半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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ばかだな。何も海に行く時だけしかお前に会えないわけじゃない。( ぱしゃ、と水を掛け )
…そう、か。なあ、切国。あんたの審神者に、改めて挨拶に行っても良いか。( ちらり )
あんたのせいだ。…っ、そ、そんなことして機嫌を取ろうとしても無駄、なんだから、な。( 言葉とは裏腹に大人しく縮こまり )
…乱に言うと喜ぶ言葉なのに。( なでなで )
――…!な…っ…、( 相手から聞く衝撃の事実に言葉を失い、彼の頬の熱が伝染したかのように自身も顔を朱色に染めて。記憶が無い事が余計にもどかしく、一体どういう状況で何を思って彼の指先を食んだのか自分でも甚だ疑問であるが心当たりがないわけではなく。申し訳無げに頭を垂れてぽつりぽつりと語り出し )…、俺、酒を飲むと我を忘れるところがあるから…心を許せる者の前でしか飲まない事にしているんだ。あんたに、気を許しすぎてしまった。…他意はない。どうか、忘れて欲しい。
冷っ、( びく )そうなんだろうが…まだあんたと離れたくない。( しゅん )
挨拶?…って俺とあんたが付き合っている事を言うのか?( 首ゆるり )
ふふ…抵抗しないあたり嫌じゃないんだろ。( くすす、ぎゅー )
乱と俺と一緒にするな。( むむ )俺は喜ばないぞ。
……そ、うなのか。いや、俺だけに気を許してくれていたことは嬉し、かった…ぞ。( 今までずっと一緒に居たこともあったのもあるからか気を許してくれたのたことは正直嬉しくて仕方がなく。だが、忘れろと言われてもあの時の衝撃的な光景は今でも忘れられない己はそう簡単に忘れられるわけもなく。" 他意はない "そう言うならきっと酒の影響で思わずしてしまったのだと、自分自身納得するしかなくぽそり、何処か寂しそうで )
偶に逢瀬をするから楽しみにもなるんだ。常に一緒だと俺なんかいずれ飽きられる。( 不意に立ち上がり )
まあ…そうだな。それが礼儀ってものだろ。( こく )
あんた…自分からするのは嫌がらないんだな。( ちら、と振り返りじとりと )
ならば、お前の喜びそうな言葉で褒め殺してやる。…切国、好きだ。( 耳元に口付け )
…でも、指まで舐めるなんて、今まで無かったのに…俺はどうしてしまったんだろう。本当にすまない。( 己の不手際を彼は許してくれるようだがそれも持ち前の優しさ故だろう。元気の無い様子の相手に本当は気持ち悪かったに違いないと勘違いし、益々酒を飲んだことが悔やまれ小さな声で悔恨の言葉を吐き。こんな大胆なスキンシップを己が行うには彼でなければならない理由があったのだが、今はまだその気持ちに気付くことはなく首を傾げるばかり )
そんなことはない。( ふるふる )…俺、こうやってたまに会うのもいいと思うがもっとずっと一緒に居たくて堪らない。( ちら )
…俺はその時、どうしたらいいんだ。( 目ぱちくり )
俺からはいいんだ。…あんただと変な事をされそうだしな。( くす / 冗談を口にし )
は…っ?!あ…っ~( ぶわわわ )な、な…っばか( うう )
もう気にしていないから謝らなくていい。…それは俺にもよく分からん。なんでだろう…あんたと居ると心の臓が早ばるんだ。( 此方とて彼と同様に自身の気持ちすら気付かずのまま胸元に手を当て今もドキドキと高鳴る心の臓。昨晩も今と同じような感覚だった。顔も妙に暑かったような…なんだったんだろあの感情は――。うむ、と首を傾げ何度考えてもわからぬ事は後回しにしようとすくと立ち上がり )…国広、あんたは大倶利伽羅と手合わせだろう。行かなくていいのか。
困ったひっつき虫だな。――また会いにくるさ。楽しみがあれば内番も出陣も頑張れるだろう?( ふわり微笑み )
どうもしなくて良いんじゃないか。ただ隣に居てくれるだけで良い。( 両手取り )
変な事って…何だ。俺がいつそんなことをした?( 真顔 )
そうやってすぐ照れるところとか、恥ずかしがり屋なところも…好きだ。( 耳元へ吹き込み )
…俺も、同じだ。互いに何かの病に侵されているのかもしれないな。…なんて。( 相手の言葉は自身の此処最近の症状とも似通っており、少し落ち着いて考えてみれば病は病でも別の思い当たる節が脳裏に過ぎり。まさか、そんな――互いが互いを懸想し合っているなど思い上がりも甚だしいと一つの仮説を打ち払うかのように首を振りつつ、愛想笑いを形成し冗談ぽく返してみれば、相手につられてのそりと立ち上がり )ああ、そうだったな。あんたは内番か。また後で会おう。
ぅ、ひっつき虫とかいうな。( むぅ )そ、それはそうだが――!国広がそうやって柔らかく笑うの…俺は見ていて嬉しい。( ふふ )
…それでいいのか?あんたが緊張して言えないかもしれないから手を繋いでやる。( 相手の手をぎゅぅ )
あんた…本当に自覚なくやっていたのか…( じとぉ )さっき。さっき俺に悪戯したろ( む )
んっ…も、もういい…!あんたの気持ちは十分わかったからっ( あわわ )
っえ…や、病なの、か?!( そんな仮説をも思い付かない己は彼の言葉を真に受けてしまいあわあわと慌ててどうすればこの病が治るのだろう。主に相談するべきかもしれない、そう思えば内番を終わらせてから相談しに行こうと心に決め。彼と共に部屋を出て各各々やるべきことをするべく二振り共一度別れていき。此方は内番ということで畑当番のようだ。此方と共にやる刀一振りと会っては本丸から少し離れたところに畑がありそこで水やりや肥料を蒔いたりと作業をし始めて )
ふ、気に障ったのならすまんな。――…?俺が笑ったところで何が面白いんだ…?変な切国だな。( そう言いつつ何処となく照れたように顔を擦り、そっぽを向いて )
ふん、あんたの後押しが無くても男らしく堂々と宣言してみせるさ。( フラグ )――そら、そうと決まれば行こう。( そのまま彼の手を引き )
さっき…?あんたに水を掛けたことか?( 記憶遡り過ぎた末路 )
ふふ、喜んでもらえたようで何よりだ。( 頬ちゅ )
( 相手の様子を見るに己の台詞を真に受けていたように見て取れ、この分では例え両想いだろうとも実るには時間が掛かりそうだと半ば途方に暮れてしまい稽古場へ足を進める道中も深々と溜息を吐いて。本丸の離れにある稽古場へやってくると、既に相手の刀は黙々と素振りをしており気合い十分な様子。己も竹刀を選び持てば忽ち二振りの間に緊張が張り詰め、ある瞬間を再開に戦いの火蓋は切って落とされ。竹刀と竹刀がぶつかり合う衝撃音の激しさと言えば少し離れた本丸の母屋にも届きそうな程で )
ふふ、なんだ?照れてるのか?…可愛い。( くす、すくと立ち上がり相手の肩をぽんぽん )
…そんな自信ありげに言っても大丈夫だろうか。( ぽそ / 心配になってきた← )ん、( 引っ張られるがまま自本丸に辿り着き )
……待て。そこじゃない。記憶が行きすぎてる。( 冷静なツッコミ )後ろから抱きついてきだろう。それから分からない素振りをして密着してきたんだぞ。( む )
喜ぶどころか恥ずかしいんだが…っ!( ひえ )なんなんだ…全く。俺の身が持たない。( うう )
――!( 畑に使う道具がある収納庫から必要な物を手に取り出ていこうとした刹那、少し離れた所から衝撃音が聞こえ思わず持っていた道具を地面にガシャンと落としてしまい。慌ててそれを拾い直し、音のした視線の先は稽古場の方へ向けられ心配気に" …国広、 "と呟きくれぐれも無理はしないで。そう祈るしかなく自身は自分のやるべきことをする為、畑の方へ戻っていき )
てっ、…照れてなんかない。お前にだけは言われたくないぞ。( うぐう、軽くでこぴん )
……、( 本丸に近付くにつれ身体が硬く緊張し、無意識に彼の手を握る片手に力がこもり )
ああ、何だそんなことか。別に良いだろ。今は誰も見ていないし、第一俺達は恋仲なんだぞ。少しくらい戯れたい。( ぎゅう )
言っただろう、褒め殺してやると。本当は満更でもないくせに。( 目を眇め )
( 剣を持つ腕は痺れ、呼吸は荒く、滴る汗が頬を伝ってぽとりと落ちる。どれほど相手をしていただろうか、数時間を経て互いに力を出し尽くし二人揃って床に倒れ伏してしまい。流石は一匹竜王と呼ばれるだけあり戦士として相応しい腕の持ち主。実りある手合わせに気力を使い果たした己はあろうことかそのまま瞼を閉じて寝入ってしまう有様で。当の竜王は、少しして起き上がり簡単に身なりを整えたかと思えば眠れる己を置いてそそくさと何処かへ去ってしまったようで )
っ、俺ばかり可愛い何て言われたくないからな。お返しだ。( 額さすさす、ふふん )
!…国広、大丈夫だ。( そう小さく笑い後押しし、自本丸へ辿り着き )
こっ、こここここ…恋仲。( ぽ )…いや。そうだが風呂でするのは…どう、なんだ。( う )
うるさい。…あんたの気持ちだけで腹が一杯だ。( ふん )
( 数時間後、内番の仕事を終えホッと二振り同時に一息付いては収穫出来た野菜達を篭に入れ厨へ持っていく者と後片づけは自身がすると名乗り出ては一先ず退散。畑道具を収納庫に片付けてから彼の居る稽古場へと足を進めてみると、先程までのあの迫力ある音さえなく静まりかえっているようで手合わせは終わってしまっていたようだ。そろり、覗きこめば大の字で寝る彼の姿を見てはゆっくり近付きその場で正座をし頭を撫でやり )…国広、
そういうのは返してくれなくて良い。素直に受け止めて胸に仕舞っておけよ。( 相手の胸元に指トン )
う……わ、分かっている。――ッ御免、くださ、い…。( 建物の戸を開け、尻すぼみにごにょ )
…じゃあ何処でなら良いんだ?それとも俺とはしたくないと…?( じとり )
そうか、それなら良いんだ。お前を俺で一杯にしたかったから。( へへ )
( 不意に毛先を擽る指先の感触に少し意識が覚醒したかと思いきや微かな呻き声を上げた後にもぞりと横に寝返りを打ち始め。意識は未だ虚ろで、寝惚けているのか彼の方を向くや否やその細い腰に両腕を絡めてぎゅ、と抱き着き、うつ伏せの頭は彼の膝の上。そうして相手の匂いが直に感じられるとより安心するのか、再びそのまますー、と寝息を立て始めて )
ッ、…そ、そんなの無理に決まっている。もう一杯、一杯で収まらないのだから。( あう、 )
…、( はあ / あの勢いはどうしたのか、と心配に / " ん?どうした二振りそろって…しかも手も繋いで仲が睦まじいなあ。 "あっはは、と呑気な審神者← )
い、いや…そうじゃないが…、( もご )こうしている間に誰か来たらどう説明するのかと思って、だな( ちら )
もう十分過ぎるほど腹一杯だ。…あんたにも俺で染まってほしい。…愛してる、国広。( ふへ )
くにひ――ッ、…んなっ?!( もう一度声を掛けようとしたその時、呻き声と共に自身の腰元へ腕を回したかと思えばそのまま引き寄せられ所謂、膝枕…なのか怪しいところだがその他にどう説明がつくのだろう。だが、そんな彼の仕草にドキッ、とした己は一体なんなのか。未だに謎のままである感覚にどう向き合うべきかあたふたするしかなく。居心地良さそうに己の膝の上で寝る彼を起こすのは可哀想だと思いつつもここを通る刀が場合によればこの場面を見られるかもしれず起こすか、起こさないか…そればかり悩んでおり )
まあ、受け取るも聞き流すもお前次第さ。別にあんたを困らせようとして言ったわけでもないしな。( 相手の傍を通り、自本丸へ向けて歩き出し )
…っいや、あの、これは…何でもない。それよりあんたに話があって来た。( 指摘されると慌ててぱっと手を離し )
…それもそうだな。節操に欠けていた。続きは部屋で、な。( 耳元へ囁き微かに笑んで )
…っ、急に何を言い出すのやら。俺はもうとっくにあんたの色に染まっていると思うぞ。( くるり背を向けたその耳元はほんのり赤く )
( 相手の混乱もよそに刀は起きる気配も無く膝に身を委ね彼を捕らえたまま。すると突然稽古場の引き戸が開かれ、息を呑む小さな悲鳴がこの場の空気を震わせて。五匹の子虎を連れ、そのうち一匹を追いかけて来たと思しき少年がタイミング悪くも二振りの衝撃的な光景を目の当たりにしてしまい、顔を真っ赤に染め今にも泣きそうな顔で後退る。" ご、ごめんなさいっ…"か細い声で謝罪したかと思えば相手の返答も聞かずに仔虎を抱き抱えつつぴしゃりと戸を閉めてしまい。二振りの噂もいよいよ真実味を伴い、本丸中に広がるのも時間の問題かと思われ )
…それでもあんたの事、受け止めたいのだから仕方ないだろ。( ぽそ、 / 一足遅く歩き始め )
え?俺に、か?( 首ゆる / 離された手にしゅん、とする打刀 )…ここで話を聞くのもなんだから、俺の私室に来なさい。( 手招きちょいちょい / 玄関前で草履を脱ぎ私室へと向かって )
っ、…ばか。( ぽ、ぽぽぽ )体洗うから先に風呂に入ってろ。
思う?思っているのなら駄目だ。本当に俺で染まっているか不安だな。( 後ろからぎゅう、耳を甘噛し )
っえ…ちょ、ま、ま、待てごごた…い…あ。( どうしよう。このままではイケないような気がしてきた。表情には出さないものの内心では焦りが見え隠れしたせいでもあり虎と短刀の気配を読み取れず突然、襖が開くな否や後ろへと振りかえると小さな少年があやふやしつつ今の光景を目にしてしまい。それを慌てて訂正しようと少年を止めに入るも空しく消えぽつーんと再び自身らだけになり。もうこれは大変な事になったのではないか。もう彼を起こすのは可哀想だがいたしかたあるまい。相手の肩を叩きつつ彼の名を呼び )…くにひろ。国広っ、
…なら、好きにしろ。俺もあんたの全部を受け止めてやる覚悟だ。( ちら、と振り返り )
ああ。失礼する。( 目礼した後に靴を脱いで丁寧に揃え、彼らの後を着いて行き )
そうだな。綺麗に洗っておけ。後で沢山痕付けてやるから、なんてな。( くす、大人しく湯船へ浸かり )
っん……、疑り深い奴だ。もし、そうでなければお前はどうする?( ぴく、軽く身動ぎ )
( 肩を揺り起こされ気だるげに目蓋を擡げて目を覚ますと同時に彼の膝から起き上がっては未だ夢現にふありと欠伸を一つ。相手の顔を見るなり何をそんなに焦っているのかと不思議そうに首を傾げ、寝起き故に記憶が戻らず完全に自身のペースで気持ち良さげに伸びをして。呑気に開口一番、抑揚のない声で一言 )…ん…何だ、もう朝か…?
…ああ、好きにするさ。あんたが受け止めきれないほど、沢山してやる。( ふふん / 相手の手をさりげなく握り )
――さあ、どうぞ。なんもないとこだが、ゆっくりしていけ。( ふむ / 私室に到着。自身の特等席へ座りこみ相手を此方へと促し )…して俺に何か話があるのだろう?
んなっ…?!( ぶわわわ )っ、ばか。国広のばかっ、( ぽぽぽぽ / 乱暴に体を洗い始め← )
そんなの簡単だ。…俺にもう一度染めればいいんだ。何度でも、な。( ちゅ )
ばか…!目を覚ませっ。まだ昼前だ…!( いつこの本丸内に自分たちの噂が流れるかもしれない状況に此方としては焦るばかり。ここへ噂を聞き付けた刀達がくるやもしれない。そうなる前に彼に理解しておくべきだと、夢現の中に居る彼の頬を軽くパシ、パシと二、三度叩き自身が慌てふためく理由をサラリと )いいか。よく聞け国広。あんたが寝惚けて俺に抱きついた光景を短刀に見られてしまった。…だから、これはもしかしたら…噂が広がるかもしれん。
ふ、それは楽しみだな。だが俺は貪欲だから、満たすには骨が折れるぞ。( その手を固く握り返し )
え…あ、…その…。切国のことで、少し。( 審神者の前に正座し、隣の相手へ目配せ )あの…っ、その、俺っ…切国と……かに…、…た…。( 徐々に俯きごにょごにょ )
おい、あんたこそ何を慌てている。そんなにしたら肌が荒れるぞ。( デリカシーの欠片も無い一言 )
――…言うじゃないか。キスの仕方も知らなかったあんたが。( 自らの唇を艶っぽく指でなぞって見せ )
いっ…やめ、…やめろ…ッ、一体何なん――…、…は?( 完全に寝惚けていたところに軽く頬を張られ、寝起き故少し苛立たしげにしっしっとその手を振り払えば次いで告げられた現実味を伴わない言葉に思わず真顔で聞き返し。時間差で居眠りする前の記憶を徐々に取り戻していく中、手合わせをしていたはずの相手刀は居らず何故そこで短刀が登場するのか、彼の話に疑問を持ち始め。聞けば聞くほどに頭の中は焦りと羞恥で混乱し )…俺が寝惚けてあんたに抱き着いた?そんなの嘘だ。昨日の酒はもう抜けている筈だ。…大倶利伽羅はどうした?
ほう…それは確かに骨が折れそうだ。だが、それでも俺なりにしてみせるさ。( ふふ )
ん?切国と…なんだ?( きょとん、 / ” 国広。 ”ぺしぺしと背中を叩き )
うるさい。こんなことになったの誰の所為だと…( うぐぐ / 湯銭を掛け泡を流してはさっさとタオルで体を洗いつかつかと出ていき )
ッ、( ぞわ )あんたの口…口づけてもいいか。( そろり近づきちゅ、 )
…あんたが寝入ってしまったから何処かへ行ったんだろう。( ふい、と相手から顔を逸らし自身が内番を終えここへ来た時には手合わせ相手はもうそこにはおらず彼がいるだけ。自身に抱き着いたことは信用されていない様子でどう説明するべきかとしばらく沈黙。自分自身彼があんな行動に出るなんて思いもしなかった上に短刀まで目撃される始末。噂好きのあの刀が来るのではないかと内心冷や冷やするしかなく彼に信用されるような言葉を口を開くな否やバンッ、と勢いよく開いた襖に振り返るとそこには伊達刀の一振りである白き刀が” おお。五虎退の言っていたことは本当なんだな。こりゃ驚いたぜ。 ”その言葉にもう手遅れだったか、と額に手を添え深い溜息をつき )
…期待している。――さあ、見送りは此処までで良い。あんたは帰れ。( 自本丸も近くなると分かれ道で立ち止まり )
あ…、う……。( 背中を叩き急かす手に更に顔は羞恥に染まり、布を深々と被って顔面を防備 )き、きりくにと……こ、恋な、かに…なったん、だ。その、ご報告、にと…思って…。
あっ…!おい、照れているからといって俺を置いていくな。( 慌ててざぱりと上がり彼を追い掛け )
ふふ、仕方ないな。…ん、どうぞ?( 妖しく微笑み、目を閉じ触れられるのを待って )
( 馴れ合いを嫌う彼の事ならば確かに居眠りする己をこの場で待つ道理も義理も無いだろう。納得したような未だ信じられないような不思議な心地で居ると再び勢いよく開け放たれた扉の向こうに白き鶴を思わせるひらりとした衣を纏う刀剣の姿が見え、皮肉にも彼の一言で相手の言葉を裏付ける事実が証明され。また己の寝相の悪さで相手に迷惑を掛けてしまうと焦った自分は、彼を庇うべく咄嗟に白き刀に嘘をついて )っ違う、誤解だ。…こいつとはそんな関係じゃない。俺が、…俺が切国を一方的に襲ったんだ。そこを五虎退に見られた。切国は運良く助かった訳さ。
…本当に大丈夫なのか。( じぃ )またあいつの所為で傷つくのは嫌だ。( 手ぎゅ )
――えっ、えっ…?!( ぱああ )そうか!そうか!切国と…ふふ、やっとだな。どうなる事かと心配していたが、そうか…おめでとうっ( 相手の手を取りぶんぶんぶんry / 落ち着け )
うるさい。照れてない…!( うがっ )追いかけてくるなっ、( うう )
ん、( あむ、 / 彼の唇に甘噛み )
( 彼が自身を庇ってくれている言葉だと分かっていても何故だかその言葉にチクリ、痛みを感じた胸元へ手を持っていくと皴がいくほど服を握り締め。そんな様子を尻目に白き鶴は見逃すわけもなく秘かに口角を上げつつ” ふうん…そうか。それならいいんだが、な。まあ、何もなかったのならそれでいい。…君はもう少し言葉を選んだ方がいいかもしれないな。 ”と告げてからひらりと軽やかな足取りで去る白き刀を目で見送った後は、暫く沈黙が流れて )
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