半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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あ、え…っ、ど、どういたしまして…でいいのか?なんて答えたらいいのか…分からない。( ぷしゅぅぅ、肩口に顔を埋めあうあう )ン…ん?( 何となしに違和感を感じそろーり片目を開け、ぁ )む…?!( ぎょ、漸く気づいた← )
……煩い。それよりももう起きていいのか?( 首ゆるり )
…、( 目を伏せつつ麦茶をちょびりちょびりと飲んでいくとあともう少しで飲み終えるという時に急に立ち上がる相手を見上げる形で見詰め。人気がない所であの手紙を読むのだろうか、そこまでして自身に迷惑を掛けたくないのは薄々乍感じて。ここへ戻ってくるというなら何も言わないでおこうとこくり頷き小さく笑って彼を見送ろうと )
そのままのあんたで良いのさ。口下手なお前も、どんなお前も好いている。( 布を被り直し、頭ぽんぽん )ンッぐ……っ、( 思わず吹き出しそうになる口元をもう一方の手で抑え )
ああ、これ以上寝れば却って怠くなりそうでな。…、行くか。( 腰を上げ、相手に手を差し伸べ )
( 存外引き留められる事も無く、彼の厚意を今は有難く思いつつ向かう先はこの本丸の縁側。綺麗な庭が見え、静かで穏やかな時間の流れるこの広い縁側が、とりわけこの本丸の場所でのお気に入りになりつつあり広い縁側のうちの端の方に腰掛け。幸い人気もなく、ポケットに捻じ込んだ手紙を取り出し主からの返書を一度目で追えば、暫し余韻に浸るように其処から動けずにいて。すぐ戻る、とは言ったものの、何度も何度も手紙の内容を読み返し終える頃には日はどっぷりと暮れており )
っ、ありがとう…国広。( 相手の背中に腕を回しぎゅう )ふっ…!ふふ、んっ!( 赤面しつつ相手の手をぺちぺちry )
そうか…、ああ――ッ~( 相手の手を取り立ち上がろうとしたところ長く正座だったのもあるため足が痺れ動けずぷるぷる← )
( そう彼を見送ったもののやはり彼の事が心配で仕方がない。暫く寝込み気味で体も大分動かしていないのもあり本丸の中を散歩し乍彼を探そうと布団から出手入れ部屋を後に。大分日も暮れこの闇の中をも目が利くのは何とも便利なことなのか。キョロキョロ辺りを見渡し彼の気配を探り漸くある縁側で見つけては其方へ近づきぽんぽんと肩を叩きふと、手に持っている文に視線がいき )
どういたしまして。( 抱き締め返し、背中をぽんぽんと叩いてあやし)っはは、すまない。まさかこんな子供騙しに引っかかるとは思わなくて…。( 口が滑った )
ん…?どうした。具合でも悪いのか?( きょと、相手の顔色窺い )
――っ、ひ、( 不意に肩を叩かれると大袈裟な程に身体をびくつかせ、咄嗟に文をくしゃりと握り潰すように閉じ。まさか療養中の彼が現れるとは思わず、少々驚いたように目を丸くするが大方自分を心配して来てくれたのだろうことは容易に想像もつき、す、と目を細め咎めるような口調で )きっ、切国。治るまで寝ていろと主からも言われているだろう。( 文を見られた以上隠すことは出来ず、小さく嘆息を吐くと朧げに輝く夜空の満月を遠い目で見詰めながら白状し )――主から、返事が来たんだ。
…ん、( 肩口に頬を寄せすり、 )…あ。なあ…国広。付き合うといっても何するんだ?( 顔を上げ純粋に疑問に思ったことをぽそ )………あんたなんか嫌いだ。( むす、ぽそ )
っ…ぁ…そ、その…足が…痺れ、て――?!( ぷるぷる、無理やりにでも立ち上がろうとするもバランス取れず彼を押し倒す体制に← )っあ…!す、すまな…い!早く、退く、か…らっ( だが足が痺れて動けない )
…!( 彼の隣へ腰を下ろしちらり彼の様子を窺がうも何処か寂し気に見えてしまい。それもあの文は彼の審神者から来たもの内容を聞いていいのか戸惑い何の言葉もかけられず彼の傍に居るだけにしようと満月を見上げそろりと手を伸ばし彼の手を握り )
そ、それは…一緒に買い物をしたり、飯を食ったり。…あと、よ…夜、逢瀬を楽しむ…とか、じゃないのか…。( ぎこちなく目を逸らし )…!…っえ、今何と…。( さあ、と青褪め )
――っ…!( 頭を強かに打ち付け、揺らいだ瞳の先に相手の姿。退こうとする相手を名残惜しく思うと首筋へ両腕を回し耳元へ )…捕まえた。もう少しこのままじゃ、駄目か?
( 沈黙。内容を話すべきかと迷っていた折、触れた彼の温かな手の平が思いの外優しくて、これ以上何かを溜め込むことに耐えきれず堰を切ったようにぽつりぽつりと文の内容を自ら打ち明け )…主は、俺を必要としている。今までのことも、全部謝ってきた。早く帰って来て欲しいと、そればかりが紙面にびっしりと書き連ねられていた。( まるで人が変わったように、と付け加えると震える指先で彼の手を強く握り返し、声が出ないことを分かっていながらも縋るような目で相手を見て )切国、俺はどうすればいい?
ほう…成程。そうな、の…か?国広?何故、視線を逸らす?( 首ゆるり / 察してあげて )嫌い。( ずば )国広なんて…嫌いだ。( ずば、むっす )
っ…え、え…えっ?!( 首すじに回された腕にテンパる打刀 )ぁ…ぅ…こ、のまま…居たい( じわじわ紅く染まり )
…、( 本当にあの男はこの数日で変わったというのか。そんなの信じ難いと思う反面彼の言葉を聞く限り反省している、のかと思うと此方としては彼を元の本丸へ返すべきなのだろうが、あの時の記憶が走馬灯の如く蘇り。ゾワッ、背筋が凍るような感覚に顔を俯かせどう返事していいかわからず。だが、指先から僅かに感じ取れる震えに気付くと顔を上げ此方の答えを待っている様子。どうすれば――声が出ない以上伝えられないのが不便で不便で。”行かせたくない”と伝えたいのに声が出ない )ぁ゙…っ、ゔ…ぐっ、げほっ…ごほごほっ( それでも無理やりにでも声を出そうと発するものの言葉にならず最後には噎せてしまい )
…ッ別に逃げてなんかない。やましい事なんか考えていない。( 墓穴を掘って居る事に気付いていない模様 )――…な……。…は?何だと?( 逆切れ )
ふ。…誰かに見られてしまうかもな?( 首に絡めた腕ごと此方側に引き寄せ )
…!す、すまない。俺、自分のことばかりで周りが見えなくなって…。( 何かを伝えようとしてくれたのか、激しく咳き込み出す相手にふと我に返ると彼がこんな状況なのにも関わらず目先の問題ばかり優先してしまった自分自身を酷く恥じて、一先ず相手の背中を擦りながら咳を落ち着かせようと。この問題は自分で何とかしなければなるまいと、一度は打ち明けようとした心を再び閉ざしてしまえば皮肉にも彼が言い掛けた言葉とは逆の考えが口をついて )今帰れば、主は俺を許してくれるとも書いてあった。あんたのその風邪が治ったら、一度本丸へ帰ってみようと思う。…主の言っていることが真か嘘か、それで分かるだろ。
……え?やま…やまし…え?( 聞き返 / すな )…だから嫌いだと言ったんだ…!き・ら・いと!( ギロ / 嗚呼… )――?!え、ちか…っ、いや、だ!誰にも見られたく、な…いっ( うぐぐ、必死に抵抗 )
っ、…は、( 彼が背中を擦ってくれたお陰で咳も治まり肩で息を整えた処で漸く落ち着き。だが、耳を疑う様な自身の考えとは真逆の答えに焦りが芽生え繋いでいた手をおもいっきり握り――頼む。声を出せ。出ろ…!頼むからっ。あんな想いはもうしたくないんだ )ッ…ゲホッ…く゛…に、ひ…ろ…い゛か、な…い、で…( 途切れ途切れで掠れた声ではあるが喉の奥から出来る限りの声を出すのはこれが精一杯の想いを )
――〜!帰るっ、( 顔を真っ赤にし、くるりと踵を返して )…俺のことが…きらい。…っ、そ、それがどうした?好いてくれなんて頼んだ覚えはない。( 一瞬傷付いたような顔をするも直ぐに平静を装い )
俺は、見られても良いと思っているが。( 特に強要もせずぱ、と離してやり )
( 不意に繋いだ手を強く握り込まれ、何事かと相手の様子伺えば掠れていながらも一音一音、はっきりとその想いを耳にすることが出来。己とて相手の気持ちを叶えたい、離れたくない想いはあれど主と彼を天秤に掛けることなどどうしても出来なくて。返事に詰まり困窮したように俯くと、ただ彼の身を案じる言葉だけを返しその手を引いて部屋へ戻るよう促しつ )もう…やめてくれ。それ以上無理に話せば、喉が潰れるぞ。さあ、一度手入れ部屋へ戻ろう。
?!あっ…おい、国広。国広!( それでも着いていく← )……ああそうか。あんたがそういうなら…俺の事も好いてくれなんて頼んじゃいない。…悪かったな。好きでもない奴と付き合わせて( 一瞬悲しげな表情が出るもぶんぶん首を振りきっと睨み )
っわ…、え…なんで?なんで、だ…?( きょと )
っ、…!( 本当の彼自身が思っている事を聞きたいのに自身を気遣う事しか聞けないのはどうして。手入れ部屋へ戻そうとその手を引かれても動こうとはせずその手をおもいっきり振り上げパシッと渇いた音が響き強引にでも離させると目前の彼をキッと睨み"何故。本当の事を話さない?"と目で訴えかけるような視線を送りつけ )
……、( 無言、早足で歩き )そんな事まで言ってないだろ。あんたこそ嫌いな者に口吸いまで許すような男だとは思わなかった。( 目を逸らし吐き捨てるように )
…逆に聞くが、お前はこの関係を秘密にしていたいのか?( じ、 )
切国…。( 心を探るような鋭い眼差しに少し怯み、払われた手を摩りながら瞳を泳がせて。本当は帰るのが怖い、けれど本丸の皆が心配だという矛盾に自分自身も苦しめられており、追い詰められると目つきを変え声を張り上げて)…仕方ない、じゃないか。あんたの傍にいたい。でも、本丸の皆を放っておくわけにもいかない…っ!(半ば相手に当たるような険しい口調で告げると相手へ背を向け思わずその場から逃げ出そうと )
な、なあ…おい、国広…、( 呼び掛けても反応がないことにむっ )…待て国広ッ!( 早歩きで追いかけ追い付いたと同時に肩を掴み )…どうしたんだ急に。変だぞ( 首ゆる )……そうだな。本来は好きな奴とするべきこと…フッ、軽薄な男だと思われても仕方ないな。( 卑屈気味に笑うも顔を俯かせ黙って彼の元から去ろうと )
っえ。あ…い、いや…そんなこと、ないが…( 視線すす )こう…なんていうんだ。人前でこれは…あまり見せたくない、というのか…、( もごもご )
…っ、( ビクッ。初めて声を張り上げる彼が切羽詰まったように見え。前に言った言葉を自分自身後悔するのも自分の事しか考えていなかったことも、もう少し真面な言葉を掛けてやればよかった。ここを立ち去ろうとする彼を急いで引き留めるべく立ち上がり乍風邪で声が出せないことも忘れ発しようと口を開きかけるも途中で噎せその場で蹲り )
…ッ、誰のせいだ。あんたが恥ずかしい事…聞くから…。( 顔面手で覆い )おい。まだ話は終わっていないぞ。お前、誰とでもあんな事をするのか?( 手首がしと掴みぐい、と引き寄せ )
あんたが押し倒してきたくせに?( 相手の両頬を掌で包み )
( 現実から逃げるように、そのまま一心不乱に走り抜け。他刀剣にぶつかり転びそうになりながらも駆けていくが、己の行く充てなど何処にもない。結局本丸の母屋を出て、離れにある鍛刀部屋へ逃げ込むと適当な場所に腰を落ち着けて。しん、と静まり返った部屋。炉に火は灯されておらず、肌寒いほどで。一人こうして耽っていると、込み上げる想いは全て後悔ばかり。体調を崩しながらも心配して来てくれた彼に、己は何と酷い事をしてしまったのだろうか。きっと嫌われてしまっただろう、そう思えば自嘲的な笑みが込み上げて )――最低だ、俺は。
…恥ずかしい、こと?え、俺、変なこと聞いたか?( 全く分かってない表情 ) …そうだとしたら?( ちら、 )
っ…?!ちがっ…あれは足が痺れてああなってしまっただけで…っ( ぼふん、おろろろ← )
…っ、( 暫く咳き込みは続き落ち着きを取り戻すともう既に彼の姿は見当たらず。どうしてあの言葉しか掛けられなかったのだろう。それはもう後悔ばかり頭しかなく力なく柱に背を預けぼんやり満月を眺め。すると、後ろから気配を感じ振り向けば一振りの刀が。どうしたのだろう、と首を傾げてみれば発した言葉は分霊のこと。なにやら慌てていたようだが、何かあったのか。と心配する声に渡された紙と筆で居場所を教えてもらいそこへと向かおうと早足で向かい。そこへと辿り着けば彼の気配を感じるもどう声をかけていいか分からず )
…純粋だな、切国は。( 眩しいものを見る目 )…ッ。…何処にでも行ってしまえ。お前なんか……お前なんか。( 拳を握り潤む瞳を伏せ )
そうか。…そうだろうな。あんたが俺を襲うだなんて百年早い。( 不意に胸倉を掴み、相手を横へ乱暴に引き倒せばそのまま己が彼の上に馬乗りになる格好で立場逆転 )
( 刀に宿りし魂を顕現させる鍛刀部屋は、反対に顕現した刀剣男士を刀解させることも可能。何とはなしにそんな事を思い出すと、いっそのこと刀解されてしまえば誰にも迷惑を掛ける事無くこの苦しみから解放されるだろうかと考え始め。我ながら馬鹿げた考えだとは思いつつも、ただの鉄屑となることが妙に魅力的に感じれば早速自らの鞘を握り――炉に刀を溶かそうとしたところで不意に余所者の気配を感じ取ると、それがまさか分霊だとは思わず刀の柄を握って殺気を放ち )――誰だ。隠れてないで出て来い。
?なあ…国広、一体どうしたんだ。( きょと / 察してあげて )……はあ。( ふかーい溜息 )国広、冗談だ。俺は誰とも口吸いなんてしてない。( 頭ぽんぽん )
――えっ…あ…ぅ"( 痛そうに眉を潜めそっと目を開ければ得意げな彼を見詰めてはむっ )
――っ、!( 物影に隠れつつ分霊にどう顔を合わせればいいのか悶々と考えてみるも後悔ばかり頭にしかなくいつまでもたっても考えが及ばずにいた処、分霊からの鋭い声と殺気を感じると思わず肩を揺らしてしまい。ここで隠れていても仕方がないとそろり出ていき分霊の前へ歩みより )
…あんたの主にでも聞け。恋仲になった者とどう付き合っていけばいいのかを。( 他人に責任押し付け )……本当か?信じても良いのか?( 疑わしげにちら )
……、( 起き上がれないよう肩を押さえ付け。押し倒したは良いものの此処からどうしたら良いんだという顔 )
――切国、( 相手に居場所が知られるとは思わず、拍子抜けしたように刀から手を離し。何故此処が分かったんだと言いたげに首を傾げるもそんな事は二の次。自分が追い詰められているからと言って彼に声を荒らげてしまったことを素直に謝罪し、表情沈ませて )さっきはすまなかった。つい、あんたに当たってしまって…。
えっ…だが、あんたは買い物して飯を食って夜…逢瀬するのだろう?( 首ゆるり、きっちり覚えてた )ああ、本当だ。国広が俺の初めてのこれ、とったんだぞ。( 自身の唇に人差し指を翳し )
……お、おい…国広?なにもないのなら退いてくれ。( 此方もよく分かっていないので不安げに見つめ← )
( 自身がもう少し気の利く言葉を掛けていれば彼に混乱を招いた事が悪いのだから分霊のせいではないと首を強く左右に振り。彼と同じ目線になる様にしゃがみ込み無我夢中で彼を探している中、無意識に紙を握りしめてしまい殆どくしゃくしゃの紙の束。それをも気にせず筆で文字を書き”俺の方こそすまない。あんたに気を利かせる言葉をかけてやれないで…あの本丸へ行く、のだろう…?”と眉を下げつつ彼に紙を見せ )
まあ…付き合うというのはそういう事だろう。飯や買い物なんてものは友や仲間とも楽しめるものだが、な。( うむ )…つまり、好きでもない男に自分の初めてを許したのか…?( なんて奴だ と目で訴え )
――何も無いなら…?あんたを組み敷いて、それ以外に何かあるというのか…?( じー )
( 本丸へ行くのか、という問いには肯定も否定もし兼ねて暫く黙り込んでしまい。本当は主との再会が怖い、恐怖で足が竦んで上手く歩いて行けるのかも分からない。瀕死の重傷を負った蔵での出来事を思い出すと嫌でも身体が震え、そんな本心を知られたくないばかりに手指の震えを無理矢理抑え込んでは、暫く悩んだ末に先程とは違う答えを返し )……、あんたの病が治るまでは此処に残る。そう主に返事をするつもりだ。それからのことは、…分からない。
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