東郷美森 2018-03-05 10:00:06 |
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えっ、どこ!?
エヘヘーありがとう、東郷さん。
(東郷さんがタオルで泡を拭いてもらえると恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて)
(\いえ、どういたしまして。
ねぇ、ユーナちゃん
今、わたし、すごく自然にユーナちゃんと話せた
以前のわたしってユーナちゃんとこんな感じで話していたのかな?
(洗った食器の水気を布巾で拭いながら嬉しそうに話して)
うん、そうだよ、東郷さんとこんなふうに話していたんだよ。
少しずつ思い出していけば良いんだよ。
(優しく微笑み自分も食器についている水をタオルで水を拭いて食器棚になおしていき)
そっか…
じゃあもうすぐ思い出せるかもしれないね
(そう思いながら、もし以前のことを思い出したら今の自分は、ユーナちゃんのことを好きな今の自分はどうなってしまうのかと考えて
少し怖くなり手に持った器に目を落としたまま考え込んでしまって)
うん、絶対そうだよ。
どうしたの、東郷さん?
(食器を片付け終わるとタオルをタオルかけにかけてきょとんとして東郷さんを見つめ)
…えっ?
んーん、なんでもないよ
ねぇ、それよりユーナちゃん
お家の中を探検してみない?
まだキッチンとダイニングしか見てないもんね
(ユーナちゃんに声をかけられると我に返って
イヤな思いを忘れるようになんでもないと首を振り
好奇心に満ちた笑顔を見せると広い家の中を探検してみようと提案して)
それならば良かった。
でもこの前みたいにむちゃは、しないでよ。
うん、私も部屋の中を探検したいと思っていたんだよ。
何があるか楽しみだよね!
(大きく頷いて両手を大きく広げニコニコ笑顔になり)
じゃあ行こう、ユーナちゃん
(この前、ってなんだろうと疑問に思いながらも相手も探検に賛同してくれると張り切って車イスを動かしてキッチンからリビングに向かい
廊下が二手に分かれていてユーナちゃんを振り返って)
どっちから見てみる?
じゃあ、こっち行ってみよう!
(車イスを動かしてユーナちゃんが指差す方向に向かうとすぐにドアがあって)
ここはなんの部屋かな?
(パカッとドアを開けると)
なんだ、トイレか
それに車イスでも入れるくらい広いね
助かるわ
じゃあ次、行こ
(ぱたん、とドアを閉じると隣の部屋に移動して)
ここはどんな部屋かな?
(えい、とドアを開けると中は8畳くらいの広めの洋室で大きな窓とロフトがある部屋で)
ロフトのある部屋、いいなぁ
まぁ、わたしはこんなだから意味ないんだけどね
(ロフト部分にかかる梯子と床板を下から眺めながらちょっぴり羨ましそうに苦笑いを浮かべて)
うん、ロフトのある部屋は、良いよね!
大丈夫だよ、私が東郷さんをかついでロフトを登るからね!
今からロフトを登る?
(東郷さんの肩を触りニッコリと笑い
そ、そんなのムリに決まってるよ?!
わたしはともかく、ユーナちゃんがケガをするのはイヤだよ!
(彼女の言葉にびっくりして
はしごから落ちてケガをすると首を振って拒否して)
あはは
もぉ、ユーナちゃんったら…
(彼女の気持ちが嬉しくて思わず口許をほころばせて)
ありがとう、ユーナちゃん
その気持ちだけでわたしは十分幸せだよ
それより、まだまだお部屋はあるからどんどん行こう!
(彼女の言葉に対してお礼を言って
次の部屋へ行こうと誘って)
こっちはここで行き止まりだね
(廊下の突き当りは行き止まりになっていてその横に付いているドアを開いて)
ここは…寝室だね
大きなベッド!
(広い部屋の壁にはクローゼットの扉が付いていて壁際に寄せられるように大きなベッドがひとつ置いてあり)
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