半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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ああ…そこまで騒ぐのだからさぞ祭りはいいものなんだろうな。( 控えめにくす )…ん、近くの神社でやっているそうだ。そこへ行こう。( 手はそのまま歩きはじめ )
…あんたとて人の事、言えないだろうに。( ちら )とかなんとか言いつつ伊達の刀に気を許してるじゃないか。( じと、此方も直球← )
………っえ( 直球過ぎて言葉を一瞬失う打刀 )い、いや…まあ、その…仲が悪いにせよあんたをこのまま見過ごすなんてできない。そのまま行く。( こく )
( もうそろそろ食べ終わる頃だろうか。ここを通る男士達の通る道を拒むことになる上に、未だにこの感情は分からぬままその場を後に自室へと戻ることに。殆ど手入れ部屋へ入っていたのもあり久方振りの自室と相まって何となしに気が楽に感じ。テーブルの傍まで行きそこへ座ると顔を伏せて )
ああ、楽しみだ。……これが所謂でーとというものなんだろうな。( 相手に連れられつつぽつりと )
伊達の、刀…?ああ、燭台切の事か。気を許す、の意味が違うだろう。お前に向ける感情とはまた違うものだ。( 困ったように俯き )
否定はしないんだな。( くす、自嘲的な笑みを浮かべつつ歩みを進めやがて自身の本丸も見えてくると )…何処まで着いて来てくれるつもりだ?
( 戻っても食欲が沸かず、溜息ばかり。それでも伊達の刀に励まされ何とか気を取り持つと、一口も食事に喉を通していない彼を心配し手付かずの膳を相手の元に届けることにして。相手の立ち寄りそうな場所を聞き、あちらこちら探すもその姿は見つからず。最終的に、教えてもらった彼の自室へと赴き部屋の中に刀の気配を確認すると、軽く戸を叩き襖越しにそっと声を掛けて )――…切国。俺だ。中へ入っても良いか?
?なにか言ったか?( きょと。やがて目的地へ辿り着くと辺りはわいわいと賑やかで。そんな賑やかな光景を目にしては目を輝かせ )
…へえ、そうか。そうだといいがな。( 視線すす )
あ…えっ、と…正面玄関まで、とは思っているが…、( 本丸が見えてくるとそのまま歩みを進め )
( あの感情はなんだったのか…そればかりか考えても分からぬまま深い溜息。すると、襖の向こうから刀の気配を察知し、俯いたままだった状態を上げ襖の向こうの方へ向き )――なんだ。俺になにか用か。
でーと、と言ったんだ。( はっきりとそう口にすれば彼から手を離し、先に屋台の方へと駆けて )切国、旨そうなものがたくさん売っているぞ。
…もし、そうじゃなかったら、どうする?俺があんたを裏切ったら。( くす、意地悪に問い )
――そうか。( 門をくぐり、傷を庇うような緩慢な仕草で相手から離れると本丸の玄関前まで歩み目を伏せて )…じゃあ、此処でお別れだな。
( 許可は貰っていないが特に否定もされなかった為にゆっくりと戸を開け相手に視線を遣り。相変わらず何処か刺々しい口調に少々面喰って眉を顰めつつもゆるりと彼に近寄り相手の隣へ抱えた膳を問答無用で床に置き )一口くらいは食べた方が良い。病み上がりなのだから、尚更。それに、折角燭台切が作ってくれたんだ。
っ、え…で…でーと…?( そうはっきり聞こえた言葉に思わず顔を赤く染め )――っ、ああ…そうだな。( 首をぶんぶん振ってほとぼりを冷ましてから彼の元へ。キョロキョロ辺りを見渡すとふと、気になる屋台を見つけ )………なんだあのふわふわしたものは。
…そうだな。そうなれば…あんたの事は嫌いになる。このどうしようもない感情を忘れようと誰かに身を委ねるかもな。( フッ、と自嘲気味に笑い )
……っ、国広( しゅん、と何所か寂し気で心配そうな顔を浮かべこのまま別れたくないように名を呼び )
――要らない。そんなことのために態々来なくていいだろうに…俺は腹が減っていない。( 彼の顔は見ずというより見れず膳だけ視線をやればすぐ逸らしその膳を彼側へ押やりつつ自身でも自覚はありつつも口調が段々と刺々しく言い放ち )…分かっただろ。一人にさせてくれ。( 緩慢にその場から立ち上がり彼を見下ろす形で布越しから見える表情は何処か困惑している様子で )
――雲、いや…綿毛、か…?あれは食べ物なのだろうか…?( 訝しそうに屋台を見詰め、しかし興味はあるようで相手の背を押し遣り )切国、あんたが食べろ。
……、おい。誰かって、誰だ?( む、敏感に反応し )
そんな顔をするな。別れが辛くなるだろう。( 迷った末、審神者の気配も感じない事から小さく提案し )…少し、上がっていくか?茶も何も出せないが。
……っ、腹が減っていないだと?嘘吐き。( だとすれば何故わざわざ広間へ行ったのか。初めは食事をする意思があったからではないのかと直ぐに察しがつき、何故そうまでして自身を遠ざけようとするのか分からずむす、と不満顔。突き返された膳をまた彼の方へ突き返し、意地でも居座ろうと )何が気に食わないのか知らないが食事に手を付けるのを見届けるまでは帰らん。
っえ。お、おい…押すな…!( 押されるままその屋台へ 行き、わたあめを購入 )――!ん、甘い。( 早速、わたあめを手でひとつまみ取りぱく。 )
……さあ、誰だろうな。( ふん )
!そんなのは気にしなくていい。( 嬉しげにぱああああ )…行く。
っ要らないと言っているだろう…!聞き分けができな――( 実際は腹が減っているにも関わらず頑固な性格が出てしまい思わず大きな声を出し反論するも言いかけた傷付いてしまうであろう言葉を飲み込み苦虫を噛んだ表情で。これ以上すれば自分自身何を言い出すか分からない。ならここを一旦出ようと彼の横を通りすぎ襖へ手をかけ )…勝手にしろ。
甘い、のか…?( 興味津々といった様子で相手の行動を目で追い )
この話題になると直ぐに機嫌を損ねるな、あんた。さては…伊達の刀が、嫌いなのか…?( はっ )
…こっちだ。ここへ来たことは内緒にしてくれ。( 誰にも見つからないよう相手の手を引き、自室へと連れて )
( 初めて大きな声で否定され、ビクリと肩を揺らし目を丸くして。良かれと思い善意でした事を拒絶されては成す術がなく、既に傷ついた様子で悲しげに己から離れて行く相手を見守り。引き留めるにも言葉が見付からず )…あ…、ま、待って…、( 完全に萎縮しているのか頼りない声音で紡ぐも、あまりに声が小さく相手にも届かないだろう )
ん、甘い。口の中に入れたら一瞬で溶けてしまう。…食べてみるか?( 少し大きめに取ると相手へ差し出してみて )
…おい、何故そうなるんだ。別に嫌いじゃないが…嫌いでは、ないが…なんだかわからないが無性に苛立ちを覚えるというのか…よくわからない。( む )
…分かった。( こく、彼の自室らしき前にしては )…ここなのか。
――っ、すまない。( ハッ、と気づいた時にはもう既に遅し取り返しのつかないことになってしまったことに酷く表情を歪ませ。襖を開けそのまま出ようとするも一度立ち止まり弱々しく謝罪の言葉をぽつり零し出ていき。急ぎ足で俯き加減で廊下を歩いていれば前方から一振りの刀と接触。どん、と鈍い音を立て尻餅をついてしまい。 )す、すまな――…三日月。( ”大丈夫か”と優しい声音で手を差し伸べられると不意に顔を見やれば、そう三条派である刀の一振りがおり。その手を取り起き上がり謝罪をするもののどこか様子の可笑しい自身に気付いたのかお気に入りの所があるから一緒に茶でも飲まないかと誘われ渋々乍相手へ着いていき )
良いのか?こんな事なら小判を持って来れば良かった。( ん、と相手の手へ唇を寄せ直接ぱくり )――…!と、溶けた…っ!何なんだこの摩訶不思議な食べ物は。
…。では、やきもちか?( 図星 )
ああ。綺麗とは言い難いが、適当に寛いでくれ。( 少し薄汚れた殺風景な自室へ彼を招くと棚から救急箱を手にし )
( 出て行く後ろ姿を呆然と見詰める眼差しは悲哀に満ち。嫌われた、そう認識するも理由が分からないのがまた口惜しく。和膳に蓋を閉め、敢えて膳をその場残して部屋を後にし、行くあても無く本丸内を彷徨っていると裏庭に自らの伝書鳩の姿を見付け。ちちち、と鳥の声を真似腕に呼び寄せてはその愛くるしい頭を撫でてやりつつ、動物と戯れることにより不安や後悔といった弱い内面がつい口から零れ )――主の言う通り、やはり俺は皆を不幸にさせてしまうのだろうか…。
っ、( ぶわわ、その光景に顔を赤らめ )――…綿あめ…というモノらしいがここまで美味いものだと思わなかった。まだ食べるか?( 首ゆる )
………、( 図星をつかれ頭ぺし、むっすう )
ん…お邪魔、します。( きょろきょろ、行儀良く正座しちょこん )
( 三条派の一振りと共にお気に入りの縁側だというところへ腰を下ろし茶を飲みつつ暫く沈黙が続くことが耐えきれなくなったのか自ら途切れ途切れに話だし。不思議と相手ならば話せるのは何故なのか。静かに己の話を見守る様に聞く相手に正直に話しこのモヤモヤ感はなんなのかそう相手に問いかけるように不安げに見つめていれば、相手の口から出たのは意外なモノでそれを耳にしては徐々に目を丸くしあの感情の意味を知り )
――…、いや、良い。腹はそんなに減っていないんだ。食べたらあんたの分が無くなるだろう。( 気を遣ってかふい、と顔背け )
そうか…あんた、燭台切のことが、そんなに…。( 察し )
切国、すまない。もし差し支えなければ、その…手伝ってくれないか?( 救急箱を手にしたは良いが怪我をした背中に手が届かない事に気付き、申し訳なげに救急箱を差し出しぺこり )
( 一人になりたいところだが生憎とこの本丸に私室と呼べるものはなく、いつもの如く自分が唯一穏やかで居られる縁側へと足を向け。鳥を肩に乗せ、足を進めた先に目にしたのは見るも美しい天下五剣が一振りと、分霊の姿 )――三日月、宗近。( 意外な組み合わせに自分でも無意識のうちに柱の陰に身を隠し二振りの様子を興味深そうに見詰め。一体、何を話しているのだろうか。此処からでは話し声までは上手く聞き取れず、悶々としていた折不意に肩に乗せた伝書鳩が チッ と大きな一声を発してしまい )
?何故そう気を遣う?あんたと一緒に食べたい、それじゃダメか?( しゅん、 )
うるさい。( 威圧 )そんなんじゃない…もういいっ、あんたなんか知らない。( ぶわ )
…それ…っ( 自身のせいで傷を覆った怪我の事だと分かると涙を浮かべるもこくこく頷き救急箱を受け取り )…、( 彼の背中へ回り救急箱を開け先に消毒しないといけないと、それと綿を取り出し )
――!( その一声に思わずびくり、と肩を揺らし、何処から声がしたのか警戒を強め辺りを見渡しすると、隣に居た天下五剣がある柱を見詰め不意に声を掛けその様子にどういうことだと自身もその柱を見詰めていれば刀の気配を察知。その気配は分霊だと分かるとぽつり )…国広、か?
別にそういうわけじゃないが…。な、なら、もう一口だけ…。( そっと、控えめに綿菓子を摘み口へ運び。美味そうに頬綻ばせ )
何をそんなにムキになっているんだ。俺が悪かった、機嫌を直してくれないか?( 頬つんつん )
…、( 相手の見せた涙目に、手当てさせるのは酷だったかと少し後悔。準備を進める彼に、自身も上半身の衣類を全て脱げば痛々しい傷跡を晒して ) …あんたのせいじゃない。俺にも隙があった、それだけの事だ。
――…!あ、…っ、( 不覚。二振りの視線が此方へと降り注ぎ、動揺を露わにニ、三歩後退り。盗み聞きと疑われれば益々彼に嫌われてしまう、そんな恐怖からくるりと踵を返してはその場を逃げ出すように闇雲に走り出して。何故自分が逃げなければならないのか、悔しいやら悲しいやらで感情が鬩ぎ合い、目元には薄らと涙を浮かべ )
ん、( 此方も綿あめを一摘まみ取り口の中へ入れ幸せそうに頬を緩ませ )
…っ、燭台切相手にやきもちなんか妬いて馬鹿みたいだと思ったろ( ちら、うぐぐ )
……、染みるぞ( 痛々しく残る傷痕を目にしては涙を堪えることに必死。ぐす、と鼻を啜りつつそう声を掛け傷痕へ消毒液をつけ、その後に軟膏を塗り慣れた手つきでそこへガーゼを貼り治療完了 )
!国広…っ!( 突然逃げ出してしまった彼を呆然と見つめるしかできずにいたところへ天下五剣の"追いかけなくていいのか"その一言ではっと我に返り慌てて彼の名を叫び一足遅く走りだし。前方に彼の後ろ姿を捉えると更に走る速度を早め僅かに近づいた頃合いに手を伸ばし彼の手を取り )
…、( そんな相手の様子をじ、と見詰めれば不意に彼へ近寄り口付け、ぺろりと唇を舐めて )
いや、可愛らしいと思った。そんなに好いてくれて嬉しい。( ぎゅ )
…っ!( 襲い来る激痛に歯を食いしばって何とか堪えつつ、処置が終わると振り返って相手の目尻の涙を拭ってやり )…泣くな。これだけの怪我で済んだのもあんたのお陰だ。
っ、離せ!どうせ俺のことになんかもう興味が無くなったんだろ。( くん、と腕を引かれ反動でよろめくが布越しから覗く双眸は鋭く相手を睨め付け。自分で言った言葉に余計傷付いたのか片目からつ、と涙が溢れ、掴まれた手を振り払おうとし )
?くにひ――っ、( もう少し綿あめを食べたいのだろうか。そう勘違いしてしまえば綿あめを差し出そうとしたところで不意に口付けをされると思わず顔を真っ赤にぶわわ )…っ、ちょ…っと、人前、でっ
…ぅ、可愛いとかいうな。( うう、肩口に顔を埋めぐりぐり )
国広…っ( ぎゅ、と彼に抱き着き )
っ、違う!そうじゃない!( 布越しから除く双眼から見えたのは片目から涙を流す彼の姿。そんな姿を目にしてしまうと悔し気に表情を歪ませ。俺が、変な事で分霊を傷つけて――ぐい、と此方へ引き寄せ抱きしめると強く抱きしめ )…っ、俺…あんたが伊達の刀と楽し気に話していたのを見て…そ、の…やきも…ちを焼いて…いたみたいだ。
――こんなに菓子が甘いから、あんたも甘いかと思ったんだがな。きすは普通だ。( 淡々と恥ずかしい感想を述べ唇からちろりと舌覗かせ )
本当のことを言って何が悪い?( 相手の耳をさわさわ )
ぐえ…ッ、( 傷口に響いたのか国広第一の傑作とは思えぬ情けない悲鳴、俺が写しだからか )
( 距離を取るつもりが強く抱き竦められ、じたばたと暴れ拒絶を示すが彼の独白によって思考はこんがらがり、ぴたりと動きを止めて )やきもち…?( あまりに想定外の理由に理解が追いつかず、間の抜けた声で鸚鵡返しに問う。相手の肩を軽く押しやって至近で相手の瞳を見つめると、やがて小さく吹き出し、悲しみの涙が泣き笑いへと変わり )ふは…っ、何だ、そんな事か。心配して損をした。
は…はあ?!っ、ば…ばかかあんた。お、おれが菓子なわけないだろ…っ。菓子だからってここ、こっんなひと、まえで…す、す…することか…ッ( 激しく動揺 )というか…そ、そそそんな言葉平気で言えるな…っ!( あわわわ )
んっ…( ぴく )ま、待て…それ、やめ…っ( 彼から離れようとぐい、と手で押しやり )
っあ…?!す、すまない…!思わず力加減もなしに抱き着いてしまって…大丈夫か?( ぱっ、と身を離しおろろ )
ぅ、やはりあんたに言うんじゃなかった…っ( そう自らの口から発した事自体恥ずかしいというのに畳み掛ける様に目前の彼に笑われてしまっては更に恥ずかしさが最大限まで急上昇してしまうとこれでもかと顔を赤面させほんの僅かに涙を薄っすら浮かべ。こんな恥ずかしい想いしたことない。もう嫌だ。馬鹿にされるに決まってる。そう自分自身で思い込んでしまっては今の状態の己を見せまいとドン、と彼を押やり離れようと )
何故そんなに動揺する必要がある?人から注目を浴びるのは好きでは無い、……が、人前でするのはいけない事なのか?( 純朴な目 )
嫌いじゃないくせに。( 目を眇め挑発 )
あ、ああ。何とか。( 首をこくりと振り答えた刹那戸を隔てた先に刀の気配。主が先の戦の結果報告を待っている と襖越しに声を掛けられ )――…参ったな。
俺はあんたに嫌われたんだとばかり思っていた。言ってくれなければ、誤解したままだ。( みるみる顔を真っ赤に染め上げる相手の様子にくすくすと無邪気に笑みを零し。己を想っての嫉妬なら嬉しくない筈は無く、満更でも無さそうな顔で抵抗されても尚ぎゅう、と強めに彼を抱き締め )俺の一番はあんただけだ。俺を救ってくれた唯一の恩人でもあるからな。例え燭台切や他の連中と仲良くなろうがそれは変わらないさ。俺を信じろ。
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