赤の女王 2018-03-10 15:26:43 |
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( / お優しいお言葉を有難うございます…!今後も少し返信のペースがばらつくやもしれませんが、下旬頃には落ち着く予定ですのでどうかお待ちいただければ幸いです…!また、リディアの大ファンというお言葉まで頂けまして嬉しいことこの上ありません!ご提案につきましてはネイサンもとっても動かしたいので大賛成なのですが、先述の通りまだ背後がばたついており…。ゆったりとした進行ペースになってしまうことが予想されます。それでも宜しければ是非…!今のロルの方は蹴って頂く等して切り上げて頂いても此方は構いませんので、主様の判断に御任せいたします。 )
(/いえいえ!どうぞ余裕の有る際にこの国を思い出して頂ければ嬉しいです…!。ご多忙とのことですので、どうぞ無理は為さらないで下さいませ…!。ゆったりペースで全然大丈夫で御座います!、お返事を頂けるだけでとても嬉しいです!。それでは、ライオン、ハンプティ、ユニコーン、公爵夫人、のいずれかにてお迎えに上がろうかと思っておりました!。勿論違うキャラクターでも大丈夫ですので希望など有れば遠慮なくどうぞ…!。また、リディアちゃんの準備シチュにての交流を取らせて頂ければと…!交流希望のキャラはいましたでしょうか!)
( / 主様の織りなす不思議の国と其処に住む方々に何時も何時も癒されておりますので、そう言って頂けて本当に嬉しいです…!また、いつもお迎えキャラをご提案くださりありがとうございます…!何を隠そう優柔不断ですのでそこまで絞っていただいても尚選ぶのに時間がかかるのですが……、ではネイサンのお迎えは是非以前よりお会いしたかった公爵夫人様にお願いしたいです…!リディアの方は帽子屋のオネエ様に衣装についてのアイディアを頂きたいのですが、もしご負担でしたらリディアの分はこちらが出だしを書きますので、ご遠慮なくお申し付けくださいませ! )
>ネイサン
(赤赤しい色の薔薇に溺れるような庭園を下駄の音を鳴らし歩く。泥の飴玉を舌の上で転がす様な味気ないのは鼻を切り落としたくなる程の悪臭にも近い匂いのせいか。顔を隠すような大きな扇子を広げ、そうして顔の半分を覆いながら城に向かう足を進ませれば、噎せ返る退屈を掻き消す為の飛んで火に入る夏の蟲。右も左も分らぬのだろう、周囲を見渡し状況を窺う男の姿。にいんまり、薄い唇を持ち上げて嘲笑。「隠れん坊は此処か、__不思議の国とは笑止千万。脳無しにもわかるように能書きを垂れて見せよう。さあさあ、喧しい薔薇風情よりもこの侯爵夫人がこの国となりを紹介致そう。愛い我がアリス」ニヤニヤ嗤い、顔を覆っていた扇子を下ろせば遠回しの物言いで姿を現し)
>リディア
(ハロウィーンと言えば街並みが皆盛り上がりを見せる恐ろしくも愉快な物である。気合を入れるなと言う方が難しく、選んだ題材は"魔女"。黒のシルクハットには赤いリボンを巻き、ダークな赤いルージュと黒いレザーのタイトなドレスにはスタッズとワインレッドのレースが使われたダークゴシックと言った雰囲気を纏っている。メイクも普段の奇抜な姿に加えて、色味のトーンは抑えられた不気味さを兼ねた出来上がり。今日は朝から大忙し、盛り上がりを見せるハロウィンパーティが見える庭園を邸の窓からチラリと覗く。自身の邸が人でにぎわうと言うのは気分が良い。今までの苦労が実ると言うのはこの瞬間の為にあるのかもしれない。邸に人は多いが、そのほとんどが庭に集まっている為か屋内は落ち着いた雰囲気が有り、その中で一息を)
(/身に余るほどのお褒めの言葉を有難う御座います…!。そしてその様に思って頂けることが嬉しすぎてなりません!。早速公爵夫人と帽子屋を出させて頂きましたので絡み辛ければ出しなおします為、遠慮なくお伝えくださいませ!。それではまた改めて宜しくお願い致します!)
>公爵夫人
――― …… 、
( 詳細を問うたところで返ってこない答え。淑やかな話し方をしている割には何処までも無駄な会話に興じる其れ等に愈々武力行使かと目で薔薇を捉え、指先に力を込めようとした折、常人よりも鋭い聴覚が拾った軽やかな音に動きが止まる。音の発生源へと目を向けてみれば緑黄のアーチの向こうに人影を捉えて。からんころんと軽やかな音の上を歩きながら一定距離まで詰めた其れは、何を以てしてか楽し気に笑んでおり。此処の管理者だろうか、それとも"見えざるもの"か。眉を寄せた厳しい顔でその素性と動向を探っていれば徐に発された言葉は随分と聞かない物言いで。「 ――― 君は人間か? 」 何処か耳に残る歌のようなそれを最後まで聞いた後、感想として残ったのはたった一つの疑問であり。だが其れは投げ掛けるにはあまりにも直接的だったと気が付いたのは奇しくも投げた後の話。「 、いや、何と言うか ……、 」余りにも人に見えない雰囲気だったから。そう言いかけたのを寸での所で飲み込めば、言い訳も胸の内に消え。「 ……、ともかく。大人の男に、アリスは似合わないんじゃないか。 」 誤魔化す咳払いをしてから、話題を転換するように呼び名の訂正を求めた。真っ直ぐと瞳が此方に向けられているからには、歌の最後に呼ばれた名は己に贈られたものなのだろうが … 此の背丈と体つきを認識した上でそう呼んだのであれば、随分な解釈違いが起きているのではないだろうかと。 )
>帽子屋さん
此処かなぁ? ――― わあ、正解みたい。人がいーっぱい、…!
( メイドさんから貰った地図を片手に、少しばかり紆余曲折した末に辿り着いた建物を見上げる。オレンジと黒、紫が入り混じるハロウィンらしい飾り付けがたっぷり施された其処が目指していた場所であることは回り込んだ庭園の賑わいからも伺えた。帽子屋邸。其処の存在こそ聞いてはいたが実際に行ったことは無く、屋敷の主を見たことも無い。ただ服と帽子の相談ならば此処が良いと教えてもらったままに訪れたのだが、飾り付けから分かるクオリティの高さは既に自分のお気に入りとなっており。んふふ、と楽しみに笑声を溢しつつ装飾が施された扉に手を掛けると入口から一歩中へ。内装は外装と遜色ない素敵さだが、穏やかな空気の為に少し変わった色を見せていた。そしてその驚きよりも怖さに近い雰囲気は窓際に立つ人の存在を圧倒的なものにして。景色に混じらない黒と赤のツートンが線のはっきりとした輪郭を一際目立たせている。「 、こんにちは、美しいお姉さん。お願い事をするにはお菓子が必要?それとも、悪戯で手を打ってくれる? 」 好む服のタイプとは正反対でありながらも惹かれてしまうセンスに嘆息を飲み込んでから、こんこんと扉をノックして其の気を引いて。視線が此方に向いたならば見えないスカートの裾を摘まんで挨拶をしつつ、ハロウィンならではの決まり文句を引用した問い掛けを。 )
( / 絡み辛さなど微塵も感じさせない、素敵な文を有難うございます…!筆の乗るままに返させていただきましたが、もし不備等ありましたらご遠慮なく…!こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します! / 蹴り推奨 )
>ネイサン
妖まやかし、角でも槍でも生えていたなら童を頭から貪り喰らう"化物"だったろうに。そら、その目ん玉をギョロリギョロリとかっぽじってよおおおおく見ろ!、頭目玉鼻口耳!ぜぇんぶお前と同じだろ!……。化物風情は確かに存在するがね(驚きを確かに表に出した彼の変化を性根の腐ったこの男は愉快愉快と楽しみ、最初は落ち着きを持つ冷静たる口ぶりで述べたが徐々にその声色はヒートアップ。向上分でも述べるかのような、態々人の神経を逆なで恐ろしさを植え込むような、その動作さえもが煽る様に彼との距離を確り詰めて。終いには人の子一人が間を通れない程に傍に寄り、"わ!"と驚かすことをメインに置いた強弱は正に意地糞悪いそんな言いっぷりで。近づけた距離を引っ込め、その際にぼつりと呟いた付け加えは後出しながら大凡人とは思えない見目の彼らを頭に描いた末の呟きで。呼び名を否定する彼の言葉にはくつくつくつ、かっかっか、と抑えのきかない高らかな笑い声を響かせてゲラゲラ嗤いを。「行きはよいよい帰りは怖い、不思議の国とはいつだって片道切符よ。――通りゃんせは一度切り。選ばれてしまえば無慈悲、アリスの名で生きるしか道は無い。」かんら、こんろ、業と音を立てる様に彼の周囲をくるりくるりと歩みつつ「不思議の国とは夢の中の桃源郷、衣食住が全て手に入る夢の国。だがね、夢を継続するには見猿聞か猿が出来ん時も有るのだ。哀れな事に我が国の愛しき女王は蛆の集る死にぞこないなのだ。女王陛下が消えてはこの夢を続ける事は出来ん。__ならば代わりが必要になる。そう、他のクニから此処に攫ってきたお前ら"アリス"を次の女王にして――。」時に扇子をヒラリと揺らし、着物の裾を揺らめかし、下種の極みと言うに値する理不尽たる言い分を一方的に言葉にして。態々分かり辛い説明を、そして大袈裟な説明を、それらを行ってしまうのは正に悪癖と呼べる癖の強さの表れで。)
>リディア
(今回のパーティではホストと言う立場だからか、時に挨拶を受ける事は珍しいことではない。今もまた一人の少女に声を掛けられると窓へ向けていた意識も瞳も全てを彼女の為にと移動して。そしてルージュを塗る唇は形よく持ち上げられて「ハーイ、__魔女は意地悪なんだ。だから面白そうなら魔法をかけてあげるけど、面白くなさそうなお願いならアンタのことを猫に変えてウチで飼うかも。___なーんて、教えてごらん」ハロウィーンらしいお菓子か悪戯、それを用いた彼女の言葉にはからかうような軽口を添えて。片方の手を綺麗な動きで指先までをヒラリ、と揺らしてから先ずは詳細をと尋ねるべく頭を僅かに傾けて。そして、登場した彼女の容姿をしかと見つめる。金色の髪に、モデル体型と言うべきか人の目を掴むその美貌の持ち主。そして、抱いた親近感の理由とは__。そうか、最近よくこの手の特徴の女性の話を聞くからだと納得を。「初めまして、"リディア"。アタシは此処、帽子屋邸の主"帽子屋"。―――アンタの話はよく聞いてる、最近双子の青い方が此処に入り浸って羨んでるからさ」アハハ、と堪らずに親しみの有る笑い声を零してから、彼女の事を"アリス"と呼ぶことは無く。間違っているかもしれない、なんて考えはその時はその時と言う感覚故か、ディーに恋人が出来たと言う話や伴って同居人が増えたと言う話、加えてはあんなにも幸せそうな弟の姿を見たことが無いと言うことを微笑ましそうに話す兄の姿を思い出す。「赤いのとはいっしょに来なかったんだ」肩を竦めるように持ち上げれば、その話題と言えばのもう一人の姿が見えない事に頭を少しばかり傾け周囲へ視線を回して)
>公爵夫人
ッ、何を、 …… !
( 人らしからぬとは己から見れば褒めたつもりだった。世界から離れているような存在だと、好い意味で使ったつもりだった。勿論言葉足らずだったことは理解していたのだが、――― 言葉の一つも挟むことは許さない、然し乍ら返事を捲し立てる様な、激高にも近い饒舌を巧みに操りながら近寄って来られる程に駄目な言葉だったのだろうか。唯一溢せたのは最早独り言とも区別のつかない情けない声、それをも飲み込む激しい返答が目と鼻の先で繰り広げられては締めの言葉を拾うのがやっとのことで。漸く一段落した、かと思えば徐に心底楽し気に笑い出した其の人が再び紡ぎ始めたのは、余りにも理解しがたい世迷言の類。だが事実だと第六感で捉える程には現実味を帯びた、ともすれば真実のみを連ねているのかも知れない世迷言。伝達者が伝達者なだけに怪訝な表情の己を置いたまま、周囲を巡る足音の主は話を進めるが ―――― 分からない。否、国の状況と選別の趣旨こそ理解は出来たが、頷き飲み込むには不明瞭な部分が多すぎるのだ。まるで無差別なテロにも思しき選別と、それを謎掛けのように告げられては戸惑いが増幅するばかり。「 …… 、なら、俺じゃなくてもいい、はずだ。、アリスになりたい奴なんて 、女王に相応しいのなんて … 探せば他にいるだろう 」 性分為れば、考えを整理するよりも前に抱いた自分本位な感想を其の中で先ず。からんころんと鳴る珍しい靴の音が思考の邪魔で、止められる程の強さで細い腕をつかみ正面で堰き止めては見下ろす形で視線をかち合わせると、「 此処にいるのが俺である理由が、… 必要性が、何かあるのだろうか? 」 ぽつりと率直な疑問を落とし。そう、結局は其処を明らかにしたいだけなのだ。 )
>帽子屋さん
( お祭り騒ぎに感化された浮ついた設問への返事としてはばっちりな答えにくす、と笑みを溢す。答えの中に混じっていたコンセプトの名が示す通り近寄りがたい人なのかと思ったのは大間違いだったみたいで。一先ず初対面ならではの不安は杞憂に終わりそうだ、とホッと安堵したも束の間、初めましての冠を被りながら一字も違わずに呼ばれた名前に目を瞬かせた。まさかこの国で初対面ながら名前を呼ばれるなんてことが起こり得るとは考えておらず、「 は、じめまして 、帽子屋さん 」とやや呆気に取られながらも挨拶を返せたのは一重に会話慣れのお陰か。 「 青い方、? … それって、若しかしてダムさん? 」 抜けた明るい笑いに気を取られながらも相手が示したのは一体誰かと一度はきょとんとして見せた。けれど此の国唯一の双子、その片方を指示していると理解が及べば自ずと色の謎も解け。後に続いた" 赤いの " とまで出てきては言い得て妙な渾名の様な呼び名に思わず ふふっ、ふふふ と少しの間笑いが堪えきれずに。「 そう、今日は一人なの。赤い彼には内緒で衣装を決めたくて! 前もってお披露目しない方が、出会ったとき新鮮でいーでしょ、? 」 乱れた息を整えるべく深呼吸を一つしたのち、良く言えば強かな思惑を数度の頷きと共に。「 でね、さっきの話の続き。既に首輪が付いてるから飼い猫には成れないんだけど 、お代は後払いの現品でもだいじょーぶ ?うーんっと美味しいクッキーを後で焼いてくる予定なんだぁ、 」次いで切り出したのはお代の話。悪戯を受けられない、免除も出来ないは都合が良すぎると考えた末に落ち着いたのは後払いで。後払いの現品は良く想われない事の方が多いがハロウィンの名に免じて甘んじてはくれないかと、 )
>ネイサン
馬鹿めが、誰でも良いが罷り通るほど世は蜜の甘さなど持ってはおらん。一枚二枚の文句を綴る口ならば今すぐにでも針と糸で縫い付けてくれようぞ、(腕を掴まれてしまえば前には進めぬ。動きを止められたまま足はその先もう一歩を動けずに正面にて向かい合いながら腹が立つほどの傲慢で自信に満ちた顔つきにて正面の彼を見つめ。「アリスとは、誰が選ぶのではない。相応しいと認められた者だけが此処への片道切符を渡される。不運に嘆いて泣き喚いても手遅れだ、諦める他ないな。」くっくっく、嘲笑に肩を浅く上下させにやにやと下卑た笑みを蓄えては必要性を問うその疑問に対して相応しいとは言い難いそんな返事を与え。「愛い愛い、右も左も知らぬ雛鳥よ。この俺、公爵夫人に拾われたからにゃあ砂を舐める地の獄よりマシな暮らしを与えてやろう。賽の河原で石ころを積み上げる生涯よりかはうんとマシよ」必要以上の不安に動転するアリスは多数見て来た。然し、目の前の彼とは不幸も不運も不安さえもを一旦受け止めると言った器量の持ち主らしい。___気に入った。きゃんきゃん泣き喚く犬畜生とは好きじゃあない。黙する美、不安を堪えるその姿こそ愛しく愛す価値が有るのだ。広げた扇子を口元に添えては掴まれていないもう片方の腕をするりと伸ばし、そうして結ばれる彼の髪型を崩してしまわぬようにそっと一撫で「可愛い我がアリス、此処が桃源郷か地獄かはお前次第。喘ぎ狂いて姥貝て見せろよ」其の儘髪に触れていた手は伝う様に頬に移動し、「今からお前をこの国で過ごす上で唯一の安らぎの場へ連れて行こう、その場所だけはお前"だけ"の物。俺たちは勿論、他のアリスとて介入できぬ、お前の部屋だ。」手を掴まれていることを良い事に、その腕を引いて庭園を進み始めて。)
>リディア
(聞いていた特徴から照らし合わせたのは間違いでは無かったらしい。彼女の反応を見る事で安心にて肩をほっと小さく揺らし、そうして自身に頼まれているお願い事にも納得がいった。何よりも"手作り"のクッキーと言うのを目の前にぶら下げられてしまっては断ることなんてできる筈も無いのだから。返事の代わりに頭を一度縦に揺らして見せると「なら、美味しいクッキーを楽しみにしても良い?市販のお菓子ばっかり食べてるからさ、"手作り"のお菓子って嬉しいな。」ふふ、と口角を持ち上げては笑みを零し、今一度真剣な顔つきにて彼女と向かい合い、改めてその姿を見つめ直す。一見だけならば花のように愛らしく、赤い彼じゃなくとも愛でたくなる気持ちが理解できる。そんな彼女に似合う仮装とは___。「因みに、何かこれがやりたい。って言うリクエストとかってある?。もしも無いなら___とことん着飾ってドールみたいにするのも有りかな。後は、__吸血鬼なんてのも似合うと思うよ」口角を吊り上げて提案を行ったのは、双子に猫の三人がまさに吸血鬼の仮装を行って道行く住人やらアリスやらを惑わして、家を吸血鬼ハウスに変えるのだと言っていたのを思い出したからで。共に暮らしているならば、彼女も吸血鬼ハウスの一人だろうし、嫌然し、囚われてしまったと言う意味合いで固めるならばドールだってよく似合う。ううむ、真剣な様子で考えあぐねては「取り合えず、衣装を見て見ないことには決まらないよね。こっちにおいで、作ったけど使わなかったのが有るからさ、気に入るのが有ったらそれでも良いし」自らの好みを押し付けてはいけない、何よりも彼女が楽しめなければ!なんて今更ながらに思い直しては、自身の作業部屋へ彼女を案内して。そこのラックの一つには普段着とは言い難い仮装に使える物がいくつも並んでいて)
>公爵夫人
( 己の考えは少なくともマイノリティでは無かったと思うのだが、それが馬鹿の烙印と共に呆気なく両断されては不可解よりも乾いた笑いが零れ落ちて。他でもない情報源の相手が手遅れだと、諦めろと言っている以上それ以外に方法は無いのだろう。アリス選考の云々は一先ず頭の隅に保留しておくこととして、「 ……、分かった。少なくとも、此処の方が気が楽なのは … 否定出来ない。 」 示した理解は全くの虚偽だが、長い嘘を澱みなく続けられるほど器用な口ではなく。ぱっと相手の顔の傍で広げられた扇状に目を奪われた所為か、視界の端を動く手に気づいた時には既に髪を撫でられる感触が有り。酷く懐かしい其れに昔の影が重なり、鬱陶しくて仕方がない。だが顰められた眉は次の相手の言葉により多少なり解されてしまった。自分だけの部屋。外部と遮断される、どんな己でも許される場所とは抗いがたい魅力がある、と先程までの戸惑いは彼方へ消え大人しく相手の後ろをついて歩きだし。「 ―― … 君は、公爵夫人、だったか。 」 掴んでいた手を離しても尚後ろを行くこと少し。見知らぬ人間との沈黙は苦手ゆえに、庭園の薔薇へ視線を流されつつも随分と最初の方に拾った名前を確認する様に呟いた。之が話のきっかけになると思って。「 男性的、いや、女性的、いいや 、…… 随分と、中性的だ。 」 一見では女性のようだったが、少し低い気がする声は男性の範囲内。詰まる所正確な性別が分からない相手に投げる褒め言葉を悩んでは、最終的に真ん中へと落ち着いて。「 その、名はどう呼べばいいだろうか。」 褒めたのならば次は呼び名の話、と比較的最近に読了した人付き合いのルーツ本に倣った人付き合いのルートを馬鹿正直になぞり行き。 )
>帽子屋さん
ふふっ、貴方もそれを言うんだねぇ。うんっ、帽子屋さんには特別美味しーのあげるからぁ … たっぷり、期待してて?
( 手作りの珍しさは何処も其処も変わらないらしい。手作りの権威と相手の恩情にひっそり感謝しつつ、ぱちんと片目を瞑れば期待のハードルを上げて。仮装のことは考えていたものの肝心の内容は朧気にしか考えておらず、リクエストを問われても咄嗟に口に出すまでには至らずに。だからこそ相手の出してくれたアイディアが形を成す助力となれば、顎に人差し指の先を当てて思案顔。ドールに吸血鬼。どんなものかと想像してみるものの、どちらも触れる機会が少なかったために記憶にあるモデル像が鮮明には浮かばずに。そんな時に手招きされた作業部屋への招待は実に有難く、いいの?と首をかしげたのは一瞬、素直な足は案内されるがままに部屋へと入って行き。―――― 何処を見ても目移りしてしまいそうな誘惑の中、指定されたラックの前へ立つと其処に掛かる仮装の数々に目がつい輝いて。「 すごーい … !これ、全部帽子屋さんが作ったの? 」 帽子屋というのだから帽子に注力しているのかと思っていたが、それが思い違いだということは目の前の光景が証拠で。一着一着見ていきたい気持ちをぐっと抑えつつ、目に付いた黒いローブを見てふと思い出したことがあり。「 そーいえばね。リディの生まれたところでは、頭が人で体が蝙蝠の吸血鬼の話があったんだぁ。名前は何だったかなぁ …… 、 」 昔、母親に教えられたその容姿を何となく脳内に描きつつ、手にしたローブを蝙蝠の羽の形になぞりながらアイディアの一つとして挙げてみて。「 だから、蝙蝠の仮装なんていうのはどーかなぁ、? 帽子屋さんは可愛い服の方が好き? 」 ちらり、また相手を見ると意見を求め。 )
>ネイサン
そう、俺の名は"公爵夫人"に相違ない。そのままでも良し、公爵でも夫人でも好きに呼べ。__なぁに、そう変な話では無いぞ。此処で名なんぞ何の意味も持たん。お前も今日より名は"アリス"に変わることだろう。右倣え右、誰も彼もお前を呼ぶときはアリスだ。(触れた事で潜められた表情を見逃すことは無かった、それは弱点を手に入れたぞとでも言うような背筋を愉悦の感情でぞわりぞわりと震えさせるように心地が良くて。かんらこんろと庭園を行く、進む中で背に届けられた言葉槍に耳を傾ければ正面を歩くのだから彼にはその背しか見えていない、と言う事実は関係なし。自らの胸元に得意げな雰囲気にて手を宛がいつつ何処までも自分本位な口ぶりでの自己紹介を。続けてはこの国における名前の優先度、と言う物を語るべく彼が今後どのように呼ばれ、そうして過ごすのかと言うのを示した発言で括り。くるり、と顎を引きながら少しばかり振り返れば「その目ん玉をよおくかっ穿って見ろよ。端正で男前、凛々しい男!豊満な乳なぞ持っとらん。気になるなら触ってみるか」からから、と響くゲラゲラ嗤いは何とも嫌味的で意地糞悪く性根の腐りが表立つべく目尻が吊り上がりからかいで重箱の隅でも突くかのように続け。「俺は公爵夫人、玩具箱の遊園地で占い館を仕切る占い師。人は我が家を幽霊屋敷と呼ぶが、そんなもん気に留めん。良い我が家なのだ、今度遊びに来ると良い」少しだけ歩みを緩めればその背をぽん、と親しみ持った悪友と接するかのように叩き。到着した城の扉をキイと開き支えて「さあさあ!儚く散り散りに消えるのは恐怖か幸せか、先を進んではもう戻れやしない。行きはよいよい帰りは怖いの通りゃんせ。陽炎のように記憶はとおに脱ぎ去って、好奇の眼は塵に消ゆ。___ようこそいらっしゃいました。化物ばかりの異質な国へ、不思議の国は主様を歓迎しよう。」開いた扉を支えながら、広く、そして清潔で、絢爛豪華、そんな城内へと招いて。)
>リディア
アハハ!ウチの他にもそんな事を言う人が居たんだね。___そうそう、メイドがいるならいいんだけど、ウチにはシェフもいないし男だらけだから。手料理なんて願っても食べれないんだ(他にも存在することが伝わる彼女の発言に高らかとハキハキとした笑い声を上げてから、そんな大口笑いを隠すように片手をそっと口元に添えて。大袈裟な動きで肩を竦ませてみれば"困っちゃうでしょ"なんて同意を求めるようなウインクをバチンと一つ。案内した自らの作業部屋にて、感嘆の声が上がるのは何度聞いたって飽きる事ない心を震わせる素敵な物。自らの作品が誰かの心を打ったのだと言うのが直接的に感じる事が出来る機会と言うのは案外少ない物だからこそで。蝙蝠の仮装、と聞けば彼女の手に取るローブを数秒程眺めてからイメージを沸かせるように真剣な間を数十秒。イメージが浮かべば早速と言う様子で「ううん、最高じゃん。可愛いくなるよ、アンタが着るんだもん。___此処を、こういう風に上げて足はファー付きのブーツと蜘蛛の巣モチーフの網タイツ。頭の部分にはファーを使って耳のついたフードを付ける。なんてどう?ローブの裾の部分はさ統一感が出る様にファーを括る。」裾を持ち上げミニ丈に変え、蝙蝠らしい波ラインを待ち針で止めながら見せて、置いてある黒ブーツにはイメージを出す為の黒いファーを添えて、「これくらいのアレンジだったらすぐに出来るから、心配しなくたってちゃんと他の祭りにも参加できるよ」にい、と口角を持ち上げては先ずは依頼人である彼女の意見が最優先。可愛いだけじゃ無くてスパイスのように耽美な怖さが入る出来栄えのそれを紹介して。「そうだな、そこにあるメイク道具でアンタが綺麗な蝙蝠ガールに変身してる間に作れる。」そうして示したのは電気の点るドレッサーで、周囲には種類ごとに多数の化粧品が並んでおり中には集めただけで封も開いていないそんなものも多く。ウインクを示すのは任せて頂戴、と言った意味合いを含ませながら化粧品を提供すると言った物で)
>公爵夫人
如何してもアリスか …… 。呼ばれても、気が付かない気がするな。
( 本来の名前を呼ばれる機会さえ少なかったというのに、更に異なる呼び名をつけられては本格的に気が付かなそうだと。一方で好きに呼べと言われた相手の名前に附いては、それもそれで良い呼び名が浮かばない。公爵夫人。その敬称は誰それ公爵と婚姻した女性を漠然としたくくりで指す、詰まる所名ではなく立場を表す言葉なのだから。―――― 名は何の意味も持たない。先に言われた忠告のようなそれが脳裏をよぎる。もしや、とハッとして口を開こうとした瞬間、唐突にかち合った視線に反射的に言葉を引っ込めた。次は何を言うつもりかと身構えていれば、伝えられたのは相手、否 彼自身の性別の話で。疑っているわけではないが些か驚く気持ちがあっては きゅっと丸く絞られた双眸がそれを物語り。「 、! …… い、いのか? 実は占いには前から興味があったんだが、一緒にいく友人も居なければ男一人を偏見なく視るような占い師も居なかったんだ。 」 まるで友人のようなやり取り、正確にいうなれば宅への誘いについつい平素の繕いが崩れると、その勢いが心中に秘めていた占いに対する憧れを饒舌に吐露させていき。「 だが君なら、妙な心配をしなくても良さそうだ。抑々、詰らない偏見を持つくらい為らば構わず口にするだろう、君は 」 ふ、と頬を持ち上げれば細めた視界の最中で確りと相手を捉え、受け取り様に依っては押し付けがましい理想を語り。手を引かれるがままに誘われた城の中、扉を抑えてくれている彼へ頭を下げてからそっと其処へ入ると、何処までも続く廊下に暫し圧倒され。語り部口調の彼がいることも相俟ってか、本の中の主人公になったみたいだと場違いな印象を抱くのも致し方なく。 「 ――― …、 凄い。それに、赤い。 」 短絡的だが最も相応しい感想を口にすれば不躾乍らに辺りを軽く見渡して。「 …… 此処にいると、Mr.公爵夫人は更に浮いている様に見えるな 」 後ろを振り向けば居る彼の佇まいや服装、声や物言いは其処だけ切り取り張り付けられたような違和感を覚えさせ。けれどもそれが悪いことかと問われては答えは否。「 君だと一目で分かって助かる、 」 と、頷きながら付け足しを、 )
>帽子屋さん
男だらけ … ってことは、貴方も男性なの、?
( ウインクに添えられた同意を求める言葉にくすくすと笑いながら確かに。と同意を返す。例え特別な思い入れが無くとも、手料理というのは其れだけで特別なステータスを感じさせる。料理をしない男所帯なら尚更だろう、と理解を進めたところでふと言葉が引っ掛かり。まさか相手は長身のスレンダーな女性、では無いのだろうか。首をもたげた疑問に自信も同じく首を傾けては、答えを知る相手へそろりと問うて。「 …… 子供すぎず大人過ぎず … 、うんっ、すっごく素敵、! 」 率直な褒め言葉に緩んだ頬を締めぬまま、次々に伝えられるアイディアを逐一頷きながら頭の中で構築していく。一人では纏まりさえしなかったそれがものの五分もしない間に忽ち完成してしまうと感嘆を通り越し感激を覚えて。紹介された出来上がりのイメージがあまりにも好みに直結する其れであれば目の輝きも一入。ここに来てから忘れかけていた服を見繕うことの楽しさを再確認すると両手を合わせにこにこ笑みの絶えない様子で。「 わっ、ほんと?いーの? … んふふ、それじゃぁお言葉に甘えて、お借りします。 」 メイク道具まで借りられるとなれば流石に目を瞬いて見せたが、好意には素直に甘えておくのが正解。二度ほど確認した後、語尾にハートが浮かびそうな撫で声で礼を。「 もちろん、この分もチップはちゃぁんと弾むからねっ 」 示されたドレッサーに足先を向けると、首から上を其方に向け一言付け加え。まるで秘密の合図のようなウインクの往復はそれはそれで楽しいけれど、少し趣向を変えては揃えた指先を軽く唇に触れさせ、外側に離すことで敬愛のキスを贈り。鏡台の前の椅子に座ると其処に並べられた化粧品の種類の豊富さに息を呑み。男の好みに従って作り変えていた頃を思い出すと一人微笑みつつ、先ずは服を見た時から既に固まっていたイメージに近いものを選び出すことから始めようか。 )
( / 背後より失礼いたします。公爵夫人さんと帽子屋さんに我が子達がお世話になっております … !リディアはともかく、ネイサンの方が公爵夫人さんとの相性、ひいては主様との相性と食い違っていないか少し心配です。もしリディア、ネイサンに関わらず相性の点で気になることがありましたら、ご遠慮なくお申し付けください。また、本日はお返事のペースについてのご連絡に参りました。お話していた通り背後の事情が先日から少しずつ落ち着いてきましたので、これからは安定したペースでお返事させていただけると思います。お待ちくださり本当に有難うございました … !これからもどうぞ宜しくお願い致します! / 蹴り可 )
>ネイサン
__当たるも八卦当たらぬも八卦。俺に出来るのは発足を噛ましてやんやと囃し奉ることだけなのだ。(女性相手であれば、己の職業に喰いつくことが多い。逆に、男性相手で在れば然したる興味を持たれる事も無く無関心にて話が終わることが多いのだ。そんな中で戻された返事は嘘が無いと言う事がひしひしと伝わるのに十分であり、何よりも、言葉よりもその眼の動き一つが物を言っていた。くつくつ、と喉奥を震わせるべく蓄えるようなそんな笑い声を面白がるように意地悪太郎剥き出しに落とせば占いとは何たるか、それを述べるべく都合の良いそんな言葉をツラツラと続け。「__そう、例えば……。お前が今まで人とは違う特別のせいで苦労をしてきた、そんな事くらいしか今は分からんね」意地悪な口元はより一層と持ち上げられて、にやにやと核心こそ伏せたまま、それでも彼の彼たる悩みの底に遠慮なく土足で入り込むようなそんな指摘を向けて。「___染み一つない此処は無垢過ぎて敵わん。」けたたましく綴り続けていた喧しい言葉の数々は、漸く城内に入った事で一転しスイッチが一つカチンと切り替わったかのように落ち着きを持って。自らと言う存在がこの場所にとは似つかわしくない、と、自覚の有るその指摘に堪らず痛い所を付かれたとばかり、苦々しく眉間に皴を寄せては"ううむ、"と歯切れの悪いそんな唸りを落とし。片方の瞳を細ませてから言い訳がましくも続け。とは言え、付け足されたその言葉に瞬きを一つ。思い掛けないその言葉はプラス思考の自身に確実な喜びを与えてくれて、結ばれる彼の髪型を業と乱してやるように腕を伸ばしては彼の頭をワシャワシャと力強く撫でまわし「その言葉に嘘偽り無いな。俺を見失ったら承知せんぞ」なんて、彼の中で自分が既に背景の一つではない事を知れたことを噛み締めて。かつんかつん、と城内を進めば「もしも困った事が有ればメイドでもトランプ兵でも、誰にでも聞くと良い。他のアリスだってお前よりかは知識を蓄えてるぞ」顎を使い通り過ぎる誰彼を示しながら雑な説明を、「それでも困った時はこの俺、公爵夫人に泣いて喚いてぶっさいくな面を晒しながら助けを乞えば考えてやろう。__嗚呼、夜はだめだ、陽の出ている内だけしか俺は使い物に為らん」態々腹を立たせるような言いっぷりは健在の儘、無論助ける気しか無いのだが。だからこそ自らの弱点である夜を挙げて到着した部屋の扉を開き)
>リディア
アハハ!。ややこしくてゴメンね、こんな形だけどオッサンなんだ。出来るのは裁縫だけで、料理も掃除もてんでのお手上げ。(自らが男であることは既に周知の事実と言う先入観が、彼女が自らの事を女性だと勘違いしているなんて事は欠片も疑う事が無く。問いかけられたその言葉を聞いては、意味合いを探る様に今一度胸中で言葉を繰り返し、そうして時差を持って堪え切れずに高らかな声を上げて肩を震わせつつ否定を述べ。最後には自らの両手を少しだけ持ち上げる事で少しふざける様に肩を竦めさせ。提案したデザインは彼女の理想を裏切ることが無かったらしい、伝えられた返事によって気合が入ってしまうと言うのは一種の職業病で。見せられた女性的な仕草は顔見知りである"赤いの"には悪いと思いつつ、"アタシが男だってわかっててやってるのかな、"なんて思わず心臓が跳ねてしまった年甲斐の無さを誤魔化す様な咳ばらいをコホンと一つ。動揺を掻き消し、落ち着きを取り戻せば、そこからは早い。___待ち針を使って仮止めをしていた長さに合わせて裁ちばさみを這わせ、チョキンチョキンと音を立て、次には心地いい程の速さで一定の音を立てるミシンの音が。時にはファーを切り離す為の鋏の音、そうしてまた彼女の為の衣装を手掛ける為にミシンが歌い。述べていた通り、完成までに時間はさして必要とせず。物言わぬトルソーに纏わせた完成品は説明していた通りの出来栄えとなっていて。意見も感想も、何一つ喋らないトルソーに着せるよりも、彼女の為を思って作ったこの衣装が彼女に着られている姿を早く見たいと楽しみに心が逸ってしまい、"出来た!"と独り言の様な感嘆の声が抑える事で着ずに素直に表に出て。「ハーイ、リディア。そっちはどう?___こっちはアンタの為に最高の衣装が完成したよ。今夜のハロウィンクイーンはアンタの為の呼び名ってくらいに可愛いだけじゃない素敵なのが出来た。」トルソーを彼女の元へ運べばご機嫌な様子でセットのブーツを共に披露、どれだけ人にドレスを作っても完成品を披露するこの一瞬と言う物は慣れないようで。ドキドキ、と緊張感を持ちながらそんな緊張を懸命に隠し上げつつ見逃さないように彼女の顔へと視線を向けて)
(/蹴り可の所お返事をすみません…!。此方こそとても楽しいお時間を有難う御座います…!そしてお気遣いの優しさまで本当に有難う御座います…!、リディアちゃんは勿論ですが、ネイサンくんもとても可愛らしく、そして格好良く、個人的にとても好みな息子様ですのでどうぞ心配なさらないで下さいませ!。公爵夫人が我も癖も強い為に、逆にネイサンくんや背後様の相性に合わないなど有れば、キャラクターチェンジが出来ますのでどうぞ此方こそ遠慮なくお伝えくださいませ!。そして、お返事ペースのご連絡を有難う御座います!此方は背後様の文章を読めること、リディアちゃんやネイサンくんとお話出来ることがとても嬉しいので、どうぞ交流が負担になってしまわないように気負わずにして頂ければとても嬉しいです!、連絡さえ頂ければいつまでも待っておりますので…!。どうぞ、これからも宜しくして頂ければ本当に嬉しいです!)
>公爵夫人
占いとは、そういうものだと本で見た。だが、… その、期待を持たせることこそが占いの本質だと俺は思う。
( 人の未来などぴたりと言い当てる方が可笑しいのだ。其れならば預言者を語った方が仕事になるに違いない。お告げが当たったならば万々歳、当たらなくとも当人に期待を持たせられるのであれば占いをして見せた意義があるのだと。なんて事は全て占い師でも無い己の予想の延長戦でしかなかったのたが。ぴたりと言い当てられた核心に思わず口を噤むと、その認識も改めさせられる。彼の言う特別が無口のことかその原因か考えあぐねては無言で視線を落とし。脳内を弄られた様な不快感とは違う靄が渦巻いては言い返すことが出来ずにいた処、再び頭をかき混ぜられたことで驚きが勝り亦目を丸くした。彼は人の頭を撫でることが好きなのだろうか。付属された脅しの言葉もその行為の前では忠告に姿を変えて。緊急時の対応まで教えられては最早恐ろしさなど露に消え、" 肝に銘じておく、" と頷くのも容易で。「 ああ、誰に話しかけることも出来なければそうするよ。……、それはどういう意味だ?夜になると体が動かなくなったりするのか、 」 部屋に入りながら意地の悪い発言も真剣に受け取り頷いたものの、夜の活動ができないと言われては首を傾げて問うた。直ぐに想像できたのは身体的な柵であり、「 それとも、夜が嫌いなのか、 」次に出てきたのは心理的な柵であり。 )
>帽子屋さん
――― でも、何だかとっても意外。そんな風には全然見えないのに。
( 一つずつ手に取っては手の平に取って色を確かめる作業。普段は単調なそれだというのに、物珍しい形のラメや見たことの無いグラデーションを織りなす化粧品が相手となれば玩具を試す子供の様にわくわくする。実際子供の様に目を輝かせているのは鏡の中の自分越しに分かるのだが其れはさておき、既に軽く整えてきたメイクの上に重ねるようにして新たな色を乗せていく。其の最中、先ほど聞いた幾つかの事実をぶり返すとそれを上手く呑み込めないことを告げ。実はオジさんを自称する年齢だったこと、手先の器用さは裁縫のみに活かされていること。冗談だったと言われた方が信じてしまいそうなほど見掛けによらない点に手を止めては、「 帽子屋さんが余りにも綺麗だったから、絶対そうなんだって偏見を持っちゃったのかも、 」 なんて小さな笑いと共に独り言ち。瞼を彩るのは星の形をした細やかなラメとダークグレーのアイシャドウ。目尻できゅっとアイラインを跳ね上げれば、幼く見える垂れ目も妖しく吊り上がり。左目のラインの終着点はくるりと括ってハート型に。ビューラーで上を向いた睫毛にも今日だけはワインレッドのマスカラで色を乗せた。仕上げに赤いマットの口紅を纏わせれば、_____ 蝙蝠の完成。鏡を睨めっこして最終確認するまでもなく、思ったよりも上手に出来たメイクに満足の笑みを携えていると丁度のタイミングで御呼ばれが。期待していたものが出来たと成れば満足に浸っている場合ではなく、本当に手早く終えてしまった相手に内心驚愕しつつも呼ばれる侭に後ろを振り返り。「 ―――、… イメージぴったり、」 そうして見えたトルソーが着ている服に一目散に目を奪われると、先ずは口元を抑えてそのまま見惚れて。綺麗、可愛い、それだけじゃ足りない。素晴らしすぎて敵わないとは正にこのことで。ぽつりと零れた感想が堰を切ると、「 今度、ちゃんとお金払う、ね?これはクッキーと交換だけじゃ駄目な気がする。ううん、絶対駄目。売り物だったとしても一目ぼれして買っちゃうくらい、… 可愛くて、美しくて、素敵だもん 」 ぼろぼろ零れだした感想は止まることを知らず。漸く一言飲み込んだかと思えば、ふ、と余りの嬉しさに綻んだ顔でトルソーの纏う服を見つめて。髪を弄る時間も忘れ、ただうっとりとした眼差しを向け続け。 )
( / ネイサンが人付き合いの上手でない性格なためにご迷惑をおかけしているかもと思っていたのですが、お優しいお言葉をいただけて心底ホッとしております…!主様の好みであったことも嬉しく思います。公爵夫人さんにまさか不満などあるはずもなく……!素敵すぎて画面の前でにこにこしながらお話させていただいております!ご連絡だけは必ず差し上げますので、どうかお時間の許すまでお話させていただければと思います。それでは、背後は失礼いたしますね…! )
>ネイサン
腕に縒りを掛けた口八丁、お前が記憶の遠に忘れ去った全てを好奇の目で俺は見る。__時には、鼻を抓んで耳を塞いで、見てられんと目を伏せて見て見ぬふりを決め込むがね。(誰にでも当てはまるそんな適当話ならば己が勿体ぶって水晶を目の前にぶつくさと語る必要性は見当たらない。文字通り、珍妙なこの両の眼は当事者の未来も過去も見ようと思えば見えてしまう。深淵を覗くように彼の奥底を探れば、見えたのは彼にしか得る事の出来ない悩み。敢えて直接的な言葉を用いて伝えなかったのは優しさか、それともはぐらかす為の意地悪か。トントン、と自らの米神を指先で突っ突けば「見え過ぎる目はバランスを取る為に見えなくなる。__陽が落ちればこの目は使い物に為らん。ただでさえ邪魔して来る木々ばかりだと言うのに。右も左も分らんのだ、夜が来れば部屋で酒を呑むことしか出来ないな」占いと言う枠に当てはめる、自らの特殊能力は何の代償も無いまま与えられた物ではない。過度な鳥目、薄暗い中では盲目に近い程碌に見えなくなるそれも、既に慣れたもの。自らはこれまでも、これからも、この目と共に生きていくしかないのだから。やれやれ、と肩の力を抜いてから「そうら、そうら。此処がお前のお前だけの部屋だ。無言に浸るも知識を貪る為に文字を追い掛けるも、此処では自由。―――に、してもだ。それにしても面白くない部屋だなあ」覗き込んだ部屋はどの部屋も同じ、シンプル過ぎるその中身に顔をくしゃりと歪めて頭を捻りつつ感想をぽつり、)
>リディア
(心の底では褒められたいと言う思いを持って、熱いコテで髪を巻き、化粧を施して、手間暇をかけては漸く出来上がるこの出来栄えなのだ。褒められることが嬉しくて仕方が無い。ただ褒められるだけではなく、彼女の持つ雰囲気から察することができるのは彼女もまた自らと同じく、自らの容姿に気を配っていることが伺える女性だから尚更嬉しいと言うのが強く。振り返った彼女は、__矢張り己の観察は間違っていなかったと強くわかる程、雰囲気がガラリと変わる。先ほどまでは愛らしさを全面的に纏っていたのに、今ではその危うい美しさが空気を凍らせるようで、堪らずに息を飲む。「お金は要らない、要らないけどさ。その代りお菓子だけじゃ無くておいしいご飯を届けて欲しいな」は、と我に戻る様に瞬いてから軽口を返す。本当は、彼女の口をつく幾つもの褒め言葉こそが十分すぎる程の代金なのだ。「ほら、早速合わせて見て。もし、サイズが合わないとかだったらすぐ直せるから。……大丈夫!アタシはちゃんと席を外すから!」綺麗なメイクに、自分の作った衣装は確りと合うことだろう。それが合わさる姿を直ぐに見たいと欲が浮かんでしまう。だからこそ無自覚に急かす様な言葉が続いてしまえば、はっ。と今度は慌てた様子で身に纏っていた裁縫道具を手放してから出入り口に向けて足を運び。「此処に有る物は好きに使って良いよ、もしアレンジを利かせたかったら遠慮しないで自分好みに変えてね」に、と口角を持ち上げれば浮足立つように楽しみに踊る気持ちを抑え込み、部屋を出る。「早く、可愛い蝙蝠チャンに会わせてよ」閉じる扉の隙間から手を覗かせればヒラリと揺らして、待ち侘びる様に扉を閉じて)
>公爵夫人
随分とバランスの取れないデメリットなんだな。
( 見え過ぎる目はバランスを取るために見えなくなる。一言一句聞き逃すことの無かったその言葉は一方的な彼への親近感を己に抱かせた。願ったわけでもないのに与えられた不便と、損得を勘定するために勝手に引かれた必要だったもの。身に覚えのあり過ぎる理不尽に口をついてでたのは相槌に見せかけた同調であり。無論彼がその目を重宝し、心から欲していたのだったら全ては己の予測に過ぎないのだが。紹介された部屋は彼の言う通り随分と殺風景で、元より飾り気のない性分だとしても寂しさを覚えそうになる。自由は一定の物が合ってこそ映えるのだと初めて知った。だが知った処で今日明日で目当てのものを揃えられるほど富豪の暮らしをしていない身であれば、そこで思い出した仕事の名がついた就業行動に気を取られて。 必要最低限のものを集めるためには収入が不可欠であり、収入を得るためには仕事が不可欠である。ともすれば、占いを商売としている彼の様に先ほどすれ違った人々も其々定職についている可能性も大いにある。" アリス " と呼ばれる存在が何処まで自由を許されているかは未だ不明だが、つい1時間ほど前まで居た世界と同一のシステムならば一刻も早く就業先を見付けなければならないだろう。「 … 何か、人手の足りない職業など無いだろうか 」 そう悶々として考えた末に出た発言は己でも出来る仕事があることを前提とした願望で。尋ねる口調では無かったものの、今し方まで話していた彼へ向けている視線で暗に示し。「 いや …… 抑々、君以外に仕事をしている人は居るのか? 」 然しふと訴えの視線を外しては、仕事をする以前の根本的な疑問を投げかけて。 )
>帽子屋さん
ご飯? それは勿論、いいけれど … 、
( 宛ら窓辺で頬杖をついて想い人を眺める少女の様な、胸を躍らせるものに対する情熱を宿した視線を向けていられたのもほんの少しの間だけで。金銭の代わりに提示された条件により忽ち窓辺から現実へと意識を引っ張られては、予想外、と言いたげな瞳を作り手へ向けた。お菓子作りも炊事も人並程度には出来るからこそ拒否はしないが、そんなものがお代がわりになるのかと不思議がってしまうのも致し方なく。不自然に切ってしまった言葉尻はそんな気持ちを模したそれで。ともあれ、彼がそれでいいと、それよりも服の方を気に掛けるのであれば此処での追究は堪えることにしようか。、 別段そのまま同席してくれても気にはしないのだが、彼の方が気にするのであれば引き留める揶揄いはそっとしまい、気の利いた台詞にこくんと頷いておき。「 帽子屋さんが吃驚するくらい可愛くなるから、惚れないよーに覚悟しといてねっ 」 扉が閉まる直前につい何時もの様に軽口を送ると、視線を戻しながら腰を上げて目の前に飾られた服へ手を伸ばし。指の先でゆるりと撫で、質感を確かめては一層増す愛おしさに目を細める。リディアを想って選ばれた贈り物を手にした時とは異なるそれに口元が緩く弧を描けば、素早く、然して丁寧にトルソーから脱がせると早速袖を通した。衣が擦れる音が静かな部屋に落ちる度、鏡に映った女が黒に染まる毎に、此の仮装に対する恋人の反応を想像してしまう。怖さに振り切った仮装では無い為に肩を跳ねさせることはないだろう。然し、だからこそ見たい驚きに染まった表情を頭の中に描いてみると、" 驚いてくれるかなぁ " と私欲を溢しながらファーのアーチに爪先を潜らせて。双肩から爪先までハロウィンっぽさを身にまとえば、次いで一切の癖がついていない髪を左耳の下で一つにまとめ、根本を括ったヘアゴムの上からサテン生地のリボンを結んで結び目を隠し。フードを被ってもバイオレットカラーのリボンが隠れないことを確認すると、鏡ににっこりと微笑んでから借りたものの片づけをちゃきちゃきと終わらせ、着てきた服を片手に扉へと近づいて。「 、どーお? イメージぴったりの蝙蝠ガールに会えた? 」 こつん、と足音を鳴らしながら扉の影から姿を現すと、自信たっぷりの表情で感想を求め。 )
>ネイサン
不条理で理不尽、この世とはそう言う物よ___驚いた、正気の沙汰とは思えんな。(肩る口振りとは正に諦め、無駄に足掻くことはしないと言った物。公爵夫人はめくら、人魚は陸上じゃ暮らせない、眠り鼠は惰眠を貪る。この国に置いてその役割とはそう言う物なのだから。故に、ぴーちくぱーちくと文句を付ける気は微塵も持たず。好きな物を集める様にと促した言葉は着て間もない彼に早速働く意識と言う物を作り上げたらしい、右も左も分らないだろうに、不安とて抱えているだろうに、にも拘らず早速とばかりに職探しを行うそんな彼の様子には流石に意表を突かれた思いに至る。ぱち、り、と遅い動作で瞬きを行えばぽつりと本音の其れを漏らし。「何を当然のこと、俺はそうでも無いが猫の手も借りたいなんて言う輩ばかりよ。事務仕事だろうと販売業だろう、より取り見取り。帽子屋は冬に向けた衣装のモデルを血眼になって探してると言うた。お前みたいな美丈夫なれば喉から手が出るほど欲しがられる。」見目の悪くない彼ならば店頭に置くだけで客が後を絶たない事は想像に容易く、「とは言え、――お飯の食い零しは無いぞ。暫し此処での暮らしに慣れてからにした方が良いんじゃあ無いか」扇子を使い顔の下半分を隠せば鬼の目にも涙、自らが拾った可愛いアリスが困った事にならないようにと珍しくも引き留める様に言葉を向けて)
>リディア
___アンタの為のドレスだね、とっても良く似合う。(扉越しに彼女の着替えが終わるのを待てば、偶々擦れ違った三月兎が"誰かいるの?"と問う。噂の彼女が来ていて変身中、と答えれば遠慮なくその姿を覗こうとするのだから慌てて引き留める。何してんの、別に減るもんじゃ無いでしょ、そういう問題じゃない、と繰り返す様な問答をしていると待っている時間は思っているよりもあっという間。口煩いなあと去り際の文句を忘れずに再び外のパーティ会場へ戻っていった彼の後ろ姿にやれやれと肩を落とし、そうしてそのタイミングにて扉が開くと可愛い女の子が自信を持つ、そんな姿程心を惹きつける姿は無いと眼を細め満足げに頷いて感想を。「サイズも大丈夫そう、……、これで目一杯ハロウィンを楽しめるね」良かったよかった、と数度の頷きの後にウインクをばちん。想像していた完成度をはるかに超えて来る彼女を見てしまうと「ねえ、相談なんだけどさ。もし仕事先を探してたら、アタシの所も選択肢の一つに入れて欲しいな。クリスマスが近づくとパーティドレスを用意するんだけど。モデルがいてくれた方がモチベーションが上がるんだ」ちゃっかりとした申し出は希望を含んだ声色で、お願い。と再度重ねる始末。「___っと、あんまり此処で拘束しちゃったら時間が無くなっちゃうね。ハッピーハロウィン。楽しんでおいで」仕込んでいた隠しポケットから取り出したのは一つの小瓶、中にはキラキラとした星を砕いた物が入っていて。魔法を掛ける様にそれを上から振りかけて「可愛いリディアに最後の魔法。夜になったらキラキラ光るよ」楽しみに、と続ける様に悪戯めいた笑みを浮かべ)
>公爵夫人
( 不便利便はどうあれ相手が受け入れているのであれば其れ以上此方が文句を付けども変わらない事実であり。噤んだ口の裏側で考えを巡らせる頭が出来るのは、己が眼科医だったならばもう少し役に立てていただろうか、等といったイフの妄想だけ。生憎一介の花屋では精々意味を託したブーケを見繕えるだけで。今度あの花園の持ち主に許可を取ってから剪定した薔薇の花束でも作ろうかと、己が吹っ掛けた話題も顧みずに早速試作のイメージに取り掛かった思考へストップを掛けたのは"正気を疑う"と言い切った彼からの言葉だった。直接な物言いで貶されたわけだが、若しかせずとも働き口を探す旨がその発言に至らせたのだろうか。辛うじて捉えていた程度の彼の表情に今一度焦点を当てると、理解できないの文字がありありと表れているのが見て取れた。だが面食らった表情を浮かべたのは己も同じ。生きるために働くことが必要とされていた場所から来たのだ。慣れるまで好きにしていいと云われては喜びよりも驚きが勝る。「 、 働き口があるのはわかった。容姿を褒めて貰えたことも感謝する。 …… だが、その、… 何もしないことにこそ余り、慣れていないというか、 」 我先に何故と飛び出しそうな疑問を寸での処で飲み下すと、それと共に帽子屋を筆頭とした就業先が幾つかあるのも飲み込み理解して。ストレートな褒め言葉にもきちんと礼を言った上で、その上で尚言葉を続けると職を求めるのは己の中に根付いている不慣れ故の行動だと説明を。ふいと視線は逸らしたものの、自己紹介するような気恥ずかしさに耐えかねては " それはそうと、 " と別口を切り出し、「 此の城の持ち主に挨拶するには、何処に行けばいいのだろうか、」 と戸口に戻るとすっかりその気で周囲を見渡しつつ。 )
>帽子屋さん
んふふ、そーお? 作り手さんが言うのなら間違い無しだねっ
( 自信満々だったとはいえ、改めて褒められるのが嬉しくないわけもなく。今にも緩々になってしまいそうな頬を両手で包むと、喜色を前面に押し出したまま少しだけその幸せに浸り。まるで保護者の様な面倒見の良さが伺える一言に軽く頷くと、" 帽子屋さんのおかげだよ " と小首を傾けすっかり懐いた瞳を向けて。次に繰り出された思わぬ提案にぱちぱちと目を瞬かせたのは突然の提案に驚いた何よりの証拠であり。リディが?と一応確認をしてみたものの、そこに挙げられた名前は紛れもなく自身のそれで。んー、と悩む素振りを前置きしては見せたが実のところ答えは1つだけ。「 ふふっ、うん、リディでいいのなら。その代わり、ちゃぁんと可愛い着せ替え人形にしてくれなきゃヤだよ? 」 収入源を探していたのも勿論だけれど、それ以上にこんなにも素敵な服を作ってくれた彼への礼といった意味合いが大きければ、二つ返事で快諾を。彼の作った服を一番に着られるのなんてご褒美にも近いことは敢えて口には出さずに。見送りの言葉が夢の様な時間を紐解くと、お菓子作りの大業が待ち構えていることを思い出させてくれる。ぱらぱら振り掛けられた" 魔法 "の効力を教える彼は表情も相俟って正に魔女というのが相応しく、けれど掛けた魔法の効果が恐ろしさを打ち消すとつい笑みが零れ落ち。「 Спасибо за чудесный подарок、麗しの魔女さん。――― 貴方にも一層素敵なプレゼントの雨が降り注ぎますよーに、 」 笑みを携えたまま礼を告げるだけでは収まらない感謝の気持ちに思わず相手の手を取ると、女性からするのは相応しくないと知りながらも終ぞ手の甲に口付けを落として。直ぐに自身の手を抜き取る様にして離すと彼の隣をすり抜け出入口への直線を駆け足気味に渡り。外へ出る前に一度振り向くと、「 クッキー、楽しみにしててねぇ 」 そんな言葉と共に片手をひらりと気楽に振ってから邸宅を出した。楽しそうな庭に惹かれるものがありながら興味を抑えると森へ爪先を向け、人気の無い道を直感で選びながら帰路について。 )
( / 安定したペースでお返事可能と言いつつ大幅に間が空いてしまい大変失礼いたしました … ! また、この度は娘が帽子屋さんから素敵な服を見繕って頂けて有難いと共に本当に楽しかったです!キリが良いと判断しリディアを回収させて頂きましたが大丈夫でしたでしょうか、? この後の展開としましては此方はこのままお城かお屋敷にてお菓子作りを目論んでおりますが、シチュ希望など御座いましたらお伺いしたく … ! )
>ネイサン
働けと述べてものらりくらりはぐらかす輩に聞かせてやりたい台詞だ。___慣れていないなら何もしないに慣れてみるのも一興やもしれんね、その口振りだと今までが大変だっただろう。休息を挟むのも賢い子のすることだ、(働くことを息をすることのように当然だと言い兼ねない彼の発言は、どうにもこの国では少数に思える。少なくとも、遊園地に頻繁に遊びに来る面々を思えば稀であると言い切れた。自分のよく知る社畜の庭師も偶には休めと伝えてもそれが伝わり切った事がない、彼もそういった類の人物だろうか。「___それに、不慣れな環境なのだ。この国の立地なり働き先の環境なり把握してからでも悪くはない。間違ってでも兎の所に働きに行っては地獄を見る事になるからなあ!」最初は蔭口のように自らならば絶対に参加したくないと言う白黒兎をこしょこしょと潜めた声色で例に挙げ、それを言い切った所でわはは!と大口を開く笑い声を零して。「___城の主と言うならば、赤の女王その人也。希望と言うならば案内してやろう、後回し後回しとしては面倒になるのが人の常。おいで、」うむ、と頷きを一つに合わせて招き猫の様な手招きを。一足先に部屋を後にすれば下駄を鳴らしかんらこんろと廊下を進んで)
(/回収を有難う御座います…!相変わらずの可愛らしいリディアちゃんに終止癒された素敵な時間でした…!。お菓子作りと言う事ですので、帽子屋邸ですとハンプティ、城ですとライオンか新しく迎えたジャックになるかな、と思っております…!お好きなのをお選びくださいませ…!)
>公爵夫人
そう言われたのは初めて、だ。___ ミスターは母親の様だな、
( 働くことが当然だった世界では並大抵の勤勉さなど目にかけられる事も無く、さも当然のこととして自他共に働き詰めていた。それが労われると不可思議にむず痒く、はは、と乾いた笑いを溢し乍ら肯定され慣れていないことを暗に示し。それと同時に、誰々に聞かせてやりたい発言然り休息を勧める口調然り、まるで親の手本の如きそれらが気にかかっては思ったままにぽつりと。それが男性に向ける形容として相応しくないことには気が付かないまま、彼の口から飛び出た兎の単語の場違い感に眉をひそめた。「 ___ 兎の職場があるのか。 … それは、仕事になるのか? 」此方の唐突な要求にも嫌な顔一つせず "おいで"と柔らかに手招いて歩き始めた相手に、感謝を述べてからその後ろを付いていく。その最中すれ違うのは全て人らしい人であり、為ればこそ先だって忠告された要注意の職場が気にかかっては堪らずに問い。「 それとも、二足歩行の兎が、? 」そう言った己の脳内に浮かぶのはドラッグ中毒の夢でしか出会えなさそうな二足歩行のクリーチャーで。流石に無いとは理解しつつも、目の前の相手が夢が現か不鮮明な存在であれば確信には至れずに。 )
>ジャックさん
___ んーっと、 … これはチョコチップクッキーでしょぉ。それから、こっちはプリャーニク用で、…
( カチャカチャ。誰もいないキッチンの中で音を立てるのは腕に抱えられた大振りのボウルと、その中に収まったお菓子作りに必要な道具たち。汚れ一つなく、磨き上げられたそれらは大事に扱われていることを示唆しており、ひいてはそれらを快く貸してくれた厨房の主の懐の広さを感じさせた。楽しみにしていてほしいからと理由をつけて一人にしてもらったのを良いことに、用意してもらった材料をボウルの横に並べてから一つ一つ使い道を声に出して確認していく。ハロウィンパーティー用のチョコチップクッキー、それとは別に差し入れる用の母国のお菓子、そこまでを作るには十分なほどの材料があることは分かったものの、脳内シミュレーションによればあと一つ何かを作ることも出来そうだ、と。然し乍ら何を作っていいのか考えあぐねては、むむむと材料を前にして腕を組み。「 … うう、ここまで来てこんなことで悩むなんてぇ、」 可愛げを意識していない難しい顔のまま、吐き出した苦悩は本当に想定外だと言いたげに。現状を打破するアイディアを一緒に考えてくれる誰かを欲して、そろりと厨房の入り口から顔を出しては廊下を覗き込んで。 )
( / 新しく住人さんをお迎えになられたという素敵な話にいても立ってもいられず、こっそりとhpを覗かせていただきました … !お二人とも本当に素敵で、一層魅力的になられた不思議の国に携われることが何よりも幸せでございます … !! 交流の方なのですが、是非ともジャックさんにお相手して頂きたく。勝手にも娘をお城の厨房に放っておきましたが、もし絡み辛ければ書き直しますのでご遠慮なくお申し付けくださいませ! )
>ネイサン
は、ははおや!、__そこはせめて父親と呼べ。お前は本当に、……変な事ばかり言うもんだ!(些細な肯定に驚きを見せた彼の様子を見れば、彼が普段から仕事に勤しんでいた真摯な人間だと言う彼の性分を垣間見えた。それは置いといて、と言った様子で眼をカッと大きくかっ開くとやんややんやと囃し立てるような口ぶりで怒ってはいない、されど聞き流すことも出来なかったそんな返事をくっく、と肩を震わせながら口にして。「兎は二足歩行、白と黒の兎には要注意。奴らは陰気な面と気難しい面を晒して周囲に気を遣わせながら融通も利かずに歩いて回るのだ」やれやれ、と言った雰囲気で頭を左右に揺らし自らも眉間に皴を寄せれば余り得意な人物じゃないと言うことが浮かぶ物言いで「兎も猫も蜥蜴だって、皆立派な足が生えてる。見た目はお前と然して変わらん。――あ、いや、ムカデは手が多いな」実際には当の本人を目の前にしてみなければ想像は難しいだろう、結局は大雑把な説明によって言葉を続けて到着したのはより一層と厳重な扉の前で。「そうら到着、此処が赤の女王のいる場所だ。行っておいで、行きはよいよい帰りはこわい。そうならんように祈ってやろう」からから、と嗤い声を立てながら扇子をヒラリ。見送るべく片方の眼をきゅうと細めて)
>リディア
___うおっ。誰かいるのかあ!……驚いた窓が開いてたんだな、蝙蝠が迷い込んでら。(普段の服装に合わせて額にバンダナを巻いたラフな服装は更に傷メイクを行った所謂海賊の下っ端と言った雰囲気の仮装を行った格好で厨房へとやって来て。電気が付いている事で姿を現す際に暢気な声を上げ、そのまま見つけた彼女の姿に目が向くとくっくと喉を鳴らすように小さく笑い声を零してから指で作った拳銃を向けて”ばん”と戯れに打つ真似を。「久しぶりの姿だなあ、どうした。もう出戻りか」城内をあっちからこっちと出歩く身で在れば彼女の姿と言うのは見たことが有り。だかこそ親しみ深い軽さを含んだ笑い声と共に軽い喋り声でからかいを見せると、ひょっこりと様々な材料が並べられる台の上を覗き込んで。これからお菓子を作る、と言う事は並べられるその材料により察することが容易く「俺は菓子を取りに来たんだけど、手のかかるお嬢ちゃんは未だこれからみたいだ。――見返りが有るなら手伝ってやっても良いぜ」歯を見せる様ににい、と笑みを浮かべればそのままウインクを軽くぱちん、口笛をひゅうと鳴らしてからそんな事言わずとも放ってなんか置けないくせに、態々条件を付ける事で彼女が遠慮をしてしまわないような状況を作りあげて。)
(/確認して頂いて有難う御座います…!そしてその様に言って頂けるなんて嬉しすぎて…!此方こそリディアちゃんやネイサンさんと言った素敵なお子様とお話出来ることがとても幸せです…!。そして女王との謁見は強制イベントでは有りませんので省略して終わったシーンまで飛ばして頂いても大丈夫ですので…!また、その場面にて他の住人へのチェンジも出来ますのでお気軽にお申し出くださいませ!)
>公爵夫人
! あ、その、だから、…… すまない、褒め言葉のつもりだったんだ。( 母性とは語弊があるだろうが、詰まる所は母親のように面倒見が良いと言いたかったのだ。然しながら何時ものごとく言葉が尽くしきれなければ、実際比喩した例えが相応しくなかったことを彼の言葉で漸く気付かされ、ともすれば失言の類に慌てふためき弁明を。笑っているのだから然程気にしてはいないのかもしれないが、それでも気になる相手の様子を伺ったまま。「 白兎に黒兎、蜥蜴にムカデ … 」復唱したのは教えられた名前、基生き物の固有名詞であり。名と共に浮かび上がるのは当然のことながら人間と比較するに小さすぎるそれ等だが、見目が自身と違わぬ__弱冠一名は手が多いらしいが__と聞けば忽ち名に応じた付属品が付いた成人男性に塗り替えられる。とは言え未だ曖昧で朧げの範疇なれば、密かに会ってみたいと己にしては珍しい感情を抱いた。そんな処で丁度到着した謁見の間、聳え立つ荘厳な扉を目の前にして足が竦みそうになり。然し隣の彼に見送られては行く他無く、「 ミスター。案内してくれて、有難う。… また会えることを願ってる、 」 なんて宛ら死地にでも向かう様な声色で再会の約束をしてから扉の中へ。___ 背後で閉まった音を聞き入れながら、長い床の向こうで座る女性に向き直ると一つ息を飲み込んだ。其れから直ぐに胸に手を宛てがうと片膝をつき、「 お会い出来て嬉しいです、女王陛下 」 と慣れない単語に震える声で挨拶を。 )
>ジャックさん
…… 、!ジャックさんだあ、( やっぱり誰かに傍に居てもらうべきだったのだろうか。なんて今更遅い後悔に肩を落として厨房の中に引っ込んだその後、不意に聞き覚えのある声を拾うと顔を上げて。くるりと後ろを振り向けば見えた姿に馴染みこそ無いものの、並んだ2つのハートが判別を容易にさせては ぱああ と表情を明るくさせた。戯れに撃たれた指鉄砲を受け咄嗟に胸を抑えてはみたが、リアリティを追求出来なければくすくすと笑いを零してしまい。此処にいる理由として直ぐに其れが出てくる辺りに彼の意地悪さを感じつつ、「 出戻りだっていったら、何も聞かずに優しく抱き締めてくれる? 」 ぐすんとしおらしく泣き真似をして見せながら冗談を切り返す自身も云わば同等。台上に並べられた材料から此方の状況を察したのか、手伝いの申し出とそのお駄賃を同時に突きつけられては悩む素振りを見せて。少しでも特別な何かをあげられたなら良かったのだけれど、生憎今の自分にあるのは身体だけ。となれば、 「 見返り、ううん …… じゃーあ、海賊さんにあげるお菓子だけ、内緒でおーきくしてあげるのはどぉ? 」 ぴんと人差し指を立てると誰にも秘密、ここだけ今だけの取引を持ちかけた。ライオンさんや帽子屋さんとおんなじくらい面倒見の彼のことだから断られはしないと確信を持てば取引の返答も聞かないうちに近づき、露出された腕に自身のそれを絡めて引っ張るように台の前へ連れていき。「 海賊さんの好きなお菓子は何ですかー? 」 たどり着くと直ぐに解放はしたが、間髪開けずに質問を繰り出すと見えないマイクを持った手を彼の口元に向けて。 )
( / そんな、癖の強い我が子達を素敵だと言っていただけて私の方こそ幸せです…!女王様の謁見なのですが、リディアの時には出来ませんでしたので是非お話させていただければと思っております!謁見後のお迎えは主様の気分のキャラさんにお願いしたく…!公爵夫人様でも勿論大歓迎ですので、投げてしまう形にはなりますがどうぞご検討をお願い致します…!! )
>ネイサン
(珍しい、普段はアリスを見つける何てことが少ない公爵夫人たる男が一人のアリスを拾い、そうして戯れに遊園地まで持ち帰ろうとすることなく、確りとこの場まで連れて来るなんて。面倒ごとを苦手とする彼だからこそ、部屋まで案内しては其処で終了だとか、部屋まで連れて行く事さえ億劫だと自らの敷地内である遊園地まで連れ去ることが多いのに。___たったそれだけでも、興味がわいた。扉が開く、その先に現れたアリスの姿を霞む眼を凝らしながら確りと捉えては微笑みを。「ようこそ、アリス。――次からはおかえりなさいの方が、きっと正しいわね。」"どうぞ、此方へ"と用意させた目の前の椅子を手の平を向ける事で示しては「わたくしが赤の女王、――そう畏まらないで。わたくしだって元は貴方と同じ、アリスだったのですから」ふふ、と吐息を漏らす様な控え目な笑い声を落としては柔らかさを持った親しみの有る声色で「公爵夫人が貴方を此処まで連れて来てくれたと聞きました、___彼、からかい屋でしょう。意地悪をされませんでした?」片手をそろり、と頬へ宛がって指先をちょんと触れさせては緊張感を解す様なそんな雰囲気で世間話を交え。その手を再び腹部まで下ろせば「突然アリスと言われても困るでしょう、――身勝手なことだと承知なの。それでも、わたくし達は貴方たちアリスの存在が必要だわ。だから、お願い。手を貸して」"助けて欲しいの"眉尻は困ったように落ち、それでいて眼は確りとした意思を持つ。「困った事や、こうして欲しいと言うリクエストが有れば応えられるだけ応えるわ。だから、貴方にとっての家が此処になれば嬉しい。」償い、というのが一番近いのかもしれない。右も左も分らない中でいきなり此処で暮らせと言われる彼らへ、どう償うのが一番いいのかなんて分からないのだから。環境を整える事が、その一つになるのなら、と言葉を続けて。)
>リディア
え、マジか。マジで出戻り?―――だったらディーの野郎を締める。自由気儘で許してきたのは人に迷惑かけても人を傷付けてねえからだぜ。それを、お前を傷付けたっつうなら話は変わる。今すぐ此処に連れてこい!俺が鉄拳制裁してやっからッ。(違うと言う否定が来ると思っていた所に語られたのは今にも涙が零れ落ちそうな返事で、ギョっと驚いた様子で眼を大きく開くと血気盛んにカッと苛立ちを表に出して。反射的にゴツゴツとした大きな手を拳に変えればガアガアと叱咤するべく声色で目の前を示し。__そんなやり取りが杞憂だったと知るのは続いた雰囲気があっけらかんとした普段通りの彼女の柔らかい空気感の元に合ったからで。静かに瞬きをパチパチ、騙された!と納得がいけばこのやろーとデコピンを一つ「大きくしたお菓子を二人前な。二人前は貰う。__それで手を打ってやろう。演技は女優サンや」二本の指を立てる事で個数をより明確に示してから、「俺はくえりゃあ何でも好きなんだよなあ。腹が満たされりゃ幸せっつうか。美食家なんざ一番遠い場所だしよう。」腕を引かれてはそれに従い台の前へ、向けられた空想上のマイクにんーごほん、なんて勿体ぶった業とらしい下手糞な演技を交えて。「因みに俺はマシュマロお化けのブラウニーだぜ。ナッツ入りだから美味いんだ」冷蔵庫で冷やしていたのは少しだけ蕩けたマシュマロの乗る一口サイズのチョコレートブラウニーで。これからこのマシュマロにチョコレートで顔を描くと言った所か。それらが並ぶトレイを取り出すとどうだ!と見せびらかす様な披露を行って「可愛いだろ!」ニカ、と歯を見せた得意げな笑みで顔を一杯にしその一つを手に取ればちゃちゃっと顔を描いてから「一個味見してくれねえかい」なんて彼女へ差し出して、リアクションを待っているのが伝わる何処かそわそわとワクワクを隠し切れない雰囲気を表に出して)
(/畏まりました…!それでは謁見後は芋虫、三月兎、双子、ユニコーン、ハンプティの何れかでお迎えに上がろうかと思っております…!。この中でのご希望など有りますでしょうか…!)
>女王陛下
( 決してその人自身に圧があるわけではない。然しながら女王という立場が己との身分の違いを嫌でも分からせると、畏まらないでと言われたところで緊張の糸が緩まる筈も無く。ぎこちなく立ち上がり、手足をばらばらに動かして示された場所に歩いていくことでさえ気を遣うのだ。__アリス。それは此処に誘われた人を指す呼び名だったか。それはつまり彼女も此処へ誘われて来たということ。国の女王為ればあるいは帰る方法を教えてくれるのではないかと持っていた期待も呆気なく砕け散り。いよいよMr.公爵夫人が言っていた全てを真実として飲み込まなければならない時が来たと一人覚悟を決めていれば、丁度のタイミングで上がった彼の話題に意識を傾ける。「 ……、色んなことを不思議な物言いで言われましたが、…不快だとは、別に。 」 太ももの上に乗せた手を握りしめながら告げたそれはつまり、意地悪はされなかったという意味。「 、俺にとっての家。 」強い瞳に貫かれ目を離せなくなった状態で下された願いは固い意思を容赦なく揺さぶっていく。重ねて、一人立ちをせざるを得なかった己が一番欲していたものを報酬代わりにされては、拒否はもちろん嘆くことも封じられたように負の感情が一つも沸き立たず。これが果たして善意なのか同情なのかは自分でも分からぬまま、暫く呆然と言葉を探し。そうして浮かんだ" ずるい "の三文字を飲み込んだ上で一度だけ頷き返すと、「
出来る限りのことは、成るべくやります。 」と煮えきらない返事を付属した。任せて欲しいと言えなかったのは単に自信がないことと、役割を押し付けられたという拭い切れない不満のために。 )
>ジャックさん
( 大根役者もやむなしだと自負していたそれが思いの外過大評価を貰っては、兄貴分たる所以溢れる言動に嘘でしたと今更訂正することも出来ずに。幸いにも演技だったことを彼自身が暴くと、額を襲った仕返しに小さな悲鳴を上げて。自分が蒔いた種とは言え抗議できない悔しさを噛み締めつつ負傷した場所を抑えていれば返ってきた上乗せでようやく譲歩された条件に承諾を返し。「 ベテラン女優も顔負けの演技だったでしょ?もっと褒めてもいーよ? 」告げられた皮肉めいたそれには敢えて逆手に取った切り返しを口ずさもうか。「 そっかぁ。海賊だから雑食じゃないと海で生きられないもんねぇ。 」態とらしい咳払いの後食べられれば何でもと大雑把すぎる回答を受ければマイクを引っ込め、彼の仮装に因んだ理由を後付け、勝手に納得して。これは他の人を求めて出張インタビューが必要になるかも、なんて彼からアイディアが出ることを端から期待していない前提で考え直し始めようとした。それが中断になったのは彼が作ったというお菓子が出てきた為。自信満々な様子でお披露目されたブラウニーは相変わらず綺麗な出来具合で、「 すごーい!とっても可愛いっ 」と求められるままに同意を。味見として差し出されたブラウニーは食べるのが勿体ないほどに可愛く、「 わっ、!やぁった、一番最初に食べられるなんてー、 」 且つそれを一番目に食べられるのがどうにも嬉しくて。確りと目で楽しんだあと、相手の手から直接ブラウニーをぱくりと食べると顔を離してもぐもぐ。「 …、んん!… うんっ、すごい、見た目詐欺じゃないちゃんとした美味しさだあ、 」程よい甘さが口の中に広がると思わず歓喜の声が上がり。直ぐに飲み込むんでは余韻に頬を緩ませながら総評を。 )
( / 背後のみ且つ連投失礼いたします。申し訳ありません、本体会話を見落としておりました … !公爵夫人さんと兎の話をしておりましたので、お迎えは是非三月兎さんにお願いしたく … !宜しく御願い致します! / 蹴り可 )
>ネイサン
あら、ほんとう?。__人を馬鹿にして回るのが好きなのよ、彼の言うことは本気にしちゃだめ。話半分くらいが丁度良いの。(不快にはならなかった、そう聞けば眼をゆるりと眼を緩めつつ本人が聞いていればそれこそこれ以上の口が挟めないほどの勢いでやんややんやと色々申し出て来ただろう軽口を返し。理不尽なことを述べている、その自覚が有るからこそ目の前の彼が現状を受け入れる為に様々な考えを踏んで納得をしなければいけないと言う事に気付いていて。それでも尚、彼が現状に納得してくれなければ困るのだから余計な口を挟むことは無い。それが何処までも狡いことだと知っているが、彼の為の帰り道を塞ぐと言う事が自らの行うべきことだと言うのも中々心苦しく、何度繰り返しても慣れない物で。「此処は赤の城、森を通れば玩具箱の遊園地、森のお菓子屋さん、涙の湖に洞窟、公園の方に進めば出店街___大きく纏めればこの国はこんな風に出来ているの。住人は此処、赤の城だけではなく色んな場所で暮らしているわ。話に上がった公爵夫人なら……遊園地内の占い館。慣れるまでは誰かを連れて国を散策してみるのも良いかもしれないわ。」ざっくりとした説明になってしまった。大雑把に簡略化した説明を行っては「もしも、此処での生活に慣れて来たなら――その時は誰かの下で仕事を手伝うのがオススメよ。そうすれば欲しい物が買えるわ」飽く迄も親しみ易さを持った声色、雰囲気で。そう伝えるのは自らがアリスだったからこそ時間を持て余していた過去を踏まえてのアドバイス、それが自然と口を付くのはお幼いアリスが多く迷い込む中で、目の前の彼と言うのが自分に近く、そんなに大きく離れていない事が伺えたからだったのだろうか。)
>リディア
(続いたリアクションのお陰で傷ついた少女は存在しないと言う事が事実に変われば、騙されたことなんてお安い御用。ふう、と鼻から小さく息を漏らして安堵に胸を撫で下ろし。引っ込んでいくマイクの動きを視線で追い掛けた後に「その通り!、海賊は好き嫌いなんて言ってらんないぜ。美味い肉と酒を船の上で楽しむんだ。___知らねえけどさ」最初は心の底まで海賊になりきった雰囲気で真剣な顔つき、真面目な声色で。数秒分の間を作ればケラリと笑い直し、あっけらかんとそんな適当な返事を付け加え。一つ作ったブラウニーを食べた彼女のリアクションを真剣に見れば、気を使った世辞ではない。そう信じられるそのリアクションに歯を見せる様ににかりと笑みを浮かべて、喜びの儘に指をパチンと鳴らし。「そんなに褒められたら何個も食わせて餌付けしたくなっちゃうだろーが」けけっ、と喜びの儘に片方の眼を細め人差し指を弾くような動きでぴしりと向けて。「ほんで、リディア。お前は何を作る予定だったんだ」数あるブラウニーにお化けの顔を描いて行きながら、並べられている材料を元にいくつか推測を。クッキーか、スコーンか、焼き菓子は確定だろう。チョコチップが有るから、練り込むチョコチップフレーバーとみた。答え合わせを望む様に作業の片手間にて、時折視線をちらりと向け「美味い南瓜が有るからパンプキンプリンっつうのも直ぐにつくれるよ」厨房に残っていた食材を思い描けば"そうだ、"と思い出したことを示す前置きを呟いた後に提案を。)
>女王陛下
そういう性分なのは、俺からすれば羨ましいです。
( 馬鹿にするのが好きとは決して褒められたことではないのだろうが、口下手を理由に寡黙の印象から脱せない己にとっては妙に羨望してしまうことを吐露して。丁度いい塩梅と言い渡された対処法には頷いて理解を示しつつも、果たして話半分が実行できるかは怪しいところなのだが。それはさておくとして、女王陛下が挙げた施設名から考えるに、この国は想定していた広さよりも広大らしかった。遊園地や湖が併設されていると聞けばそのスケールは更に広がり、それと同時にファンシーな世界の色に塗り直されていき。森のお菓子やさんなんて正に子供の為に用意されたアトラクションのようだ。アリスと呼ばれるのは大人だけでは無いのだろうかと妥当且つ今更な憶測を広げたところで口にすることはなく、「 有難う、御座います。誰かと仲良くなれたら是非回ってみます、。…それにしても、随分と広い国ですね、 」相槌としての首肯の後に説明に対する感謝と前向きな願望を述べた。序に先程抱いた感想を詰まらないおまけにして。「 、__女王陛下は何でもお見通しみたいだ 」 家具が欲しい働き口が知りたいと話した相手は彼女ではなくミスターだったのに、彼を通して話が伝わったのではないかと紛うほど的確な話題。それとも自然にその考えへ行く方が自然で普通なのだろうか。己にとっては不可思議なそれへの所感を包み隠さず伝えたところで、欲しいものとして浮かんだものが一つ。「 その出店街には、絵を描く画材道具も? 」 筆に絵の具にパレット、キャンバス、イーゼル。思い出すと次々に欲しくなってくる画材道具たちを脳裏に描きながら、「 もしあるのなら、今すぐにでも働き口を探そうと思います 」 と。幸か不幸か労働には慣れているのだから、それ等を直ぐに買えるのであれば就労を優先するのもやぶさかではないと。 )
>ジャックさん
( 最初はさもらしく豪語していたのに最後についた単語が真偽を引っくり返すと、海賊になりきっていたことに感心していたのも一転、ええ?と不満の声を上げて。宛らクリスマスに真実を知った子供のような、一瞬でも信じていたことが壊されたような気分に苛まれると口にこそ出さなかったものの視線は" 最後までなりきってほしかった "と言いたげに、じとり。勿論心の底からそう思っているわけではないのだから、云ってしまえばそれは冗談代わり。誰にだって見せないつもりだった子供っぽい一面も彼にだけは見せてしまうのは、どうにも彼は男性というより兄のように捉えてしまう為。気のいい笑顔でどこまでも褒めてくれるこういった部分もそう思わせる要因の一つなんだろう。なんて、彼に釣られて笑いながら。「 んーっとねぇ、今考えてるのはチョコチップクッキーとリディの故郷のお菓子!プリャーニクっていう名前なんだぁ、 」 尋ねかける視線を投げられては隠すこともなく素直に答えて、傍らの手はいそいそとクッキーの製作に取り掛かり始め。久し振りの製菓となれば案の定手際は悪いものの、懐かしい感触は顔を綻ばせた。混ぜたバターに卵を加えてかしゃかしゃと混ぜ合わせていれば思いもよらないアシストに思わず手を止め、きゅっと絞られた両目に彼を写し、「 ジャックさんっ、そのパンプキンプリン、リディと一緒に作って!お願い、っ 」 ボウルの中身が吃驚してしまうほどの勢いとともに前のめりで願ったのは3品目の協力で。なんとしてでも3品目を完成させて、あげたい人がいる。それを理由として付け足すと、じいっと期待の眼差しを向け。 )
>ネイサン
まあ!___絵を描かれるのね。それはとても素敵なことだわ。(よく言えば平和、悪く言うなれば単調、守られるからこそ無い自由。それらは全て自分が過去に経験してきたこと、だからこそ持ち上げたその話題が思わぬ方向へ広がるとぱちん、と両手の指先を合わせる様にそっと重ねて。画材道具の為ならば直ぐにでも働きたい、その言葉から推測が出来るのは彼が元のクニにて芸術を嗜んでいたと言う事。ならば、そうならば、彼に是非紹介したい人物がいる。瞳をゆるりと細め、傍にいる付き人にこしょり、と耳打ちを。「貴方にぜひ紹介をしたい、そんな人がいるわ。丁度良かった、普段は帽子屋邸にいるのだけれど……偶々城に来ているの。」耳打ちをしたのはこの国一の芸術家、絵画も造形もと幅広く打ち込む彼は絵を描くだけじゃないが、彼も同じように芸術を嗜む彼との接点は嬉しい筈。合わせていた手を下ろし、「___いらっしゃい、三月兎。こちらは貴方と同じ、芸術家のアリスよ。」そう時間を必要とせずに開いた扉、そこには絵の具汚れの染み着いた白衣を纏う一匹の兎が。呼ばれたことに対して"僕は暇人じゃないんだけれど"なんて棘々とした嫌味を向ける男に対して相変わらずと言った雰囲気で微笑みを浮かべ、お互いへの紹介を。「ねぇ、貴方にお願いをしても良いかしら。――この国で、貴方が一番好きだと思った場所が出来た時。その景色を描いて頂けない?」彼が三月兎の前に行ってしまうその前に、長く引き留めてしまわぬよう手短ながら、それでいて贅沢な、そんな願いを託し。)
>リディア
プリャアニク?、へぇ―――どんなやつなんだ(チョコチプクッキーは予想通り、それよりも興味を引いたのは彼女の故郷のお菓子だと言う初めて聞いたその名前で。たどたどしい口ぶりで繰り返してみるも、名前の響きだけでは想像のつかないそれにハテハテと言った雰囲気で頭を傾けて。知らないと言う事を隠すことなく素直に問い掛ければ「そのプリャアニクってやつも、大きいので俺にくれな」どんなものが出て来るかは分からない、想像もつかないがだからこそ楽しみで仕方が無い。そんな雰囲気が有り有りと表に出た表情で片方の眼を悪戯めかして細めつつちゃっかりとしたアピールを。自らの作業として、手際よく次から次へと顔を描く作業はそう時間を必要とせずに完成し。出来上がったそれは顔を描いたチョコが渇くまで一度ストップを。何気なく提案したそれが思っていた以上の大きなリアクションを持って受け入れられれば乾くまでの時間つぶしに丁度いいとOKを示すように片手の指を丸めサインを向け。「でも簡単なやつな、あんまり手が凝ったようなのは俺の管轄外だから作れねんだわ」よいせ、と小振りなかぼちゃを手にすれば蒸かすための下準備を、蒸かしている間は使う材料や道具を用意して。時折盗み見る様に彼女の様子を窺って「三種類も作るの、リディアくらいだろうな。見た事無いぜ、そんなに沢山用意してくれるやつなんてさ」柔らかくなった南瓜を皮と実に分けながら、つい感心するように漏らしたのは本音のそれで。「可愛いカッコして料理上手、良い嫁さんになる!。マジで出戻ったら俺のところに来いよ、嫁にするから」そんな気がねない軽口が叩けるのは正に彼女の人柄ゆえで)
>女王陛下
( 趣味の一環として気が向いた折に描いている程度の絵描きでもその様に褒められては場違いに嬉しくなる。浮ついた気持ちが示す様に微少に頬が動くも、はたと気がついては其れ以上緩んでしまわない内に口を結び直し。素知らぬ顔で紹介の話を聞けば、ぜひと付くほど勧められた其の人とは誰かといった疑問が頭を占めた。来たばかりの身なれば当然顔見知りの方が少なく、新たな知り合いが増えることを喜ぶ反面不安もまた有り。反りが合わない性格の主ではないことを祈りながら女王の声がその名前を呼ぶのを待ち構えていると、そうするよりも早く聞こえた扉の開閉音に目を取られて。一番最初に捉えたのは赤を貴重とした部屋に調和を取りながらも目を引く衣服のデザイン、いや、あれは単に服へ飛んだ絵の具だろうか。浮いているという意味では最初に会った彼を彷彿とさせる白銀の出で立ちは神秘的とはまた違った美しさがあり。彼女が己を紹介してくれた流れに乗って立ち上がれば、「 …、えっと、宜しくお願いします。 」 と少ない脳内の引き出しから取り出した凡庸な挨拶を取り急ぎ為して。余りにも目を引く来客を不躾ながら凝視していた己を引き戻したのは、穏やかな声で紡がれた女王陛下直々の願い事。その内容は彼女がいかに気遣いのできる性格であるかを示している、気がした。「 __もちろん、です。俺の絵でいいのなら、いつか必ず描いて見せに来ます。 」 勿論断るはずもなく、承諾こそ間を置いたものの確りと頷きを返してはぎこちない笑みを浮かべた。__聞きたいことは尽きないが飽くまでも今は挨拶に来たのみ。これ以上の長居は彼女にも三月兎さんとやらにも悪いと判断すると、「 有難うございました、女王陛下。その、お体をお大事に。 」 一礼と共に別れの挨拶を。名残が沸かない内に踵を返せば待ってくれていた兎の彼に近づき、導かれるままにその場を後にした。背後で閉まった扉の向こうにキャンバスを持っていく日を夢見ながら、そもそもの画材が無ければ意味がないと早速紹介された彼へ声を掛けようと。「 、俺はネイサン。見ての通り成人済みの男で、今は働くところを探してる。…、君はミスター三月兎で間違いない、か? 」 何を言えばいいのか自然な言葉を探しあぐねては、まるで詰まらない切り出し方もやむ無しと。 )
>ジャックさん
!、ありがとー!ジャックさん大好きっ、( 突発的な願い事だったにも関わらず快く受け入れてくれた彼に喜びを顕にした声色で多大な感謝を述べて。管轄外の言葉に一緒に作ってもらえるだけで有り難いことを確り補足すると、これで3品目が出来たと顔を綻ばせた。さてと、と改めて気合をいれ、「 プリャーニクはねぇ、……んー、中身の入った焼き菓子、かな?小麦粉で練った生地を菓子パンみたいな形にして、その中にあまーいジャムとかを入れるんだぁ、 」かしゃかしゃと再び手を動かしながら、パンプキンプリンよりも前に問われた内容に対するプリャーニクのそれらしい説明を言葉を選びながら述べて。きちんとした作り方は違うかもしれないが、施設のオリジナルは確かそうだったと懐かしむように うんうん、と頷き。それがどんなお菓子かも説明していないのに、構わず告げられた大きさの要望には ふふっ と笑いを零しつつも " いいよぉ " と緩やかに承諾を。ボウルに砂糖を混ぜてかしゃかしゃ。薄力粉を振るいながら入れて次はヘラでさっくり。一度勘を取り戻すとあとは流れ作業のように手が覚えているままをなぞるだけで。「 その分数は少なくなっちゃうけど、でもいっぱい用意しなきゃって思って。ほら、イタズラするのは好きだけど、されるのはヤだもん 」 一旦ボウルを平らな机上へ置いてチョコレートに手を伸ばしながら、言及された種類の多さについて肩を竦めて答え。実際のところはただ一方的に悪戯したいだけと本音を零せば " しー " とお決まりの口封じ。 「 ほんと?じゃあ、ジャックさんに素敵な恋人さんが出来る迄は、ジャックさんの隣はリディアが予約しちゃおーっと 」 見た目の気遣いはともかく料理に関しては完全に他人へ媚びるために取得したのだが、それでも何かについて褒められのはとても嬉しく。きゃっと嬉しげな反応を返すと満更でもない様子で冗談半分に。「 ジャックさんも、好きな人が出来たら一番にリディに教えてね? 」 続けてそこから関連したお願いを彼に視線を投げかけながら告げては、「 そーいえばジャックさんの好きな人ってどんなタイプなの? 」 と更に派生した話題へ。 )
>ネイサン
(自らを探す声が城内に響く、まだ使用されていない空き部屋の飾りの一つとして今し方完成したばかりの油彩にて描かれた涙の湖をモチーフとした風景画を飾り付けていた、その作業を少々急いで終わらせれば呼び名に誘われる様に姿を現し。自らを探していたメイドの一人により、女王陛下が呼んでいると伝えられれば少しの早足でやって来て。口を付いたのは「僕は暇人じゃないんだけれど」、___挨拶の言葉に耳を傾けていれば続けられる言葉のやり取りにて珍しくも芸術を嗜むアリスが来たのだと知る。教えられた名前を頭の片隅に起きながら、澄ました顔にて先ずは黙りこくったまま彼の顔を見つめ。真直ぐにその顔を見ては、漸く薄く唇を開き「――片付けは上手?、料理は?、」じ、と真直ぐな眼は逸らされる事無く彼の瞳に向いて。黙っていてはその瞳に吸い込まれそうになる、そんな感想を胸に秘めつつ「出来るなら僕が君に仕事を依頼する。――報酬の他に、帽子屋邸に滞在する間はアトリエの画材を使って良いよ。君が使いたいやつが有るかは分からないけど、君が本物の芸術家なら筆を選ばないはず」垂れた片方の耳の先をひこひこ、と揺らしては嫌味なまでの笑みを口元に浮かべ。素直に、貴方の描く作品に触れたいのです。と言えれば苦労をしないのかもしれない、が、その言葉は出せずに「僕は三月兎、部屋に飾ってる作品は僕の。――森の中を歩く体力は有る?、有るなら仕事をするかしないか決める前に僕のアトリエを紹介してあげても良いよ」ゆるり、と腹部の辺りで腕を組めば尋ねかける確認を一つ。何とも失礼な物言いを交えながら今は返事を待つように小うるさい口を結んで)
>リディア
―――、(ストレートな言葉での感謝や世辞だろうと分かっていても大好きだと言う愛情表現を示す言葉は照れくさくて、思わず口をへの字に固めて照れくさそうに変な顔を浮かべ。照れ隠しの一つとして片手をヒラヒラと揺らして手払いを行い「ヘイヘイ、俺も大好きだ」なんて感情を抜いたような平坦な声色で続けて。初めて聞く菓子は伝えられる説明により一層と興味が引かれ、甘いジャム、甘いジャム――「なあ、中身のジャムってもう決めた?。黒葡萄を使って作ったジャムが有るんだけどさ、これ中身にしたら真っ黒だから蝙蝠ガールにピッタリじゃねぇ?」南瓜塗れの手を一度水で流し、パッパと払う様に水滴を切ってからジャムが入ると言う響きに合わせて今一度彼女の服装を確認、良い事を閃いたと言った雰囲気で表情を明るくして見せると冷蔵庫の中身をガサゴソと漁り、先日ライオンが仕込んでいたジャムの瓶の内から一つを取り出し「ホラ。これ。真っ黒だし甘酸っぱくて上手かった!」試食をした際の感想を持ち出しながら取り出した瓶は艶の有る黒色で。力仕事はお任せあれと蒸かしたばかりの南瓜をマッシュしつつ、続く発言には釣られるような悪い笑みを落とし。思い掛けない方向へ話題が摩り替っていれば瞬きを、おおっと。と誤魔化す様な独り言を落としてから「そうだなあ。そりゃあ、でっかい目にくりんくりんの睫毛だろ、ぽてっとした唇で、髪は長い方が良い――あ、いや、短くても可愛いか。絶世の美女で明るくて優しくて料理が上手で……最高にイイ女。もし見っけたらすぐ教えてくれな!」ハハハ!と途中で堪え切れずに噴き出しながら、勿論最初から最後まで適当ばかりの嘘八百で誤魔化しを。「んで、お前は何であんなチャランポランタンが良かったんだよ。おにーさんに教えてみろって」自分に向いた話題はポンと遠くへ投げ飛ばしニヤニヤと笑みを浮かべて利く姿は宛ら親戚のおじさんと言った雰囲気を持ち)
>三月兎
( 軽い自己紹介の後に不意に落ちた無言の間がやけに居心地を悪くする。おまけに刺すような鋭い視線が真っ直ぐ己の其れとかち合えば、逸らすことも出来ないのが苦痛で苦痛で仕方なく。___ 実際は其れ程でも無かったのだろうが、体感にして二、三分の無言を破ったのは彼からの質問であり。余りにも唐突な質問内容にやや面食らうも、直ぐにその理由がわかると成程、と納得の頷きを二度ほど為して。「 片付けも料理も下手では無い、と思う。でも人並以上に上手いわけじゃない。」つまり家政婦の様な役割だ。幸いにも人並程度には熟せる家事だが所詮は人並、それを専業としている人に適う程では無いということを強調して告げ。簡単な仕事である上に画材道具を借りられるという魅力的な誘いにはひかれる処が大いにあるものの、その後に続いた挑発するかのような言葉に素人本能が尻込みすると、にまりと笑む彼とは対照的にそうっと視線を逸らし、即決の二文字を寸で止め少し考えることにした。確かに彼のような見るからに分かる芸術家ならばどんな手法も手の物だろうが、自身の持つ程度であれば手に馴染んだ形の筆でなければ真面な一つも描けないだろう。だからこそ提案されたアトリエの見学は大いに助かり、勿論と返事をするつもりだった。然しそれよりも部屋に掛かっていた絵画の作り手が目の前にいると暴露されては、我先にと口から出るのは当然その絵画に対する感想で。「 ! あれは君の作品だったのか … !素人目線だが、凄く情趣のある作品だと思う。大胆な色使いなのにきちんと全体が纏まっていて、けれど空気の一つには成らない強い主張があり 、それで … 」 一つ言えば二つ、三つと次々に出ていく称賛の数々。言葉こそ落ち着いたそれだが声は弾み、表情も何時もより明るく。正に生き生きとした姿であれこれと思い付くままに褒め尽くし。「 ――― あ、っと、すまない。…、その、 ぜひアトリエを見せて貰えたら、嬉しい。」 は、っと漸く一人で舞い上がっていたことを客観的に気付いては、一転し落ち着けた声色で遅ればせながら返事を。 )
>ジャックさん
( 今一感情の籠っていない大好きのお返し。照れ隠しの末のそれだとは気が付かず不満げに口を尖らせたがもう一度は要求せずに。「 黒葡萄のジャム?へぇ、そんなのがあるんだぁ … 」 思いがけず新たな果実のジャムが候補にあがると復唱しつつ首を傾げ。真っ黒なジャムなんて見たことも無ければ真面な想像も付かずに、興味と疑問に首を傾けたまま冷蔵庫を漁る姿を見守っていれば、程無くして取り出されたジャムに忽ち目が輝きを持って行く。わあぁっ、と真っ先に零れたのは感嘆。「 凄い、ほんとーに真っ黒 … ! __ うん、蝙蝠が配るお菓子に確かにぴったり、」 瓶詰めされたジャムは雨の日の夜空を彷彿とさせる。スプーンの先で掬って試しに舐めてみれば彼の言う通り甘酸っぱく、甘味の強い生地とのバランスに丁度いいくらい。何より蝙蝠の仮装ひいてはハロウィンにぴったりの色合いとくれば、これはもう他の味を選ぶ方が変だ。有り触れた郷土菓子が一瞬にしてハロウィンのスペシャル仕様になると、瓶を握ったまま教えてくれた彼へ感謝の言葉を。――― 二転三転した話題の終着点、個人的に気になることだったからとワクワクしながら返答を待っていれば、返ってきたのは冗談か本気か分からないようなそれで。もちろん成程そうなんだと鵜呑みは出来ないけれど、彼なりに教えてくれない理由があることを理解しては追及も出来ずに、「 そっか。うんっ、見つけたらちゃんと教えるね 」 良い子の返事で話を閉じて。次いで話の矛先が自分に向くと目を瞬かせつつも口を開き、「 えっとね。素敵とか優しいとか格好いいとか、そういうのはもう当然でしょ。… その上で、リディが誰かのことを放したくないって思ったの、初めてだったから。 」 柔らかな笑みを浮かべながら誰にも秘密だった切欠をぽつりと吐露して。何となく恥ずかしくて、" 二人だけの秘密ね? " と他言無用を云い付ければ逃げるように広げたオーブンシートの上にクッキー生地を並べていき。形を整えると火傷をしないように注意を払いながらオーブンの中へ入れて蓋を閉めて。これでクッキーは一段落、早速次のお菓子の準備に取り掛かり。 )
>ネイサン
("人並"というのがどれ程難しいことなのか、そんな人並ほどの事が出来ない自分なのだから彼の実力は見ずとも両手を広げて迎えることしか出来ない。それを素直に言うのは癪であり、どうにかして何か嫌味をと考えていた所で次から次へと続けられる賛辞の言葉に思わず面を食らって。作品を褒められることは嬉しくて仕方がない、それも同様に美を嗜む人物からの褒め言葉なのだから尚更なのだ。ふつふつと込上げる嬉しさについ鼻高々、目に見えない鼻がピノキオのように長く長く伸びる様に胸を張り、之でもかと言う子憎たらしいドヤアと言った表情を。両方の瞳を瞑り、一級品の澄まし顔、自信満々、募るのは嬉しさだけではなく商人欲求までも。「君は中々見る目があるみたいだから、――そうだね、うん、そんな素敵な目が見た世界を僕も見て見たくなった。」閉じていた瞳を再びゆっくりとした動作で開けば、落ち着きを取り戻していたその姿を瞳に写し。彼の事を待たずに足を踏み出せば城を抜ける様に歩きだして。数分歩き城を抜け、庭園を進む頃に漸く再び口を開けば「普段はどんな作品を作るの。油彩水彩、それともアクリル?木炭?」元より会話回しが上手いと言う訳ではなく、それでも特に無理矢理と言った風ではなく至って自然と言った様子で口を付いたのは純粋な彼への興味で。横目にちらり、と彼の姿を捉えてから片方の瞳をするりと細め「僕は何でもやる。その時の気分で、――暑い日は水彩を描きたくなって寒い日は油彩を、お腹が一杯の時しか木炭は出来ない。消しゴム代わりのパンを食べちゃうから」薔薇庭園を歩く内は何よりも自らにとって好ましいこの場所に癒されつつ、だからこそ饒舌になる口で軽口交じりのそれを"くすくす"と微笑む様に笑って続け)
>リディア
だろだろ、パンに塗って食べたけどさ。味も間違いなし、文句の無い美味さだったから誰が食っても喜ぶと思う。見た目のピッタリだし(プリャーニクと言うお菓子の全貌が未だ浮かんでいる訳じゃ無いが、パンのようなと言うその説明が有ればこその頷きを。自分同様に誤魔化す適当な返事が戻ってくるとばかり思っていた、耳に届いたのは惚気るような甘やかな内容で聞いてる此方の方が何だか照れくさくて耳を塞いでしまいたくなるような、それでいて幸せそうに話すその言葉をもう少し聞いていたくなるような、何だか初めてのその感覚に無自覚にも蕩けるような優しい顔になり。秘密だと言うそれを言葉なくとも守ると言う意味合いで人差し指をトン、と自らの口元に宛がって。それでいて悪戯めかしてウインクを一つ向ければ「――今度はディーにも同じ質問をしてみよ。……しっかしなあ、のらりくらりのブラコンだろ。今更あいつが誰かを好きになれるなんて思ってなかったから驚いたんだぜ」卵を割り、牛乳を合わせる、バニラエッセンスを数滴忘れずに落としてシャカシャカと混ぜつつ、今は此処に居ない、恐らくきっと今頃森を張っては堂々と行える悪戯を楽しんでいるのだろうその人物を頭に浮かべて。そう、本当にそうなのだ。この国に兄弟と共に過ごす唯一の人物、そんな彼らが一緒に過ごすのはそれがこの国の決めた事だからかは分からないが、何だかんだと口々に文句を重ねながらも結局は一緒に過ごしているそんな二人には何処か閉鎖的な空気が漂っていた。そんな空気を払拭し、ただ一人の身内からの自立をする日が来るなんて。そう思えば目の前の彼女はとてもすごい人物のように思えて「蝙蝠ガール、お前ってやつは最高に良い女だっつうことだ!」抱いたその感想を伝えるのに何が一番ふさわしいのか、それは見つからなかったがストレートなその思いを言葉に変えて)
( / こんばんは、ご無沙汰しております…!一か月がもうすぐ其処でしたので登録の延長と、ちょっとばかりのお知らせに参りました。まずは長らくお返事が出来て居ない状況で大変申し訳ありません。現在、少しだけ背後の精神事情により文を綴ることが難しく、なりちゃの界隈自体から少しばかり離れております。12月の上旬以内にはお返事出来るかと思いますので、どうかそれまでお待ちいただけますと幸いです…!また、短い間でしたがハロウィンのイベントを体験させていただき有難うございました!夏のお祭り同様とてもとても楽しかったです!、ジャックさんと作ったお菓子は皆さんにお配りした、ということにしていただけると…!またお手紙なども書かせていただきますね。それでは、失礼いたします。 )
(/年末のお忙しい中にも関わらずお伝え頂き有難う御座います!畏まりました!ご連絡頂けましたのでのんびりとお待ちしております…!寒い日が続き、且つお忙しい時期ですのでどうぞお体を第一にご自愛くださいませ…!そして此方こそ変わらずに可愛らしいリディアちゃんとのハロウィン準備をジャック共々とても楽しく行わせて頂きました!リディアちゃんの可愛らしさとネイサンさんの落ち着き有るクールさに毎度とても癒しを貰っております…!またお会いできるのをいつまでも楽しみに待っておりますので、どうぞ無理だけされないで下さいませ…!それではとてもご丁寧なご報告を有難う御座います!)
>三月兎
…… よく描くのは水彩の、風景画だろうか。( 悪い話で無いとは言え唐突な切り出しだったにも拘わらず、笑わずに称賛を受け止めてくれた彼にほんのり感謝を覚える。ゆるり、緩んだ頬を唾液を飲み込むのと共に引き締めては動き出した背中を追いかけるように自身も足を踏み出して。来た道とは逆の道順を辿っていることに気が付いたのは芳醇な赤が映える庭園を両目が捉えたからであり、混乱が取り除かれた今だからこそ改めて見える風景に視線を彷徨わせていれば、心地良い沈黙を柔らかく割くように投げ掛けられた質問に思わず目を瞬かせた。そしてすぐさま思案する。何となくキャンパスに色を乗せたいと思ったとき自分が取る筆はどんなものだったかと。普段はあまり意図しない部分だからこそ直ぐには出てこないそれを少しばかり漁り、そうして掴めた答えを告げる声はどこか自信なさげにブレており。彼自身は拘りの無い幅広い描き方で創作するということを本人の口から聞けば、真っ先に零れたのは感嘆の声で。殆どが水彩ばかりの自身にとってみれば複数の技法を扱えるというのは純粋に称賛に価すべきこと。なれば " ミスターは凄いな " と心からの言葉を前置きしたうえで「 俺も稀に人を描きたくなったら油彩を手に取るけれど、そこまで多様な手法は扱えない。 」 と付け足しては軽く頷きを。そうして和やかな心地で庭園を抜ければ少しばかり変わった景色に興味が惹かれる。ここは何処を切り取っても絵になる風景ばかりだ、なんて独り言ちた心情が消えぬ間に彼へ視線をやると、「 ミスターは人物も風景も、静物も動物も選り好みせず瞬く間に描いてしまいそうだ 」 ふと、その雰囲気から感じ取ったことをぽつりと。 )
Merry Christmas!親愛なるディーさん.
今日が何の日かもちろん知ってるでしょ?そう、サンタクロースが子供たちへプレゼントをくれる素敵な日.
リディはもうサンタクロースを信じる歳じゃないけれど、いい子にしてたんだから強請っても怒られないよね?
素敵な私のサンタさん、プレゼントは赤いリボンのラッピングが付いた貴方がいいな.
青い弟さんや紫の猫ちゃんには悪いけれど、今日だけは私が貴方を独占したいの.
もしYesなら遊園地の入り口で待ってる私を迎えに来て 、?
待ってるね.
( ――――――いくつかの空行を設けた後に自身の名前を連ねると、ペンを置いて今し方書きあげた手紙に目を通す。短い内容でも間違えがないことを何度も何度も確認しては恥ずかしさが勝る前に用意していた封筒の中へ便せんを入れて。きっちり封をすれば其処にキスを一つ落としてから、窓枠で長いこと待ってくれていた配達員の小鳥へ渡し、「 トゥイードルディーさんに届けて欲しいな 」 と、宛先も忘れずに。手紙と共に羽ばたいていくその姿を小さくなるまで見送ると自室へ向き直り、ペンと手紙の一式を片付けてから出掛けの準備に取り掛かろうと動き始めて。恐らく会場にいるであろう彼が手紙を受け取る瞬間を想い笑みをこぼしつつ鏡台の前に座れば、メイクとヘアをセットしてから一方的に指定した待ち合わせ場所へと向かおうか。 )
( / お早うございます、大変遅くなってしまいましたが、ネイサンの方のお返事とリディアでお手紙を書かせていただきました…!連投となってしまい申し訳ありません。そして今日はクリスマス、ということでメリークリスマスです!季節柄本当に寒くなっておりますので、お出かけの際は風邪を引かれませんよう厚着をしてお出掛けくださいませ…!本日が主様にとって素晴らしい一日であるようにお祈り申し上げます。 )
>ネイサン
選り好みしない訳じゃない。僕は僕が美しいと思った物しか描かないよ、――風景画が気に入った画法なら、今度、僕の一番お気に入りのスポットを教えてあげても良い。湖は太陽の光でキラキラ光って、花畑が色んな色をくれて、奥を見れば洞窟の薄暗さが画面を引き締めてくれる。綺麗な物だけじゃ物足りない、綺麗の中に少しの不気味さが無いと腹は膨れないでしょ。(どの技法を選んで彼の世界を作り上げるのか、浮かんだ疑問はそのままの意味で単純な興味。これ、と言った決まりが無いことを伺わせる返事に瞬きを。何処か曖昧さを含んだ声色で教えられた返事に"へぇ、"と相槌を置いてから、確かにと言った頷きを先に一つ行って前述を。選り好みしない様で芸術家に良く有る頑固な拘りを露呈し、気にしなければそのまま消えてしまいそうな彼の独り言を掬い上げ約束を。澄み切った空気の森の中を暫しの間歩いた所で漸く訪れたのは近づけばほんのりと紅茶の香りが漂う屋敷で、「此処が僕の暮らす場所、"帽子屋"の家。朝から晩まで毎日誰かがお茶会を開いてるから、暇で仕方ない時なんかに来ても良いよ。その時は美味しいお菓子を忘れない事がルールだけれど」普段お茶会を行う中庭方面を示して白衣の袖より人差し指を伸ばして向け、余計な一言を添えた誘いを続けて。その人差し指を邸の入口へと向ければ「アトリエはこっち。……あ。今更だけど、汚れても良い服?乾いてないキャンバスも多いから後で文句を言うのは聞かないよ」は、と思い出しように瞳を開き彼の服の裾をクイと引っ張る様に指先で掴みつつ前持った注意を一つ添えて階段を上り)
―――。(普段は寝癖交じりに外に跳ねるボサボサの髪も、片側の肩口に向けて流すように一纏め。纏めるリボンは赤色のシンプルなそれで。白いシャツに薄い赤と細いイエローのチェック柄のベスト、赤紫のネクタイと、ベストと同柄のパンツとジャケットと言ったカジュアルさを含むフォーマルな服装に、合わせて片手に持つのは彼女のような愛らしさを持つ愛らしく小振りな白い花や白い薔薇、それに淡い桃色が合わせられ、飾りの様に小振りな林檎やコットンフラワーが添えられるクリスマスブーケで。ハア、ハア、と乱すように吐き出す息の白さを眺めながら走ったせいだけではない乱れた心臓のドキドキを抱きつつやってきたのはハロウィンの鬱蒼さが姿を消し、ロマンチックなイルミネーションが姿を現した遊園地。此処に来たのは他ならない愛しい人からの誘いが有るからこそ。本当はサプライズに彼女を迎えに行こうとしていた、そんな自分の元に届いたのは一通の手紙。その手紙を読んでサプライズを受けたのは他ならない自分であり、城内で読むや否や、足は止まらずに森を抜け遊園地へとたどり着く。走ったせいで整えた髪は少しばかり乱れてしまったがお構いなし、見つけた彼女の姿へ笑みを浮かべると「お待たせ、プレゼントのお届け。――メリークリスマス。」最初は軽口を叩くように乱れた呼吸を整えながら、一拍を置き落ち着きを持ってから用意していたブーケを彼女へと送り)
(/此方こそ遅くなってしまい申し訳ございません…!私事では有りますが仕事が変わりまして暫くの間は顔出し頻度が低くなってしまいそうで、お返事にお時間を頂いてしまうかもしれません…!ご容赦頂けると幸いです!お時間は頂くかもしれませんが必ずお返事をさせて頂きますので!。そして素敵なお手紙のお返事としてロルにて失礼致しますがディーのお返事をさせて頂きました!、今年はリディアちゃんに沢山の幸せを頂き感謝してもしきれません!また来年もよろしくして頂けると嬉しいです!。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!)
(/大分下がってしまっていた為、一度だけ上げる事をお許しください。もしかしたら背後様はもうここにいらっしゃらないかもしれませんが、一度だけ言葉を残させて下さい。誰しもが多忙となるこの時期にも関わらず上げてしまう事が背後様の負担になってしまっていたらと思い中々出来ず、そうこうとしている内に時間ばかりが過ぎてしまっていました。リディアちゃんに惚れ込んでいるが故の諦めの悪さで起こしている行動ですのでお返事は無くても大丈夫です。背後様の綴る文章の美しさに、いつだって勉強をさせて頂いておりました。私事では有りますが、ディーの恋人にリディアちゃん以外の方は考えられません。それ程までに、リディアちゃんに、ディーと共々素敵な時間を貰っておりました。季節の変わり目で、日によっては未だ寒い日も続きます、どうぞ背後様が体を崩すことなく過ごしていらっしゃれば私の幸せです。本当に有難う御座いました!。最後に、自己満足では有りますが、ディーの恋人の枠はリディアちゃんだけですので諦め悪くもいつまでも待っております。もし、また会える日が有れば気兼ねなくいつでも不思議の国に迷い込んで下さい。リディアちゃん、ネイサンさん、そして背後様に会える日を夢見ております。)
( / お久しぶりでございます。長らく不在にしてしまい、本当に本当に申し訳ありませんでした。
主様からの暖かいメッセージが届いていたことを知りながらも今更返事などしていいものかと躊躇っていたのですが、ようやく決心がつきましたので大変遅ればせながらこうして筆を取った次第です。
本当はここでリディアとネイサンと共に不思議の国から離れるのが一番であることは存じ上げているのですが、トゥイードルディーさんの恋人はリディアしか考えられないという勿体ないくらいのお言葉に烏滸がましくも一抹の望みを捨てきれませんでした。
もし、気兼ねなく迷い込んでも構わないというお言葉に甘えさせていただけるのであれば、もう一度リディアとネイサンを通じて不思議の国を楽しませてはいただけないでしょうか。もちろん、リディアやネイサン、そして何より背後である私自身へ思うところがありましたら、遠慮なく仰ってくだされば、潔く一匿名に戻り陰ながら応援させていただく所存です。
お忙しいこの時期に返事を求めるような話を切り出してしまい申し訳ありません。また、失踪してしまったことにつきましても、再度お詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。 )
(/お久しぶりです!またこうして背後様にお会い出来ると思っていなかった為、夢のようです…!。申し上げたそのままでは有りますが、ディーにとってリディアちゃんは特別でディーにとっての物語にはリディアちゃん以上のお相手を考えることが出来ませんでした。それがとても身勝手なことと知りながら、それでも我を通してしまった我儘を許して頂けて、またこうしてリディアちゃんやネイサンくん、そして何よりも背後様とこうして縁を繋ぐことが出来たことを心から嬉しく思います!
年始を迎え多忙な時期と思います、背後様にとって負担にならないペースでお相手を続けて頂ければとても嬉しいです!それではまだまだ寒い日々が続きますのでお体を第一に何卒ご自愛下さいませ!)
( / こちらこそ、またお話することを許していただけるとは夢のようです。寛大なお心にお礼の申し上げようもございません。非常に不甲斐ない背後ではございますが、どうかまた宜しく御願い致します…!
そして、早速リディアとネイサンを動かしたい気持ちはいっぱいなのですが、一方で今の文章力では満足に動かせる自信がありません。つきましては、言葉選びの練習も兼ねて一旦無登録にて新たなアリスをキリの良いところまで動かす形をとらせていただくことは可能でしょうか…?非常に我が儘な提案となってしまい申し訳ありませんが、ご検討いただけましたら幸いです。 )
(/ご提案を有難うございます!背後様にとってやりやすい様に、この場所が負担になりませんように、楽しんで頂けるのが一番嬉しいので是非其方でお願い出来ればと思います…!お手隙の際で全然大丈夫ですので宜しくお願い致します!)
名前/ 稲荷( いなり )
年齢/ 32歳
性別/ 男性
性格/ 仕事と金が絡むことには非常に几帳面で真面目にきびきび動くものの、反面それらが絡まない話になると途端に無気力人間へ変貌する。酒も飲み煙管もふかすが色だけはやらない。良くも悪くも仕事に生き、仕事で死ぬような人間。ただし不正や不平等を見過ごせないといった正義感は微塵も持たず、むしろ自分の利益になるのなら裏で手を引くのもやぶさかではない。お陰で反感を買うことも多いが持ち前の要領の良さで上手く立ち回り善悪をあやふやにさせる、まさに狐の様な男。
容姿/ 黒髪黒目。髪はさらりと指通りが良く、瞳は目尻がきゅっと吊り上がった狐目。174cmと身長は普通だが肩幅ががっしりしており筋肉もほどよくついているため決してひょろくはない。灰白色の着物に山鳩色の羽織を重ね、留紺の帯には煙管入れをぶら下げたうずらの根付の他に扇子が閉じられた状態でささっている。
備考/ 生まれも育ちも関西。4歳の誕生日の夜に住んでいた長屋が放火の被害に遭う。両親の決死の尽力で自身は火の手から逃れられたが引き取り手がおらず、道端で途方に暮れていたところでとある妓楼の楼主に拾われ、将来その妓楼の若い衆として働くことを条件に現在まで育てられた。稲荷とは遊郭の顧客間でつけられた渾名なのだが、付けられた当人が気に入り自称し始めた為すっかり本名の如く定着してしまっている。本名もあるにはあるが火事のトラウマを呼び起こす切欠になり易く、現在は催眠療法によって記憶の奥底に沈められている。
◆ ◆ ◆
名前/ 藍谷 モニカ( あいたに もにか )
年齢/ 8歳
性別/ 女の子
性格/ 興味の赴くままに生きるマイペースな女の子。思ったことは何でもストレートに言ってしまうため、他人からは人の気持ちが分からないと嫌われがち。本人はそれを意に介さず我が道をふらふらと進んでいる。常に持ち歩いている熊のぬいぐるみをイマジナリーフレンドとし、彼のいうことに従って行動を決めることが多い。この年にして現実と空想の区別がついておらず、いつか自分にも素敵な王子様や慌てん坊の白兎が迎えに来てくれると信じて疑っていない。
容姿/ 薄茶の髪の毛と同色の両目。長い髪を向かって左側、耳の上あたりでサイドテールにしている。同学年の平均よりはやや細い体のあちこちに喧嘩の痕。私服は単色のシンプルなワンピースが多く、冬はその上からキャメル色のポンチョを羽織るだけ。
備考/ 外国人の父親と日本人の母親の下に生まれたハーフ。5歳の頃に原因不明の火災で天涯孤独となり、一年ほど親戚中をたらい回しにされた挙句孤児院に預けられる。孤児院内でも髪や目の色について同年代の子に揶揄われることが多かったが、いつなんどきも熊のぬいぐるみに話しかけている姿が次第に気味悪がられ、以降見えないものとして扱われることになった。
( / 承諾くださり有難うございます。不思議の国を歩けること、住人の皆さまとお話出来ること、主様の素敵なロルを見られること。そのどれに対しても負担など感じる筈がない、ということだけお伝えさせてください。
無登録のアリスとしてひとまず上記二名のうち何方かを動かそうかなと考えているのですが、主様の萎えに引っ掛かってはいないでしょうか…?また、これは質問なのですが、無登録の場合ロルテの場面指定などは御座いますか? )
(/とても嬉しく光栄なお言葉を有難うございます!そしてとても素敵なアリス様を二人もお連れして頂き、また何方のアリス様もとても魅力的で萎えなど少しも含んでおりません…!そしてご質問にありましたロルテに関しましてですが、無登録の場合は既に迷い込んだ状態、不思議の国に慣れた住人と既に交流のある状態での絡みが可能ですのでご希望の時系列での交流文を頂けると幸いです…!)
―――…嘘やろ
( 陰気漂う路地に在るヤブ医者の塒から出てきた心算が、はて己は異国の地にでも拐かされてしまったのだろうか。右も左も赤赤赤、前も後ろも赤ばかり。朝露を纏い、瑞々しく咲き誇る名も知らぬ花に囲まれている此の状況は一体何だというのか。回らぬ頭では解も出ず、色彩の暴力を視界一杯に受けながらただ呆然と呟きが溢れた。医者崩れが処方した薬の所為か?等と疑ってはみるが、鼻腔を擽る香りが紛れもない現実だということを厭でも認識させる。為らば人攫いが攫うものを間違えたのだろうか?否それもあり得ない。背丈然り体格然り女と間違う要素が無い。「 ……あーもうなんっちゃ( 何も )分からへん 」考えども考えども腑に落ちることは無く、愈々頭痛さえ起こり始めては文字通りお手上げ、思考自体を放棄することにした。一つ寝てみれば何か変わるかもしれない。幸いにも昼寝に最適な天気、背中を預けるのは硬い地面だが無いよりはマシだと横たわれば瞼を下ろした。 )
◆ ◆ ◆
こんにちはぁ、ことりさん
( 太陽がぽかぽかと陽気を降らせる昼下がり。こんなお天気の日に部屋でじっとなんかしていられず、誰にも行先を言わないままお城を飛び出してきたのは良いのだが、最初に足を踏み入れた薔薇園で出口を求めてかれこれ三十分は彷徨っており。友達がいるから怖くはない。怖くはないが、そろそろ薔薇の匂いに飽き飽きとしてきたころ。近くを飛ぶ小鳥に挨拶をしても帰ってくるのは鳴き声ばかりで。「 ……ねぇアラン。おうじさまはまだむかえに来てくれないのね 」そんな呟きを溢しても白馬に乗った運命の人は現れるはずもなく。疲労に一度足を止めれば再び歩く気力も湧かず、諦めてその場に腰を下ろせば不安を掻き消すように"アラン"をぎゅっと抱きしめ直して。 )
( / 萎えに引っ掛からなかったようでホッとしております…!また、質問にもお答えいただきありがとうございます!私個人ではどちらを動かすか決めきれませんでしたので、いっそと其々のロルを用意してみました。稲荷は迷い込んだ直後、モニカは既に幾らか交流がある状態を想定しております。どちらのロルに返信するか、またその際お相手いただく住人様に関しての決定は主様にお願いしたく。優柔不断で申し訳ありません…! )
(/稲荷くんもモニカちゃんも本当にどちらも魅力的で丸一日どちらに交流するかを考えたのですが、それでもなお選ぶことができず…!あみだくじを作りまして今回は稲荷くんに絡ませていただきました!またどの子で交流するかを考えたのですが選びきれず二人ほど出してみますので絡みやすそうなのを拾っていただけると幸いです…!それでは一度背後は引っ込みますので又何かございましたらご遠慮なくお呼びくださいませ!)
帽子屋:ハーイ。ご機嫌はいかが?アリス。(濃い薔薇の香りの庭園を進むのは今しがた城から自宅へ向けて帰路についている途中だったからのようで。少し大きめの木製トランクを持ちながら草花あふれている歩きづらいはずのガーデンを高いヒールで器用に進み。転がる一人の人物を見つければこの国にいる見知らぬ存在は皆アリス、その認識のままに顔を覗き込むように上半身を曲げてルージュを縫った唇を笑みの形に変化させて。「こんなところで寝てたら意地悪な薔薇に閉じ込められて外に出られなくなるよ。迷っちゃったなら案内してあげるから起きなさい」こうして話している内にも蔓が伸びてツンツンと突っついてくる薔薇を手払うようにパッパと動かしつつ声を送り)
悪魔:___。(遊園地を出たのは久しぶり、加えてその場所が城となれば尚のこと。庭園を進む中で太陽の上るこの時間に己が外を歩いていると言う健康的な行動に思わず嘲笑が零れてしまう。そんな中で見つけたのは、なんとも心躍る落とし物。下卑た嗤いを必死に奥の奥へと抑え込みながら気のいい表情、物腰、雰囲気を纏い「こんにちは、如何したんです?太陽の日差しにやられましたか?」彼のそばへとしゃがみこみニッコリとした笑みのままに気遣う言葉を送る、そんな行為の中でもしっかりと彼と言う人物の見目を観察するように眼はまっすぐに彼を捉えて、物珍しいその姿をした彼にこんないいものを拾うなら外に出るのも悪くないと「私は遊園地にあるカジノを管理している”悪魔”、覚えて頂ければ嬉しいものです」簡易な紹介を添えて)
( 元来より肝が据わっている質なれば、見知らぬ土地を背に寝転ぶことへの躊躇いは無かった。然しながら、そのまま眠りに落ちられたかと問われれば答えは否で。理由は明快、足音が聞こえたのだ。其れに気がついた時には既に彼方も此方に気がついていたらしく、丁寧に掛けられた声を耳に入れながら体を起こし、返事をする前に足音の主を見遣った。物腰の柔らかさに見合う人の好さそうな笑み、だが目の奥が笑っていない。人畜無害では無いと直感的に悟った。返しかけた言葉を飲み込み警戒を強めて。本性を現すまでは当たり障りのない相槌でも打っておくか。「――― はあ。魔を自称するとは、なんやけったいな( 変な )兄さんやなあ 」 そう考えていたのに、見るからに好青年という出で立ちには到底似合わない名を告げられたものだから、ついついそこへ突っ込む言葉が口から零れ落ち。悪魔とは地獄に生きる化生を表す言葉だったか。正気を保つ人間ならば冗談でも名乗る様なものではないが、ともすれば彼は本当に化生の類なのだろうか。左右で違う色の瞳を眺めながら考えてはみるが、辺りの異様さに飲み込まれた思考では碌な答えも浮かばず。「 なあ、悪魔の兄さん。俺、はよう帰りたいんやけどどうしたらええんやろうか。兄さんは帰り道知っとる? 」抑々彼についてよりも考えるべきことがあると はたと気がつけば、少なからず己よりも情報を持っているであろう相手に首を傾け問い掛けて。 )
( / お返事が大変遅くなってしまい本当に申し訳ありません……!!帽子屋さんと悪魔さん、二つの絡み文を出していただき有難うございます!どちらにしようか当方も長らく迷ったのですが、石化なので一度もお話したことがない悪魔さんの方にお返事をさせていただきました。また、今更なのですが、こちらのロルに返しにくい等の不備は御座いませんでしょうか…?もしそういった点がありましたら、一言御伝えいただければ書き直しますので、遠慮なくお申し付けください。 / 蹴り可 )
(まるで品定めでもするように、自店の客人相手にするような遜った応対を終わらせるように朗らかな雰囲気で柔らかく細めていた眼をすうと確り開けば”ん、んっ”と喉鳴らしでも行うように小さな咳ばらいを。自らの首元に片手を宛がえば一撫でするように指先を滑らせた後にその手を下ろして。先ほどの優しい表情ではなく、正に悪魔であるという厭らしくも下卑たそんな素の笑み浮かべ「教えて欲しかったらそれなりの物をくれなきゃ。タダで教えるほど″悪魔″はお人好しじゃない」散々様子を伺った。焦らされる思いで間を置いたと言わんばかりに遠慮なく距離を詰めれば片手を彼へと向ける。艶を持ち光る黒色に触れるように頬に触れてから人差し指にさらりと流れる黒髪を滑らせれば「珍しいアリス。城に手渡すなんて勿体ないや___この国のことを教えて欲しいなら教えてあげる。その代わり、今日はこのまま君のことを連れて帰る。嫌なら仕方ないから一人寂しく変えることにするよ」最初は囁くほどの小さい声量で独り言のようにぽつりと、後者は取引を行うように触れていた指先で彼の顎をなぞってからクイと顔を持ち上げて覗き込み、取引か、契約か、まっすぐに彼のことを見つめれば返事を待つ沈黙を作り)
(/いえいえ!お返事をいただけるだけで嬉しいのでお気に為さらないで下さいませ…!お選びいただいて有難う御座います!稲荷さんと交流できることとても嬉しいです!。そしてお気遣い迄有難う御座います…!背後様の綴られます文章の美しさに日々勉強をさせて頂いております!蹴り可との中ですが、今までに一度も返しづらいなど思ったことが無いということだけお伝えさせてくださいませ…!)
( 人の好さそうな顔から一転、にたりといった音が似合うあくどい表情を浮かべた其れは早くも本性を現したといった様子で。夢とも見紛うほどの変わりように魔を冠する名は誇張ではないと悪寒が背を駆けあがり。あまつさえ答える代わりに、と調子よく交渉の場へ引き摺りだされては、厄介なものに捕まったと舌打ちが零れるばかり。さて、金と来るか服と来るか、はたまた化生らしく手足を喰らうと言い出すか。悪い想定ばかりをあれやこれやと考えながらも、近付いてきたそれに退かなかったのはせめてもの虚勢。「 ……俺の身一つ? 」 髪を弄る浅黒い指先を厭いつつ今か今かと言葉を待ち侘びていれば、小さな囁きの後に告げられたのは幸か不幸か一番安価でありながら替えのきかぬもので。想定していた中で最も悪いそれに思わず聞き返してしまったのも仕方ない無く、ははあ、こら晩飯にされるんやな等と軽口を叩く余裕もなく。追い打ちをかける様に顎を掬われ視線を固定されては翳りのある双眸が催促するまま安易に頷いてしまいそうな雰囲気にのまれ。ごくんと唾をのんだ喉がやけに大きく上下した気がした。そうして、蛇に睨まれること少し。「 嫌や言うたら本間に逃がしてくれるん?あんた、そない善人ちゃうやろ 」 漸く舌に乗せたのは明確な拒否とまではいかずとも、その意を仄めかす言葉で。相手は " 断られたら身を引く " とさも此方に逃げ道があるかのように言ったが、取引を持ち掛けてくるような奴が素直に見逃してくれるとは到底思えない。――― こうして弱気になった時点で相手の手の平の上、そう思考を改める様にはふりと息を吐けば、「 なあ、兄さん。手籠めにしたいんやったらもっとはっきり言わんと。相手は阿呆な籠の鳥やないねんで? 」 にんまり笑いながら帯に挿していた扇子へ手を伸ばし。顎に添えられた手の斜め下から親骨を当てる形で振り上げては、ぺしんとその拘束を振り解こうか。 )
( / いつもいつも優しいお言葉をかけてくださり、本当に感謝しかありません…!また、お褒めの言葉まで頂戴してしまって恐縮です…!こちらも毎度毎度惚れ惚れとしながら主様のロルを拝見させて頂いております。未だちぐはぐとした繋ぎ方などが目立つ拙いロルですが、どうかこれからもお相手いただけますと幸いですっっ…!!それでは背後は失礼いたしますので、こちらどうぞ蹴ってください…! )
( / はっ!何故か下げにチェックが入っておりました…!連投且つ背後会話のみとなり申し訳ありません。改めて上げさせていただきますね…! )
(駆引きを見せるようで選択肢など端から与えていない事に彼は気が付いているらしい。触れていた指先が離されるように振りほどかれれば次ぐは発言を確りと受けてからご機嫌にも眼を細めながら笑みを強めて「聡明なアリス。君の眼は確りと人を見抜けるんだね」くすくすと愉し気な笑い声を喉を擽るように落としては、獲物を捕獲する動物のように遠慮のない動き、力加減で指先に力を籠めればグと首を掴み。「その通り、最初から君を自由にするつもりなんてない。」距離を詰めるべく鼻先が触れるように顔を寄せれば瞳に反射させるように真っ直ぐに彼のことを見つめ。従順と従う子も可愛いが、そうはさせまいと抗う子とて可愛いのだ。「でも、君の言うことにも一理あるなあ。よーし、そうだ。逃げてしまう前に籠の鳥にしてしまおう」業とらしい言葉選び、まるで舞台の口上か。演技でもするように考える素振りを見せた後に喉をつかんでいた手を一瞬離し、彼の腰元に腕を回せば抱き寄せるようにグっと己へ寄せて。小さく唱えたのは呪文か、途端にぐにゃりと歪むような視界に変わる。時間にしてほんの一瞬、瞬き一つの間を以て周囲は濃い匂いを漂わせていた薔薇庭園から猫足のテーブルと黒いベッド、照明は間接照明らしい。黒で統一されるようにシックなデザインのクローゼットと三月兎から買い付けたいくつかの絵画が飾られるそんな部屋に変化を遂げて。「___久しぶりだけどちゃんと出来た」自らにとっては来るべくして来た場所、周囲を見渡し確認を取れば満足と言った雰囲気で暢気な呟きを漏らし。触れていた腕を離してから「これで君は悪魔の籠に閉じ込められた」彼の言葉を引用すべく″籠″を使いながらトントンと足音を共に部屋の中を数歩進み。彼へ背を向けるように足を進ませればキイと軋む音を立てつつベッドへ腰を下ろし、背を丸めるように膝に肘を付けば「帰りたいって言ったでしょ。残念、それは叶わないよ」マイペースな空気感を乱す事の無い淡々と落ち着いた雰囲気で、余りにも無情なその答えを送ろうか)
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