半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
通報 |
いや、良いんだ。すぐに熱を冷ますから。…顔を洗ってくる。( 病み上がり故によたよたと覚束ぬ足取りで洗面台へと )
そうか。…いや、この間大倶利伽羅と歌仙が言い争っているのを目撃してな。あんたの所の歌仙はよく知らないし、怖い刀なのかと…。( 身を縮め )
いや、嬉しい。嬉しいんだが…突然するのは、心臓に悪いというか。( 摘んだひまわりに顔を埋め )
…、( 怒り心頭。その後出陣を控えていた事から、過去に飛び遡行軍を片っ端から血祭りにあげ、戻る頃には夕刻迫り )
まあ、な。敵に襲われていないかとか、迷子になって泣いているんじゃないか、とか…。( 相手の手をさり気なく握り )
( 短刀の声に咄嗟に身構えるものの視界が開けぬ以上為すすべもなく、相手と己との間にすり抜けた銃弾にただ息を潜める他はなく。そんな此方の状況を嘲笑うかのように、それを皮切りに次々と飛んでくる弓矢や銃弾。ある程度刀で弾くものの防ぎ切れず仲間達が目の前で負傷していく中、痺れを切らして自らが前に出て )これでは反撃出来ない…っ。俺が注意を引きつける、その間にあんた達は隠れてくれ。敵の正確な位置を掴め次第援護を頼む。
…国広、( 覚束ない足取りにまだ病み上がりの彼を心配。ひょこ、と顔を覗かせ )
ああ…あの二振りなら俺の本丸でもよく喧嘩をする。犬猿の仲、というのか…( はあ )怖くはない。ただ、俺の布を洗いたくて仕方がないそうだ。( 真顔 )
ふふ。そうするとあんたかどうかわからなくなるな。( くすくす、 )
…!くにひ――ッ、( ちゃんと謝らなければと彼が帰ってくるの待ち。すると、彼の姿を捉え声を掛けようとするも今の血濡れた姿に動揺を隠しきれず )
…だからそういう童扱いするのは止めろと言っているだろ。( むむ )
国広…!俺も…っ、( それなら己もと前へ出ようとした所、伊達の刀に肩を掴まれ” 駄目だ ”と視界が開けないこの状況では無理だとでもいう様に視線で語られ。止む負えず彼の言う通り草木の中へと身を顰め何処から敵の攻撃が来ているか位置を掴むべく短刀と共に偵察を強め。数分、敵の位置を掴みそれを仲間に教えてから草木から出て二手同時に分かれ銃弾や弓矢を刀ではじきつつ敵の方へ向かい )
…あんたも洗うか?( 相手の心配をよそに、わざわざ着いてきたのかとでも言いたげな顔で首を傾げ )
そうなのか?何方も癖が強いから止めるのも大変そうだな…。( ぞわ )洗って貰ったら良いじゃないか。( 他人事 )
こんな薄汚いひまわりがあってたまるか。( むう、と頬膨らませ )
――まだいたのか、お前。( 血塗れの姿で睨みを利かせるその姿は迫力があり )……す、すまん。でもお前が心配だったのは本当だ。無事で何より。( 押し倒さんばかりの勢いでぎゅ、と抱き締め )
( 彼らは無事に隠れられたのだろうか。見通しが悪く気配で味方の行動を読み取るしかなく、やや不安は残るものの本来の目的を果たすべく敢えて派手に駆け回って敵の注意を引き付けようと。四方から飛んでくる銃や弓矢を躱し、それを利用して敵の数とおおよその位置と掴むと敵目掛けて強烈な剣撃を浴びせ。然し、先程の遡行軍とは段違いの手強さ、禍々しい気配から彼らが検非違使だと悟ると流石に一振りで立ち向かうのは困難。三体の敵に襲われ剣を防いだ拍子に吹っ飛ばされてしまい、強かに木の幹に背を打ち付け、己の呻き声だけが濃霧の森の中に響き )――ぐあッ…!
…後でいい。( ふん、心配したのが馬鹿だったと顔を逸らしむすぅ )
まあな。…俺にはどうすることもできないから燭台切が間に入って止めているがな、( 視線すす )
は?嫌に決まっているだろ。これは汚れていて意味があるんだ。( ふんす )
そんなことないだろ。これを取れば…( 然り気無く彼の布を外し )…そら、綺麗だ。( ふふ )
っひ、( びく )…あんたに謝りたくて、待っていたんだ。( ふる、ちら )――?!ちょ、っ…くにひ、ろ…くるしっ…わ!( 力に耐えられず後ろへごろん。押し倒された形に )
――!国広…?くにひろ、っ!( ぴく。部隊の中でいち早く反応をしたのは分霊。彼の名を叫びながら仲間になにも告げず夢中で彼の気配を読み取り乍濃霧に紛れ走り、走り。僅かに敵の気配も感じ取ると走る速度を早め。すると、走ることに夢中で他に敵が居たことに気付かず横から刃が伸びるのも反応が遅れ刺されてしまい。――山姥切の様子が可笑しいと此方も付いて走っていくと、あの敵3体に襲われると刀で受け止め応戦し )
…?何故怒っているんだ?変な奴だな。( 疑問符を頭上に浮かべつつ、洗顔 )
流石は燭台切だな。強くて頼りになるし、やはり尊敬する。( ぱああ )いやそれは知っている。だがずっと洗っていないと臭ってくるぞ。( 経験済 )
ぬわぁ…っ( 奇声 )き、綺麗とか言うな。お、俺なんか見てないでひまわりを堪能していけ。( ぐいぐいと背中押し )
…、聞きたくない。俺に構うな。( 布くい、つーん )――あ、…すまない。平気か?( 至近距離に内心ばくばく )
( 激しく刃の交わる金属音、銃声、血と泥の混じった血腥い臭い。先程まで交戦していた敵三体は此方に追撃して来ることも無く、如何やら隠れていた仲間たちが加勢に来てくれた様子。よろよろと立ち上がる際、腹部に激痛。大木に打ち付けられた衝撃で肋骨を数本折ったらしく、腹を抱え痛みに堪えながら仲間たちの元へと引き返せば不意に何かに足を引っかけ、その場に転倒してしまい。先程まで濃霧だった霧も時間の経過と共に少し晴れてくると、躓いた正体を霞の中に見て愕然とし。血を流し倒れている彼を思わず揺さ振って )いっ……くそ、一体何…、…ッ!きり、くに…?おい、切国っ‼
……んー、( テーブルの上に顔を伏せいつの間にやらぐー )
…そうだな。( しゅん / ← )にお…っ、だ、だが…俺はこれを外したくないっ( あわわわ )
ぶはっ…なんだその声は( くすくす )…はいはい。( くす、向日葵の中へ入り )
…ぅ、国広…頼む。聞いてくれ。( 相手の裾掴みしゅん )…ん、平気だ。( じぃ、彼の唇ぺろ / ぁ )
――…っ、は…はっ…くに、ひ…ろ?( あの一瞬で身を少し引き続き敵の攻撃から急所を逃れたとしても腹部に刺された傷は浅く血は其ほどなく。意識が少し不安定な中、彼の呼び掛けにふ、と意識を浮上させ彼の顔を見ては一安心するように小さく笑い )
切国。…こんなところで二度寝なんてはしたないぞ。( 部屋へ戻り、彼をゆさゆさ )
…?急に元気が無いな。( はて )臭うほどになっては流石に抱擁や口吸いは出来んな。残念だ。( 白々しく )
うるさい、ばか。…然し自分で言うのも何だが、あんたは向日葵が似合うな。金髪と向日葵の黄色、それに翡翠の明暗が美しい。( 遠くから相手を眺め、眩ゆげに目を細め )
誰とでもそういう事してごめんなさい、と、そう言いたいんだろう。分かっている。( 振り払い、相当嫉妬している様子 )んなっ…舐めるな。誘っているのか。( 僅かに身を引き、目細め )
ああ、俺だ。もう大丈夫だ。お前をこんな目に遭わせた敵は――…俺が退治してやる。( 意識がある事が確認出来ると此方も少し安堵したように表情を緩めて。その時背後から迫り来る敵を気配で感知すると、振り向く事無く後ろへ刃を突き立て、まずは一匹目を駆除。霧は徐々に晴れていき、周りの状況が見えるようになると仲間との協力も有って次々と強敵を打ち破り、本来の目的である検非違使の殲滅を確認。己は肋を折って居る事から彼を運ぶのは伊達の打刀に任せ、皆軽傷や中傷を負いつつも本丸へと無事に帰還し )
ん…すまない。( ふぁ、欠伸しながら体を起こし )俺も顔を洗ってくる。( 目を擦り洗面所へ )
別に。俺はいつも通りだ。( つん )…?!( ぎょ )っ、外したくないが…それが出来なくなるのは嫌だ。( うぅ )
…?何か言ったか?( 向日葵に顔を寄せ香りを嗅ぎ。ふと、彼が何か言ったように思い其方を振り向き首傾げ )
ッ、違う…!なんでそう早とちりするんだ…!( じわ、 )俺は…誰ともそういうことはしてない…!
ふふ、その他に何がある?( そ、っと頬撫で微笑 )
――…!( 無事に本丸へ帰ってくるように――私室にてそう願うことしかできない審神者は落ち着きがなくあちらこちらと歩き回り続けていると、カーン。カーン。と何度も鳴る帰還を示す鐘の音を耳にし、ぴたりと動きを止め私室から即座に出ていき正面玄関まで真っ先に向かい。タイミングよく彼らの部隊が帰還しており。一人、一人目を向け軽傷、中傷乍らもここへ帰ってきてくれたことに安堵した表情を浮かべ )……お帰り、皆。( 彼らを手入れ部屋へと急いで向かい先に中傷の刀から手入れを行ってから軽傷の刀を治し、一段落付き )
ああ、行ってこい。( 相手を見送ると、着替えるべく服を脱いで )
まさか妬いてるのか?( じい )ふふ、あんたは本当に可愛いな。( 頭撫で回し )
いや、聞こえなかったなら良い。言えば怒られてしまいそうだ。( くすくす )
…早とちり?じゃあ何であの時、否定しなかったんだ。( じとり )お前な…こんな所で喰われたいのか?( 相手の耳朶をするりと指先で撫でて )
( 帰還してみると早速審神者の出迎えがあり、次々と手入れ部屋へ運ばれていく仲間達の姿を尻目に自分は人知れず私室へと戻り。あれだけ立て続けに手入れをしなければならない審神者を思うと手を煩わせるのも憚られ、傷は自分で何とかするべく血や泥に汚れた布や装束を脱ぎ捨て、部屋を漁って救急箱を探し出せば胸部にぐるぐると包帯を巻いて骨折した肋を固定し。内番着に着替え怪我を隠すと、傷を負った分霊も心配ながらその場に横になって休息を摂り )
――…?!( 部屋に戻ってくると上半身の相手の姿にぎょ。何も見ていない、とでもいう様に通り過ぎようと← )
…別に。( ふい )ぅ…可愛いとかいうな。( うぐ )他の奴に洗われるくらいなら自分で洗う方がいい。ん、それがいい。( こく )
?何か俺のこと言ったのか?( きょと )
っ、…そ、れは…思わず…口、が滑った…という、か…あんたに妬いて、ほしかった…から。( しゅん )んっ…別に誰も見てはいないだろ。( ぴく、ちら )
( ”今日は安静にしてるんだぞ。よし、次は山姥…あれ?山姥切?”と刀の手入れを終え襖の向こうで待っているだろう山姥切を呼ぶもその姿はなく。一緒に戦った刀達によれば彼の方が相当酷い怪我をしているとの話を聞きみすみす放っておけるわけがなく探しに行こうと立ち上がるもやんわり肩を押し阻止し )…そこは近侍である俺が行く。手入れも終わったしな。あんたは手入れの続きをしてくれ。( そういうと手入れ部屋を後に資し、彼の行く場所なら自身の私室しかなくそこへ足を向かわせ。自身の私室へ着くと、ゆっくり襖を開け )――…国広、
おい、そんなに俺の身体を見るのは嫌か。意識し過ぎだ。( 目の合わぬ彼にそのままの姿で呼び止め )
……切国。( くうん、万策尽きた )――正論過ぎて何も言い返せないんだが。やはり同じ姿というだけあって考え方は同じだな。( 嬉しげ )
ああ。だけど内緒だ。俺だけが分かっていれば良いことだ。( 頬ちゅ )
…俺は妬かない。妬いていたわけじゃない。決してそういうわけではないが……そういう軽い気持ちで言うのは、よく無いと、思う。( 自分の事は棚に上げお説教 )誰かが通りかかったらどうするんだ、全く。…仕方ない奴だな。( ちゅ、と唇触れ合わせ )
( 怪我など日常茶飯事のことだったにも関わらず、傷がやけに痛く冷たく感じるのはこの温かい本丸に慣れ過ぎてしまったせいだろうか。よく言えば徐々に正常の感覚を取り戻しているということだが、言い方を変えれば軟弱になってしまったような気さえして。本当の強さとは何か、複雑な思いで考えていると不意に自身の名を呼ぶ声に反応し、努めて無表情で其方を振り返り。起き上がるのは辛いのか、仰向け姿勢のまま視線を合わせ )何だ?
!へっ…?( どきっ / ← )い、いや…別にそういうわけ、では…な、いぞ。( だが其方は向くわけなく )
……そんな目で見ないでくれ。( ゔっ )!あんたもそうなのか。ふふ、嬉しい。( ぱあ )うむ、そうだ。国広、ここで布を洗ってもいいか?( 首ゆる )
ん、なんだお前。変な奴だな。( 照れくさそうに視線を逸らし )
………すまない。( しゅん )だが、あんただって意地悪なことを言うじゃないか。( 涙目うぅ )
その時はそのと、き…んっ、( 嬉しそうに口角を上げ。あむ、と下唇噛み )
…国広、主が心配していた。( 後ろ手で襖を静かに閉め彼の元へ歩み寄りそこへ正座をし、心配げに見詰めポツリ。強敵を何とかうち勝てたものの無傷でここへ帰還したわけではない筈なのにそうやせ我慢するのはどうしてだ。そろり、彼の髪に触れ何処へ怪我をしているか。それすらわからない己は何もできずただ、問いかけることしかできず )…怪我、しているだろ。
ふ、切国はやらしいな。別にお前を取って食おうだなんて思っていない。( くすくす、敢えてゆっくり着替えを続行し )
…あんたが怒るから…。( しゅん、見えない耳を垂れ )い、今からか?別に構わんが…急にどうした?( ぱちくり )
変な奴とは失礼な。……あ、切国。頭に虫がとまっているぞ。( 布の上の蜜蜂に手を伸ばそうと )
意地悪な事…?俺がいつあんたに意地悪をした?( 無自覚 )――んぅ、( びくん、お返しにと相手の唇のあわいから舌を割り入れ )
…気付いていたのか。( 戦以来姿を見なかった相手。彼は既に手入れを済ませたようで、その身に異常が無い事を確認出来ると内心ほっと安堵するも、彼の図星には思わず苦笑を零し。共に戦地へ居たのだから当然と言えば当然のことなのだが、触れる手に怪我の発覚を恐れてかぴくりと反応すると無意識に腹部を庇いながら後退り。懐いているからと言ってこの本丸に完全に馴染んでいるわけではなく、遠慮が抜けきらずにふるふると首を振って )皆の手入れは済んだのか?俺は最後でいい。余所者だからな。
べっ、べべべべべ別に!そんなんじゃな…っ、ばっ…か!早く着ろっ( 顔真っ赤、あわわ。角の方へ行き膝を抱え布を下げお饅頭← )
…はあ…怒ってないから拗ねないでくれ、国広( 頭ぽんぽん )…ん?いや、また歌仙に指摘されるのはもう嫌だから自ら洗おうと思っただけだが。( きょと )
っえ、な…っ、( 伸ばされた手にびく、ふるふる首を振り蜜蜂は何処かへ飛び去り )
さっき。さっきしたんだ…!( む、じわ )誰とも口吸いなんてしてないのにそう決めつけた。( 拳握りぷるぷる )ぅん…っ、( ひく、その舌を絡めとり )
……あの時、あんたの声が聞こえて…助けに行こうとしたらこのざまだ。( 避けられた。先程まで彼の髪に触れていた手を元に戻し、敵の攻撃で怪我をした腹部辺りを手で押さえ実際にあの戦場の事を思い返しつつ情けないだろ、なんて半笑を浮かべ。—―余所者。この本丸の皆が思っているわけがないことを彼が発した言葉に酷く傷ついた表情。その言葉から遠慮していることが読み取れ本丸へ慣れるのも時間の問題なのかもしれない。ゆっくり時間をかけ慣れて居心地がいいと感じてほしい )………、もう既に皆の手入れは済んでいる。あんただけだ。
…少しは落ち着け。大福。( 饅頭姿を見て思わず口が滑った )
本当か?( ぱあ、すりすり )ふ、そうか。俺の前でなら堂々と布を取って洗えるんだな。何だか嬉しい。少し待ってろ。( 木製の桶に水を張り )
あ…、動くから逃げてしまったじゃないか。黒と黄色の縞模様が綺麗な虫だった。( ふんす )
それは…っ、わざとじゃない。早とちりだ。俺も、その…疑って悪かったな。( 目逸らし )は…っ、…ふ、( 次第に深まる口付けに吐息。じゅ、と舌を吸い水音を立て )
…そうか。それはすまなかったな。俺が食い止めていれば、あんたが傷付くことも無かった。( 己を救うために負った傷を情けないとは思えず寧ろ原因が自分にあることを知って益々落ち込み。ゆっくりと起き上がり壁を支えにして立ち上がると、よろよろと彼の傍を通りすがってそのまま部屋を後にしようと。行き先は無論手入れ部屋。何気ない言葉で彼を傷付けてしまっていることなど皮肉にも気付かない )
…?!誰が大福だ。( 顔を上げむっすぅ )
ああ。( こく、頭ぽんぽん )…っ、ばか。( かあ、恥ずかしいそうに布を下へ下げ )
知るか…っ。( うぅ )その虫なら彼処で飛んでいるぞ。( 違う向日葵から蜜蜂を見つけては指差し )
!( ぱあ )……俺も…軽い気持ちであんな事、言って…すまない。( しゅん )ふ…っ…は、ぁ( ぴくん。はあ、と吐息を吐きその絡めた相手の舌を甘噛み )
……、…国広の……ばか。( 己の横を通り過ぎる間にそれもまた彼の何気ない言葉が何より傷付き今にも泣き出してしまいそうだ。顔を俯かせ布をできるだけ顔が隠れるようにすると、消え入りそうな声でぽつり。そんなこと思ってないのに、なんでそうやって自分を攻めるんだ。俺が弱いのが悪いのに――ギリと歯を立て後悔し自分を攻めるばかり )
いや…後ろ姿が大福にそっくりだったものでな。美味そうだ。喰らってやろうか?( 半裸のまま両手広げ )
ばかとは何だ。ばかとは。( ぷんすこ、水を張った桶を縁側に置き )…ほら、どうぞ。
む…!…これがハチという奴か。近くで見るのは初めてだな。( 掌の中に掴まえ、楽しそうに観察 )
じゃあ、俺の言う事を聞いてくれたら許してやる。( ふ )んん…ッ、ふ、…きり、くに、( 堪らず舌を引っ込め、僅かに唇を離し潤んだ目で見詰め )
( その後無事に手入れを済ませ、動けるまでに回復すると本丸の離れに在る稽古場を見付けてはその場を借りて一人剣と心の修養に励み。安静にしていろという審神者の忠告も破り、無理をしてしまう程には焦りを感じていて。自身の本丸や此処の皆を護れるほど強く、…その意志が自分を突き動かし、剣を振る。今頃分霊が落ち込んでいるとも露知らず己の事ばかり考えてしまっていて、気の済むまで剣を振るった後は再び審神者の元へ行き“ 明日も出陣させてくれ ”と無茶な要求を。いつか修行に出る事を夢見て )
?!( 壁に背中をドンッ、ひえ )おっ、俺は、美味くないっ!美味くないから食べるなっ、( 首ぶんぶん )
ありがとう。( 布を脱いで水の張った桶の中に布をばしゃばしゃ )ふふ、冷たくて気持ちいぞ。( 楽しそう )
…だが蜂というのは厄介だぞ。小さい体乍後ろに強力な毒針が潜んでいるんだからな。刺されないように気を付けろよ。( ふう )
?あんたの言うことって…なんだ?俺に出来ることなのか?( 不安げにじぃ )っは…は…ん?( 乱れた息遣いを繰り返しつつ潤んだ瞳で微笑浮かべ。彼の頬をそろり撫で )
――お、おい…山姥切安静にしていなさいと言っただ…え?( 手入れ部屋で休んでいた筈の刀が此処へ来るとはよほどの事だと。それも突然また戦場に出させてくれと要求され困ったように表情を浮かべ今の彼は一体何を焦っているのか。そこまでして強くなりたいのか。 )…すまない。それはできない。出陣したばかりな上に中傷を覆ったところなんだぞ。何をそこまで君を焦らすんだ。
食うなと言われると食いたくなるのが人間の性というものだ。なら、味見でどうだ?( 壁に追い詰め )
遊んでないでしっかり洗えよ。( やれやれ、頭にちょっぷ )
なっ……何故それをもっと早く言わない…!?( 青褪め、手の中の蜂を逃がすことも触れる事も出来ず詰んだ )
そうだな…。取り敢えず湯浴みをしたい。付き合ってくれるか?( 自分の身なりを確認し、苦笑 )――やめろ。歯止めが利かなくなる。( 手の甲で自らの口元隠し、興奮を抑え )
っ、俺は焦ってなんかない。…まあいいさ、何も出陣する事だけが鍛錬ではないからな。( むきになって一度は声を荒らげるが、断られる事も想定の範疇であった為あっさりと身を引いて。明日非番ならば誰か手の空いている者に手合わせでも願おうなどと考え、大人しくする気など更々無く )…邪魔したな。審神者。
ふぁ…っ?!( これ以上後ろに下がれずおろおろ )ならじゃない…!それも駄目に決まっているだろう…っ、( あわわ )
う゛っ…分かっている。( 涙目、再度布を洗い )
いや…楽しそうにしていたから言うのは可哀想だと思って…、そのままゆっくり向日葵に置いてやれ。大丈夫だ。此方に被害を加えなければな。( こく )
湯浴び?ああ、それなら付き合うぞ。( こくこく )
…ん、( 相手の掌へちゅ、仕掛ける← )
…山姥切、( 初めて見たあの声の荒げようといい、態度が彼を何かに切羽詰まらせているに違いなくあのままでは無理に身体を動かせば悲鳴をあげるのではないかと、彼の身が心配するように私室を出ていく彼の名を呼ぶもその声音は空しく空回りし。――自身の自身にて。彼のあの言葉で未だに立ち直れず仰向けになり項垂れて終いにはぐす、と鼻をすすり泣き )
トピック検索 |