執務室でのんびりゆったり

だよな！ラーメン美味いし、このとっておきの情報はやっぱり一番に曙に教えてやらないとって思ってたんだよ（行き先こそ残念だが、自分としてはいつも世話になっている相手を喜ばせたい一心で一番に連れて行きたいと思っていたようで）

いやぁ、いつも頑張ってはいるつもりなんだぜ？誘惑が多すぎるのが悪い！（責任転嫁←）と…それじゃあ行くか、あ、でも着替えたいなら着替えてきてもいいぞ？（お洒落という発想はないらしく相手の発言の意図がわからないままそう述べて）

そ、そう…まぁラーメンは好きだし私を気にかけてくれてるのは伝わったし…一応ありがとうって言っておくわ。肝心なのは美味しいかどうかよ！(こちらを喜ばせたい一心は伝わったのでデートらしくないと文句言えるはずもなく、そして表だって感謝を伝えるのも苦手なので礼は言いつつもまだまだこれからよとアピールし)

誘惑が多くてもやるのが司令塔としての仕事なのよこのクソ提督！…いや、着がえはいいわ。ラーメンだしパッと行ってパッと帰ってくるだけでしょ？それとも制服だとまずい？(立ち上がって自分の姿を視線を降ろして一瞥し、髪を払って髪飾りの位置を確認して…デートじゃないしね、と内心苦笑しつつ)

ああ確かになぁ、これだけハードル上げて期待させておいて結果微妙でした、じゃなんか締まらねえよな（うーん、と腕を組みつつ苦笑して）

ははは…冗談だって…。まあ、他には精々ちょっと街を見て歩くぐらいだしそのまま制服でもいいんじゃないか？俺もこの格好で出掛けるつもりだし

…べ、別にそんな時はそんな時よ。微妙だったら帰りにでも喫茶店かなんかでケーキとか…(折角気を使って誘ってくれたのに行く前からこんなこと言うべきではなかったと内心慌ててフォローを入れて)

私はともかく海軍の軍服なんかで行ったらお店の人が恐縮しちゃうでしょ。クソ提督は着替えて行きなさいよ、待ってるから。大して時間かからないでしょ？私も着替えはしないけど寮からお財布とか持ってこなきゃだし

おっ、確かにそれもアリだな！やっぱり食後のデザートは外せないよなぁ、甘いものは別腹ともいうし（相手の発言については特に気にしていないようで、むしろ最初から予定に組み込んでしまえといった調子で言ってのけ）

そういうもんか？まあ、曙がそう言うならそうするか。じゃあまた後で鎮守府の入り口で集合だな

いやその…自分で言っといてなんだけど、ラーメンの後にデザートって普通に食べ過ぎな気がす…いやコーヒーだけでもいっか。うん。じゃあついでに寄っていきましょ(何も気にしてない提督に苦笑し、じゃあ寄るのも確定でと頷いて)

はいはい、じゃあまたね———
(と、別れて自室。鏡とにらめっこして髪型や髪飾りを角度を変えて満足いくまで調整し…ポーチに財布やハンカチなどを詰めて入り口へと)
…うん、誰とも出会わなかったからクソ提督と出かけるなんてバレてはいないわね。漣に知られたら何言われてからかわれるか……はぁ。…でも出かけるのは嬉しいな…(などと一人でいると素直に気持ちを呟いて)

後は…食べてばっかじゃ勿体ないしその後はゲーセンとかカラオケとかボーリングとか？久しぶりの外出だし時間の許す限り遊ばないとな！（気がつけばなんとなくデートっぽい流れになりつつあるが本人にその自覚はないようで）

おっ、漣じゃないか。…そうそう、これから曙とちょっと街までラーメン食べに行こうと思ってな！まあ、言われてみればそうだな、デートみたいなもんだ。…ん？ごちそうさまですって何の話しだ…って、行ってしまったか。何だったんだろうな…（一足先に準備を終え入り口で相手を待っていれば偶然にも漣と遭遇し、そんな会話を交わしてからそそくさと立ち去っていく漣の後ろ姿を不思議そうに見送って（後にこの件でたっぷり弄り倒され、拗ねた曙に数日ロクに口をきいてもらえなくなるのはまた別のお話し…←））

は、半分以上は独り言だし長くなったのは勘弁な←

えっ…そんな長時間出かけるつもりだったの？しかもそれって二人だけで行くのよね…まるでデー…こほんけほん！ま、まぁ、い、いいんじゃない？(いきなりデートらしいプランになって赤くなりつつうろたえて、それでも頷くだけ頷き)

———

クソ提督、何してんの？早く行くわよ。…何？誰かに呼び止められたりしたの？(入り口で待っていて、提督の気配に振り向き。…内心完全にデートだこれ…と思いつつ努めて平静を装って)

そりゃあな、ようやく仕事から解放されたわけだし、これで気兼ねなく…って、どうした？風邪か？（突然咳払いをする相手を心配して顔をのぞき込むようにして尋ね、額へと手を伸ばして）

いや、別に大したことでもないし気にするな。それじゃあ行こうぜぇ！（漣とのことは別に話すほどのことでもないかと特に語らず、相手の隣に並び足取り軽く歩き）

ち、違うわよ…か、風邪なんか引くわけないじゃない、クソ提督じゃあるまいし！(手を伸ばされての見て恥ずかしくて反射的に手を避け、赤い顔で喚き)

ラーメンかぁ、どんなラーメンなんだろ？盛りすぎ山盛り系じゃないよね。私そこまで食べられないし(並んで歩きつつ上機嫌に話しかけて)

そうか？まあ、元気そうだし大丈夫か…でももし辛い時はあんまり我慢するなよ？無茶して倒れられたりしたら心配するからな（少し不思議そうにしながらも深く追及はせず手を引っ込め、それにほら、今日みたいな時に俺が頼れるのは曙ぐらいだし、なんて最後に付け加えて笑って）

聞いた話しだと魚介系スープであっさりしてるみたいだな。間違ってもニンニクヤサイマシマシとか訳のわからない呪文を要求されるような店じゃないのは確かだな…あれは地獄だった…

頼る艦娘がいなくなっちゃうから無理するなってさすがクソ提督よね(と、口は悪いがくすくすと嬉しそうに笑って)心配しなくても無理だと思ったら勝手になんとかするわよ

あー…一郎だか三郎だかって名前の店ね？なんでそんな店に行ったのよ…量が多くて普通に食べられ………誰と行ったの？(山盛り系のお店に行ったらしい提督に苦笑したが、誰かと行ったのか一人で行ったのかが気になり、少しジト目で尋ねて)

いやー、曙は本当に頼もしいな！むしろぼのたんが居なかったら今頃この鎮守府なくなってたまであるな、うん（相変わらず何の反省もなく平然とそう言ってのけ）

ん？そりゃ漣に連れられて訳も分からず教えられるままに注文してな…うっ、思い出しただけで胸焼けが…って、ぼのたんどうしたんだ？心なしか俺を見る目がキツくないか？

はぁ…まったくクソ提督はほんと駄目ね！けどだからって全て任せてサボっていいとは言ってないから…キリキリ働いてもらうわよ！？(笑ってはいても半分苦笑混じりのジト目で睨んで)

漣と！？…え？だって漣そんなこと……ね、ねぇあなたたち実は既に二人で色んな所に遊びに行ったりしてたの！？(胸焼けがラーメンがとかは最早どうでも良く、漣と親密なのかと余裕なく詰め寄って)

わ、わかってるって…なあ、もしかして俺がもう少し頑張っていいとこ見せたらそのクソ提督っていう評価も変わるのか？（クソ提督呼びも慣れたものでそれほど気になりはしないのだが、原因を取り除けば変わるのだろうかと純粋な疑問からそう問いかけて）

ん？そうだな、休みが合えば割と一緒にゲーセン行ったり、そのついでに外で飯食ってきたりぐらいはするぞ？何かマズいのか？

……そこは「もう少し」じゃなくて「沢山」頑張ったらって言うべき所でしょうに。そんなんだからクソ提督はクソ提督なのよ。……別に霞や満潮みたくクズとかウザいとか言ってる訳じゃないんだからいいじゃない。現にこうしてクソ提督なんだし(普通に呼ぶのは気恥ずかしいのでクソ呼ばわりではあるが…自分はこれで霞達よりマシだと思っているらしい)

……はぁ！？…あっ…じゃなくて、ええと…別にマズくはないけど………その、そうだ、あんた漣に変な事教えたりやらせたりしてないでしょうね！？漣時々訳の分からない事言うし(思ったより親密で反射的に声を張り上げてしまうも、慌てて仲良くしてることより漣に手を出してないかという疑問に変えて問いただし)

曙も大概容赦ないと思うけどな…クソ提督連呼って、俺だって終いにゃ傷付くぞ。ちくせう…←まあ、それでも曙も霞も満潮も本気で俺を嫌ってる訳じゃない…よな？（後半は少しだけ自信なさげに）

いや、むしろ無茶ぶりされたり遊ばれてるのは俺の方なんだよなぁ…（遠い目）

な、何よ…(傷つく、と言われてうろたえて)…だったらそう呼ばれない様にしっかりすればいいじゃない…それにクソ提督がだめだったら何て呼べば……ダメ提督？…あぁもう！別に嫌いな訳ないわよ！少なくとも私はね！(そう叫んで腕を組みながらそっぽむき、道も知らないのに一人勝手にずんずん先に照れ隠しで歩き出して)

遊ばれてる…？じ、女王様プレイって奴かしら…(と、こちらはこちらで妙な想像しだして)

———
(その頃)
漣「いやぁ、まんまと二人デートに向かわせる事ができましたがー…やっぱりご主人様とぼのたんは弄りがいがありますなぁ、お代官様ー」
潮「お代官様…？？…あ、あの、曙ちゃんも提督もあんまりからかわない方が…その…」
漣「そこは「さすが越後屋、そちも悪よのぅ」って言うとこよ？ウッシー？流石の漣も足が付くので今日はついて行ってないけど、青葉さんにしっかり記録をお願いしてあるから、期待してね！」
潮「ふえぇ…き、期待って…それにウッシーって…後で曙ちゃんに怒られるよぅー…」
漣「怒られるくらいで漣は止まらないよ！漣はシツコイから！(くっくっく、と悪い顔で)」

いや、まあ、別にそこまで本気で傷ついてる訳じゃ…って、おーい！ちょっと待て、そっちじゃないぞー（見当違いの方へどんどん歩いていく相手を慌てて追いかけ、腕を掴まえて引き止め）

そうだな…例えば、メイド服を着せられそうになったりマ○クで男性店員に対して｢スマイル一つ。テイクアウトで｣と言わされそうになったり…そんなもんだな（相手が懸念しているような男女の関係とは程遠く、実際はただ漣のおもちゃにされているだけであるようで）

ふん！そんなこと言っても多少は傷ついてるってことじゃない！ク……もどうせ私をほかの二人みたいに付き合いにくいとか嫌な奴だとか思ってるんで…しょ…！？わ、わ、なに？何よ…///…ん？道が違う？………あっそ！じゃあク…あんたがさっさと先導しなさいよ！？(ぎゃあぎゃあ喚きながら先を行っていたが腕を急に掴まれると真っ赤になって。恥ずかしさから口悪く言いつつ大人しく提督の横…でなく後ろへ。色々やらかして顔が合わせにくいらしい)

そ、そう……なんていうか…………なにしてるのよ？あなた達…(聞けば自分の思ってた方向とは随分違っていて、脱力しながらため息を)…ク……もそんなの断りなさいよ…(と、自主的にクソ提督呼ばわりをやめた結果、提督とすら呼ばなくなっていて)