半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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…照れくさいな。熱が上がりそうだ、( 困った顔で笑うも素直に口を開けて )
ん。( 差し出された指に器用に絆創膏を張って )ほら、野菜は俺が切るから、あんたは肉を炒めてくれ。炒めたら次は切った野菜も同じように頼む。
あんただって、俺を連れ帰って手入れ部屋に運んでくれた。そのお陰であんたの審神者にも出会えたんだ。お前はもっと、素直になれよ。( ふは )
もっと…?ふ、切国は案外むっつりなんだな。( くすくす )あんたも撫でて欲しそうだったから。…違うか?( 露わになった金髪わしゃわしゃと掻き乱し )
( 自身の本丸とは少しだけ造りが違うらしく、指摘されると勝手に行動した自分を恥じて大人しく相手に着いて行き。ある部屋の前で立ち止まり、中へと促されると一間の和室に踏み入ってぐるりと辺りを見回し )…いや、丁度良い広さだ。あんたの匂いで一杯で、落ち着く。( 微笑みかけながら恥ずかしげも無く答えると、早速見付けた刀掛台に自らの本体を置き。然しやはりまだ遠慮があり、荷物は部屋の隅の邪魔にならぬような所に置いて )
ふふ、なんだかんだ言って口を開けてくれるあたり素直だな。( くすくす、口元にスプーンを持っていき食べさせ )…美味いか?( 首ゆる )
…ありがとう。( 指に貼られた絆創膏をじぃ、 )わ、分かった。( こくり。火をかけ肉を充分に炒め終えて )
ぅ、それは…そうだが、( うう )それがなければあんたとこうやって会えることも話すこともなかったんだよな。( 目伏せ )
う、煩いっ( うぐぐ )なんでもない。今言ったことは忘れてくれ。( ふい )ちが…っ~、( 素直に撫で受け )
…あんた…なんでそういう台詞を淡々と言えるんだ。( 深い溜息をついて顔が真っ赤に染まった事を指摘されないように両手で顔を隠してしまい。大分、火照りも冷め彼の行動を目で追いかけて見守っていると、やはりまだ遠慮がちに隅に置くのが見えては )国広。あんたと俺の部屋だと思えばいい。そこまで遠慮しないで堂々としていればいいぞ。
こういう時にしか甘えられないからな。餌付けされているような気分にもなるが。…ああ、凄く美味い。( ぱくり、もう一口せがむように口を開け )
…焦がすなよ。そら、次は野菜を頼む。お前に託した。( 切った野菜を渡しつつ、玉ねぎカットにより目は涙目 )
その通りだ。俺にとっては救いだった。でも、あんたにとっては厄介事を引き受けることになって不運だったろう。申し訳ない。( 不意に立ち止まり、俯いて )
何故忘れる必要があるんだ?あんたがして欲しいことは何でもする。( 真っ直ぐに見て )…やっぱり満更でも無いんじゃないか。( くす )
…?( 何の事だと言わんばかりの怪訝そうな顔で、照れたように見えた相手の表情を窺いつつも話は自身を気遣うものに変わると、ふるふると首を左右に振って。こういう時、他人を心から頼ることが出来ないのは自身の性分であり、課題点でもあり )遠慮なんかしてない。部屋を貸して貰えるだけで有難いことだからな。…あんた、朝餉は?
…俺はこうやってあんたの世話をできるのは嬉しいが。( 首ゆる )そうか。良かったな。…ん、( もう一口粥を掬っては口元にスプーンを寄せ )
焦がさない。…多分。( 自信なさげにぽそそ )えっ、お…おい、これど…っ、ふふ。あんた、目が涙目だぞ。( くすくす )
そんなこと思ってない…!俺、あんたと出会えて良かった。こうやって共に出掛けたり、茶をしたり…色んな事出来て嬉しいんだ。それに…あんたを…好きになって良かった。( 微笑 )
恥ずかしいからだ。…ぅ、なあ…国広、ぎゅってしてほしい。( 視線逸らしぼそ )…フン。ん…もっと。( 気持ちよさげに目を細め )
それならいいが…。!あ、いや…まだだが、( 自身の思い違いだったらしく変に早とちりしてしまったらしい己は一度頷き納得。彼に言われてから朝餉の存在を忘れていたこともあり、腹の違和感もなかったのにも関わらず今になって腹の虫がぐぅ、と鳴って。恥ずかし気に腹を擦りつつ彼も朝に帰ってきたということは朝餉はまだなのではないかと )…あんたは?( もうそろそろ刀達が起きる頃合いだろう。数多くの刀剣男士の朝餉を作るのも厨当番二人では厳しいものでそれならこのまま厨に行き自身の出来る範囲ではあるが手伝いに行こう。もしかしたら伊達の刀が居るかもしれない。あの刀の喜ぶ顔が簡単に目に浮かんで )
…物好きめ。お前は誰にでも優しいからな。俺だけが特別じゃない。( 会話の合間にぱく、ぱくと食べ進め、半分程食べたところで布団に潜り込んでしまい )
うるさい、何だかよく分からないが目が染みるんだ。…肉は何処か皿に避けて、野菜を炒めてくれ。( 布で拭いながら号泣の図 )
切国…ありがとう。俺も、あんたと出会えたことは後悔したく無い。( ぎゅ、と手を握り仄々としていたところ、前方に己が主の姿を見つけ )――!
見かけによらず随分と可愛らしい注文だな。( ぐいと引き寄せ )…犬か、あんたは。( 頭から耳、頬を撫で )
( 絶妙なタイミングで腹の虫を鳴らす相手にくすくすと笑みを噛み締めていれば、それに誘発されたのか自身の腹にも違和感を覚え、刹那ぐう、と低い低音が鳴り響き。思わず顔を見合わせ、吹き出すように笑声漏らせば相手の考えを何となく察して提案し。これから世話になる分、働かなずして馳走になるのも悪いと思っての己なりの気遣いで )ふはっ…俺もだ。食べている暇は無かったものでな。何か手伝った方が良いか?
?お、おい。国広、もういいのか。( スプーンを元に戻し、彼の元に寄り )
…何をそんな号泣することがあるんだ。( じぃ / ← )…肉を更に一旦移して、( 彼に言われた通り皿に移し、切った野菜を炒め )
ん、俺も…?国広、どうかしたか?( 首傾げ )
なっ…煩い。あんたに甘えるのは慣れてないんだ。( 引かれるまま彼の腕に収まるとすり、と甘え )…っ、擽ったい( ぴく )
慌ただしくしている頃だろうから俺に出来ることは皿だしとかだが、( 未だに可笑しそうにくすくす笑いつつ厨へ手伝いに行こうと、自室を後に出ていき )
…美味いけど、食欲が無いんだ。俺の事はもういいから、あんたも自分のを食え。( げほげほ、布団深々と被り )
泣いてなんかない。だが、こいつを切ったら何故だか目が痛くて…俺は病気なのかもしれん。( 玉ねぎ指差し、しょぼしょぼ )
…主、( 呟いた刹那、向こうも此方の存在に気づいたらしく無言で分霊の方を睨み付けていて )
そんな甘え下手なところも好きだ。…切国。( 相手の顎先を指で掬い、口端に口付けて )…柔らかい。( 率直な感想、頬むにむにと掴み )
…なら俺は料理に使われた鍋や器の荒い物だろうな。残された仕事といえば。( 自身もそう料理に詳しいわけでもなければ特別器用なわけでもなく、消去法で冗談ぽく口にしてみて。相手の案内に従い厨に着くと、定番の二振りが忙しなく厨房内を駆け巡っており。声を掛けようにもタイミングが掴めず、相手の背後に隠れてしまう始末 )
だ、だが…、( しょぼん、布団の上からとんとん )気分が悪いとか、変に思ったら言うんだぞ。( 卓子の方へ戻り自身も食事をするものの彼が気になり仕方なく )
っえ。びょ…病気?!( ぎょ )…そういえばそれを切ると涙が出るのは細胞から出てくるなんとか、っていう物が刺激するせいだと燭台切が言っていたような…気が、する。( むむ、 )
!…、( びく、と肩を揺らすも作戦の事を忘れ睨み返して← )
っ、!( ぴく、ちろり相手の下唇を舐め )……ひゃへほ、( うう、相手の手をぺしぺし )
――燭台切、歌仙( 厨についた否や慌ただしくする定番の二振りに声を掛けるタイミングを窺がいつつ様子を見ていれば、伊達の刀が皿を出すべく此方に振り返る瞬間にそう声を掛け。”ん?どうしたの、山姥切く…あ。もしかしてもう一人の山姥切くんも居る?”と忙しいのにも関わらず人懐っこい笑みを浮かべると同時に自身の後ろに隠れている分霊に気付いたようでこれでもかと笑顔を浮かべており )…ああ。訳あってここに住むことになったんだ。此処へは来たばかりだから分からないこともあるだろうからもし困っていたら国広の事、宜しく頼む。…それで俺達に何か手伝えることないか?( 小さく会釈し彼の事を簡易に説明をした後、自身達の目的であることを問いかけては嬉し気にするもう一振りの刀が”本当かい?それは助かるよ。それじゃ皿を出してくれないだろうか。人数分の皿があるから卓子に並べてほしいのだけど、”と頼まれては強く頷き後ろに隠れた彼に”国広、やるぞ”と声を掛け )
そうするつもりだ。( もぞもぞ、相手の言葉に答えたその後、いつの間にか寝てしまい )
細胞のせいなのか?流石に詳しいな。では俺は病気じゃないのか…?( ぐ、ぱ、と手の平を開閉し )
え、…あ…、き、切国…っだめだ、( おろおろ、“何だてめえ喧嘩を売りにきたのか”と審神者も此方にずんずんと近付いて来て )
…っ!な、何する…、( 驚いて唇を離し )ふふ、変な顔だな。( びよーん )
( 伊達の刀らしい気さくな笑顔に少し安心し、相手の背後からひょこりと姿を現せば彼の紹介と同時にぺこりと頭を下げて。指示の合った通り行動しようと早速厨房から広間へ足を向けようとするもふと、肝心の皿が見当たらない事に気付き其方を振り返って )――ああ、分かった。皿は何処から出せば良いんだ?
――…、( 満足のいくまで食事を取った後、女中が数人程入ってきては静かに食器を片付け会釈と共に出ていき。彼の横へ行きごろん、 )
いや、燭台切から聞いただけだ。どんなものかは忘れてしまったが、( むむ )それは病気ではないのは確かだ。( こく )…!なあ国広。これ充分に炒め終えたらどうすればいいんだ。
…そうだとしたらなんだ。( がるる、睨みを利かせ続け / おい )
ふふ、そこまで驚かなくても( くすす )ひゃめ…ひゃめほ…!ひひふり!( あばば、ぺしぺし )
そこの棚から出すんだが…、ちょっと待っていろ。( 再び慌ただしくする二振りを横目に此方は此方で頼まれたことをするべく二振りの邪魔にならぬよう壁際に佇む大きめの棚へ向かい彼をちょいちょいと手招き。入りきれない多くの皿の中からいつも使っている皿を慎重に取り出し”気を付けて持っていくんだぞ。”と彼に渡して )
――…。( 近寄る相手の気配に薄く目を開けば布団から双眸覗かせ )…食べてすぐ横になると牛になるぞ。
良かった…病気じゃないなら安心だ。…炒め終えたら野菜が浸かるくらい水を入れて肉も一緒に煮込むんだ。煮込み時間はよく分からん。( 真顔 )
切国!落ち着k……っう、主、痛いッ!( 言いかけたところで主に乱暴に腕を引かれ、苦痛に顔を歪め。“君みたいに暇じゃ無いんだよ、俺も国広も。逢い引きなら別本丸の山姥切でも誘えば?” )
今は俺が攻めたいんだ。( むす、と頬膨らませ )ふはっ、それで抵抗のつもりか?( みょんみょん )
( 手招かれるまま其方へと進路を変え歩み寄り、皿の山から器用に選別された物を手の中に収めていくと、流石に人数分ともありいつの間にか高々と積み重ねられていく器。二人で手分けして運ぶとはいえ歩けば揺れるそれに緊張の面持ちで広間へ向けて危うげに擦り歩き )やっ…、これ、こんなに運ぶのか…?よ、よし、頑張る。
?!( びくぅ )牛にはならない。…体調はどうだ。( 手を伸ばし頭ぽふぽふ、 )
ほう…なるほ…えっ。( 言われた通りに炒め終えた野菜に肉を加え水を浸かるくらいに浸し火をかけるも彼の言葉にぎょぎょ )…国広、あんた…それ大丈夫なのか。( 真顔 )
!ッ、痛がっているだろう。( キッ、と睨み付け空いた方の手を掴み放せ、と言わんばかりにドスを利かせ )フン。別個体の山姥切なんて興味はない。コイツじゃないと俺は嫌なんだ。わからずやなあんたには理解し難い事だろうがな。( む )
ん、すまない。( くすくす、頬へ控えめにちゅ、 / それでも攻める← )ひひゃい…ひゃい…!はほふ…っ( 涙目じわ、 )
( 前方を気にしつつ高々と積み上げられた器を慎重に擦り歩き厨房から広間へはそこまで距離はないものの何処から刀達が出てくるか前が見えない分分からず。曲がり角が見えると、彼に伝えるべくひょっこり器から顔を覗かせ前からまだ僅かにしか目が覚めていないのか前から高身長の刀が見え慌てて声を張り上げ )っ国広!前!
ん…少し寝たら楽になった。明日には良くなっていると思う。( 大人しく撫で受け、満足すると身を離し )…それより、あんたは自分の布団で寝ろ。風邪がうつる。
知らん、俺に聞くな。まあ、野菜が柔らかくなるまでで良いんじゃないか?( 適当 )おっと、じゃがいもを忘れていた。( どさどさ、と具材を追加 / ぇ )
切国…、( 相手の言葉に感銘を受け、嬉しそうに目を輝かせるも主に阻まれ、“残念だったな、俺の国広はお前なんか相手にしないの。とっとと帰んな。それともまた痕付けられたい?”と煙草を取り出して脅し )
こら、俺に攻めさせる気無いだろ。( 相手の両手首掴み )――うっ…泣かなくても良いだろう…。( ぎょっ、手離し頭撫で )
( まだこの本丸の構造を把握しきっていない為どの辺りに曲がり角があるか、どこに部屋があるかなど曖昧なままで、限られた視界で懸命に食器を運んでいると、突然背後にいる彼の大声と警鐘に素っ頓狂な声を零し )っへ…?( 反応するも既に遅く、刹那前方にいた刀と正面衝突。皿は無惨にも床に砕け散り、己は反動で尻餅をついてしまい。その際陶器の破片で手や腕に掠り傷を負うがどれも大した怪我では無く、それよりも目前の惨状に顔はみるみるさあ、と血の気が引き。目前の刀に全力で謝罪を述べ )すすすす、すまない…っ!あの、えっと…、怪我は無いか。
そうか。それなら良かった。( ふ )…嫌だ。此処で寝る。( もぞもぞ、相手の手を掴みすりり )
ちょ…っ、それまで入れて…( あわわ )本当にこれでいいのか不安でたまらない。( ぽそ )
ふ、それで脅しているつもりか。そんなことしたところで退く気はない。( 蔑んだ目を審神者へ向け )
…ふふ、ばれたか。( くす、 )早くしなければ俺が、食ってしまうぞ。( 目細め微笑 )…やめろと言ったのに止めないあんたが悪いんだ。( むむ )
っ、国広、( 気づいた時にはもう既に遅く、目前に居た刀の存在には気づいていたものの警鐘までなるとは思わず大袈裟にビクッ、と肩を揺らし。警鐘よりも彼の事が最優先、器を邪魔にならない所へ慎重に置いておき彼らの元へ駆け寄ると目前に居る刀は伊達の刀である一匹竜王。馴れ合いを好まない一匹狼気質の刀と出くわしてしまった様で。”――!ああ…俺はなんともない。…立てるか。”手を差しのべ起き上がらせようと )
…はあ、仕様が無いな。うつっても俺は知らないぞ。( 頬撫で、きゅ、と鼻を摘み )
?相手が何だろうが知った事か。煮れば良いんだろ。( きりっ )
( “では、これならどうだ?”掴んだ腕を引き寄せ、自らの刀の首筋に火のついていない煙草を押し付け、人質ならぬ物質に )――ッ、きりくに…っ、
ふ、あんたが俺を食うだと?何年先の話をしている?( ゆらり、相手の手首掴んだまま壁際に追い詰め )…分かった分かった。俺が悪かったから拗ねないでくれ。ほら、飴食べるか?( 飴ちゃん差し出し )
( 衝突した相手の姿を漸く目に捉えることが出来、その意外な姿に暫く目を丸くして。この刀は知っている、自身の本丸でも顕現しており、然し難儀なその性格から今まで碌に喋った事など無く、寧ろ敬遠される事が多かった相手。然し個体差とも云うべきか、目前の相手は存外優しく立ち上がるのを手伝ってくれさえすると嬉しそうに表情綻ばせぺこりと頭を下げて )…大倶利伽羅…。…ああ、すまない。ありがとう。( 礼を述べると、直ぐに割れた皿に視線を映し表情を曇らせ。分霊と伊達の一振りと顔を見合わせ、しゅん、と項垂れた後一人細々と割れた皿を拾い始め )
…んむっ。( ぎょ、無理矢理離させ )もしそんなことになるとしてもあんたなら俺を放っておけない筈だ。( くすくす )
…そうか。それもそうだな。( うむ / 納得すな )
ッ、止めろ。国広を傷付けるのは許さない。( 刀の柄に手をやり、睨み )…そんな幼稚な事をして俺達を離れさせれる等と思うなよ、( キッ )
っ、さあな。もしかしたらそろそろ俺に食われるかもしれないな。( ふふん )…俺を童扱いするな。( ふん )
( そんな彼の先程の表情といい、項垂れつつ皿の破片を素手で拾うあの後ろ姿に見てみぬふりは出来るわけがなく。あのままでは指先が切れてしまうと、小さな溜息をつき一旦その場を後にし、厨房へ。燭台切に事情を簡単に説明した後、軍手それから物置小屋から菷と塵取りを持ち再び彼らの元へ。先に大きい形から歪な形の皿を拾う二振りに声を掛け"…おい。そのまま拾えば手が傷つく。これを使え。"と軍手を二振りだけに手渡し、自身は素手のまま皿を拾い始め )
あんたな…それを分かっていて風邪を引こうとする奴があるか。知らないったら知らない。( くるりと向きを変え、布団に顔を埋め )
だろう。…そら、言っている間に煮立ってきたぞ。一度火を止めてカレーの素を入れるんだ。( カレールウを手渡し )
( “やれるモンならやってみろよ。俺を傷付ければ刀達が黙ってないぜ。”刀は捕まえたまま涼しい表情で煙草を吸い始め )
ふ、それも楽しみだが、まだ主導権を渡すつもりはないさ。( ちろ、と耳朶を舐め上げ )べっ、べ、別に童扱いしてご機嫌を取ろうなんて思っていない。( ぶんぶん )
( 黙々と皿の破片を回収していたところ、再びやって来た相手から軍手を受け取ったはいいが予備は二組しかなかった模様。人に勧めておきながら自分は素手で破片を拾い始める彼に溜息を吐けば、背後から肩を叩いて隅に置かれた綺麗な方の皿を指差し )…それだとあんたが傷付くだろう。此処は俺達が片付けるから、あんたは食器運びを続けてくれ。( 伊達の一振りもこくこくと頷いており、己の意見に賛成してくれている様子。軍手を有難く装着しつつ二振りで相手を促し )
そんなつもりで言ったんじゃないんだがな。( ふふ、相手の背に身を寄せすりり )
分かった。( 火を一旦消し相手からカレールーを受け取りそれを鍋の中へ。火を点けぐつぐつ煮込みおたまでカレールーを溶かす様に混ぜ )
狡賢い奴め。…傷つけないようにすればいいんだろう。( ゆらり、審神者の元へ近寄り最初は被害を受けないよう煙草を持っている方の手首を強めに握り放させ足元に落ちた煙草を消し、分霊が掴まれた手を離させようと手首にバシ、とチョップをし離したと同時に彼を此方へ引き寄せ )
んっ、…その主導権が俺にいつ回ってくるんだか。( ぴく、 )……ほお…そうか。俺をそんな風に思っていたのか( ギロ )…国広なんか嫌い。( フン、 )
( 二振りで大丈夫だと目線で促され返す言葉もなく”分かった”と一言数枚ほど拾った破片を三枚重ねた袋の中へ入れ彼の置いた器を軽々しく持ち上げ広間の方へ持っていく背中を見送った後、再度破片を拾い始め。数時間程で、破片も拾い終え隅の方へ置かれた箒を取り小さな欠片を集め塵取りの方へ入れて )
――おやすみ、切国。( ちらりと背後に一瞥をやり、擦り寄る彼に小さく微笑み )
なかなか上手いじゃないか。( 手慣れた所作に目を瞠り、相手の背後からひょっこり。相手に作らせ自分は何もしない図 )
( “っな!何しやがる、”人間が刀剣男士に敵う筈もなく、愛刀を取られご乱心の審神者。一方己は相手の胸に収まりつつも困ったように眉を下げ消え入りそうな声で )あ…主、切国…。俺は、あんた達に仲良くなってほしいと思って、だな…。
主導権とは譲り合うものじゃない。奪い奪われるものだ。( にやり、耳から首筋にも舌を這わせ )…ひ…、いや、その…っ。…はあ、あんたは直ぐにそうやって拗ねる。そういうところが童だと言っているんだ。( 眉寄せ )
( 相手の協力もありある程度床も片付くと、小さく溜息を吐き浮かない顔で箒を握り締め。分霊や審神者に助けられ、あまつさえこの本丸で世話になるというのにこのザマでは体面が悪く、何て無様で役立たずなのだろうと自分を責める程双眸はうるうると涙で視界が霞み )すまない、俺のせいで余計な仕事を増やして…。俺、迷惑しか掛けていないな。
ん…おやすみ、国広。( 彼の腹に腕を回しぎゅう。次の朝を迎え小さな呻きを上げすりと頬ずりし起きたかと思えばぐー )
…まあな。伊達に厨当番はしていない。が、切ったりするのは苦手だが、これだけはなんとか出来る。( どや )国広、混ぜてみるか?( ちら )
……俺はこんなことする為にあんたを見つけたんじゃない。国広が言う通り…その、…あんた、と…仲良く…したくて、だな。( もごもご )
ん…っ、くに、ひ、ろ…っ( ぴく、はぁ )悪かったな、童で。そう思っているのならそれでいいだろう。もうあんたなんて知らない。( ふい、スタスタ何処かへ )
はあ、そんなこと思ってない。俺も悪いんだ。あんなに積み重ねたのが悪かった。…それに国広、怪我しているだろう。これ、片付け終えたら俺の私室に戻るぞ。( 全部欠片を塵取りの中へ全部入れ終え何枚重ねにされた袋の中へそれを入れ弱音を吐き今にも泣きだしそうな彼に困ったように笑って。軍手を外し其方へ近づきぽんぽんと頭を撫で双眸に溜まった涙を親指で拭いでやり。物置小屋へ箒や塵取りを片付けてから破片の入った袋を塵入の中へ入れるべく裏庭へ行こうと )先にこれを片付けてから行くぞ。
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