銀歌 2018-03-29 20:23:25 ID:5d81c5de7 |
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私、若干廃人気味トレーナーのリルフ!
今日も孵化作業に励んでる。でも、少し困ったことがあるんだよね。
それは、愛しのボーマンダのディストルが薬みたいなのを拾ってきたんだけど、なんの薬かわからない。ただの水かもしれないけど、匂いが水ではないんだよね。消毒液みたいな匂い。
その消毒液みたいなのを隙をみて飲もうとしてる。まあその液体を捨てれば解決するんだけど、捨てようとすると、めちゃめちゃ暴れるの。困ったなあ。
いつものように孵化作業に励んでいると、気づいたら夜になっていた。
帰宅してご飯をすまし、お風呂から上がったころには、深夜になっていた。
少しお湯につかりすぎただろうか。
「もう夜中だ。寝よう。」
…ディストルがあれを飲まなきゃいいけど。うん、気にしすぎもよくないよね。あ、眠い。
「おやすみ、ディストル。」
「んん....」
…もう朝か、とリルフが重い瞼をあげるとと誰かの声がした。
「....起きた?」
あれ、なんで人の声?部屋には私とディストル以外誰もいないはずなのに…
リルフが声の聞こえてきた方に視線を動かすと、そこには見知らぬ男がいた。
「....え?だ、誰!?」
リルフが驚きの声を上げると、男は驚いたような表情でこう言った。
「誰って、俺のこと忘れたの?」
「え、え…?」
なにか足りない気がしてリルフがまわりを見渡すと、ディストルがいない。
「ディストルがいない!」
リルフが叫ぶようにして言うと、男は呆れたようにこう言った。
「俺がディストルだよ」
銀歌#ポケモン系女子 2018-03-30 16:50:07
「俺がディストルだよ」
そう言われた時、頭が真っ白になった。
整った顔、筋肉質な体に青い髪、所々に赤いメッシュが入れてある。若干目つき悪いけど。
言われてみればディストルに似ている気がしないこともない。
ディストルらしき少年は不思議そうな表情で聞いてくる。
「何見てんの?」
「いや、別に見てないし…」
私は思わず視線をそらした。
でも、何か違和感がある。
ん?こいつ、服着てない!
「あれ、顔赤いよ?」
何だこの全裸少年は!人の気も知らないで!
私は思わず叫んだ。
「なんで服着てないの!?」
私は思わず枕を投げていた。
「え?あ、ほんとだ。おわっ!枕投げないで!」
「服着てよっっ!」
あの薬を飲んでから人間になったところまではいいんだけど、リルフに服着ろって言われて自分が裸であることに気づいた。でも、俺のサイズに合う服ないよねぇ....
「服着ろって言われても、サイズの合う服あるの?」
俺が問いかけると、リルフは赤い顔をさらに赤くして言った。林檎みたい。
「ないよッ!」
「えっ、あっ、ですよね。」
なんか申し訳ない気持ちになってきた。
「どうしよう…」
思わず呟いた。
リルフの方を見ると、相変わらず真っ赤な顔で俯いている。
「私、服買ってくる。」
「えっ」
「だって、ディストル着る服ないじゃん」
「そうだけど…」
「何?」
「何でもない」
リルフがツンデレみたいになってる…
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
何か嫌な予感がするなぁ…
「行っちゃった....」
私はディストルの服を買うためにショップへ行くことにした。
いつもお世話になっているあの店にしよう。男物も扱っていたはず。
そんなことを考えているうちに、店に到着した。今日に限って緊張する。
私は深呼吸をした後ドアを開けた。
「いらっしゃいませ」
今の私は挙動不審に見えているだろう。
「何かお探しですか?」
挙動不審な私を見て、店員が問いかけてくる。
「えっと、男物を探しているのですが…」
「はい、男物のコーナーですね、こちらです。」
少し意外そうな顔をしたものの、案内してくれた。
「ありがとうございます。」
「いえ、ごゆっくりどうぞ。」
さすが高級店の店員だなぁ…
はやく服買って帰ろう。
ディストルに合いそうな服ってなんだろう…
それよりもサイズの合う服を選ばないと…
あ、この服いいかも。
私は黒いVネックTシャツに目を付けた。このシャツにあとはサファリ柄パンツ…
んん....こんな感じかな…
とりあえず会計しないと。
「合計1万6千円です」
「ありがとうございました」
やっと終わった。
「またお越しください」
私は若干重い足を動かしながら帰宅した。
「おなかすいたな。家に帰ったらなんか食べよう。」
私はディストルがいる部屋のドアをノックした。
コンコン
「ディストル、開けるよ?」
「うん」
私がドアを開けると。ディストルが笑顔で迎えてくれた。不覚にもときめいた。
「おかえり」
「あ、ただいま。」
銀歌#妄想少女 2018-04-07 15:04:27
「服、買ってきたよ」
私は買ってきた服が入ってる紙袋をディストルに押し付けた。
「ありがとう」
「じゃあ着てね」
「うん」
「私ご飯作ってるから」
私はディストルにそう言い、キッチンへ向かった。
何作ろうかな。と言っても作るのが面倒だったので、カップヌードルを食べることにした。
お湯を沸かすため、鍋に水を注いだ。その時、ディストルに叫び声が聞こえた。
「リルフ…ちょっと!リルフ!」
私はディストルがいる部屋へと向かった。
「ディストル、どうしたの?入っていい?」
「入ってもいいけど…」
私はディストルの焦ったような声色に、意を決して部屋に入った。
なぜかディストルは布団にくるまりながらこっちを見ていた。
「え、服は....?気に入らなかった?」
私は若干戸惑いながら聞いた。
ディストルは困ったような顔でこう言った。
「服はいいけどさ....下着は....?」
私は完全にそのことを忘れていた。
「ごめん、忘れてた…」
「はぁ…」
ディストルは完全に呆れた顔でため息をついた。
「本当にごめん…」
「いや、いいよ…さすがに女の子に男物の下着買わせるのは酷だもんね.....」
「そっか…」
「うん」
「どうしよう…」
「俺が買ってくる」
ディストルの急な発言に驚いて目を見開くとディストルに怪訝そうな目で見られた。
「えっ」
「何?」
「何でもないやぁ…」
もう突っ込むのが面倒になって、ディストルに下着を買う分のお金を渡すことにした。
たしか、財布はバッグの中にあったはず....
バッグの中から財布を見つけ、下着を買える分のお金をテーブルの上に置いておいた。
「服着る」
「うん」
私はお湯を沸かすためにキッチンに戻った。
ガスコンロのスイッチをオンにし、お湯が沸くまでテレビを見ることにした。
私はディストルが買い物できてるのかな、なんてことを想像しながらカップを片付けていた。
そもそもちゃんと靴を履けているのだろうか。絶対靴が壊れてしまっている気がする。
…ちょっと、何の靴を履いたんだろう。あの靴じゃなきゃいいけれど…
私はかディストルが何の靴を履いて行ったのか気になったので、玄関に確認しに行くことにした。
私が確認すると、無いのはあの黒い靴だったようで、少し落ち込んだ。結構気に入ってたんだよね。
「はぁ…」
思わずため息が出てしまった。結構高かったんだよあの靴、と私は心の中でグチグチと呟いた。
グチグチ言ってても何にもいいことないよね、と無理矢理ポジティブ思考に切り替えた。
さて、ディストルが帰ってくるまで何しようかな。
私は今日まだしてない風呂掃除をすることにした。本当は風呂掃除なんて面倒臭くてやりたくないけど。
まずはシャワーで汚れを落としやすくしてから、スポンジに洗剤をつける。
まずは浴槽からだな…
私が浴槽を掃除していると、またもや大変なことに気づいた。
ディストルには下着や靴がある店は教えていなかった。
私は自分の詰めの甘さにため息を吐きそうになった。
「ああもうどうしよう…でも今どのこうの言ってももう遅いよね....」
私は手っ取り早く浴槽掃除を終わらせ、ソファーに腰かけた。
今日はなんだかしているうちに時間が過ぎていた。いつの間にか10時くらいになっていた。
朝ごはんがカップ麺だなんて、寂しい。
そんなことを考えていたら、うとうとしてきた。
昼寝の時間にはまだ早いので、またテレビを見て時間をつぶすことにした。
テレビをつけ、ワイドショー番組を見ることにした。
テレビを見ていたら、強烈な眠気が襲ってきた。私はなんとか眠気をを振り払う方法を考えた。
だが、考えているうちに余計に眠気は強まり、眠気の海に沈んでしまった。
どのくらい寝ていただろうか。とても心地良い夢を見ていた気がする。
とても心地良い夢を見ていたのは確かだが、具体的な内容は忘れてしまった。
時計を確認すると、12時半くらいになっていた。少し寝すぎたかな。
ディストルはそろそろ帰ってきたかな?
ベットから降りてリビングへ向かうと、ディストルがいた。
「ただいま」
「おかえり」
「買えた?」
「…買えたよ」
ディストルは苦虫を噛み潰したような表情で言った。絶対なんかあったな…
下着とかある店教えていなかったのを思い出して、自分の詰めの甘さに悲しくなった。
「ごめん、そういうのがある店教えてなかったね....」
「いいよ、その辺の人に聞いたから」
「そっか」
ディストルって結構心広い。
「リルフ、靴のことなんだけど....」
「あ」
すっかり靴のことを忘れていた。
「多分壊れたと思う…」
ディストルは申し訳なさそうに言葉を濁した。
「そっか…」
分かりきっていた事とは言え、多少のショックはあった。
「ううん、後でまた買うから大丈夫」
そう言うとディストルは少し安心したような表情を浮かべた。
「着替えてくる」
そっか、ディストル下着付けてないんだった。
「ん、行ってらっしゃい」
どのくらい寝ていただろうか。とても心地良い夢を見ていた気がする。
とても心地良い夢を見ていたのは確かだが、具体的な内容は忘れてしまった。
時計を確認すると、12時半くらいになっていた。少し寝すぎたかな。
ディストルはそろそろ帰ってきたかな?
ベットから降りてリビングへ向かうと、ディストルがいた。
「ただいま」
「おかえり」
「買えた?」
「…買えたよ」
ディストルは苦虫を噛み潰したような表情で言った。絶対なんかあったな…
下着とかある店教えていなかったのを思い出して、自分の詰めの甘さに悲しくなった。
「ごめん、そういうのがある店教えてなかったね....」
「いいよ、その辺の人に聞いたから」
「そっか」
ディストルって結構心広い。
「リルフ、靴のことなんだけど....」
「あ」
すっかり靴のことを忘れていた。
「多分壊れたと思う…」
ディストルは申し訳なさそうに言葉を濁した。
「そっか…」
分かりきっていた事とは言え、多少のショックはあった。
「ううん、後でまた買うから大丈夫」
そう言うとディストルは少し安心したような表情を浮かべた。
「着替えてくる」
そっか、ディストル下着付けてないんだった。
「ん、行ってらっしゃい」
ふと思ったんだけど、ディストルって空飛べたりするのかな。
人になる前は翼あったけど今はないしね。技とかも使えるのかが気になる。
ディストルが戻ってきたら聞いてみよう。
「終わった」
「ねえディストル」
「ん?」
「ディストルって空飛べる?」
「ん~…」
私が聞くとディストルはなんだか考え始めた。
「翼だせるかなぁ」
「まあ翼が出せれば飛べるよね」
ディストルは私の方をチラリと一瞥したあと、また何か考え始めた。
「ちょっと待って」
「ん、分かった」
私は素直にディストルのことを待つことにした。
ディストルはなんだか気まずそうな顔で考え込んでいる。
考え始めてから少し経ったとき、ディストルは言った。
「リルフ、多分翼だせると思う」
「そうなの?」
「むしろ出せない方がおかしい」
「そうだよね」
まあもともと翼あるし飛べるんだし翼出せるよね。
「だから今日の夜試してみようと思う」
「え、夜?」
なんで夜?別に翼だせるかなら今でもよくない?
そんなことを思っていると、ディストルは言った。
「ついでに飛べるか試す」
「ええ…」
「だって翼出せても飛べなきゃ意味ないでしょ?」
「たしかに」
「他の人に飛んでるところ見られたら驚かれると思うから人の少ない夜に試そうと思うんだけど」
そりゃ人が翼生やして飛んでるところ見たら大騒ぎだよねー、と呑気に考えた。
「ついでにリルフも飛ぼうよ」
「え?」
ディストルの思わぬ提案に間抜けな声が出た。
「いや、試すだけなら別にディストル一人でいいんじゃ…?」
「せっかくだし一緒に飛ぼうよ」
「んー…」
「楽しいしリルフもよく飛んでたじゃん」
まあ私もよくファイアローで飛んでたし…今度はディストルで飛ぶと考えれば…
「うん、いいよ」
私がそう言うとディストルは嬉しそうな顔になった。結構顔に出やすいのかな。
「じゃあそれまでゴロゴロしてる」
「うぃー」
私は昼ごはんどうしようかな、なんてことを考えながらゴロゴロしていた。
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