半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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…んん、おい切国。離せ、( 腹部へのホールド感と異音に目を覚ますと、相手の頭を上からグイグイ押して逃れようと )
知識だけはあるが実践不足の俺とは真逆だな。…ああ、混ぜるだけだろう?( 貸せ、とばかりにおたまを掴み )
( “仲良く、だと?ぶっ、く…っ、ふははは!どうしてもってンなら頭下げてお願いしてみろってな。”腹を抱え抱腹絶倒の主にあわあわと相手の顔色を窺い )主、折角切国がこう言ってくれているのに…ッ!
悔しかったら奪ってみろ、主導権。( ちゅ、と音を立てて首筋を吸い )何なんだ全く…あれなら燭台切の方がよっぽど…ッ( 言いかけて口を噤み )
…こんな傷、大したことない。( 好いている相手から目尻の涙を拭われ、若干放心状態にあった意識を呼び戻せば自身の手腕の傷を隠すように後ろ手に腕を組み。ただでさえ迷惑を掛けたのにこれ以上世話にはなれないと半ば意地で、浮かない顔をしたまま裏庭まで着いていき。ついでに物置に箒と塵取りを仕舞いつつ )…後で大倶利伽羅にも礼を言わないと…。
…んっ、もうすこし…このまま( ぎゅむ、ぐー )
じゃがいもを崩さないようにして混ぜるんだぞ。( 心配そうに彼の後ろからひょこ )
……( ぷち )もういい国広。俺には無理だ。こんな分からず屋な奴。( 涙目 / ぁ )
っ、ん…ぅ( ひく、 )…な、ら…この手を…はな、せ…っ( うう )……ああそうだな。燭台切の方が余程大人だろうな。俺には無理なことだ。童の俺ではあんたと釣り合わんさ。( ギロ、ふん )
またそうやって…まさか迷惑だと思ってそう意地を張ってるんだろう。( 引く気がない己は無理矢理にでも自室へ向かい傷痕に軟膏を塗ろうと考えている最中、慌ててやって来たのは自称主のお世話係だと尊重する一振りの刀が。何事かとそちらへ顔をやると、先程あった警鐘の事で主が来てほしいとのこと。もしかすれば出陣命令が下るかもしれないとのことで、急いで向かうように告げられるとその刀は慌てて走り去り。 )…国広、主の所へ向かうぞ。
ちょっ…、全く、少しだけだからな。( 何だかんだ甘やかしてしまう始末 )
わかっている。だが、切国。残念ながら入れるたいみんぐが早かったのか既に煮崩れて…( ひく、鍋を覗き )
う……あ、あるじの、主のばか。( 初めて審神者に暴言を吐けば相手の手を引いて何処かへ立ち去ろうと )
駄目だ。手加減はしない。( ぐい、と手首壁に押し付け唇にちゅ、 )何であんたはそう捻くれているんだ。もういい、引き留めないから何処でも行けばいい。( 涙目で俯き )
( 図星を突かれ気まずげに視線を逸らし代わりの言葉を探していると、其処で現れたのは新たな刀。丁度いいところで相手の意識が逸らされほっと安堵していたのだが、何やら事態は急を要するようで相手の促しに力強く頷くと彼の後について主の私室に向かおうと )
――…ん…んー、( ふあ、目を覚ましぼんやり )
えっ…、( ぎょ )ま、まあ…仕方ないさ。これも経験の内だ。それでも旨そうな匂いがしている。( こくこく )
!国広…ど、何処行く気、だっ( ぐず、あわわ )
っ、ゃ…ま、って…くに――んっ、( 抵抗も空しくされるがまま )…行けばいいんだろ。あんたが見つけられない所へでも。( じわ、スタタタ )
――主、俺だが…入っていいか。( 彼と共に審神者の私室の前に来るとそう奥に居るであろう審神者に話し掛け返事を待ち。すると、一言返答が帰ってきたと同時に襖を開け中へ入っていけば、険しい表情の主が居り一呼吸置いて”…すまない、二人共。急な呼び出しをしてしまって。それが、だな…ある所で剣非違使が出現したそうだ。まだ町に被害はないらしいが、いつあいつらが手を出すかわからない。早めに対処するため行ってほしいんだが…”あの敵は強敵だということは分かっていながらも初めての出陣の彼に行かせるのはどうかと、言葉を濁し )
――…きりくに、好き…( いつの間にか相手にしがみついて寝ており、寝言 )
味見してみるか?( あーん、とおたまにすくったカレーを差し出し )
良いから、あんたは何も考えず俺について来れば良い。( ずんずんと林を抜け、道無き道を進み )
――ん、( ぺろりと相手の唇を舐め )あ……ったく、勝手にしろ。絶対探すものか。( どっかりとその場に腰掛け )
( 楽天家な彼が珍しく深刻そうな顔をして佇む審神者の姿にごくりと息を呑み、伝う緊張感に息を潜めて入室。何かあったに違いないであろうことは分かっていたが、それが検非違使の出現となると驚いたように目を見開き。だが、強くなる上では欠かせぬ試練、故に強さを求めるあまり何処か冷静さを欠いて積極的に自己主張し )――俺に、…俺に行かせてくれ。強くなるには、より強い相手と戦わなければならない。
…へっ?( 寝言にきょと、暫し意味を理解しては顔を真っ赤に )…俺も、好き。( その言葉を返すように彼の髪へちゅ )
!する。( ぱああ )む、熱いな…( ふぅふぅ、あむ )…!上手い。
えっ、だ…だが…国広( 何処へ行くすら検討がつかず引かれるがまま )
っ、…( あ、と口を小さく開け )……国広の、ばか。きら…っ、ばか。( ぐす、はや歩きで人混みに紛れ )
…っ駄目だ。君は知っているだろう。あの検非違使の強さを…!折れたら元もこうもない。況してや君の審神者がなんというか…大切な刀を預かったんだ。それはできない。( だが、自身の刀達も行かせたくないのも本心。彼の強くなりたい。そんな強い気持ちは分からない事はないが、この状況には首を縦に頷く訳にはいかず近侍も自身の言葉に同情し止めに入り"国広は駄目だ。…その変わりに俺を行かせてくれ。"と近侍まで自己主張する始末で )
ん…きり、くに…?( 髪に触れられた感覚にぱちりと目を覚まし、目前の相手をぼんやりと見つめ )
美味いか…?それは良かった。米は炊いたのがあるからそれを盛り付けて…こいつを掛けて完成だ。( 一連の流れをてきぱきと熟し、盆に乗せて )
行けばきっと元気になる。――そら、着いたぞ。( 林の奥の拓けた先には満開のひまわり畑 )
…、( 奥までは舌を入れず焦らすように歯列をなぞり )――ああもうっ…。きりくに、切国。( 数時間後、痺れを切らし街中へ彼を探しに行き )
俺はそんなに柔じゃない。それに、検非違使なら何度か交戦したこともある。きっと役に立てるだろう。俺を信じてくれ。( 審神者と分霊の二人に引き止められ、心外だとばかりに眉間に眉を寄せて反抗。前の本丸では傷を負っていても検非違使や強敵のいる激戦区へ飛ばされていたのが日常だった為、待遇の差に内心戸惑いつつも真っ直ぐ翡翠の瞳を審神者に向けて訴え。引き下がるつもりはなく、例え許可が得られなくとも出陣しようと考えているほどで )
…おはよう、国広。( ふへ、そっ、と相手の頬撫で )
おお。( 目の前のカレーに目を輝かせ食欲のそそる匂いにぐー、と腹が鳴り )…国広、食べよう。( わくわく )
?――…っわ。凄い。こんなところに…( ぱああ、柔らかい風が吹くとひまわりが左右に触れ気持ちよさそう )
っ、ん…( 眉を顰め一向に来ないので自ら下をチロリ )…心配しているかも、しれないな。( 万屋にてぽそ )あ…いや、そんなわけがない。国広なんて知らない。( 首ぶんぶん、むす、 )
……分かった。だが、条件がある。無理だと思ったら帰ってこい。( 彼の決意は固いようで真っ直ぐに見つめる綺麗で力強い瞳に已む負えず折れるしかなく。だが、一つだけ彼に約束をしてほしいことを言うと近侍の方へ視線をやり”切国、君も頼む。それと、この部隊で行こうと思う。”そういうと二つ折りの紙を手渡されそれを受け取り中を覗くと己ら二振り、短刀、大太刀、打刀、薙刀とずらり名を書かれた中に先程顔見知りになった伊達の刀もおり )
……おはよう。( 未だ寝惚け眼で撫で受け、むくりと起き上がって )
ふ、分かった。俺の部屋に行こう。( 麦茶を添えて盆を持ち、彼を部屋まで案内し )
――綺麗だろう。……切国、すまんな。俺があんな事言わなければお前を傷付けずに済んだのに。( ぎゅ、と手を繋いで )
…、( 舌が当たると、直ぐに唇を離しじっと相手を見詰め )……欲しいか?
きりくに、きりくに…!――居ない。今頃遡行軍に襲われていたらどうすれば良いんだ…。( ぞわ、万屋前を通りつつ )
分かった。ありがとう、審神者。( 深く頷き、提示された部隊編成を確認すれば顔見知りの刀が二振りも組み込まれている事に少しだけ安堵の表情を見せ。戦闘意欲はあれどやはり何処か気を張っている自分がおり、然しそれをあまり認めたくないのか己自身を強引に奮い立たせると問題無ければ一旦この場を去ろうと )では、準備してくる。集合場所は表門の辺りで良いのか?
…体調はどうだ?( むくり、顔色窺い )
ん、( こく、彼の部屋に着き卓上へ盆を置き )…食べていいか。( ちら )
ああ。――…国広。あんたのせいじゃない。俺の為にしてくれたんだろ。謝ることない。( 此方も握り返し首ふるふる )
っ、…ほしい…( じぃ、目で訴え )…国広、やっぱり心配してるよな…( 彼が通ったことも知らず万屋からでていくと彼が居て )…!く、くにひろ
……、( "そうだ。そこで切国と待っていろ"と返事を返し主の言葉に頷くと、ちらり彼の雰囲気に気付かないわけがなく隣にいながらも心配げに様子を窺っており。主の私室から出ていき一先ず自身の自室へ行くべく歩き始め )
…ああ、だいぶ良くなったみたいだ。何か楽しい夢も見ていた気がする。( ふふ )
良いぞ。…召し上がれ。( どきどき、じっと相手を見つめ )
でも、…すまない。此処は俺だけが知る秘密の場所なんだ。お詫びといっては何だが、あんたには特別に。( 繋いだ手を引いてひまわり畑の中へと連れて )
何を?言ってくれなければ分からんな。( 彼の唇を指でなぞり )…!切国…ッ!ばか。全くあんたは本当に世話の焼ける…っ。( 人前でがば、と抱き着き )
( 部屋へ着くと、防具を慣れた所作で身に付け、戦支度を黙々と整えて。刀掛台から本体を手に取り腰元に差せば準備は完了、後は表へ出て仲間を待つのみというところで相手の不安そうな視線に気付くと心外そうに口元をへの字に )…何だその目は?俺の実力を疑っているのか。
ふふ、そうか。…その楽しい夢聞いてもいいか?( くすす )
いただきます。( パチン、と手を合わせてからスプーンを持ち一口ぱく、 )……!美味い。( もぐもぐ )
そんなことまでしなくてもいいのに…ありがとう。いい所だな。( 苦笑 )
…っ、接吻…して、ほしい( じぃ )――!?ちょ…っ、く、く…国広っ、( あわわ、人の視線が気になり彼の名を呼び )
…、そうじゃないが( 表門にて仲間が来るまでの間、やはり彼の事が心配で堪らず様子を窺うのは止めないまま。すると、その視線に気付かれ気まずそうに逸らし言葉を濁して。暫く沈黙が続くなか己から口を開き )…国広、肩の力抜いてくれ。( 眉を下げそう伝えては仲間がやってきて )
――…、駄目、だ。あんたには秘密。( 思い出し、気恥ずかしそうに笑って )
そうか、良かった。辛さは丁度良いか?( 己も一口パク、幸せそうに頬綻ばせ )
ばかだな。あんたと来たかったんだ。この場所の事、誰にも言うなよ。あんたの主にもだ。( しい )
…ふ、お前は口吸いが好きだな。まさか誰とでもこういう事をするのか?( 顎くい )――何だ、まだ怒っているのか…?( 身を離し、しゅん )
俺はいつも通りだ。( 折角の相手からの忠告も聞き入れず食ってかかるように反論し、拗ねたようにそっぽを向いて。視線の先に続々と集まってくる部隊の仲間達を捉えると、募ったところで大太刀の部隊長が率先して時間転移装置を稼働させる様子が目に移り。戦いの幕開けに鞘をぎゅ、と握り締め、いざ赴くは何千年も前の古き時代。行きついた先は見通しの悪い森の中で )
なんだそれは…教えてくれてもいいだろう。( 拗ねた口調でも釣られて笑い )
ん、丁度いい辛さだ。( こく、パクパク )
ふふ…ああ、言わない。俺と国広だけの秘密、だな。( 唇に人差し指かざししー )
…誰とでも、か。( ぽそ )もしそうだとしたらどうする?( にや、 )
違う…!そうじゃなくて…っ、( おわわ )人が見てる、から…その、( 視線すす )
国広…( このままでは何が起きるか分からない彼を密かに見守って何かが起きた時は守ろうと、心に決め目的の時代へ。その森は肌でも感じる程不穏な空気といい、奥へ奥へ行くほど暗くいつどこで敵が待ち構えているのか。辺りを見渡し警戒を強め )
強いて言うなら、夢にあんたが出てきた。それ以上は言えないな。( 布を目深に被り、にやけた面を隠し )
ふ、余程腹が減っていたんだな。火傷しないように気を付けろよ。( 己も食事を進め、煮崩れたじゃがいもを見付けては一人苦笑を零し )
それで良い。ああ、でも主に手土産でも持って帰ってやったらどうだ?きっと喜ぶぞ。( 数本のひまわりを摘んで、両手に抱え差し出し )
ふ、分かっているだろう。無事で帰れると思うな。( 壁どん、冷やかな眼で相手を睨み )――!な、ななな……す、すまないッ。帰る…っ、( 漸く視線に気付くと顔を真っ赤に染め上げながら相手を残してその場から逃げようと )
( 到着早々に感じる不穏な気配。仲間達六振りと慎重に森を進んでいく中、不意に口を開いたのは背の小さな部隊長、大太刀。彼はいち早く危険を察知し“ 何か来る ”と仲間にそれを知らせるもののの、直ぐに何者かが此方に襲い掛かって来て。検非違使――と思いきや現れたのはこの時代の残党とも云うべき時間遡行軍の一部隊。やや反応が遅れてしまったが、己も咄嗟に鯉口を切って受け身を取ると、難なく敵の打刀を斬り伏せて。取り逃がした敵短刀と脇差は相手の方へと向かって行くのが視界端に映り )――切国!そっちに逃げたぞ!
ほう…俺が?( 目ぱちくり )っておい、国広?また気分が優れないのか?( おろろ )
ん、平気だ。…崩れていても美味いぞ。( もごもご、 )…国広と料理楽しかった。また一緒に作らないか。( ぱあ )
!いいのか…!( 綺麗な数本のヒマワリを受け取り嬉しそうに微笑み )…あ。でも、あんたにお礼をしたい。これで、( 彼へ近づきちゅ、と頬へ )
…ぃっ、( 視界に映った彼の目線にぞわっ、 )ッ、離せ…!( ぐい、と抵抗を )ぁ。ま、待て!国広( 咄嗟に手を掴み )ここじゃなんだから他の所へ行くぞ。( ぐいぐい )
――!逃げられると思うな。( 後ろ足を引き柄に手を置き此方へ向かってくる敵短刀の方を間合いを詰め素早く斬り伏せ。二手に分かれるように敵脇差に避けられた直後、素早い反応で刀派左文字の短刀が後ろを取り”逃がさない”そう小さく呟き急所を狙い一瞬でその敵は消え去り。他にまだ敵がいるかもしれないと辺りを偵察するも先程の気配は感じらず。一旦刀を鞘に納め小さな部隊長の声掛けと共に深い森へと更に進んでいくにつれ濃い霧が立ち込めてきて )
あ、いや、気分が悪いわけじゃない。( 顔を上げた拍子にやや赤面した表情が露わに )
ふふ、ありがとう。――ご馳走様。…良いぞ。燭台切りに手伝って貰って、料理の腕を上げておく。( わくわく )
礼なんてそん、な…――!( 硬直 )
離せ、だと?別に構いやしないだろう、誰にでもさせている事なんだから。( 相手の両手首を一纏めにし、頭上に押し付け拘束 )っえ…、うあ、…ま、待て、切国。一体何処へ…。( 腕引かれわたわた )
( 相手と短刀との見事なコンビ技にほっと一安心したように納刀しながら小さく微笑み。自身も負けてられないと改めて気を奮い立たせれば部隊長の指示に従い再び森の奥へと歩みを進めていくものの、次に待ち受ける苦難は霧による悪天候。見通しが悪く、戦闘となると圧倒的に不利な環境に皆不安を隠し切れぬ様子で。“ 皆、固まって歩いて。隣にいる仲間を見失わないでね。 ”部隊長の声掛けに、己は隣を歩いていた相手の手を取り、そっと囁くように声を掛けて )…これでは何も見えんな。はぐれないように、こうして歩いても良いか。
――!国広、顔が赤いが…どうした?( そ、っと頬を撫で )
ご馳走様。…俺も。歌仙に教えてもらってみる。( 嬉しそうにこくこく )
――?国広?おい、国広、( 顔の前に手を翳しふりふり )
は…?そんなわけないだろ…っ、痛い。離してくれ、くにひろっ( ぐ、と力を入れるも彼の方が力が上なのか外れずに訴えかけるしかなく )…人の少ない所だ。( 一度町を出てあのいつもの小川へ彼の腕を引きつつ向かい )ん、着いた。…大丈夫か?
――へ…っ?え…あっ、ああ。( 警戒心を強める際に段々と険しい表情は更に増し、先の見えぬ深い霧の中を彷徨う様に歩む速度は前よりも遅くなりつつある中、僅かに手の温もりを感じ隣の彼へと視線をやればそう耳へと囁く言葉に間抜けた声に何事かと此方を振り返る仲間に” なっ、なんでもない。 ”首を左右に振り彼の手をぎゅ、と握り簡単な返事を返して )
うぐっ、…やめろ。別ににやけてなんか…ッ、…この話はもう良いだろ。朝餉を食いに行こう。( 手ぶんぶん )
そうだな。それが良い。歌仙とは仲が良いのか?( おず )
――んんっ……お前な、それは反則だ。( ぼふ、ひまわりの中に身を隠し )
誰とでも口吸いするって言ったのはあんただろ。…お前なんか嫌いだ。大嫌いだ。( ぐ、と顔を寄せ決め付けたようにそう吐き捨てれば手首を解放し部屋から出てゆき )…ああ、平気だ。やはり人の多い所は好かない…。( しゅん、その場に蹲り )
( これが買い物や散歩であれば相手との距離が縮まる好機にでもなったのだろうが、いつ敵に襲われるとも知れぬ状況ゆえに何の感慨も無くただ相手の温かさを掌伝いに感じつつ更に歩みを進める事数十分。不意に二時の方向から銃声。それは敵の刀装兵によるものと思われ、この近くに敵が居る事を物語り。幸い部隊に怪我人は居ないが緊張度は増し、相手から手を離して刀の柄を握り )
一言もそんなこと言ってないだろう。( おずおずと頬から手を離し )…食いに行くのは良いがそのままではあれだろ。ほとぼりが冷めてからにしたほうがいい。( こく )
?歌仙か?まあ…いい方なんじゃないか。…それがどうかしたのか。( 首ゆる )
あっ、おい!国広( 自身もヒマワリの中へ入り相手を見つけ )…礼がしたかったのがあれじゃ駄目だったか?( しゅーん )
っ、( 至近距離から顔を近づけられ無意識に両目を瞑るも彼の言葉に目を見開き )ぁ、くに…くにひろっ( 一足遅く彼を追いかけようとするも見失いそこで力なく壁に凭れ掛かり )…俺もだ。だが、すまない。俺を…その、心配してくれていたんだろ。( 隣へ座り相手の肩へぽす、と頭を乗せ )
( 銃声の音で一際緊張度は増す中、偵察能力の高い短刀が” またくる…! ”との声と共に六時の方向からまらも銃声。それも狙いを定めていたかのように己と彼の間を通り過ぎるもののそれが挑発でしか感じられずこの霧の深い森の中、身動きがとれぬ状況。もしかすれば敵に周りを囲まれ袋の鼠な状態なのではないかと。またどこで敵が飛び出すか、部隊の仲間と背を合わせ様子を窺がうしかなく )
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