黒き桜の散るところ　[　非募　]

そんな目で俺を見るな…っ（　うう　）いけな…いというか。ひ、人前でするのは恥ずかしいとかそういうのはないのかあんたは…!（　おろろ　）
っぅ…（　視線すす　）
!――…国広、…あんたの審神者…このこと知れば、どう…なってしまうんだ。（　恐る恐る不安げにそう問いかけ　）


っ、?（　こうやって無邪気に笑みを零す彼を目の前にそうやって笑う彼にどき、と高鳴りを覚えて。なんだ、今の。と小首を傾げるもそんなことよりも今はこの自身の失態が恥ずかしくて、恥ずかしくて仕方なく彼から離れようと腕に力を込め押やるもそれも空しく彼の腕の中に収まってしまい　）……っ、すみない（　此方もぎこちないながら抱きしめようとしたところ朝から何も食べていないことに腹の虫が我慢の限界をむかえぐー、と訴えているよう。その音にまたも顔を赤く染め　）

恥ずかしい…？あちらの番も人前でしているが？（　　屋台から少し離れた暗闇でいちゃつくカップルを指差し　　）
――…ふ、（　　鼻で笑い勝ち誇ったどや顔　　）
さあな。敗北した上に検非違使の出現、主にとって好ましい結果ではないだろう。…大丈夫だ、あんたの事は言わない。（　　すく、と立ち上がり　　）


（　　亀裂の入った関係が修復されたことに安堵し、暫く彼の体温や落ち着く匂いを堪能していたところ不意に己のものでは無い腹の音が聞こえると意外そうに目を瞬かせて相手を見詰め。先程腹は減っていないと宣っていたくせに、と尚小さな笑みを零しては頭を撫でて部屋に行くよう促し　　）やっぱり腹が減っていたんじゃないか。…部屋に戻ろう、あんたの飯はそのままにしてある。

…………だからってあれの真似はしなくていいだろ…っ!( 暫く沈黙からのぐわん､尚顔真っ赤← )
…( いらっ )勝ったからと調子に乗るなよ国広…( 頬むにぃ )
えっ…あ､いや…!俺の事も話していい｡俺が…あんたに………､( 咄嗟に手を掴むも目を伏せ )


( こくり｡そう小さく頷いた後はその身を離し嫉妬により膳を強気になって要らないと言ったのがなんだか恥ずかしくなってきて｡布を深々く被り早足で自身の自室に歩き出して )

彼奴らなんかより俺たちの方が余程仲が良い。負けたくない。(　　謎の闘志　　)
…！いひゃい、ははへ。いいまきゃさへたのはどこのどいふは。(　　相手の両耳引っ張り　　)
…あんたに、何だ？この傷は俺の力不足で負ったものだ。お前には関係ない。それに、話したら余計にあんた達の仲が悪くなるだろ。(　　掴まれた手にあえて冷ややかな視線を送るも彼を想ってのことで　　)


(　　未だ恥ずかしさ残るのか先を急ぐように歩き出す相手の後ろ姿にやや呆れ気味の苦笑を浮かべつつ後ろを遅れぬように着いて行き。部屋へ着く頃、もう心配はいらないだろうと敢えて室内には入らず足を止め　　)――切国。すまない。少し用事を思い出した。…また後で戻る。(　　進路を変え、ひらりと手を振ればそのまま踵を返し　　)

…何故そこで変に闘志を燃やすんだ…!あれはあれ｡俺達は俺達のやり方というものがあるだろう…?!( おろろ )
っ､!何を言っているかさっぱり分からないな｡( ふん､みょーん )
………､…( びく､そろり手を離ししゅん )


?ああ｡( 彼の後ろ姿を見送り用事とはなんなんだろうか｡首を傾げ自室へと入り彼が置いてくれた膳の前に座り込み｡殆ど冷めきってしまってはいるがそれをも気にもせずいただきます｡余程腹が減っていたのかがっつく様に食べ初めて )

…つまり俺とはそういう事をしたくはない、と？だったらすまなかったな。（　　むす、ふいと顔背けずんずんと歩き出し、人ごみの中へ紛れてしまい　　）
うう……やめへふれ…のびる…。ひひふにのばか。（　　目元に涙を溜め　　）
――…、（　　落ち込んだその様子に困ったように目を逸らし　　）…直ぐに戻る。大丈夫だ。（　　ちゅ、と額に口付けそのまま部屋を後にし　　）


（　　彼と別れた後、裏庭へと戻ると他に刀の気配が無い事を確認してから肩に乗せていた鳥を降ろし。適当な場所に腰を落ち着けると懐から文を取り出し、我が主へ宛てて再び返書をしたため。帰らない、そう書こうとしたが何故だか筆が進まず、出来上がった内容はひたすら主や仲間を案じる内容になってしまっていて。心の奥底には迷いがあることを再認識すれば、優柔不断な自分に自嘲の笑み　　）…ふ、こんな手紙を続けている事をあいつが知れば、きっと悲しむだろうな。

っえ…あ、ちょ…っとまっ、（　彼の腕を掴もうとするもそれも空しく人ごみに押され掴まれず　）…国広、（　しょぼん、それでも彼を探すべく人ごみの中へ入り　）
…ほんとにあんたという奴は。（　はあ、ぱっと手を離し　）あれだけ強気でいた癖に…なんだなんだ。（　目元に浮かべた涙をぺろ、と舐めとり　）
……ん、（　額に口付けを擽ったそうにするものの彼の背中を見送り何もないことを祈るしかなく　）


――ごちそうさまでした。（　そんな彼が審神者と文のやり取りをしている事さえ知らずのままご飯は綺麗に残さずしっかり食べ終え満足したように笑みを浮かべ。器をなるべく重ねてから膳を両手で持ち厨へ行くべく部屋を後にし。そして厨へ着きそろり、覗いてみれば細川の刀自称文科系の一振り忙しそうに洗い物をしている様子。いつも伊達の刀と一緒の筈が今日に限り今日は遠征にでているのだろうか。人数分の洗い物にてんやわんやしている様子の刀に声を掛け自身の分も兼ねて手伝うぞ、と声を掛けては助かったと安堵した様子で共に洗い物を手伝うことに　）

――切国…？此処、何処だ。（　　漸くはぐれてしまったことに気付くも、不慣れな土地故自分が何処から来て何処に居るのかさえも分からず。人気の無い木陰の方へと進んで　　）
ッ、こ、これは、違う…。生理的な涙だ。あんたこそ耳を弄られてひいひい言っていたくせに…。（　　恨めしそうにぼそ　　）
（　　主に掻い摘んで事情を話した所案の定敗北に対しての怒声が本丸中に響き。他刀が宥めてくれた為何とか事なきを得ると数分の後憔悴しきった顔で部屋へ戻り　　）――手に負えん…。


（　　相手に対する罪悪感を胸に仕舞い込み、鳩の脚に文を括り付け本丸へと飛ばし。昨日と同じならまた直ぐに主から手紙が返って来るだろう。何かするには時間が足りず、しかし待つには長い時間をどう潰そうかと考え。一先ず相手の私室へ戻ってみるが其処はもぬけの殻で、相手を待つべく適当な場所に腰を据えると直ぐにうとうとと睡魔が襲い。ふと、彼の布が綺麗に畳まれてあったので、それを何とはなしにぎゅ、と抱き締め横になると彼の匂いに包まれて安心したのかそのまま爆睡してしまい　　）

――…!国広っ（　人ごみの波にのまれ飲まれ行きついた先は先程より人数も少ない処へ辿り着いたようで。ちらほら色んな屋台があるもののそれは見向きもせず彼を探すことに専念。人気のない奥の方から刀の気配を感じ。この感じ、まさか――と其方へ足を進めては彼の姿。安堵の表情で名を呼びぎゅ、と抱き着き　）
…なんだって?（　キッ、と相手を睨みつけ←　）
!（　帰ってきたことにほっ、と胸を撫でおろし彼の元へ駆け寄り　）…、ここまで審神者の怒声が聞こえていたが…大丈夫、ではなさそうだな。（　ちら、眉下げ　）


（　数分で洗い物を終えこれだけの量を洗い終えた達成感に二振りして満足げな表情を浮かべてしまっており。自称文科系刀から礼を述べられつつ大したことはしていないと素っ気なく返しても尚表情は綻んだまま一旦その場から引き返し。私室へ戻り襖を開けて見ればそこには分霊の姿なのだが、その寝ている姿がなんとも…なんとも交換表現ができず言葉足らずで申し訳ないがなんだこの生き物は。彼を起こさないようにそろり近づきそこへ座り込むと手を伸ばし目元にかかった綺麗な髪を避けてやりつつﾌｯ、と笑みを零し寝顔を眺め　）

ゔぐっ…俺はいつも誤字ってばかりな気がする。…それもそうか。俺が写しだからかこうも誤字が目立ってしまうのだな。（　遠い目　）…いや、俺が言いたいことはそんなことじゃない…!眠気と闘い乍ら打つのは訳が分からないことになるな。本当にすまない、国広。（　しゅん　）
本文の”なんとも交換表現――”と訳が分からないことを書いているが実際は”上手く表現ができず”に変換してくれると…嬉しい。（　こく　）

――切国、（　　聞き慣れた声に振り向き、彼自身を受け止めると安堵に表情緩めかけるが先程の一件もあって気まずそうに瞳を泳がせるのみで　　）まさか俺を、探してくれていたのか…？
いや、何でも無い、…です。（　　尻すぼみに小声　　）
ああ、敗北したことを伝えただけで平手打ちを喰った。主の短気にも困ったものだ。（　　頬には赤い手痕が残り、よろよろと相手に凭れ掛かってはぎゅうと抱き締め癒しを補給　　）


（　　どれ程眠っていたか、不意に毛先を触れられる感覚。ほんの僅かに眉根を寄せるも意識を覚醒させるまでには至らず、寝顔を見詰められているとも知らず ううん、と唸り声をあげ。気持ち良さげに寝ているように見えても心の内の闇は今も己の精神を蝕んでおり、主も分霊も捨てきれないでいる罪悪感からかぽつりと誰にとも無い寝言を零せば、相手を偲ぶように布をきつく抱いて　　）すまない……。

いや、誤字の件については構わんが…あんたがちゃんと眠れているのかが心配どころではある。眠い時はどうか無理せず布団にこもって寝てくれ。どうやらお前は朝も早いようだからな。（　　向けられる視線は投稿時間へ　　）
…余計なお世話？フン、所詮は写しの戯言だとでも思ってくれ。

ばか…っ!当たり前だろ!あんた、まだここが何処かもわかっていない癖に…一人で行く奴があるか。…こうやって見つかって良かったものの…もう、何処にも行かないでくれ。（　はあ、ぎゅぅ　）
…フン（　ぷい　）
っえﾞ。…ひ、平手打ち…?（　ぽふぽふ背中を叩き　）…な、なあ…先にその頬冷やした方がいいんじゃ…?痕が残るぞ。（　一旦身を離してもらい頬に残る痛々しい手形にそろり　）


…、国広?（　そのまま彼の毛先を弄り寝顔を堪能していればふと、誰に謝罪しているのかそれもどことなく申し訳なさそうに聞こえた彼の呟きにその手の動きを止め名を呼び。なにか悩み事があるのか。それとも何かを抱え込んでいるのかもしれない。もし悩みを聞いたところで自身では頼りない分彼を傷つけるかもしれない。あの時、彼の審神者の事で口論になったこともあったのにまた、あのようなことになってしまうのは嫌だ。それなら尚更聞かない方がいいのではないか――やはりそんな考えが最初に辿り着いてしまうこの未熟な俺は一体どうすればいい。己は彼の為に何ができるのだろう。　）

う゛っ…すまない｡あっ…いや､余計なお世話なんて思っちゃいないさ｡寧ろあんたに心配を掛けてしまったことが申し訳ない程だ…､( 視線すす )
正直なところこの暑さでばてているのは間違いはなくて…だな｡そのせいか寝付けが悪くて寝ているのか寝てないのか…自分で分からなくてな｡
…その…朝が早いのは遠征に行くからであって変な時間に投稿があるのはそのせいなんだ｡
すまない…心配を掛けてしまって…｡あんたからの返事が楽しみなのもあって即返事をしたい気持ちがあることだけは分かってくれ｡( しゅん )

…あんたはお人好しだからな。連れがはぐれたら探しに回り、困っている者がいれば誰にでも手を差し伸べるんだろう。――その言葉が、俺だけに向けられるものだったら良かったのに。（　　ぐい、押しのけ身を離し　　）
……、（　　頬つんつん　　）
――そう、だな。あんたの手、冷たくて気持ちが良い。これで十分だ。（　　すりすり　　）


（　　彼の匂いに聞き慣れた声、相手の気配を近く感じると自然と薄目を開いて漸く覚醒。眠い目を擦りむくりと起き上がれば、暫くは虚ろな瞳で相手の顔をまじまじと見つめており。何処か沈んだような彼の表情。夢の内容も寝言を言ったことも意識の覚醒と共にすっかり忘れてしまい、眠たげな顔で首を傾げ　　）…切国。何でそんなに悲しそうな顔をしているんだ。（　　徐に相手の頬へ手を差し伸べて慰めるようにするりと撫で下ろし　　）

…ふむ、夏ばてという奴か。眠たいのに寝付けないのは苦しいことだと思う。益々心配になってしまうが、あんたが余計に俺へ気を遣ってしまいそうだから敢えてこれ以上は言わないでおこう。（　　お口ちゃっく　　）
頭を冷やしたり、ぬるま湯に浸かったりすると寝付きが良くなると聞いた事があるが…参考までに。
その言葉は嬉しいが、無理はするなよ。何なら俺が寝かしつけてやる。

っ、（　ふら、とよろめくも何とか耐え彼を見やり　）…国広、（　そう寂し気に名を呼び　）
………、なんだ。（　ちら、視線だけ其方へ向け　）
…ほんとにあんた…猫みたいだな。（　その様子に愛おしそうに見つめ　）


……、…何でもない。（　するり、頬にある彼の手に自身の手を重ね合わせ控えめに何度も、何度も擦り寄り満足のいくまでそれをやり続けて。自身の表情は今どんなことになっているのだろう。彼の指摘により漸く自分自身が分かるとぴく、と反応をすれば先程の寝言について聞きたい気持ちはあるも怖くて聞きずらく喉まで出かかった言葉を飲み込んでしまい小さく首を振り　）

…すまない。あんたも体気を付けろよ。（　こく、控えめにふっ　）…あまりあんたに心配はかけたくないからな。（　ぽそ　）
ん、ああ…ありがとう。試してみる。
無理はしていない。本当の事だからな。…っえ。あっ…いや…その、あんたが横に居るとかえって………眠れないような…（　最後ぽそ　）

――何だ。何か言いたい事でも？（　　名を呼ばれると冷眼を向けて　　）
いや、怒っているかな、と…。（　　しゅむ　　）
俺にそんなことを言うのはお前くらいのものだ。（　　指先をちろりと舐めてみせ　　）


…そうか。何か溜め込んでいるのなら何でも相談して欲しい。（　　触れたなら縋るように何度でも頬を擦り寄せてくる相手。彼がそんなに甘える仕草を見せる事は珍しく、きっと何かあるに違いないと彼の心情察しては敢えて無理に尋ねる事無くそう告げて。自分も彼に言えない秘密があるにも関わらず、皮肉にも相手を慰めるように頭をぽんぽんと撫でて相手の言葉を待ち　　）

ああ、気を付けよう。此方は元気だけが取り柄だからあまり心配も要らないと思うがな。
ふ、寝て貰わなければ困る。俺の方が先に眠ってしまうだろう。（　　困り笑い　　）