔っているじゃないか。( 机上の上にいるフラワーロッ●に話し掛け / もう完全に出来上がっているようだ← )
っ、は…は…( その様子を止めることなく好きにさせてあげ暫くの間見詰め乱れた息遣いを繰り返し、片方の手で彼の布をゆっくり取ると綺麗な金髪が現れ。すると、その髪を手櫛でやんわり撫でてやり )
ン…っ、…ふふ、これで…あんたと一緒だな。( ほぼ一緒であろう鎖骨にある痕を満足そうに微笑みを浮かべ )
ちっ、違う!国広の所為では…っ、( がば、と体を起こし何度も何度も首を左右に振り。書棚に分かりやすいようにしまっていた自身が悪いのだから彼が悪いわけではない。例の日記帳を両手でぎゅうと強く抱え込み顔を俯かせやはり自身から切り出すことは恥ずかしいのかだんまりで。だが、やはりこのままではいけないとぼそぼそと小さい声で )……俺の…俺の気持ち、知ってしまったんだよ、な。
切国、泣かないでくれ。変なことを言ってしまった俺が悪かった。俺は何処にも行かないさ。( あわあわ、目尻の涙を布でぐしぐしと拭ってやり )
馬鹿。それは俺じゃない。失礼な奴だな。( びし、他人の過ちには厳しい嫌味な刀の図 )
…?( 不意に頭を撫でられ、きょとりと相手の表情見れば嬉しそうに目を細め、腰回りに抱き付いて擦り寄り )
…なあ、切国。そろそろ良いか?( 我慢も限界のようで、するりと相手の腹部へ手を這わせ )
( 実際、相手の日記を見なければ関係が壊れずに済んだのだろうと思えばこそ、尚更勝手に相手の私物を読み漁った事が悔やまれて。気まずい空気にただただ項垂れたまま力無く首を縦に振り肯定するも、彼もまたショックが大きいだろうと気付き思い切って相手の両手を握り )今まで気付いてやれなくて、すまなかった。あんたのその気持ちは凄く嬉しいんだ。
ばか。本当にそう思ってしまっただろう…( うう、 )
――?あ。( 目を細めじーとそれを見詰めては自身の大事にしているフラワーロッ●だと気づき )…む。あんたこそそれを俺だと思っていたくせに…よく言えるな。( むむむ )
…っふふ、擽ったい。どうした?もう満足したのか。( 腹部に当たる彼の毛先が擽ったくて僅かに身を捩りつつも撫でやる手は止めないまま )
…待ってた。来てくれ、国広。( 頬に手を添えくす、と笑って )
っ、でも…この感情はあんたにとっては迷惑だし、不愉快だろ。だから…このことは忘れてくれ。頼む。
( 大袈裟にびく、と肩を揺らすも手は離さずにいて。それでもこの自身の持つ感情を忘れてもらいたいと我儘を言っている事は分かっているのだが、彼の気持ちを気付かずわけもなくその握られた両手を握り返し真っ直ぐ彼を見詰め )
――…切国、今日はもう帰った方が良いぞ。来てくれて、ありがとう。( 宥める様に頭ぽむぽむ )
…っうるさい。そら、まだまだ宵の口だぞ。もっと飲めるだろう?( 相手の盃へ酒を注ぎ足し )
――ああ、これ以上したらまた歯止めが利かなくなりそうで…。こうして見ると…はれんちだな。( 腹部に点々と付いた痕を見て、何故か己の顔面両手で覆った )
ん…――( 頬すり、もう一度口付けてから甘い一夜を共にして。行為は明け方までに及び )
…何であんたはそう、俺の気持ちも聞きもしないで勝手に決め付けるんだ。( 忘れてくれ、と一方的に切り上げられてしまえば相手へ抱いている恋情さえ否定されたような錯覚に陥り、行き場の無い想いを吐き捨てるように小さな声でぼやいて。繋いだ手をするりと離せば、その場から立ち上がり )…あんたが忘れてくれと言うのなら、そうしよう。俺は何も見ていないし、あんたも…今まで通りだ。( 相手の顔も見ずそう告げると、くるりと背を向けて部屋を出ていき。何故、素直になれないのだろうと自分を悔やみながら )
…いや…俺が急に押しかけたからな。何もしてやれないですまない。( 相手からす、と離れ素直に自本丸へ帰ることに )…見送りはいい。じゃあな。( くるり背を向け部屋を出ようと )
ふん、言われなくとも飲めるさ。あんたとてそうだろ?( 波々に盛られた酒を片手に此方も相手の盃に酒を注ぎ足し )
何を今更…あんたが言い出したことなのに。( くすくす )
――……、( す、と目蓋を開けぼんやりと隣を見れば幸せそうに寝息を立てる彼の寝顔が。そんな寝顔にくすり笑っては起こさないよう髪を撫でて )
っえ…?( 相手の心境を聞きもせず一方的に自身のことしか考えていない身勝手さ故に結果が招いたことで、相手の気持ちも何もかも踏み躙ってしまったのか?だって、仕方がないじゃないか。こんなことあるべきものじゃないのに禁断のことなのだと、何度も何度も言い聞かせては己の気持ちを否定し、押し込める。彼だって己の気持ちを伝えたところで不愉快に思うに違いないのだからとそう決めつけたのは間違いだったというのか。布に隠れ表情は見えないものの態度といい部屋を出るその後姿に気付いたのももう手遅れ。もう、前の様に仲睦まじい二振りに戻る気がしない、と気持ちを知られてしまったのだからどう接していけばいいのか。旅に出る前だというのに複雑な面持ちでその場で蹲り )
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