半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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…っ、絶対だぞ。( ぎゅう )…どれも好きな物ばかりで悩むが…これだと思う物は白玉ぜんざいが好きだ。( ぱぁ )
…っ( ふるふる )いや、じゃない。やっとあんたと二人っきりになれて…嬉しい( ふっ )
?何がだ?( きょと / ← )
…すまない。あんたが困るというのに…( どれだけ心の叫んだとしても彼の事だからこう決心したことはいとも簡単に揺らぐことはないだろう。彼の本丸には仲間がいることは分かってるのにそうやって我が儘通るわけがないのに彼が困るだけだというのに俺はまた。そろり彼から身を離しちらり見詰め謝罪を )
シラタマぜんざい…?( 食べた事が無いようであまりピンと来ず )
俺もだ。此処なら人目を気にする必要もない。( さり気なく腰へ腕を回しそっと引き寄せ )
…別に何も。( いそいそと布を目深に被り、握り飯と卵焼きを交互に頬張り )
……いや。お前の気持ちが分かって良かった。食器、片付けてくる。( 相手は何も悪くない。だが彼の望みを叶えてやれる自信もなく謝罪にはふるりと首を横に振るのが精一杯で。体勢を立て直し空になった茶碗と鍋を盆ごと下げ、沈んだ表情のまま逃げる様に部屋を後にし。彼の為にどうすれば良かったのか、何が正解なのか、何もかも分からなくなっていて )
…あっ…知らないのか。( しゅん )え、っと…こんな丸っこい白い団子のような物が入っていて……( 説明ができずおろろ )…国広、行くぞ。白玉ぜんざいを食べに( 唐突 )
くく…国広、やる気満々だな。( くす、からかう様な口調で )…ん、( 自ら彼の唇へと口付け )
?…なあ、国広…ど、どうだ?( じぃ )
…国広…、( 明日にはあの本丸へ帰ってしまう彼を何事もなく笑顔で送ろうと思っていたのにも関わらずあの彼の表情が今でも脳裏に焼きついて離れなくて。帰りたくない――そう彼の本音が聞こえたのは分霊だからこそそう聞こえたのかもしれない。あんな言葉で彼を困らす事はしたくなかったのに遂出てしまった自身の本音に顔を手で覆い思い悩んで。――漸く一仕事を終え喉の乾きを覚えた審神者は厨へ向かうべく執務から出ていき。すると、厨から光が照っている事に気付き。燭台切が切り忘れた?――なんて思いつつ厨へと出向けば山姥切の姿が。"…ありゃ?山姥切?"と呑気な声で相手へ声を掛け )
ふむ、白い団子か。名の通りだな。…って、…え。い、今から行くのか?( あまりにも突然過ぎて唖然 )
…っン…( 相手の背へ両手を回し受け止め、まずは触れ合うだけの啄ばむような口付けに変えて )
んまい。絶妙な塩加減だ。( 飯を頬張りつつ片手でピースサイン )
( 厨房に立ち、食器を洗う際にも思い詰めた様子で上の空。行かないでくれと懇願する分霊のあの表情が忘れられず、頭の中では何度もその言葉に訴えかけられる。そのせいか、審神者から声を掛けられても数秒程反応が遅れ、ぼんやりと其方を視認するなりはっとしたように表情を変えてぺこぺこと謝り倒し )…!あ、…か、勝手に使ってすまない。洗い終わったら、すぐに戻る。
ああ、今からだ。( こく )…国広に知ってもらいたい。( 手を取りぐいぐい )
…ん…っ、( 真似て触れ合う口付けを繰り返していくもそれだけでは物足りないのか一度唇を離しじーと見詰め )
!ほんとか…!良かった( ほっ )…がっつくのはいいが噎せるなよ、国広( くす )
いやいや、それはいいんだが…どうした?上の空って感じだったが…何かあったか?( なにやら思い詰めていたのだろうか。此方から話し掛けても反応が薄く何度か声を掛けては驚いた表情で此方を向いたかと思えば厨を使った事に謝りを繰り返す相手に気にしてないと首を振り。それにしても先程の反応に疑問を感じた己は切国と何かあったのかと心配で声を掛け )
わ、分かった、分かった。行くから、もう少しゆっくり…( あわあわ )
……ん、どうした?( 物欲しげな視線に気付くとわざとらしく首傾げ )
わはっへいる。( リスのように頬膨らませもきゅもきゅ )…あんたは朝食は済ませたのか?
主から手紙が来たんだ。帰ってきて欲しいと…ただそればかり書いてあった。…だが、切国に引き留められた。多分、俺を気遣ってくれているのもあると思う。( これまでの出来事を簡単に説明すると、深い溜息。分霊の気持ちを無駄にするわけにもいかず、帰ると言いながら実際踏ん切りがつかないということも目の前の審神者に伝えては答えを欲し縋るような目を向け )もう…どうすれば良いのか、俺には分からない。
!あっ…す、すまない…焦り過ぎた。( ハッ )こっちだ。( ゆっくり歩きある甘味屋へと向かい )分かってる癖に。( むっ )それだけでは物足りない、と言えば分かるだろ?国広( こそ、っと耳打ち )
ふふ…あんたリスみたいだな。( くすくす )ああ
、俺は食べたから心配しなくていいぞ。( こく )
…そうか…もう返事が来たのか。( 数日でしか経っていないのに直ぐ文が届いたということは政府からの指示は簡易なものだったのか。解雇とは聞いていたのに間逃れたということだろうか。その間に何があったかは分からないがそういうこと…だろう。相手の悩みは行くか行かないかで葛藤をしているらしく切国の言いたいことも分からないことはない。だが、相手の本来の気持ちは―― )…じゃあ君はどうしたい?
――…此処があんたのおすすめの甘味屋か。( それらしき店に着くと興味津々に辺りを見回し )
ふ、あんたも欲張りになったな。切国。( 双眸細め、彼の顎先へ指を添え少し上向きに変え )そら、舌を出せ。望み通りにしてやる。
……誰がリスだ。俺がリスならお前は子鼠だ。(ごっくん、軽口叩きつつ両手合わせ)本当に美味かった。ご馳走様。
( いつの間にか自分の気持ちではなく、仲間や分霊の思いを基にして物事を考えていたことに審神者の問いかけによって気付けば、狼狽えたように瞳を泳がせ )俺は…、( 我儘を言って許されるものかと躊躇い、口籠るものの他人の感情の機微に聡いこの男の前で嘘は通じないだろう。言うだけなら罪にならないのなら、いっそ、誰にも打ち明けられなかった心からの願いを彼に伝え )…切国と一緒にこの平和な時間を過ごしていきたい。一度幸せを知ってしまったら、もう…あの日々には戻れない。
ん、いいだろ落ち着いていて。主にたまにだが連れて行ってくれる所なんだ。( 店員に席へ案内され促されるとそこへ座り例の白玉ぜんざいを二つ頼み )
それはあんたの前だけだがな。( ふっ、言われた通りちろり舌を出し )
…おい待て。なんで俺は小鼠なんだ。( じとぉ )
…戻れなくていいんじゃないか。それが君の本来の想いなんだから( 切国にもその想いを伝えられなかったのだろう。自身に向けて本来の彼の願いを耳にしては小さく笑みを浮かべ。それが聞けただけで此方としては満足なのだが、彼の審神者は納得はいかないだろ )
あんたの主もこいつが好きなのか?( お品書きに記された白玉ぜんざいの文字をトントンと示して )
…フン、言ってくれる。( ちらりと覗く赤い舌に自らのものを絡ませ、同時に腰を引き寄せてぎゅ )
少なくとも狼や虎ではないだろう?( 軽くでこぴん )
自分の気持ちに素直になれと?( あの本丸の仲間のことを顧みず我儘でいることにはどうしても抵抗があり、相手の言葉には簡単に頷くことが出来ず問い返して。ましてやそんな勝手な事が主に知れたらと思うと気が気でなく、不安げに瞳を揺らして戸惑う仕草 )しかし、主に逆らったら…俺を匿っているあんたも無事では済まされない、かも…。
ん?ああ、好きだぞ。…そこに書かれてる甘味は殆ど好きだが、一番は白玉ぜんざいだと言っていた。( ふ )っン…は( 彼の舌と絡ませる度に水音が響き、息遣いをする為に少し口を開け )
っ、だからとなんで俺は小動物扱いなんだ…!( うが )
そんなの構わないさ。君を守れるならそれも本望なんだから。切国だってそうだ。( そう簡単には自身の気持ちは素直になれないのはまだ少しの戸惑いがあるからだろう。審神者に対しての戸惑いで中々素直になれないところがあるのかもしれない。 ここまで素直になれても彼の審神者の前では言えないまま自分の本音を隠してしまっては勿体ない上に勝手なんてあるものか。 )…君はもう俺達の家族、だろ。大丈夫だ、君ならできる。それに俺も切国…それに皆、君の見方だ。
そんなに美味いのか。…というよりあんたは甘味に詳しいな。( 尊敬の眼差し )ん、…ン、( 開いた唇にすかさず舌を割り込ませ、歯列や上顎なぞり彼の口内を蹂躙し )
例え話だろう。小動物のように愛らしいという意味だ。( 棒 )
( 審神者の後押しもあり、少しだけ自分の気持ちに向き合い始めており。今まで幾度も心を抑え込んできた分、少しくらい自分に正直にになっても良いのかもしれないと新たな考えに行き着けば、未だ自信なさそうに眉下げ相手の反応伺いつつも控えめな声で問うて )あんたが、俺が此処に居て良いと言ってくれるなら…主に手紙を出す。主の元へは帰らない、と…。
まあ…その影響は主からだがな。最初は特に興味はなかったんだが、ここの甘味を食べたらハマってしまって( 控えめにくす )
ンッ…ぅ、ん…っ( びくっ、ぎゅうと彼の服を握りすがるような形で )
かっ、かわ…?!( ぎょ )…いや…あんた男の俺に可愛いもくそもないだろ。というか心なしか棒読みにしか聞こえないんだが( じと )
はっはは!なんだそんな今更な事を聞くんじゃない。俺は大歓迎だぞ。( 少しずつだが自分自身に自信がついた様子の彼に満面な笑みを浮かべるもそんな自信無さげに言の葉を告ぐ彼にわざとらしく口を尖らせては両手を広げ歓迎の合図を )
そうか、甘党には堪らないだろうな。…噂をすれば、来たようだぞ。( 店の者が二人分のぜんざいを運んできたところで )
は…ッ、…切国、( 息継ぎの合間に彼の名を呼んでは再び唇を塞ぎ、やんわり押し倒そうと相手に重心を掛け )
可愛らしさに男も女も関係ないだろう。加州や乱に喧嘩を売っているのか?← …気のせいだ。( ふい )
こ、こんな俺でも…良いのか。( 両手を広げ歓迎の意を示す相手にどうしたことか抱擁を求められていると勘違いしてしまい、激しく困惑したように目を逸らしつつ食器を洗う手を止めると、軽く布で手を拭い徐ろに審神者の元へ近づいて。 )ありがとう…。( ぎこちなく彼の背へ両腕を回しぎゅ、と抱き締め。その時偶然通りかかった主命一辺倒の某刀はその光景を見、影で激しい嫉妬に悶絶している模様 )
!( ぱぁぁあ、嬉し気に微笑を浮かべ。二人分のぜんざいを手前に置かれると、 )先に食べてみてくれ国広。( こくこく )
ふぁ…っ、くにひ…っ( 彼の名を呼び掛けるもあえなく唇を塞がれてしまい。抵抗する力も殆どなくてそのまま押し倒され )
えっ、いや…そんなつもりで言ったわけじゃ…( あわわ )…ん、ほら茶だ。( じぃ、コップに注ぎ相手に渡し )
ふふ、いいとも。これからも宜しく頼むぞ、山姥切。( まさか彼から抱擁されるとは思わず少々驚きを隠せずにはいたものの初めてあった時とは違いこうやって抱擁されるとなんだか嬉しくて仕方がなく照れ笑いをしつつ彼の背中をポンポンと叩いて )…さ、洗い物は俺がしておくから、君は話さなくてはいけない刀がいるだろ?( 襖の向こうから何となしに感じる一振りに秘かに苦笑いを浮かべ少し身を離し頭を撫でやればそう教えて )
ん…。( 興味深そうに白い玉を匙でつついた後、それを頬張り )ッ、あ…あふい。( 出来立ての熱にもごもが )
は…、ッ…ん、( 押し倒すと更に口付けを深め、熱く舌絡めつつ片手で彼の腹から脇腹に掛けて撫で擽り )
…ああ、気が利くな。( 受け取ると一気に飲み干し口元を拭って )…さて、そろそろ行くか。
ああ、そうだな。すまない。行ってくる。( もう当初のような警戒心はなく、すっかり慣れたように心地好さそうに撫で受けるとはらりと誉桜を舞わせて喜び。言葉に甘え、中途で終わっていた皿洗いの残りは任せ、一言断りを入れて審神者の元から離れると真っ先に向かうのは彼が待っているであろう手入れ部屋。辺りはすっかり夜が更けた深夜、灯りも点けず翡翠の瞳を闇に光らせながら目的地である部屋の襖を開けて )
だ、大丈夫か?!火傷するなよ…( あわわ )
んぅ…っ、…ン…!ンン…ッ、( 此方もぎこちない乍ら舌を絡めていると突然、腹から脇腹に擽ったい感覚に思わずびくっ、と反応を示し )
?何処に行くんだ。( コップを彼から受け取るときょとり相手を見やり )
( 当初の警戒心もなく心地よさそうに撫でを受ける彼の姿がなんとも切国と同様な反応を見せるんだな、と嬉し気に微笑。厨を出ていく彼を見送った後は陰に隠れていたある刀を呼びだし一緒に洗い物をしてもらい。—―あれから国広は帰ってこない。やはりあの言葉を掛けたせいで追い詰めてしまったのだろうか。そんな悩みを悶々と思い乍文机に頬を付け深い溜息をつきつつ彼を待ち続け )
小豆が思いの外熱々だったものでな。…でも、美味い。この団子がぜんざいによく合う。あんたも食べろ。( 団子をすくい、相手の口元へ運び )
……ん、( 軽く唇離すと反応した箇所を尚も指でなぞり、腹筋撫でながら相手の様子観察し )
…また、出陣。俺の主は厳しいからな。それも単騎でだ。( 深く溜息 )
――切国、話があるんだ。( 部屋へ入るとまず目にしたのは文机に伏せっている彼の姿。元気が無いのは体調が悪いせいでない事はもう分かっており、原因は自身が作ってしまっていることに少し罪悪感を覚えると極力優しげな声色で声をかけ。適当に彼の近くへ座布団を敷くと其処へ正座で腰掛け、彼に取って悪い話でもなかろうと単刀直入に口を開き )…俺、やはり此処に留まることにした。
っえ。( 所謂かんせt(( )だ、だが…あんたの分がなくなってしまうぞ、いいのか?( ちら )
ン…っ、ぅ…( びくっ、もぞりと少しだけ身動きを )
…は?単騎…って、…あんた休む暇もないじゃないか。( ぎょ )
――!国広…?( ぴくり。彼の声が聞こえると文机から顔をあげ声がした方へと向け。此方へ近づき尚正座で真剣な眼差しを向けるやはりあの本丸へ行ってしまうんだな、と取り違いをしてしまいつつ目を伏せていれば此方とは思っていた事と違いに彼へと視線を向け )…えっ。な、なんでだ。仲間が心配だろ?あの本丸へ行かないと…いけないのに。
…じゃあ、あんたの分を俺に食わせてくれ。それでおあいこだろう?( 手はそのままに微かに微笑 )
擽ったいか?( つつ、と脇腹を指でなぞりつつ額へ口付け )
仕方ないだろ。主の命令だ。…また会おう、切国。( すくっと立ち上がりそのまま立ち去ろうと )
…主や仲間達も心配だが、文が届いたという事はまだあちらの本丸にも余裕があることだと思うんだ。許される限りの時間をあんたと過ごしたい。( もう自分の気持ちに嘘はつけないと真っ直ぐに相手の瞳を見詰め。仲間を案じる気持ちも勿論あるがその表情は先程悩んでいた頃よりも何処かすっきりしたようにも見え、徐に彼の手を取りぎゅ、と握っては悪戯っぽく笑い )それに、お前に引き留められてはもう何処にも行けないだろう。
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