萩野 博臣 2018-03-30 22:53:40 |
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……へっ?え、マジで?萩野サン、マジで言ってる?そんぐらいやるけどさ、…マジで?
(条件が破格すぎだと喜びながらも驚いて、驚き過ぎて転びかけながら萩野について行く。頭の中身がぐるぐる回っていた。
どんだけ追い詰められてんだこの人、ってのが一つと、自分のこと言わねーのズルかな、ってのがもう一つ。それから、頭の端で邪魔なのが、いわゆる邪念。下心。本当に微かで些細なものでも、ゼロだとは言えなくて。
…判りやすく混乱しているのが顔に出ていることだろう。それでも「俺この弁当食いてえ。」だとか色々何でもない話をしながら誤魔化し、最寄り駅までは辿り着いた、後。)
…やっぱ、なー、うん。
(駅を出る頃、意を決した様子で頷いて)
なあ、萩野サン、一個聞いてくんね?
(足を止め、これまでで一番真面目な顔で声をかけた。不安のいろも、きっと隠せていないのだろう、けれど。)
、、ああ、マジだよ。お前には今から、俺を守る『番犬』になってもらう。
(こく、と頷いては。間を空けて『、、引き受けて、くれるか?』と。貴方を見上げ、静かな声色でそう問いかけて。変なことを言っていることは充分承知だ。追い込まれすぎだろ、と自分でも自分に呆れてしまうくらいである。鈍感なこいつもさすがに呆れているのではと少し不安になる。断られたら、と一抹の不安を感じつつ返答を待って。)
、、決めたか?断るなら、今のうちだぞ。
(駅前で財布を開こうかと鞄に手をかけると降ってきた声。向き直り、さっきまでちゃんと見られなかった顔をじっと見詰めて。何を言われるだろうか、と内心ドキドキしつつ首を傾げてみせ)
、、ああ、マジだよ。お前には今から、俺を守る『番犬』になってもらう。
(こく、と頷いては。間を空けて『、、引き受けて、くれるか?』と。貴方を見上げ、静かな声色でそう問いかけて。変なことを言っていることは充分承知だ。追い込まれすぎだろ、と自分でも自分に呆れてしまうくらいである。鈍感なこいつもさすがに呆れているのではと少し不安になる。断られたら、と一抹の不安を感じつつ返答を待って。)
、、決めたか?断るなら、今のうちだぞ。
(駅前で財布を開こうかと鞄に手をかけると降ってきた声。向き直り、さっきまでちゃんと見られなかった顔をじっと見詰めて。何を言われるだろうか、と内心ドキドキしつつ首を傾げてみせ)
いーって、やるやる。メシと寝るとこっしょ?……俺はいいんだけど、んん…
(二つ返事で了承する割に難しい顔をして、「犬ってなんだよ!」だとか、軽口叩くのも忘れたまま。視線を逸らして頰を掻いた。けれど、ちらりと戻せば不安な顔があるから、それがじっと見てくるから、ガシガシと自分の後頭部を掻き回して)
…ッあー、のさ、萩野サンなんでそんな俺のこと信用してンだよ。アンタを狙ったのが男だったの見たろ?見てねーの?それでも……マジで何考えてたら初対面のヤツに頼めるんだよ、守れとかさ。………、あのな、…
(続けようとした言葉が出てこない。フードを被って引き下げて、深呼吸。『やっぱ無理、気持ち悪ぃ』なんて、つい最近言われた台詞が喉を締め上げていた。)
、、お前も『そっちのクチ』だったんだな。
( なんとなく、察しがついていた気もする。昔からなにかとそういうトラブルに巻き込まれていたから。でも、なぜなのか。こいつだけは、普通に接することが出来ていた。自分は所謂ノンケというやつだし、男で年下で、、でも、人懐っこくて笑った顔はどこか憎めないところがあって。変だ、まだあって数時間しか経っていないと言うのに。今は、こいつのことであたまがいっぱいになってしまっているじゃないか。 )
、、俺も不思議だよ。お前なら、いい気がしてるんだ。お前にしか、頼めないとすら思ってる。
( す、と背伸びをしフードを被ってしまった貴方の両頬をぐいっと引き寄せて。こつん、と額同士がぶつかり、情けなく歪んでしまっている彼の顔をじっと見詰める。『おじさんの我儘に、今だけ付き合ってくれよ。、、翔。』と、最後の部分は耳許で呟くようにして言葉を投げかけ )
……、…そ、うだよ。
(流石にここまで喋ったら気付かれるかと眉を寄せ、もう一つ深く息を吐き出して…いれば、引き寄せられて近寄る顔。睨んでいるように見えただろうし、実際睨んでいた。
なんだよそれ、バカかよ、って、勝手な感想ばかりがどんどん浮かんできていたからだった。耳をくすぐる囁きに、ぎり、と奥歯を噛み締めて)
…なにが。何がどう"俺ならいい"んだよ。んなベタベタ触ってっと、喰うぞ。……なんて、アンタには言いたくねーの、アンタには。
(そこまで言ってやっとフードを取り、苦味の混じった笑顔を見せて)
つーか萩野サンさ、いい人すぎってか無防備ってか…フツーに心配になんの。で、家アレだっけ。とにかく頼まれてやっから、行こうぜほら。
(最初の駅前とおんなじように、背中をとんと押して歩き出そうと。向きはテキトーだ。違うマンションの方を向いていたかもしれない)
ぇ、俺なんか喰っても美味しくもなんともねぇと思うが、、その、なんだ。お前には心を開ける気がする、俺は単純にそう思うんだよ。
( 心なしか反抗的な視線を向ける彼に苦笑いを浮かべ目を細める。そんな怒るなよ、ときっとすぐにはらわれてしまうだろうが彼の髪をわしゃりと撫でてみたりして。彼の口許から覗く八重歯を見詰めては、俺なんて一瞬で丸呑みにされそうだと思い、不思議と胸が小さく傷んで。)
無防備、か?まあ、お前がこれから迷ってくれるのならそれも解決だしなぁ。、、ああ、いくか。風呂とか先に入りたいなら言ってくれな。
( そんなことを話しながら歩いていると着いた駅前。ギリギリで終電が出る時刻でありホッと胸を撫で下ろして。最後の1本だからかあまり混んではおらず、1番隅っこの席に腰を下ろしては『お前も座るか?』と隣をぽふぽふ叩いて )
……ほんっとに、アンタさぁ…バカじゃねーの?いや俺がか。俺がバカだな。…あー、あ。
(呆れと諸々で力が抜けてしゃがみこんでいたら頭を撫でられて、余計に脱力した。しばらく大人しく撫でられてから、「風呂とか後でいいっつかどっちでもいい」とかなんとか言いながら立ち上がったら歩き始めた。…本当に眼中にないんだな。なんて、そんな勝手な失望は頭の隅に追いやってしまえと、自分に言い聞かせる。幾度もそうしてきたように、いつも通りに。
そんな考え事のせいで、声に反応が遅れて。)
……ん?あ、ああ、座る座る。こんだけ空いてりゃ…くぁ、あ。まー大丈夫だろ。悪ぃ、ちょい寝……zzZ
(隣に腰を下ろすと疲れたのか何なのか、途端に睡魔に襲われ大欠伸。がくんと頭が落ちれば眠ってしまった。揺らされたならすぐ起きる浅い眠りだ。微かに寝息を立てて。)
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