半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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食わ…っ、…分かった。あんたがそれでいいのなら。( こく、口元にある匙にのった団子をぱくっ )…、う…美味い。( もぐもぐ、恥ずかしすぎて味が殆ど分からない打刀← )
っふ…そ、う思うなら…やめ、てくれっ( ぞわっ、ちらり彼を見やり )
――ま、待ってくれ…!( 咄嗟に彼の手を掴み )…あ。そ…その、…無事に帰ってこいとは言わないが…折れるなよ…国広。( 素早く立ち上がりぎゅうと両手で彼の手を握り )
っ、ばか…( 何があってここまで考えが変わったのかは定かではないが先程まで悩んでいたことが嘘だったように此方を見つめる真っ直ぐ綺麗な翡翠の瞳には真意が見え。そう答えが出たのなら答えてやりたいとは思ったものの最後に揶揄うような口調に照れ隠し )……良かった。国広が…居なくならないで――、( 今まで自分のせいで、自分のせいでと追い詰めていたのも彼の言葉でスッキリした表情を浮かべ安心したように微笑を浮かべるもその安心感で睡魔が今になり襲ってきては力なく前のめりで彼の方へ倒れ行き閉じそうな瞼も徐々に落ちていけばぽそり零し )
…そうか、良かったな。今度はあんたのを俺に食わせてくれ。( ん、と小さく口を開け )
良いのか?やめても。欲しがりなお前の本音とは思えないが。( 渋々手を離し、相手から離れてみたり )
ふっ、誰が折れたりするものか。俺を誰だと思っている?――あんたも、来るか。( 幸いそれ程難度も高くなく、自身たっぷり答えては続いて冗談めかして彼に問い )
( こんな自分をそれ程まで必要とし心配してくれた相手が愛おしくて堪らず、己も目元を緩め穏やかな空気に包まれたかと思いきや、不意に此方へと寄り掛かってきた彼を慌てて正面から受け止めては何事かと相手の顔を窺い見て。体調不良からの気絶によるものでないことが分かるとホッとしたように胸撫で下ろし、相手を抱き抱えながら何とか布団まで相手を運び)…!お、おい。こんなところで寝ては風邪が悪化するぞ。
…そ、そら( 匙で団子を掬い彼の口元へやり )
…ぅっ――ま、待って…くれ‥あ、の…そ、のだ、な( 視線すす、もごもご )…っ、もっと( じぃ、本音ぽろ )
そうだな…あんたはそう折れたりしない――え?( きょと、 )俺なんかが行っていいのなら…ついていてもいいぞ。( 冗談を真に受け )
…だいじょうぶ、だ…もうとっくにかぜ、なんてなおってる。( もう意識も朦朧としている中、彼の心配する声をもなんとか答えるも少々口調も怪しくなってきて。背中から伝わる心地よい触り心地はいつの間にやら布団に寝かされているようで力があるままぐい、と彼を抱きしめそのまま布団へ仰向けになり所謂抱き枕状態にしてしまうと意識を手離し夢の中へ )
…ん。んまい。あんたに食わせてもらったからかより美味く感じる。( 周囲の注目にも気付かず頬を緩ませ )
は?聞こえないんだが?( ふてぶてしく寝転び大の字 )
俺がこんなことを聞くのも何だが…あんた、腕の程は?( 自ら携えた刀を軽く触れて示し、彼の力量を確かめ )
こら。またそんな強がり、を…っ、( 呂律さえ怪しいその様子にまるで幼子を言い聞かせるような語調で諭すも、最後まで言葉を紡ぐことは叶わず。彼の腕に捕らえられ身動きも出来ないまま布団に引き込まれると俺は掛布団か、という喉元まで出かかったツッコミを呑み下し、しかし満更でもなさそうに相手の腕の中に落ち着き。人肌の体温が心地良く、次第に襲い来る睡魔に特に抗わぬまま彼の上で明け方まですやすやと眠りこけ )
………っ、!( 先に周囲の目線に気付くと顔を真っ赤にさせ← )…く、国広っ( 早く気づけ、と言うように名を呼び布を深々と下げ )
……( ぷっつん、いそいそと体を起こし彼へ股がりじとり )…まだ足りないと言ったんだが?( 半ギレになりつつ顔を近付け )
それなりの腕はあるはずだ。( 腰元にある自らの本体を手にかけ素早く抜くと彼に当たらぬよう木を真っ二つ← )
( 彼を抱き枕にしたまま朝方まで寝ていたことに気付くのは次の朝がきてから。小さな呻き声を漏らし目を覚ますと、ぼんやりと見慣れた天井を見詰めていれば視界の端に白い布が見え。え?布?――被る物を間違って掛布団にしてしまったとかだろうか。そんなことを思いつつ顔をあげてみやれば彼が自身の上で気持ち良さそうに寝ているではないか。 )…っ、?!く…く…国広…っ
…!…ひ、( 相手の様子から恐る恐る辺り見回せば客と目が合い思わず机に突っ伏し )
…、どうして欲しい?( 挑発的な笑みを浮かべ、相手を見上げつつ頬を撫でて )
――!ほう、( 相手の鋭い一撃に感心したように声を漏らし )なるほど、言うだけのことはある。共に出陣してくれるか?
( もぞり、下に敷いた何かが身動ぐ気配に薄眼を開いて目を覚ますと、至近距離に相手の顔を捉えて。夢か現か働かない思考で暫く相手の驚いた表情見詰めていれば、次第に昨夜の出来事を思い出し、彼との距離があまりに近いことから素っ頓狂な叫び声を上げ)――ぬわぁっ…(慌てて相手の身体から身を離し飛び起きれば若干頬赤らめつつ当て付けのように声を荒らげ )っあ、あんた…。び、びっくりするだろう。
…っ、( ぜんざいを一気に食べもごもご。彼の肩を揺らし )…国広、 店を出るぞ。
……ん、( 視線を頬にある手を見やりまた視線を戻し顔を近付け控えめにちゅ )…、もう…やってくれないのか…?( 寂しげにしょぼん )
ああ、あんたの役に立つのなら。( 鞘に刀を納め嬉しげに頬を緩ませ )
っえ…俺のせいなのか?( のそり、身を起こし彼の大幅な反応に首を傾げて。といいつつ昨夜、彼を抱き枕状態にしたそれよりも彼がここに居ることが嬉しくて仕方なく衝動で彼へと抱きつき )おはよう…国広。
ん、ぐ……ッ、( 白玉を喉に詰まらせたのか、机に伏したままぷるぷる )
言葉にしてくれなければ分からない。何をして欲しいんだ?…どうされたい?( 口付けを受けるだけで自身からは敢えて何もせず )
お前が来てくれるだけでも心強いさ。――さあ、行くぞ。( 彼の手を取り、時空遡行装置起動させ所定の時代へと )
…あんたが俺を抱き枕代わりにしたんだろう。お陰で身体が固まっ…、( 長い間寝返りも打てずに同じ姿勢でいた為、心なしか身体の節々に鈍痛。両手を挙げ伸びをしようとしたところで不意に抱きしめられては驚いた様に目を瞬かせ、しかし満更でもなさそうに彼の背中を撫で遣り )…っ、どうしたんだ?今日のお前はやけに甘えただな。
!お、おい…!国広っ。( 様子がおかしいことに気付き席を立ち彼の元へ駆け寄り )っあ…水!すまないあんた!水をくれないか…!?( 背を擦りつつ店員の一人にそう言えば慌てて水を汲んできてくれればそれを受け取り )国広、水だ。
…ぅ、( 視線を彷徨わせおろおろ )……もう一度…そ、の…く、く…口吸いを…っ、あんたを…感じたい…っ( 自身の台詞にぶわわっ、勢いよく起き上がり顔を覆い隠し )
ん、――( ぎゅ、と手を握り返しある場所へ辿り着けば不穏な気配を感じ取り目を細め )…もう既に敵がいるみたいだぞ。…どうする。
…ん、別に。只の気まぐれだ。( すり、と甘えるような仕草で擦り寄り肩口に顔を埋め少しの間そのままでいるとそれで満足したのか彼から離れ両手を挙げ伸びをし。すぐ傍にある綺麗に畳まれた自身の布を取り頭に被りふと、風邪の影響で変に汗を掻いたこともあり気分転換に風呂に入ろうかと思い立ち何の躊躇いもなくぽろりと )…国広、一緒に風呂でも入るか。
ん、ん…、( 受け取ったコップ一杯の水を勢い良く飲み干すと )ケホッ、ゲホッ…!…し、死ぬかと思った…。( 未だ息苦しそうにぜえ、ぜえ )
ふっ、そこまで言わせてしまっては俺も責任を取らないとな。お前をそんなに欲張りにしてしまった責任を。( 相手に続きのそりと起き上がれば彼の手首を掴み )そら、手を退けろ。望み叶えてやる。
…迎え討つ。奴等も俺達の気配に気付いただろう。( かちゃり、鯉口切ればすぐ傍に敵の気配を察知し )――来る!
( 甘えるような仕草を微笑ましく思うと同時にそれが己の前にだけ見せる顔であって欲しいと密かな独占欲。そうして離れていく彼を少し名残惜しく感じていると、思わぬ誘いに心を踊らせ。思えば昨晩から着替えはおろか体を清めてもおらず、着たきりで皺々になった布を頭に被り直すと遠慮がちに問い返して )良いのか?…ついでに着替えの浴衣かじゃーじを貸して欲しいんだが…。
…( ほっ )大丈夫か国広( 背中をさす手は止めぬままちらり顔を覗きこみ様子を伺い )
っ~、( かあぁぁ、 )…い、嫌だ。こんな顔…見せたくない…!( うぐ )
――!( 彼の言葉に即反応をすると同時に目前に敵が3体現れ。刀を抜き敵の攻撃をかわし一閃 )
ああ、構わない。それなら今から主に伝えに行くか。( そうと決まれば早速風呂へ――と行く前に審神者の所へ着替え用の浴衣を新調してもらわなければ。即思い立ったら行動に移そうと、手入れ部屋を後にし審神者の部屋へ。まだ早い時間帯である為、他の刀は寝ているようでしんみりした雰囲気の中廊下を歩き向かった先は審神者の部屋。声を掛けてみるともうすでに起きていた様子。中に入り事情を説明し替えの浴衣を用意して貰えばそこを後にし )
あ、ああ。すまない。もう、大丈夫、だ。( 人の目を気にするように布を深々と下げ、弱々しい声音 )
…お前が口吸いして欲しいと言ったんじゃないか。怖気付いたか?( ぐぎぎ、邪魔な手を顔から剥がそうと )
――…、( 彼に負けまいと己も襲い来る敵の首を刎ね。残る一体は何処へ )
( 昼間までの賑やかさが嘘の様にしん、と静まり返った本丸。これなら浴場もさぞ空いていることだろうと勝手に想像すれば密かに安堵していて。まだ此方では心を許した刀も少なく、彼の後を着いて行く際も何処か周りの様子を伺うような姿勢で歩き、浴衣を受け取り風呂場へ向かう際も特に会話もないまま大人しく彼の背後に着いて )
…国広、ここを出よう。人目がありすぎる。( 小声でぽそ )…行けるか?
っ、怖気ついてなんてない…!( 相手の言葉にぴくり、反応すると顔を覆っていた手を離し )
…後一体居たはずだが、( 辺りを警戒しながら残る一体を探して歩いていると気配を消し物陰に隠れていた最後の敵が此方へ襲ってきて。瞬時に敵の攻撃を刀で受け止め )――ッ、!
( そのまま会話もしないまま風呂場へと辿り着き。数多くの刀がいるこの本丸の風呂場は大浴場のような広さであるゆえに彼と自身の二人だけということは貸し状態のようなもので。誰もいないであろう脱衣所にある棚へ浴衣を置き彼の前では堂々と先に被っていた布を取り脱ぎ始め )
分かった。( 残りのぜんざいを飲み干すと席を立ち、いそいそと会計へ )
――顔、真っ赤だな。( くすくす、相手の唇へちゅ )
っ、切国!( 現れた敵の後ろをすかさず取っては、翡翠の瞳に静かな怒りを宿しそのまま刃を振り下ろして )
( 思った通り浴場にも刀の気配は無く、それでも辺りを興味津々といった様子で見回し。案外何処の本丸も似たような造りだと分かると己も彼の隣の棚を選び、慣れた様に脱いだ衣服を其処へ置き。彼の前では布を脱ぐことに躊躇いはなく、衣服も全て脱ぎ終えると戦士らしく筋肉質な体躯が露わとなり。最後に腰にタオルを巻いて用意は整い )ん。準備出来たぞ。
…ふぅ…( 会計を済ませ店から出ていくと小さな溜息を吐き )
っ、( かああ )もう…あんたはズルい…っ( うぐぐ、 )
――!( 一閃された敵は苦しげな呻き声をあげつつ消えていき。その光景を目の当たりにしてはほっと一息つき。刀を一度納め )…国広助かった。ありがとう。
ん、俺もだ。( 此方も同じく用意が出来れば、扉を開けるとそこは大浴場。二振りだけではなんだか勿体ないように思う内心こうやってたまにはゆっくり入れるからいいかなんて思ったりして。先に体から洗うべく椅子に座り側にあった石鹸を取りぐしぐしと泡だて始め )
…すまない、何だか俺のせいで店を出る羽目になってしまって…。( 気まずそうに視線すす )
あんたよりは一枚上手かもな。( 軽口を叩きつつ、相手の耳にも口付け )
いや、礼には及ばん。着いてきて貰っているのだから、あんたに傷を負わせるわけにもいかないからな。( 血振りをしてから自らも納刀し )
( 湯船に入る前に身体を洗うのか、と相手のやり方に習い彼の隣へと腰掛け自分も石鹸を泡立て始めるものの、粟田口の兄弟達がよく身体を洗い合っている光景をふと思い出せば其方を見遣り、相手の反応窺いつつ )もし、良かったら…背中を流してやろうか。痒いところにも手が届くだろう。
いや、気にしなくていい。あんたと白玉ぜんざいを食えて良かった。( ふっ )…さて、何処か行きたい所はあるか?
ん…っ、( 擽ったさのあまり身を小さく捩り )
国広…いや、あんたにこれ以上苦労はかけたくない。あんたはあんたでやり遂げてくれ。俺は平気だから。( こく )
( 丁度いい具合に泡立てた石鹸を元の場所に置いてから躯を洗いはじめていれば、隣に居る彼からの気遣う言葉を耳にキョトリ。急にどうしたんだ、と思いながらも無暗に断る理由もなく小さく笑いタオルを渡そうと )…じゃあ、頼めるか?
ああ、凄く美味しかった。また行こうな。( 口元緩め )ふむ。行きたいところは無いがやってみたいことならある。
…耳が弱いのか?( ぺろりと舌を這わせ )
…、無理はするなよ。――さて、先を急ぐか。敵の本陣へ向けて。( くるりと背を向け歩み始め )
( 渡されたタオルを受け取りこくこくと何度か頷くと、椅子ごと相手の後ろへ移動し。改めて見ると自身と同じ肉体と肌が手の触れる距離にあり、鏡を見るような不思議な感覚でまずはそっと相手の背中に触れ。何故か胸は高鳴り、変に意識すればするほどやんわりとしたソフトタッチで彼の背中を泡立てながら撫で擦っていき )
ん、ああ。( 嬉し気にこく )?なんだ。そのあんたのやってみたいことは( 首ゆるり )
っ、ふ…ゃ、( ぞわわ、目をぎゅ、と瞑り彼の胸板へ手で押しやり )
それはあんたもだろう。( ふっ )嗚呼……、何事もなく本陣へ着くといいんだが、( ぽそ、彼の後ろへ着いて行き )
――?国広、どうかしたか?( 何故だろう。変に心の蔵の音が煩くて仕方がない。彼が背中を洗うと言い出してくれたところからなのかは定かではないが、未だにどっどっ、と彼が後ろで背中を触るあたりからまたも心の蔵の音が激しくなっていくのが分かり胸元を抑えどうにか一定の音に戻れと祈るしかなく。やんわりと背中を洗う彼に何となしに気にしてしまったのかそう声を掛け )
ええと…手に持って楽しめる小型の花火があると聞いてな。一度やってみたいと思っていた。子供っぽいと笑われるかもしれないが…、( ちらり )
……、( 然程強くない抵抗の為お構い無しに悪戯を続行。わざと水音立てながら耳朶を舐め、吸い上げて )
何を言う。着いてからが本番だぞ。( 森の中を散策すること数十分。どこか異質で一際嫌な気配を感じれば警戒を強め )――嫌な空気だな。
っいや、別に。( この胸の高鳴りを何故だか相手に伝えるのは気恥ずかしく、すかさず否定を。しかしその声音は明らかに動揺を隠しきれておらず、それに伴い肌を擦る手を早めて。背から腰、首、胸元から腹部へと彼の身体にタオルを擦り付け泡まみれにしていくと、残る下半身は他人に触れられるのも嫌だろうとの気遣いから相手の背中をトン と叩き、タオルを差し出して )ほ、ほら、あとは自分で洗ってくれ。
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