半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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随分可愛らしい反応をするんだな。…何だその目は?( 恨めしい視線を受け真顔で見つめ返し )
う…、分かった。外してやる。あんたも少しは言うようになったな。( 渋々うさ耳と尾を外してやり )
…ああ、国広を連れ戻しに来たわけ?人の刀を盗んだりするのは、泥棒って言うんだよ。…一足遅かったな。国広なら待ちくたびれて寝ているよ。( 暗がりの下から一歩一歩相手に向かって近付いて行く。すると朧げな照明に照らされて濡れた衣服に染み付いた返り血も共に浮き上がり、尚一層剣呑な雰囲気を纏わせて。睨まれども意に返さず、目前のこの刀をどうしてくれようかと思案しながら冷たく見下ろし )――彼奴に会いたいか?
なっ…可愛いとかいうな。( もご )…もういい。何もない。いい加減放してくれないか。( 視線を逸らしつつ口を塞いでいた手を彼の肩をやんわり押し )
ふん。俺だって言える時は言えるんだ。( ふんす、床に置いていたフラワー〇ックを抱きしめ )…国広。これのお礼がしたい。あまり小判はないが、甘味くらいならと、思うんだが…甘い物平気か?( 首ゆる )
( この男は一体何を言っている?分霊は確かこの男にあの事を伝えてくると言って出ていった筈なのに――待ちくたびれて寝ているだと。そんな戯言を言うな、そう口を開くな否や照明から照らされた濡れた衣服に染み付いた――血?まさかこいつとうとう行き違えたのか。此方へと近づいてくる長身の男を見上げ睨みは更に増し )……お前、分霊…――国広になにした。
…ああ、すまない。少し虐めすぎてしまったようだな。許してくれるか?( 肩を押され、大人しく身を引けば悪戯に笑んで )
見返りを求めて買ってやったわけじゃない。無理はしなくて良いぞ。――…だが、甘味は嫌いじゃない。あれは茶にもよく合うからな。( 想像すれば幸せそうに )
俺に黙って出て行くような悪い子には躾が必要だろう?ある場所に閉じ込めて国広の自由を制限しただけだ。…こんな状況だからな。( 己を忌み嫌い、射殺さんばかりに睥睨するその瞳を見返しわざとらしく肩を竦めては、今更隠す必要も無いかと質問にはあっさりと真実を述べて。解任寸前とはいえ今は保護観察中の身ゆえ、また昨晩のように他本丸の刀を巻き込んだ荒事は避けたいところ。だからこそ己の刀を口止めとして蔵に押し込めた訳だが、だとすれば目前の彼も己の地位を脅かす存在だということにふと気づき )…君も、いつまでも此処にいられては困るんだよね。どうしよっか。
…、( むす )…あんたは俺を…軽く見過ぎだ。( 相手の腕を引きその勢いで相手の額へちゅ、 )
…無理はしていない。俺があんたにしたいだけだ。( 首ふりふり、 )!良かった。…こっちだ。( ほっ、としたように小さく笑み、万屋を後にし )
…お前の場合はそんなことでアイツを閉じ込めるわけがない。そんな状況なら尚更。あんたは話されると困るから、ほとぼりが冷めるまでの口止めの為だろ。( 目前の男なら隠し通すと思っていたのにも関わらずこうもあっさり事実を教えられては驚いたように僅かに目を見開くもす、っと目を細め分かり切ったことだとでもいうように言いのけ )……そうだろうな。俺が政府に話せばあんたの地位は殆どなくなる、かもしれない。…なら、国広を閉じ込めた場所を教えろ。
――…!わ、……っ、( 咄嗟の事にがくん、と体勢を崩し何が何やら分からぬ儘相手にしがみつき )
そうか。ならお言葉に甘えて。( 嬉しげに口元緩め、相手の後ろに着いていき )
…お前、面白い刀だな。俺はお前みたいな刀が欲しい、なァ。( 考えている事を見通されてしまうと彼の慧眼に驚きを禁じ得ず目を瞠るが、そこまで聡明な頭を持ちながら単身でこの本丸へ乗り込んでくる無謀さも併せ持つ彼に興味が湧くとクスクスと冗談ぽく目を細め )…だが、それで脅しているつもりか?君はそんなこと出来ない。主無き本丸は政府に崩壊させられる可能性もあるからな。――まあしかし、国広に会う事くらいは許してあげようか。( 彼の反応見たさに、気紛れでそう口にすればくるりと身を翻し例の蔵へと案内しようと )
…ふっ、どうした?あれだけ意気込んでたあんたがこうも易々と引っかかるとは、な。( 目細めくすり、 )
――ここだ。主とたまに行くんだが、ここの甘味は美味い。( 看板娘に案内されつつ席へ座り )…何がいい?餡蜜やら団子、なんでもあるぞ。
フン、馬鹿馬鹿しい。あんたみたいな審神者に気に入られる筋合いはない。俺の主はあの人だけだ。( 目前の男の口から出た言葉に一瞬、顔を歪めるも溜息混じりに言い返し。なんの罪もない刀が政府によって崩壊させられる――そう耳に入れば分霊も他の刀達が危ういのでは。そう思うと嫌でも考え付いてしまう想像にズキ、と胸が痛みはじめ。自身の力でどうにかできないだろうか。なんでこんなにも力がないのだろう。と自身を追い詰めつつ分霊の所へと案内してくれるらしい相手を一瞥。今は分霊の事を考える他はない。会うだけではなく連れて帰るという目的を胸に男に着いていき )
…少し油断しただけだ。その程度で調子に乗られては困る。 ( がば、と相手から離れては額を手で押さえ俯いて )
流石は切国。詳しいんだな。…みたらし団子、…いや。苺大福なんてのも美味そうだ。どれにすれば良い?( 目移りしてしまいお品書きから目を離せず )
はは、つれないなあ。君と違って俺は刀を盗むつもりはないから安心しろ。うっかり閉じ込めちまうことはあるかもしれないがな。( 皮肉交じりの軽口を叩きながら本丸の奥へと歩みを進めて。蔵へ向かうには縁側から庭を通らなければならず、しかし既に濡れた身体に今更気を使うこともなく雨の中を気にせず歩き )…此処だ。( 錆びれた外装の蔵を前にして呟けば鍵を取り出して黙々と解錠し。戸を開ければそこは真っ暗闇。中からは刀の気配と荒い息遣いが聞こえてくるが夜目に慣れるまでは人間の目では姿を確認出来ず。怪我を負った刀の姿を、夜目の利く相手ならば捉えることが出来るだろうか )
別に調子に乗っているわけではないが。…国広?おい、大丈夫か?( そろり相手へ近づき顔を窺い )
…あんたが食べたいと思った菓子を選べばいい。( 相手の様子を見守りクス )俺はこれにするつもりだ。( みたらし団子指差し )
相も変わらずそういう狡賢いことするんだな、あんた。( 数歩離れ男の背中を眺めつつ悪態つくような口ぶりを言いつつ男に着いて行き。ここへ来る前まで其れほどまで雨粒は酷くはなかった筈なのに急に酷くなった雨粒といい、蔵へと近づくにつれ嫌な予感を予期することなく突然のように胸のざわめきを感じ。戸を開かれ真っ暗闇の中偵察力はほぼ自信がある故にすぐ刀の気配を一つ感じ取り。この感じまさか――嫌だ。考えたくもないのに。なんで、どうして…分霊が傷つかないといけないんだ )――…くに、ひ…ろ?ッ…うそ、だ。なんで…そんな、ことに…国広っ( 前にいる男を押し退け冷静さも何もかも失いかけ彼だと分かった瞬間、急ぎ足で彼の元へガクンと膝から崩れ落ち彼を抱き寄せ扉の向こうにいるであろう男の方へ顔を向け睨みを利かせ )お前…ッ!
だいじょうぶ…――では、ない。( ちらり、思いの外至近で目が合えば驚きの余り布で顔全面を隠し )
そ、そうか。そういうものか。……じゃあ、俺は苺大福にする。そうすれば互いに味見をし合えるだろう?( 嫌でなければ、と小さく呟いて控えめに笑み )
( 次第に暗闇に慣れ夜目が利くようになると薄ぼんやりと中の様子が窺えるようになり。真先に蔵の中へと入った相手と、その傍らに横たわる血濡れの刀剣。しかし彼に名を呼ばれたことで目を覚ましたのか、刀は微かな呻き声を零しながら必死で相手の背に腕を回してしがみついている様。そんな健気で嗜虐欲をそそる二振りの姿を観察していると、綺麗で力強い翡翠が暗闇の中で爛々と光り )怖ェなあ。鬼でも見る様な顔で。躾だと言ったろう。君も一緒に躾けられたい?( 男は敢えて蔵の中へ入らず、戸口の辺りに立ち雨に濡れた髪の毛を掻き上げながら愉快げに問うて )
?!お、おい国広。…何なんだ全く。さっきまでの勢いはどうしたものか…、( ふう )…国広、あんたの顔見せてくれ。—―国広、( 軽く頭を撫でてやり小さく微笑み名を呼んでみて )
…!( ぱぁぁ、と嬉し気に笑みを零し )俺はいいぞ。苺大福というのも気になってたんだ。
黙れ。その減らず口、二度と開かなくなるようにしてやろうか。( あの時何故行かせてしまったのだろう。何故あの時引き留める言葉を掛けられなかったのか――様々な悔恨の思いをしたところで彼のこの酷い有様をみればもう後の祭りだ。怒りと後悔がごちゃまぜになり威圧感のある声音でその男を圧迫しつつもう彼をこんな目に合わせたあの男が許さない。 )
…切国はもっと警戒心を持つべきだ。本当に食うぞ。( 少しだけ布を上げじとりと )
流石は分霊といったところか。好みが合うな、切国。( 嬉しそうに目を細めつつ、店の者を適当に呼んで注文を済ませ )
( かつて無い程冷えびえとした台詞にぞわり、と背筋が粟立ち。どうやら本気で彼を怒らせてしまったらしい、そう悟るも彼は自分には手を出せないであろう絶対的な自信がありゆっくりと相手に近付けば )…してみろよ。( 耳元で囁いて挑発的な笑みを見せ、相手の首筋をツ、と指先でなぞり )
くっ…食…!?あ…え?警戒心…?なんであんたを警戒しなければならない?( きょと )
ん。それはそれで嬉しいことはないな。( 小さく頷き此方も嬉し気に笑みを浮かべ )
…ッ、ン…おれ、に…触るな…!( 脅しなど通用しないのか何処となく自信に満ちた表情の男が此方へとやってくるではないか。何される、と今までよりも警戒を強めるも不意に耳元に囁かれた挑発的な言葉と同時に感じた気味悪い感覚に思わず目を見開き慌ててその手を払いのけ )
…少しは疑う心を知った方が良い事もある。あんたは人懐こい上に無防備だからな。狼に喰われ易い、まるで本当に兎みたいな男だ。( 自分で言って納得した顔 )
他にも美味そうなのが沢山あるぞ。この、ぱ……ぱへ、ぱひえ、…ぱへえなんてのも豪華、だ。( なお横文字言えない系男士 )
何をムキになっているんだか、かァわいい。( 忌み嫌われるほど、男の嗜虐欲を煽るものに過ぎず歪んだ思考を通して見る彼は怯えた顔も、蔑むその瞳も、愛らしいとさえ思い。相手からするりと手を離し軽やかに踵を返して戸口の方へと戻れば、ガラクタでも見る様な流し目を相手の腕の中に抱かれる一振りの刀へと向けて )…そいつがじきに折れたら、お前を“国広”として俺の刀にしてやるってのも面白そうだな。( 冗談とも本気ともつかぬ言葉を呟くと、二振りの刀を残してそのまま戸を閉めようとし )
…あんたとて獣のような男だな。隙があればその隙に入り込み必ず仕留めるところ…狙った獲物は逃がさない、とでもいうように。( ふっ、と笑い相手を見てはぽつり )
まだ食べたことのない甘味があるな。?なんだその…ぱ、ぱ…ぱふう?も旨そうだ…これなんかどうだ?け、け…けうきなんてのもあるぞ。( 同じく横文字言えない系打刀、でも楽しそうだ←)
……は?おっ、おい!なにし――ッ…!( 目前の男から信じがたい言葉が耳に届き唖然とした表情で見やると同時に扉を閉められた挙げ句鍵まで賭けられてしまい。再びこの空間に暗闇が広がり、彼の荒い息遣いが聞こえているのみ。ハッ、と我に返り腕の中にいる彼へと顔をやり )…!国広、しっかりしろ…!国広っ
…俺はそんな熱烈な男じゃないさ。写しにそんな大それた事が出来るわけがない。ただ其処に油断があれば、決して付け入らないとは限らない、が。( 双眸細め )
けふ…けうき?これはそんな名だっただろうか。人の文字は難しいな。( 頭ぽん )けうきは中々美味かったぞ。値が張るから、特別な日にしか食べられないが。
――う…、( 何処からか己が名を呼ぶ懐かしい声に、薄らと目を開いて焦点の合わぬ朧げな瞳を軽く彷徨わせてから相手の顔に視点を合わせると安心したように微かに微笑み。息をしようにも上手く呼吸することが出来ず、ヒュ、と吐息つく度に喉が鳴るのを他人事のように可笑しく思いつつ痛みさえ麻痺した身体に鞭打ち相手の肩を借りて自ら起き上がろうと )切、国…。来て…くれたん、だ、…な…。来るなと、言った、のに…。
…ふふ…それはそれは怖い獣なことだな。油断大敵、というわけ、か。…俺はいつ喰われることやら( わざとらしくいいのけ首を緩く傾げ小さく笑い )
…そうか。俺の手持ちでは無理だな。( しゅん )
っ…無理はするな…!傷口が開いてしまう…!( やんわりと肩を押し起き上がる動作を止めさせ彼の背中を腕で支え上半身だけを起こしてあげるもそのまま痛くない程度に抱きしめ )…す、まない…俺が…あの時止めていれば…国広が…こんな目に合わなかった、のに…っ( あの男の前とは比べられないくらいに彼の前だけは、弱々しくなっていく己は、ポロポロと涙を流し後悔する言葉しか出てこず )
そうだな、獣を挑発さえしなければ襲われないんじゃないか?そっとしておくことだな。( くす、冗談めかして己も首を傾げ )
…大阪城を攻略した時にでも、小判を持ち帰ってやるさ。主の為…ではなく、あんたのために。( 少し目を伏せ )
( 彼の優しさが伝わる言葉に冷え切った心がじんわりと温まるような感覚。遂には泣き出してしまう相手に、普段の勇ましさからは想像もつかない弱々しい姿に思わずきゅ、と抱き締め返し頭の布をそっと払えば幼子をあやすように優しく撫でてやり )切国、は…悪くない。俺が選んでしたことだ…。泣くな。俺まで悲しい気持ちに、なる…だろう…?( 吐息交じりに途切れ途切れ言葉を紡ぎながら相手の顔を覗き込んで。潤む翡翠が綺麗だと思えば両の手を相手の頬に滑らせ、零れ落ちる涙を拭い続けつつ安心させるように微笑みかけて )
挑発…成程。( ふむ )…俺から誘うことはしない方がいいということか…なら、こんなことをしてもあんたは我慢できるのか。( そろり相手へ近づき布を少しずらしては丁度横へ首を傾げているのもありす、っと首筋を撫でそこへと顔を近づけかぷ、と甘噛みし )
…?!えっ、あ…いや…あんただけでは…そ、その…頼ってばかりなのは申し訳ないから、俺も…小判を集める…( 相手の台詞に何処か照れくささを感じおろろ、視線逸らし )
( 頬に当てられた彼の体温はこんなに冷たくなっていくのに何もできない自分が腹立たしい。頬に当てられた彼の手を自身の手で包み込み冷たくなっていく手、無理にでも自身を安心させまいとするその微笑さえ胸が締め付けられては感情はピークに達し涙は一向におさまらず )…っ、頼む…俺を、一人に…しないで、くれ…っ( 彼の手に頬を摺り寄せつつその言の葉からは”折れないで”と苦し気にそう訴え願うように折れる姿は見たくないんだ。だから、一緒にあの本丸へ帰ろ )
挑発…成程。( ふむ )…俺から誘うことはしない方がいいということか…なら、こんなことをしてもあんたは我慢できるのか。( そろり相手へ近づき布を少しずらしては丁度横へ首を傾げているのもありす、っと首筋を撫でそこへと顔を近づけかぷ、と甘噛みし )
…?!えっ、あ…いや…あんただけでは…そ、その…頼ってばかりなのは申し訳ないから、俺も…小判を集める…( 相手の台詞に何処か照れくささを感じおろろ、視線逸らし )
( 頬に当てられた彼の体温はこんなに冷たくなっていくのに何もできない自分が腹立たしい。頬に当てられた彼の手を自身の手で包み込み冷たくなっていく手、無理にでも自身を安心させまいとするその微笑さえ胸が締め付けられては感情はピークに達し涙は一向におさまらず )…っ、頼む…俺を、一人に…しないで、くれ…っ( 彼の手に頬を摺り寄せつつその言の葉からは”折れないで”と苦し気にそう訴え願うように折れる姿は見たくないんだ。だから、一緒にあの本丸へ帰ろ )
挑発…成程。( ふむ )…俺から誘うことはしない方がいいということか…なら、こんなことをしてもあんたは我慢できるのか。( そろり相手へ近づき布を少しずらしては丁度横へ首を傾げているのもありす、っと首筋を撫でそこへと顔を近づけかぷ、と甘噛みし )
…?!えっ、あ…いや…あんただけでは…そ、その…頼ってばかりなのは申し訳ないから、俺も…小判を集める…( 相手の台詞に何処か照れくささを感じおろろ、視線逸らし )
( 頬に当てられた彼の体温はこんなに冷たくなっていくのに何もできない自分が腹立たしい。頬に当てられた彼の手を自身の手で包み込み冷たくなっていく手、無理にでも自身を安心させまいとするその微笑さえ胸が締め付けられては感情はピークに達し涙は一向におさまらず )…っ、頼む…俺を、一人に…しないで、くれ…っ( 彼の手に頬を摺り寄せつつその言の葉からは”折れないで”と苦し気にそう訴え願うように折れる姿は見たくないんだ。だから、一緒にあの本丸へ帰ろ )
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