案内人 2018-04-10 23:55:42 |
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(/中ロルといいますと、上で案内人様が回している文量という認識で問題ないでしょうか?それならば大丈夫です。当方中ロルくらいが一番やりやすいので…ロルの形式なども問題ありません)
(/ はい、中ロルの見本にはなりませんが軽く回して頂けたらと思います。いえ、此方も同様運営しております。他にご質問等がないようでしたら始めさせて頂きます。それと場所や選択により前の参加者さまと似たような表現があるかと思いますが、ご了承頂けたら幸いです。)
(/それでしたら安心しました。そして不躾な質問失礼いたしました。他は特に質問などありませんので始めていただいてもよろしいでしょうか?似たような表現は致し方ないかと。それでは改めてよろしくお願いします。)
______〜前章〜_____
__不思議な夢を見た。真っ赤な薔薇に一輪咲いた白い薔薇。それが血に染まったように赤くなってーー
「 さあ、女王のくびをはねろ! 」
( ーー次は首きり〜首きり、機械的なアナウンスで目が覚める。奇妙な夢もさながらその駅名、反射的に窓から確認するが靄がかかったようにここの駅名は確認できない。寝過ごしてしまったのだろうか、一番端の座席に黒服らしき人曖昧にしたのは不思議と座っているとしか認識出来なかったからで。夕陽に染まる車内、微動だにしない人、追い討ちをかけるようにアナウンスが流れる。ーードアが閉まりますのでご注意ください )
▼ 慌てて降りる
▼ ジッとしている
▼ 黒服に尋ねる
(/ すみません、場所を電車内と決めさせて頂きました。何かありましたらお声かけしてくださいね!宜しくお願い致します。では背後はこの辺で )
▼ 慌てて降りる
…
(奇妙な夢から覚めてふと顔を上げた。学校帰りに電車にのっていたはずだったが、いつの間にか眠っていたようだ。だがそこは夢の続きのように奇妙な場所で、見知らぬ駅に不気味なアナウンス…寝過ごした、ではすまされない雰囲気がこの場を支配している。車内の隅には人影が見えたが、これ以上自分の知らない場所へと深く深く連れていかれるのはごめんだった。発車のアナウンスが流れるなか、翔は慌てて電車をおりて、間一髪ホームに降り立つと周囲を見回し)
どこだろ、ここ…?
(/いえ、前回とは違う展開になりそうですし問題ありません!当方ロルこのような心情ロルを時折まぜる形になります。ではこちらも背後は失礼いたしますね!)
( プラットホームの屋根には烏、夕暮れ時とあってか不気味さが増す光景。改札口にはひょろりとした駅員、時折切符を受け取るような仕草をしているが周囲には誰も見当たらない。上下に広がる薄暗い階段は何処に繋がるのだろうか…。足早に家路に辿り着きたいところだが…。)
▼改札口へ
▼上の階段へ
▼下の階段へ
▼上の階段へ
…とりあえず帰らないと
(改札には宙に向かって接客する駅員がいて、その不気味な動作に『げぇっ』と少し大袈裟に声をだす。いまだ慣れないこの状況にいつもの調子を出せないまま、近くに階段をみつけ。順当に考えるなら反対のプラットホームにつく電車に乗ればもとの場所に帰ることができるはずだ。どちらの階段を使えば向こうのプラットホームにいけるのか表示はなさそうで、なんとなく下るというのは闇に落ちていくようではばかられる。とりあえず昇ってみて様子を見てみようと上の階段に足をかけて)
( 登っても登っても光の見えない行先に道を誤ったかと踵返すが背には登りの階段がせり上がり道を塞いでいた。弱々しい灯を頼りに掌伝いに確認するが間違いなく存在している不思議な光景。夢だろうか…それにしてもーー。)
遅刻遅刻、大変だ。ひねくれ扉はいっつも不機嫌ーー
(せり上がった階段から足音が聞こえる。いつの間にか壁もない螺旋状の不規則な階段を逆さに走るソレを確認出来たのは一瞬で。言葉を発するふわふわの毛並み白くて長い耳を揺らせながら頭上を走り抜けて行った。目で追うと先の方に光が見える。)
__足元になにか落ちている。
▼ひろう
▼光の方へ行く
▼下へ降りる
▼ひろう
(十分過ぎるほどの時間階段を昇っていたが一向に出口らしきものは見えない。戻った方が良さそうだと踵を返してみるが、背後には後退を許さない壁が現れていた。そこでとうとう翔は自分は現実とは違うどこかに来てしまったことを受け入れる。薄々感づいてはいたが、それを認めてしまうと家へ帰れない気がしていた。だがこれはもう、この不可思議な状況に挑む覚悟を決めなければならないだろう)
…えっ!待っ……ん?
(不安に襲われる心にふと響き渡る誰かの声。勢いよく顔をあげるが、その姿を確認できたのは一瞬。明らかに人間ではないが言葉を話せるのなら何か情報が得られるかもしれない。早速誰かを追おうとするが、足元になにか落ちていることに気がついて。それを拾ったのは興味本意以外の何物でもないが、気になったものは手を出したくなる性分なのだ)
( 冷たくて硬い滑らかな感触、弱々しいランプの灯に掲げるとキラリと光る懐中時計。裏には逆さ向きの三角、ダイヤの中に丸があるひとつ目の形、半分掠れているがハートを連想させる形が刻まれている。時計の針は逆さにぐるぐる忙しなく進み秒針だけが正常に動いているようだ。それをポケットに入れる頃天井のない四角い空間が目先に広がっていた。存在感のある木の扉、その横には近道と矢印つきの貼り紙がされた可愛らしい小さな扉、そしてもっと近道と貼り紙された普通の扉。さらに白い小さなテーブルには" わたしをたべて" と描かれた美味しそうなクッキーの入ったバスケット。反射的に腹の虫がなる。扉を捻るか先に空腹を満たすか…悩んだ末ーー。)
▼存在感のある木の扉
▼可愛らしい小さな扉
▼普通の扉
▼クッキーを食べる
▼普通の扉
(手にしたのは奇妙な懐中時計。一番せわしなく動く秒針だけが正しい動きをするなんて、なんだか急かされているようだと思いつつ時計をポケットにしまう。そして気がつけばまた目の前の光景は変わっており、少しずつそんなヘンテコにも慣れてきたような気がする。こんな異常事態を受け入れるなんて、自分も可笑しくなっちゃいそうだな、なんて考えながら周囲を観察し)
…今はさっきの影を追いかけないと
(腹は鳴ったがやっと話が通じそうな相手を見つけたのだ。まずはあの人物と会うことを目標にした方がいいだろう。影は『遅刻』だと言っていた。ならば近道を通っていった可能性が高い。一番近道だと言う怪しげな文言がついた普通の扉に手をかけると、その扉を開いて)
( 扉の先はなにも無い。踏み出した足からただひたすら真っ逆さまに落ちてゆくーー。空中にばら撒かれたトランプ、ピアノの鍵盤だけが波をうつように音を奏で、人の顔をした満月が高々と笑う。手の生えたトランプがラッパを鳴らしてーー。)
警告!警告!侵入者だーー!!捕まえろーー!!!
( ラッパ吹きがけたたましく号令をかけるとばら撒かれたトランプに次々と手足が生えて。懐に髪の毛に手足に手が伸びる、捕まったらどうなるのだろうか…いやそれ以前にこれだけの深さから落ちては命の保証は無いに等しい。無意識に目を瞑るそしてーー。何かに当たる衝撃、頬を切り脇腹ふくらはぎと息つく間もなく次々と痛みが走り、漸く止まった先はやや細長い木の枝。ーーがミシリと折れそこから派手に尻もちを。昼でも暗い森の中、地面は太い木の根っこが顔をだし切り株にはカラフルなキノコが生えている。どちらを向いても道はないあるのは命と懐中時計、不気味な場所に留まるよりは幾分もマシだろうと一歩踏み出した。)
▼探索する
▼探索する
えっ?…っ!!
(言葉も出なかった。初めて経験する落下という現象、一拍おいて襲いくる死という恐怖。ぞくりという悪寒が全身を駆け抜け下から吹き付ける風は何故か落下を早めているように感じる。そんなパニック状態の頭に叩きつけられるあり得ない現象…音を奏でる鍵盤に人の顔をした満月、自らを吹くラッパ、手足の生えたトランプ…可笑しなモノが次々に登場しパニックはさらに加速すると落下しながら戻しそうになった。気が狂うとはこんな感覚なのだろう。不快感で頭をぐちゃぐちゃにされながら無意識に目を瞑る。やがて全身に細かな痛みが次々はしるが、大きな痛みはない)
…あ、れ?…わっ?!
(落下が止まったと思い目を開けた瞬間、計ったようにまた体が落とされ尻餅をつく。『いてて…』と腰辺りを擦りながら立ち上がるもすでに全身に細かな傷ができていて、それらがじわじわと傷んだ。ここでじっとしていてもあのトランプ達に捕まってしまうかもしれない。あの連中に話しは通じなさそうだ、となればやはり探すのはあの白くて長い耳を持つ誰か、だろう。翔は周囲の様子を伺いながら木の根っこをなんとか越えつつ森の奥へと足を進めて)
おいしそうな匂いはアリスの匂い。うさぎよりもぷにぷにで、ねずみよりもふっくらしてる。
( 暫く歩いたがまたカラフルなキノコが生えた切り株にたどり着く。右に行っても左に行っても何処に行っても辿り着く先は全て同じ。一気に気が抜けてずるる背から木の幹に座り込みため息を。すると頭上からクツクツと笑う声、右からじゅるり舌舐めずりをするような音、そして左から更に正面から姿の見えない声が聞こえる。ザラリ頬のすり傷を舐められた感触、指先で肉厚を確かめるような感触、いずれにしても姿形はそこに無い。宙に浮いた三日月形の口のようなもの以外は。パッとついたり消えたり時に電球みたいにチカチカと三日月形が笑ってはからかいながら周りをふよふよ。)
そこじゃあない、こっちこっち。
もぉー勘弁してよ…
(歩けども歩けどもたどり着くのは同じ場所で、力なく木の幹に背を預けて座り込む。トランプ達の気配がないのが幸いだが、これではそもそも家に帰ることすらできない。さすがに疲れてため息をはいた次の瞬間、自分のそばに誰かの気配を感じた。まるで自分を値踏みするかのような言動、迫りくる何かを払うように腕を振り回してみるが何にも当たらなかった。思わず立ち上がると自分の回りをふよふよ浮かぶにんまりとした口を目でおう。むちゃくちゃなことには慣れてきたが、別の恐怖が翔を襲ってきた。先ほどの言葉を素直に受けとると、この口は自分を食らおうとしているようだ。だが相手は見えない何か、闇雲に逃げたところで敵うとは思わない。相手が言葉を使うなら、まずは対話して様子を伺うことにしよう)
あー…僕の名前はアリスじゃなくて羽鳥翔って言うんだ、よろしく。ねぇ君の名前は?あとここどこか知ってる?
(ふわりふわりと浮く口に向かって話しかけてみる。そうすると恐怖は少し和らいで、むしろこの三日月口が一体なんかのか、興味さえ持ち初めていて)
目無しのチェシャ猫、そう呼ばれている。キミはアリスさ、間違いない。その名は時期に忘れてしまうからね。
( うつ伏せに両頬杖ついたその姿、クリーム色の猫っ毛ショートに包帯の巻かれた瞳は前髪で隠れている。ゆらゆら揺れる尻尾は穏やかで口調ぶりもとりわけ普通、しかし三日月形の口にはギザギザの歯が並んでいて " アリス " その単語に酷く食欲がそそられるようだ。)
チェシャ猫はなんでも知っている。アリスーー、白うさぎの手がかりを教えてあげる。指は10本あるんだから少しかじってもいいだろう?それとも、もも肉にしようかな。
( その言葉通り今ほしいものをにんまり笑い悪魔の交渉。教えてあげるのだから当たり前、そんなおかしな発想も猫にとっては当たり前。遠くのほうで鳴っていたラッパ音がハッキリ聞こえて三日月の口はさらに笑う、時間がないよと急かすように。)
▼指をあげる
▼交渉をかえる
▼猫をだます
▼猫に頼らず自力でさがす
▼交渉をかえる
あぁ…そう。ならアリスでいいよ。女の子みたいな名前だけど
(どうやら呼び名を変えてくれる気はないらしい。今はそんなことを気にしている場合でないのも確かだ。目無し、ということはあの包帯の下は空洞だろうか。一瞬小枝を差し出しこれが指だと騙そうかとも考えたが、先ほど的確に自分の体を触ったのだからきっと何らかの形でこちらが見えているのだろう。さて今自分が持っているのはなんだろうか。命と手足、それから…ポケットに入っているあれだ)
…ざーんねん。僕が欲しい情報は白うさぎじゃないよ、チシャ猫くん?僕が知りたいのは帰り道。そして差し出すのは…これだ。君ならこれをうまく使えるんじゃない?
(体のどこかを喰われるなんてごめんだ。この世界に来てから手に入れたもの、すなわちなくしても構わないものはこれしかない。チシャ猫に向かって懐中時計を差し出す。チシャ猫を少々おだてながら反応を待つ。うまく乗ってくれるなら望む答えが返ってくるか…ラッパ達に見つかる前にこの駆け引きを終わらさなければ。焦る様子を微塵も出さないよう薄い笑みを浮かべながら返事を待ち)
なぁんだ狂った時計か。猫には必要ないものだ、だってこの世界気に入ってるからね、女王を除いてだけど。
( 手にとった懐中時計ざんねんがる口調だがにんまり口でよく分からない。刻まれた謎の記号を眺めなにかを理解したのかクツクツ笑い。この時計に鍵が隠されているようなそんな口ぶりで時計を繋ぐチェーンを指先でくるくる回し戯れて。しかしその名を発した声は憎しみのこもったものであり、ズキリ疼く空洞を宥めるように包帯撫でて。)
狂った時計はキミこそ必要だと思うけれど、かじらせてくれないなら仕方がないね。ここに迷い込んだのは白うさぎのせいさ、アイツの時計はおかしいからね。だから帰り道は白うさぎを追いかける事、アリス本当にコレ要らないんだね?
( ぷらり目前に時計を垂らしチェーンをゆらゆら揺らして最後の釘を。無い目は何でも見透すように首、腕、腹、足へと伝いながら視線を落としてニタリと笑う。ラッパ音に加えて足音が更にハッキリと聞こえてきた。)
▼会話を続ける
▼交渉を
▼助けてを乞う
▼別のだれかを差し出す
▼交渉する
(チシャ猫のにんまり顔をみて、あぁこれは最悪手をうってしまったかもしれないと後悔する。チシャ猫の口振りからしてもあの時計はこの世界を脱出するための、元の世界に戻るための鍵のようだ。今さら返してくれとは言えないだろう。それにこちらが何かを要求すれば体を要求されるのは目に見えている。だが新しい言葉も得た。女王という存在、それがチシャ猫にとっては邪魔らしい。この情報を活かせればいいが)
あれ、そうだったの?白うさぎのせいでここに来ちゃったのか…それならその時計は僕に必要みたいだね。君とはもうちょっと話がしたいんだけどさ、そろそろあいつらに見つかっちゃいそうじゃない?だからここから移動しようよ。君は僕…アリスが奴らに取られるのは困るんじゃないかな?
(時計を取り戻すことは絶対だがその前にこのままではラッパとトランプに捕まってしまう。それにこのまま逃げたとしても、またぐるぐると同じところを回るだけだ。場所を移す必要がある。きっとこのチシャ猫に、いやこの世界に飲まれてはいけない。油断しているとすぐに帰り道を無くしてしまうように感じた。翔は慌ただしい足音がするほうを指差して微笑みを浮かべながら心のなかで誘いに乗ってこいと強く念じていて)
………、アリスは賢いね、それでいて強かだ。
話があるならここでしよう。心配いらないよアリス。迷いの森は猫の住みか。ーーね、鼻折れのオークにおしゃぶりキノコ。
(かけ引きを最後に暫く無言でじっくり眺め、聞いたばかりの " アリス " の名。たったひとりの価値あるアリス、それをこの短時間で把握し猫をも利用しようとする意図があるように感じとり、ニタリ笑えば尻尾をゆらゆら。腹は空くが女王の手に堕ちるのは気にくわない。顔をあげて誰もいない所に声発し、すると枝の折れた木は目ん玉きょろり、おしゃぶりのような小さなキノコはぷんと何故か怒り顔。猫の命に従って周りの木々はざわざわと葉を揺らしながらラッパ隊の行手を阻んでいる。迷いの森は迷路のよう住人以外を迷わせる、だから猫に焦りの色は全くなかったのだろう。 )
長話はあくびがでる程つまらない。これでも我慢してるんだよ、アリス。キミからはずーっと美味しそうな匂いがするんだから。ーーだから少しかじってもいい?
( 迷わせたラッパ隊は追ってこない、やはり迷い込んでしまったようだ。再び静けさが訪れたころ、パッと姿消しては目前に現れ匂いを嗅いで首傾げ。ねだりも言葉によっては変わるもの、骨をも砕く鋭い歯可愛さなんて微塵もない。)
ふふ、誉められるのは嫌いじゃないんだ、ありがとう。ふぅん…こんな仕掛けだったんだ
(自分の思った展開とは違ったが、とりあえず1つ驚異は退けることができた。礼を言いながら笑顔を浮かべるも内心ラッパ達を遠ざけることができて胸を撫で下ろす。ざわざわと動く木々を見てこの森のからくりも少しは理解できた。それをおかしいと思わなくなってきた自分には少々の危機感を覚えたが…だが気を抜くことはできない。チシャ猫の一言に森達は従ったのだ。ここは間違いなくチシャ猫のテリトリー、手のひらの上と言ったところ、下手なことを言えば簡単に喰われてしまう。ラッパ達とチシャ猫は味方ではないようだが、自分にとってもチシャ猫は味方とは言い難い。まだ危機は去っていないのだ)
わっ?!あ、はは…そうだね、こんなのはどう?……っ!!
(一瞬のうちに詰められる距離、そしてご馳走を目の前にした様子の鼻と歯。そろそろこちらから何も出さないのも限界か。逃げるという選択肢はなく、差し出せるものは自分以外もうない。少々自分の身を削らなければならないようだ。翔は地面に目線を落とし角が尖った小石を見つける。それを拾い上げると左手の親指に強く押しあて深呼吸してから石を引き抜いた。鈍い痛みと共に赤い線が親指の腹に走る。小石の上に指を持ってくるとそこから血が滴り落ちてじわじわと石を赤に染めていった)
僕が差し出すのはアリスの一部…この血だよ。肉はちょっとあげられないけどこれでも美味しそうだと思わない?僕の血と懐中時計…交換しようよ
そうさ、だからこの森からは出られない。すぐに首を切り落とされてしまうからね。
( 森の中なら安全でのらりくらりと過ごす日々。でももし女王に隙が出来たならーー、包帯撫でながら荒げる気持ちを閉じ込める。アリスが仮に捕まって口を滑らすかもしれない、そうなれば水の泡どころか命すら危ういわけで。表情は変わらないのだから、にんまり顔はとても便利。)
猫と交渉するのなら、そんなちっぽけじゃ足りやしない。ーー7本指のアリスに目無しのチェシャ猫、あとは誰にかじらせる?
( 甘い甘い血の匂い少しの量でも猫の欲をそそらせるには充分で、親指含めた中指までの骨を噛み砕きうす皮一枚で繋がる指を引き千切ると、あめ玉をかじるような音立てながらひと味違うアリスの味をじっくり味わい飲み込んで。それでも満足なんてしていない、甘い味はアリスの味誘惑めいたその味に引き寄せられて滴る血をザラリ舐めとると、交渉の狂った時計を差し出して話を続ける。手負いだろうと猫にとっては関係ない。全て話終わると笑い声を残して姿を消した。)
迷わないようにしてあげる。森を抜けたらまっすぐ進んで、白うさぎはきっと其処にいるはずさ。それとキミとはまた会うだろうね
▼ 森を抜ける
▼ 森を抜ける
え?___っ!!ああ゛あ゛あぁあ゛ぁぁっっ!!!
(チシャ猫との交渉に一度成功した、成功してしまったから、慢心していた。きっともう一度チシャ猫は交渉に乗ってくるはず、と…自分が相手の小さな挙動で丸ごと喰われてしまうくらい弱い立場であることを失念していた。止める間もなくチシャ猫の口に吸い込まれていく3本の指、そしてボキリという嫌な音。その痛みを感じる前にブチりと指は引きちぎられてその時に痛みは脳へと届く。視覚から入るあまりにも残酷な映像も相まって喉を震わせながら叫び声をあげると痛みのあまりその場にうずくまり)
ぐ、ぁ…っ……はぁ…はぁ…僕は、二度と君には会いたくないっ…!
(差し出された時計を無事な手でなんとか受けとるとそれをポケットにしまう。指からは血が止めどなく流れだしとりあえずこれを止めなければと羽織っていた薄手のジャケットを手にぐるぐると巻き付けて応急の止血をする。額に脂汗をかきながら消えてしまったチシャ猫に暴言を吐くも恐らくその言葉は届いていないだろう。フラりと立ち上がり血を流さないよう食われた方の手を押さえながら前へと歩きだす。ようやく森を抜けることができそうだ。森を、抜ける____その時にふと疑問が浮かんだ。何故チシャ猫は自分を行かせたのか。あんなにも自分を食したがっていたのにチシャ猫は翔を逃がしたのだ。その気になれば会話する間もなく食べることだってできたはず。そうとなると、チシャ猫は翔に…アリスに死んでもらっては困るのかもしれない。チシャ猫はアリスに何かを望んでいるのか…単なる気紛れだったとすればそれまでだが。チシャ猫とは別れたが恐らくこれでは終わらない。このまま白うさぎを見つけてすんなり家に帰りたかったが、きっとまだなにかが待ち構えているような、そんな予感がする。『キミとはまた会うだろうね』というチシャ猫の言葉がまだ耳から離れなかった)
( 森を抜けた先は真っ青なだだっ広い草原蝶々がひらひら、風がそよぎ小さな花はゆらゆら揺れる。まるで迷いの森とは別世界、春の陽気を思わせる。地面から引っこ抜かれた看板が転がっていて "お茶会は今日!" と矢印。"手土産ありません、どなたでもご参加ください。 " と更に看板。よく見ればずっと先まで看板が並んでいる。そしてぽつんと建つ小さな木の家、軒下には鉢植えがあって色んな花や植物が植えられており手入れが行き届いている。手作りのゲートをくぐれば庭の方から陽気な笑い声が聞こえてきた。)
いやあ、愉快愉快。相変わらずの気狂いめ。
( 声の主は帽子の男アリスに背を向け座っている、手にはティーポット何もない所に紅茶を注ぎ向かいの茶色いうさぎと談笑を。かわって茶色ウサギは気にも留めず焦点の合わない瞳で上の空。だがなんの前触れもなく飛び跳ねテーブルへ、左右を行ったり来たりとカップや皿を台無しにしながら耳をぴくぴく鼻をひくひく。)
ーーなぁんか可笑しな匂いがするぜぇ…。なあ?
▼ 白うさぎを尋ねる
▼ 自己紹介をする
▼様子を伺う
▼ 白うさぎを尋ねる
(森を抜けた先は春の陽気を思わせる草原で、その景色の代わりように相変わらずむちゃくちゃな世界だな、なんて思いながらチシャ猫に言われた通り真っ直ぐと歩き始める。そしてすぐに足下に看板が落ちているのに気がついた。看板にはあまりいい思い出がないが、真っ直ぐ進む方向に看板は伸びている。その先には小さな一軒家があり、あそこに白うさぎがいるのかと納得すると、小屋に向かって歩き始め。指がなくなった手は相変わらずじんじんと痛み、手に巻き付けた布は酸化した赤黒い血に染まっているが、なんとか正気は保てている)
…あれ?白うさぎじゃない……やぁ、楽しそうなお茶会中悪いんだけど、ここに白いうさぎくんっているかな?
(可愛らしい小屋から聞こえる陽気な音、あそこでお茶会をやっているのかと楽しげな音に少し心を弾ませて足を運んでみるが、そこにいた二人を見るとしばし固まってしまう。何もない場所にお茶を注ぐ男と焦点の合わない目をした茶色うさぎ…チシャ猫とは違う方向で厄介そうな二人だ。チシャ猫に懲りてこの手の住人とはあまり関わりたくはなかったが、白うさぎがここにいるかもしれないし何より茶色うさぎはこちらに気づいている様子。このまま素通りするわけにはいかないだろう。一呼吸置いてから努めてにこやかに笑みを浮かべると必要な情報だけを聞いてとっとと退散しようと二人の方に向かって問いかけてみて)
何故尋ねるんだね?礼儀知らずのうえに自傷癖とはこれまた愉快。
( くるりと向いた帽子の男、深く被った帽子のせいで顔は全く見えていない。おそらくソレは身体の一部かもしれない。楽しいお茶会どなたでもご参加を。看板をあれだけ並べたのだからきっと客人が来たのだと思えば客ではない、さらに土足で敷地をまたがれたとなれば立ち上がりすらっと高い身長でクツクツ笑い見下ろすと、負傷の手にも皮肉を添えて。)
思った通りだ、コイツは猫の仲間だぜ。そらみろ、よってたかって看板するから余計なもんがやってきた。
( 茶色いウサギは三日月ウサギ、いつも気狂いはちゃめちゃだけれど偶に鋭い時もある。帽子屋が皮肉を言う中アリスの周りを飛び跳ねてぐるぐる回り匂いをくんくん。居心地の悪い空気もなんのその、猫の移り香を臭ぎわけて興奮ぎみに早口で帽子屋を責めたと思えば何が可笑しいのかゲラゲラ笑い、笑い涙をアリスのズボンで拭う始末気狂いだから仕方がない。)
ーーね、ね、ねこ!!た、たた食べないでー!
( 三日月ウサギが猫だと言えばうとうとまったり気分もどこえやら、砂糖ビンから勢いよく飛び出すと散らばったクッキーで転んで一回転。それでも急げとばかりに帽子屋の肩に飛び乗るとするり帽子の中に身を隠しぶるぶる震える小さなねずみ。)
▼帽子屋とはなしをする
▼三日月ウサギとはなしをする
▼眠りネズミとはなしをする
▼帽子屋とはなしをする
あー…えっと、ごめんね確かに礼儀知らずだったよ。僕は羽鳥翔、どなたでもどうぞって看板にあったから入っても大丈夫かと思って
(一斉に翔を取り囲む3人の住人、その様子は三者三様でこのお茶会場のように騒がしい。一番まともに話をできそうなのはこの帽子の男だろうか。虚空にお茶を注ぐ人間をまともとは言わないような気もするが、一番気を悪くしているのはこの帽子屋のようだし、彼に謝罪から始めるのが良さそうだ。あえてアリスの名は出さずに様子を伺い)
確かにチシャ猫とは会ったんだけど、少し話しただけだよ。チシャ猫は仲間とは言えないかな、これをやったのもチシャ猫だし
(涙を翔のズボンで拭う三日月うさぎを見下ろしながら、こちらとはやはり話し合うのは難しそうだと思いつつ、帽子屋に目線を戻して三日月うさぎの返事をする。この口振りからしてチシャ猫と彼らは良好な関係ではなさそうだ。住む場所が違えばにらみ合う仲なのか…とりあえず白うさぎの話を聞く前に追い払われるのはまずい。チシャ猫と仲間ではないことを説明しておいた方が良さそうだ。血濡れの布で巻かれた手を少しだけあげるとチシャ猫にやられたと告げて仲間でないことを示唆しつつ、怯える眠りネズミにはにこりと笑みを向けておき)
何故尋ねたんだね?そんな可笑しな名前があるものか。ここは楽しいお茶会、どなたでもと言うのはつまりそうゆう事だ。理解できたかね、嘘吐きの侵入者くん。
( さらに問う、全てを返さないといけない口ぶりで納得する答えを望んでいるようだ。可笑しな世界にも不釣り合いな名前はあるようで、バッサリ切るも紳士的にしかしその端々に屁理屈で神経質な様子が伺える。帽子をとり中で震えるネズミを摘み出す、帽子の中は空っぽで向こうのテーブルがハッキリ見える、お気持ち程度にちょんと首があるだけだ。ネズミをティーポットに放り込みゆらゆら揺らす、たっぷり味が染み込むように。侵入者と決め付けたのはその珍しい名前のせい、ラッパ隊は迷いの森なのだから知るのは必然的に不可能。アリスについては憶測でしかないわけだが、自信に満ちた物言いは時に赤を黒だというように全てを真実に変えてしまう。)
断言はしないのだね。見ての通り三日月は目無しを毛嫌いしていてね、理由は知らないがまあよくある話だろう。なるほどなるほど、全てを喰らわず残したか。キミは余程マズイのだろう。
( 猫との関係は曖昧のよう、三日月ウサギは何事もなかったように椅子に腰掛けているがそれを掌で示して説明を。猫がなぜ少しかじっただけなのか帽子屋にも分からない、猫は気まぐれに本心を隠すのだからとりわけ理由はないのだろうと気にとめず、そして猫同様にここの住人は労わる事も知らないようだ。負傷しようが関係なしにアリスに背を向け次へ次へと話を進める。)
無意味に時間がすぎてしまった。さあ、お茶会を再開しよう。
▼お茶会に参加する
▼白ウサギを尋ねる
▼傷の手当てをお願いする
▼お茶会をめちゃくちゃにする
▼お茶会に参加する
…あぁ、ごめんごめん。こっちの名前じゃ分かりにくかったね。僕の名前はアリス、それなら参加者リストに乗ってるんじゃない?
(威圧的で異質なものを排除しようという神経質な言葉、とりあえず彼の心を掴まなければ何を訪ねても無駄なようだ。帽子の中が空洞であるのを見ると目を丸くするが、それを訪ねても今は何も答えてくれないだろう。羽鳥翔がこの世界でおかしな名前ならば、この世界でおかしくない名前はきっとアリスという名だ。自らをアリスと名乗るのは現実に存在する羽鳥翔を手放すようで少し不安を覚えたがその現実に戻るためならば仕方がない)
チシャ猫には丸ごと食べられそうになったんだけどね、なんとか指3本だけで逃げて来たんだよ。ほんっと、迷惑なやつ。僕あんなのの仲間じゃないよ。チシャ猫の相手をして疲れててさ、できればお茶会に参加したいな
(とにもかくにもまずは彼らの懐に入り込まなければ白うさぎの情報を聞き出すことはできない。チシャ猫とは無縁だと断っておきながら、お茶会に参加する旨を申し入れる。アリスの名前がどこまで通じるのかという不安、そして仮にお茶会に参加できたとしても白うさぎの情報を正しく聞き出せるのかという不安、先行きは不透明だが、今はとにかくお茶会に飛び込むしかないだろう)
なるほどなるほどもうそんな時期か。私の時間は止められていてね、つまりまあそうゆう事だ。ここに座りなさい、ようこそアリス。やあやあ長らくお待たせして悪かったね、では改めて始めよう。ーーだれかの誕生日に乾杯!
( テーブル端に置かれていたリストを開く指先で辿り" アリス" と書かれたところで何やら納得を。それには名を消すようにバツ印がついていて横には"首"のひと文字が。色々名前らしきものがあるがほとんどバツ印がついており、更に首、消、足、死、など不可解な文字が横に並んでいる。大分下の方に"羽鳥 翔"の名が確かに存在していたが、その名を羽ペンでぐるぐる潰しその名の横にアリスと書く。帽子屋の止められたとゆう会話またそのリストの謎、解こうにも本名を潰された瞬間その不可解なことが全てどうでも良くなってしまうようだ。つぎに帽子屋がアリスと呼べば自然に受け入れる。真実の名はもうここに存在しないのだから。席は帽子屋の斜め横、たっぷり味を染み込ませたネズミの紅茶を今度はちゃんとカップに注ぐ溢れていようが関係ない。そして最後にティーポットのフタを開けてネズミをカップに落とすがそれでもネズミは寝ているようだ。それをアリスに差し出すとティーポットを掲げて乾杯を。)
ふむ、流石は一流。三本足の作るケーキは絶品だ、いや三本腕だったか。まあとにかく最高に素晴らしい。
( テーブルにはおもてなしの品が所狭しと並んでるが、三日月ウサギや眠りネズミのせいでひっくり返ったり踏んづけられ足跡がついたり地面に落とされたりとめちゃくちゃで。しかし気にする様子なく崩れたケーキを一口食べて大袈裟に絶賛を。さらにアリスに差し出したはずのティーカップ、ネズミを摘みケーキに放り投げるとそのまま飲んでひと息ついて。)
___会話する
▼白うさぎについて。
▼三本足について。
▼帽子屋について。
▼アリスについて。
▼女王について。
▼リストについて。
▼この世界について。
▼帽子屋について
……僕の名前があってよかった____乾杯!
(一気に情報が流れ込んできた。聞きたいことは山ほどあったが、とりあえず乾杯と目の前に置かれたカップを掲げて口をつけずに置く。特に気になったのは帽子屋が手にしたリストだった。アリスの文字の横に書かれた首という不気味な文字。チシャ猫のように自分を喰らおうとしているわけではなさそうだが、あの首という文字からは嫌な予感しかしない。早めに白うさぎのことを聞き出してここから離れた方が良さそうだ。羽鳥翔の名前があったのも気になったがそれも消されてしまって今はアリスになってしまった。このままでは本当にこの世界のアリスとなって羽鳥翔には戻れなくなりそうだ。首を軽くふってこの世界に飲まれるなと先刻思ったことを反復し、斜め向かいに座る帽子屋の方をみて)
ねぇ、ちょっと聞きたいんだけどさ。さっき君が言っていた『私の時間は止められている』ってどういうことなの?
(本来ならとっとと白うさぎのことを聞くべきだろう。しかし先ほど気にかかった言葉を帽子屋に問うてみる。純粋にどういう意味か知りたいとい好奇心もあったが、『時』に関することだったからどことなく引っ掛かったのだ。チシャ猫の言葉を思い出す、チシャ猫は時計をみて何かを察し、そしてこれが鍵だと言った。時計が鍵ならば時間に関することを言う帽子屋の話にも何かヒントがあるかもしれない。テーブルの上にばらまかれたぐちゃぐちゃのケーキやお茶は飲む気になれず、カップも帽子屋にとられてしまった。翔は何も口にしないまま帽子屋からの返答を待って)
その言葉通りの意味でありそれ以外の言葉はないのだよ。現に私の首から先が見えるかね?時を奪われた事は?そう易々と首を突っ込まないでほしいものだね。
( あれほど機嫌の良かった帽子屋、しかし軽々しくましてや会ったばかりの侵入者に深く刻まれた心の闇を簡単に話すわけもなく。帽子をとり空洞を見せる、表情は分からないが言葉の端々にトゲがありアリスとの距離は一向に縮まる気配が感じとれない。突き放すと帽子を被り直しなにも無いところにティーポットで紅茶を注ぎ、さらにコクリ喉を鳴らしてさながらパントマイムのように一連の流れをやってみせ。ティーポットをアリスの前に置き、三日月同様気狂いな帽子屋だが、どこか仕草の端々に意味があるようにも見える。ハッキリ言葉にはしないもののなにか試している様子、三日月ウサギはアイツに分かるものかとゲラゲラ笑っているが、ジッと素顔の見えない瞳はアリスを捉えて離さない。)
いま私がしていた事に意味があると思うかね?
あ、あぁごめん。僕時を奪われた経験なくて…失礼なこと聞いたよ
(アリスの名をだせば万事うまくいくかと思ったがそういうことでもないらしい。成功後の失敗、またやらかしてるなと心の中で思いながら瞳のない帽子屋の顔、正確には帽子を真っ直ぐ見返した。帽子屋の問いはきっと訳のわからない類いの問いじゃない。何かしらの意味がある問いかけだ。ゲラゲラ笑う三日月うさぎをちらりと見たあと、先ほどお茶が落ちていった場所へと目を向けた。テーブルの上はぐちゃぐちゃ、本来ならばテーブルの上は整然とお茶会の準備がされていたはずだ。時を止められた男にランダムに乱されたお茶の席…ふと翔にある考えが浮かんだ)
…本当はそこにあったのか?君は何もないところにお茶を注いでると思ってた、でも本当は…このテーブルがむちゃくちゃになる前は、そこにカップがあったの?君は時が止まり同じ行為を繰り返すけど、三日月うさぎのせいでカップはなくなってる。だがらお茶をカップに注げない。君はカップがないのに気づけないか、見えていないのか、あるいは気づいているのに繰り返すのか……首がなくなると、時が止まるの?
(刺々しい言葉を投げられ拒絶されたにも関わらず一度浮かんだ考えは口に出さずにいられなかった。時を止められた首のない帽子屋…そこまで考えて、リストのことが頭に浮かぶ。アリスの横に記されていた『首』という文字…もし翔が帽子屋のように時を止められてしまったら、永遠にこのお茶会に縛られてしまったら、家に帰ることは永久に叶わなくなる。すっと血の気が引いた気がした。翔は思わず立ち上がる。このお茶会はきっと参加してはいけない)
ふむ、半分正解で半分は不正解といったところか。時を刻むには記憶が必要だ、では記憶を刻むには?まあつまりはそうゆう事だ。だからこうしてお茶会をひらいてリストに目を通すのだよ、全てを忘れてしまわないようにね。
( 謎は全て解き明かさずにほんの少しのヒントを与える帽子屋、しかし抜け落ちた言葉を理解するにはそう簡単なものではないようだ。それでも言葉を続ける先程とは違いトゲはないが、アリスにとゆうよりは自身にそう言い聞かせるように。暫く話をしているのだから時間はそれなりに経っているはず、しかし帽子屋の周り少なくともアリスを含めたこの家全体に時間の変化はないようだ。その証拠に家から先の風景は日が傾き夕暮れ時になっている。街灯もない草原は昼の顔とは別の夜の不気味な顔を覗かせはじめていたが、その変化はもちろん帽子屋には伝わらない彼にとってはいつでも同じ時間帯なのだから。)
__ああそうだ、アップルパイだったな。いやあ、すっかり忘れてしまったよ。
( アリスが立ち上がるころ家の小さな窓からコゲ臭い煙がもくもくと、申し訳ないとばかりに帽子を搔いて家の中へと消えていった。三日月ウサギは膨らんだお腹をさすりながら宙を眺めていて、眠りネズミはケーキをベッド代わりにして眠っている。)
▼リストをぬすむ
▼眠りネズミを捕まえる
▼家の中に隠れる
▼その場から逃げる
▼リストをぬすむ
記憶を刻むには…?経験すること?共有すること?うーん…
(半分正解、つまり答えには届いていない。帽子屋の言葉の意味が分からずポツポツと浮かんだ言葉口にしてみるがどれもピンと来なかった。翔が考え込んでいるうちに帽子屋は席を立ち、お茶会には一瞬の静寂が訪れる。ふと帽子の中の空洞が頭の中によぎる。そこから湧水のようにある考えが溢れだし翔は小さな声を漏らし始めた)
…体だ。記憶を刻むには刻む場所、体が必要だ。でも帽子屋に頭はない、だから記憶を刻めない……帽子屋が時を刻むには、あと首が必要なんだ
(そこまで言って自分の首を押さえる。そしてリストを思い出す。名前の横にはそれぞれ体のパーツが書かれていた。もしそれがそれぞれの人物から頂戴する場所だとしたら…帽子屋は翔の首を狙っていることになる。今はここから逃げ出す絶好のチャンスだ。真っ暗な平原を歩くのは気が引けるがこのままここにいれば殺される可能性が高い。チシャ猫によれば真っ直ぐ行けば白うさぎのもとにたどり着くのだ、この家を迂回し真っ直ぐ歩けばいいだけだ。だがこのままこの家から去ってしまえば何も得ないままここから出てしまうことになる。少しでもこの世界を知る術はないか…ちらりとテーブルに置かれたリストを見やる。あれを手に入れて何か分かる保証はない。しかし情報を得たいという思いと何が書いてあるのか知りたいという好奇心を押さえることができず、翔はゆったりとした足取りで、まるでお茶でも取ろうという動作でリストに近づき手を伸ばす。リストを掴み、それと同時、翔は庭から飛び出そうと足に力を込めた)
( 庭から先に続く道はどこにもない、ただ木の家からみて南に迷いの森、北には立派な一本杉その奥にほんのりと灯がついていて、東は小高い丘があって僅かに湖のようなものが見え、西はだいぶ離れた森からちょこんと白い建物の一角が覗いている。猫の話によれば白ウサギの行方は真っ直ぐしかしそれより先に道はない。庭から一歩でも踏み出せばその手掛かりはここで途切れてしまうわけだが…。)
キミは、どちら様だったかな。名前はーー
( 背中越しに声を掛ける焦げたアップルパイに包丁を持って。少しの時間で記憶はなくなりテーブルへと視線を流す帽子屋。リストを探しているようだ、そして手に取り名前を探す一連の仕草をするがもちろん其処にそれは存在していないわけだが。彼には視えるのか若くはなにかを理解したのか、表情のない帽子屋からは何も分からないが背中越しに近づいて来ている気配がする。アリスの影に伸びる影、そこで三日月ウサギがテーブルに飛び跳ねてこう口を開く" 泥棒アリスをつかまえろ、腕ごとスパッと切っちまえ!! " しかし帽子屋は拍子抜けするほど普段の声で制止して、皿を持ったままアップルパイを切ってみせお茶会へと誘う。)
なにを言ってるんだね、相変わらずの気狂いめ。さあ、手グセの悪い泥棒アリスお茶会を再開しよう。
▼白ウサギを尋ねる
▼お茶会を再開する
▼包丁を奪う
▼リストを返す
▼北に逃げる
▼南に逃げる
▼東に逃げる
▼西に逃げる
▼白ウサギを尋ねる
……!!
(行くべき方向を確かめるため顔をあげる。迷いの森の反対側には一本杉がありその先には明かりが見える。この時間が止まった空間を抜け出してあそこに行けば白うさぎに会えるだろうか。チシャ猫の言葉が指したのはこのお茶会かはたまた一本杉か…もっと具体的に教えてもらうべきだったと思いつつ走りだそうとした矢先、自分の後ろから誰かの影が重なってぞくりと背中に悪寒が走る。その影が包丁を持っていたのだから、一気に死の予感が押し寄せてどっと汗が吹き出した。慌てて後ろを振り返ると、いつの間にか帽子屋が背後に立っている。万事休すかと思ったが、帽子屋は驚くほど穏やかで、三日月うさぎの泥棒という言葉にも耳を貸さない)
…あぁ、ごめんね。僕はアリス、お茶会に参加しようかと思ったんだけど、白うさぎにちょっと用事があってね。白うさぎがこのお茶会に参加しているか知りたくてリストを確認してたんだ。白うさぎはここにくるのかな?
(テーブルから離れると記憶がリセットされるのか、初対面として帽子屋は接してくる。それならばこのチャンスを生かさなければならない。最初はアリスと名乗る前に白うさぎを尋ねて部外者扱いされてしまった。ではアリスと名乗った後ならば、白うさぎのことをすんなり教えてくれるのではないだろうか。三日月うさぎが余計なことを言わないのを祈りつつ帽子屋に白うさぎのことを問いかけてみる。そして同時に、帽子屋から目線を外して手に持ったリストをみた。おそらく帽子屋は過去のお茶会の風景しか見えていない、翔の目線の動きは分からないはずだ。問いかけると同時リストを確認して少しでも白うさぎの情報を得ようとして)
(/せっかくですのでこちらでお返事を、そして向こうに則りキャラ口調で失礼します。
君も楽しんでくれてるなら本当に嬉しいよ。バッドエンドを選ばなかったのは幸運としか言い様がないね、指は3本なくなっちゃったけど…きっとまだまだ長い付き合いになるだろうけど、一緒に愉快に最後まで楽しもう。改めてよろしくね、目無しのチシャ猫)
白ウサギはいつでも忙しない、だからお茶会に参加した事はないのだよ。まったくもって勿体ない時を過ごしている、まあ女王の使いっぱしりなのだから仕方ない事だがね。
( 狂った時計がトレードマーク何時も何かに追われてる、そんな白ウサギがゆっくり寛ぐ姿は想像できない。リストを確認せずともそれはハッキリ分かるようで多少の不満を混じえながら、包丁の先でアップルパイを刺して三日月ウサギに次にアリスへと差し出す帽子屋。そこで小さなあくびが聞こえた漸く眠りネズミが目を覚ましたようだ。瞼を擦りながら会話に割ってはいる " 白ウサギならさっき来たよ、ほらほらぼくのお尻は甘いあじ" すこしお尻を突き出して尻尾ふりふり可愛いネズミ。ケーキまみれの姿を見るとそうだとばかりに訂正を、こんな絶品を作れるのはひとりしかいない。)
ああ確かに。ケーキを届けに此処に来た。ああ確かに、それで気持ちを伝えたいと思ってね、しかしまあ渡しそびれてしまったが。
( 懐から上品な封筒を取り出す、宛名には3本のナニカを持つ料理長様と書かれている。ケーキを届けると直ぐさま立ち去った白ウサギ、次に訪れるのはいつだろう。用もないのにふらり現れる白ウサギではない、やれやれとため息を吐いて手紙を懐へ。)
▼白ウサギの行った方角を聞く
▼手紙を届ける
▼リストを返す
▼眠りネズミを連れて行く
▼三日月ウサギを誘う
▼首無し帽子屋と共に行く
(/ お返事ありがとうございます!目無しもこの通り喜んでかじろうとしています←あちらを見つけた時は小さなガッツポーズしてしまうほどの嬉しさでした(笑)本体会話のついでにちょっとお話が…。最初の方でストーリー性を創るためと分かりやすくする為に前章と書いて、次に一章二章とするつもりがすっかり忘れてしまい何も記載しないまま話を続けていました。なのでそれはもう抜きにして、最後らへんだけ最終章で締めようと思います、ぐだぐだですいません…! )
▼手紙を届ける
へぇ、そうなんだ。それは残念だな…せっかく白うさぎに用があったのに
(帽子屋に同調するように落胆の声を出しながら、テーブルの上から割れていない皿を見つけ出し、帽子屋の方に差し出してアップルパイを受けとる。白うさぎは女王に属するらしい。女王といえばチシャ猫の目を奪った人物だ。チシャ猫が憎む相手でもある。白うさぎを追えばいずれ女王に会うことになるのだろうかと考えながら、テーブルの上でかわいらしい動作をする眠りネズミに微笑みを向けた)
それなら僕がその手紙を届けてくるよ。僕も白うさぎに会いたいし、一石二鳥ってやつさ
(手のひらを差し出し配達人を請け負うことを申し出る。手紙を届けるとなればお茶会からスムーズに抜け出せる上に白うさぎがどこへ行ったか眠りネズミに聞くことも違和感なく行える。白うさぎの行方が分かるならば、この物騒なお茶会に居続ける理由はないだろう。できれば眠りネズミを連れていきいろいろと話を聞きたいが、ネズミを連れていけるかはこの後の反応次第だろう)
(/またアリスの指が減ってしまいますね笑。毎日楽しませていただいているので、この感謝をとりあえずと向こうに書き出したのですが、案内人様に届いて良かったです。
章表記の件了解しました!なんとなく話の区切りはわかるので大丈夫ですよ!最終章どんなことになるのか…今から楽しみにしております!)
それは有り難い。ああ少し待っていてくれ。
____では頼むよ、中身を見るような無礼な事はないと思うが、まあ釘は差しておかなくてはね。ふむ、友人のところに白ウサギがいるのかは知らないが、まあ問題はそこじゃない。
( 両手を重ね喜びを表して懐から封筒を、しかし直ぐに渡さず中の手紙に羽ペン走らせ何かを書いている様子が伺える。それもものの数秒で終わらせそれをアリスに託し釘をさす、くれぐれもそう付け足して。料理長とは友人の事、アリスの目的と重なるかは不明だが帽子屋にとってはどうでも良い事で、とにかく手紙さえ届くならと。少々身勝手な理由だがいまはそれを請け負ってくれたアリスに感謝しているようでご機嫌な様子が手にとるようにわかる。)
友人は女王直属の料理人でね、しかしまああの傲慢には勿体ないがそれも仕方のない事だ。ここより東に小高い丘があるのが見えるかね?そこに吊り橋があるからそれを超えて森を抜ければ城があるわけだが、正面からは入らない事だ、キミも首が惜しいはずだからね。森の中に調理場に続く道があるはずだが……、すまないね、まあキミなら問題ないだろう。
( 今までも女王の名をちらほら出していたがとりわけ普通、しかし手紙の配達によって気分も晴々アリスにも初めよりは友好的な様子の帽子屋。だからこそ垣間見れた女王への暴言、また猫と同じようにそれ以上に憎しみが篭っているようにも見える。つぎに視線を東へと向け詳細を教えてるが肝心の抜け道があやふやで、残りの2人に尋ねるが分からないらしく申し訳ないとばかりに帽子を掻くも、それでも行けとばかりに背を押すように言葉繋ぎ、さらにアリスの受け取ったアップルパイの切れ端を摘んで食べる帽子屋、紳士なのか身勝手なのか悪意はないようだが面倒な男に変わりはない。)
くれぐれも寄り道しないように。
▼配達を断る
▼小高い丘へ行く
▼朝になるまで此処で待つ
(/つぎは指だけじゃないかもしれません、食いしん坊なもので←。此方も毎日楽しみで楽しみで仕方ないです、なので終わりが近づくにつれ寂しさも募り強制バッドエンドにするかもしれません…涙。なんてウソですよ(笑)分かって頂けてるようで安心致しました…!ありがとうございます、今後も宜しくお願いしますね!)
▼小高い丘へ行く
大丈夫安心して、人の手紙を勝手に読んだりしないよ。料理長が女王のとこにいるのなら、白うさぎもそこにいるかもしれないし
(読むなと釘を刺されると中身を確認したくなるものだが、とりあえずは素直な言葉を返しながら手紙を受けとる。料理長が白うさぎの知り合いならば白うさぎがどこにいるのかも知っているかもしれない。このまま追いかけても追い付く保証はなく、それならば白うさぎの帰ってくる場所で待ち伏せていた方が出会える確率も上がるだろう)
ふーん、君も女王はあんまり好きじゃないんだ…分かった、抜け道だね。これ以上体が減るのは困るし厨房への道を探してみるよ
(またも出た女王の名前、そして帽子屋の憎悪。その首は女王に切られたの?と聞こうとする言葉をすんでのところで押し留めた。せっかく今帽子屋は上機嫌なのだがらまた気を悪くしてもらっては困る。目無しのチシャ猫に首のない帽子屋…もしどちらの欠損も女王のせいだとすればこれから行く女王の城は危険極まりない場所だろう。白うさぎに会えればと思って引き受けたものの、料理長と白うさぎ以外の誰かに会うのはまずそうだ。すんなり手紙を渡せるのか少々の不安がよぎる。だが差し出した手はもう引っ込められない。皿の上にのっていたアップルパイが消えていくのを見届けると、東の方角をみた。草原はまだ暗くあまり出ていきたくはないが、このお茶会に長居するのもあまり良策とは思えない。なによりこの機を逃せば出ていくタイミングを失ってしまう。とりあえずここからはおさらばした方がいいだろう。庭の出口へと歩きながらテーブルの方を振り返るとお茶会の参加者たちに軽く手をふり)
分かったよ、それじゃ行ってくるね
(/それは困ったチシャ猫ですね笑いつまでも楽しみたい気持ちもありますがハッピーエンドを掴みとりたい欲もあり…難しいところですね。はい!こちらこそよろしくお願いします!それでは背後はそろそろ失礼しますね)
( 一歩踏み出すと闇に包まれた草原、背中越しにお茶会の楽しげな笑い声が聞こえる。それに伴ってか随分と心細いが雲の隙間から覗く月明かりがあるだけすこしはマシだろう。緩やかな坂を暫く登れば丘の頂上に到着する、高さがそれほどないため隅々までは把握できないものの漸くハッキリと知ることの出来た幾つかのもの。僅かに見えていた湖は大きな川であり暗がりでは底の深さは把握できない。右側には不安定な吊り橋が風に煽られ揺れており、正面より左にくだったずっと先に立派なアーチ状の橋が存在感を放っちその先は森そして塀に囲まれた城がこれまた存在感十分に建っているが、至るところに無理矢理造築されたような建物がぽつぽつありさながら木の枝のようなヘンテコなお城。また吊り橋の下には小舟がくくりつけられていて川の流れに沿ってゆらり揺れている。)
▼吊り橋を渡る
▼小舟で向こう岸に行く
▼立派な橋に向かう
(/ ぜひぜひハッピーエンドを掴んでくださいませ。はい、此方も一先ず失礼致しますね。)
▼立派な橋に向かう
(なんとか体を失わずにお茶会を抜け出すことができた。暗い草原を進むうち、チシャ猫の時同じ疑問が湧いてくる。どうして生かされたんだろうか、と。結局帽子屋の真意は不明だが、もし本当に翔の首を狙っていたとしたらなぜ出会い頭に首を切らなかったのだろう。お茶会に参加させてから、というルールがあったのかもしれないが、いずれにしろこの世界でひどく弱い、力のない翔が未だ生きているのは幸運なのか、必然なのか…翔には判断がつかなかった。
暗がりの中に見えてきた大きな川、そして向こう岸に渡る手段。昼間の明るい時間ならば舟で渡っても良かったが、もし川に落ちてしまったときに周囲が明るくなくては岸にたどり着けないだろう。吊り橋も同じだ。となると少し遠回りになるが、あの頑丈そうで立派な橋を渡った方が良さそうだ。手紙を無事に届けるためにも川に落ちないルートを通ろうと、翔は立派な橋の方へと歩きだした)
右よし!左よし!正面よし!真上よし!3分前と変わりなし!!
(両端にはそれぞれ人と同じ大きさの時計が立っていて、しきりに辺りを見回している。一連の流れを終えるとさん巻きはありそうな長い紙に印をつける、そしてジッと微動だにせずまたキッカリ3分後に周囲を見渡す、反対側の兵も同じ動きをしているようだ。時計兵からは今のところ暗闇に潜むアリスの姿は見えていない、ジリリ腹の時計が3分後の合図を鳴らすと時計より小さな頭を動かして更に一連の流れを静寂な闇に一際響くその音は女王の元にも届いているかもしれない。)
▼手紙をみせる
▼様子を伺う
▼丘の上までもどる
▼嘘をついて渡る
▼気を逸らす
▼気を逸らす
…
(橋の上にいたのは橋の番人とも言うべき時計がたっている。あれは空飛ぶラッパと同じ類いのものなのだろうか?どちらにせよ、橋を渡るものに目を光らせる時計に見つかって騒がれるのはまずい。彼らは橋になにかが侵入したとたんに鳴り出すのだろうか。それとも3分ごとのチェックなのか…まだどんな動きをしているのかわからない。翔は手近にあった石を手にとると時計には当たらないように橋の左端付近に向かって投げてみる。あわよくば、それに気をとられてくれるといいが…)
右よし!左よし!正面よし!真上よし!3分前と変わりなし!!
( 左端へと転がる石しかし時計兵は気づいてない、丁度真上を見上げていたようで同じ台詞を続ける。そして再び静けさが訪れるはずだったが、ザワザワと風が森を揺らし葉の擦れ合う音が聞こえ少しばかり肌寒い、とゆうよりは何とも言い難い寒気を感じるような空気感。その理由は木々の間から何かの視線によるもの。真っ白でのっぺりとしたお面、小さな穴が3つあり目と口のようになってはいるが暗闇から薄っすら浮かびあがるソレは不気味でしかない。そして時計兵を指差しゆっくり腹にある時計へと指を下ろすソレ、何かを発するわけもなく首を傾げたままただジッとアリスを見つめている。)
▼再度石をなげる
▼別の方法を考える
▼ソレとコンタクトをとる
▼ソレとコンタクトをとる
…!!
(ソレを見つけた瞬間、思わず声が出そうになった。不気味に浮かぶ白い仮面、明らかにこの世のものではない雰囲気を持っている。大時計だってこの世のものとは言い難いが、もっと違う、生気が感じられないような姿だった。だがソレは特にこちらに危害を加えようとしているわけではない。なんならこちらに何かを伝えようとしているようにも見える)
…針を止めるのか?指で針を押さえれば時計が3分進むこともない
(しばらくソレが伝えたい内容を考えてひとつの答えにたどり着いた。大時計が自分の腹にある時計を頼りに3分を測っているのだとしたら、二人の大時計を同時に止めることができればこの暗がりの中、橋を渡ることができるかもしれない。翔はソレと目線を合わせてみる。本当に協力してくれるかは分からないが試してみる価値はある。翔は片手で時計の針を模し、もう片方の手でそれを止める動作をするとソレに意図が伝わることを祈り)
( アリスがした仕草を真似てつぎは首を反対に傾けて見せるソレ、やはり言葉は発しない。ジリリと時間を知らせる腹時計にまた一連の流れをする時計兵。しかし今回ばかりは少し違う、左を向けば先ほどまで無かった石ころその小さな変化に気付いてけたたましい音で鼓膜を揺らす。その騒々しさに森の中から一斉に鳥が飛び立ち、反対側の時計兵は驚きのあまり尻もちを一度ついてから同じようにベルを鳴らす。消えていた城内の灯りがぽつぽつと明かりを灯し始め、ラッパ兵が急げとばかりに合図を鳴らす。静寂な闇が一気に騒がしくなってきた、いつの間にか真っ白なソレは姿を消してどこにも見当たらない。)
▼時計兵を壊す
▼川に飛び込む
▼立派な橋をわたる
▼小舟まではしる
▼吊り橋まではしる
(/ 遅くなってしまい申し訳ございません。暫くレスの頻度が低くなるかもしれませんが、お付き合い頂けると嬉しいです…!)
▼吊り橋まではしる
げっ?!
(時計は小石に反応を示さないと思っていた矢先、時計は石を見つけてけたたましく鳴り始めた。藁にもすがる思いで先ほどのソレの方を見てみるがどこにも姿はなく、頼れるものもなくなってしまった。森がざわめきまたラッパ達が飛び立つのが見える。城の灯りがともり、城内にいる人物…女王が目を覚ましてしまったもしれない。このままでは捕まるのは時間の問題だろう。一刻も早くここから離れなければならない。翔は不安定なつり橋めがけて闇の中を走り出した。今城の警備はあの立派な橋に目を奪われているはず、それならばつり橋を通った方が安全だろう。別の脅威があればまた話は変わるが)
(/いえいえ私も遅いことがありましたのでお気になさらず!お忙しい時期かと思いますので、案内人様がお時間の取れる時にゆっくり返信していてだければと!ゆっくりお待ちしておりますので!)
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