東郷美森 2018-03-05 10:00:06 |
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東郷さん、何も心配する必要がないだよ。
東郷さんが私の事を思い出さなくても東郷さんが私の一番の友達なのは、変わらないからね(震える東郷さんを抱き締めて背中を擦り安心させるように優しく微笑んで私の記憶が戻らなくても東郷さんは、一番の友達な事を伝えて
(\大丈夫ですよ。気にしないで下さい
……ありがとう、ユーナちゃん
あなただけが頼りなの
わたしのこと、見捨てないでね?
(藁にもすがるような弱々しい表情で友奈にしがみつき
なにがあっても離さないというように背中に回した手にぎゅっと力を入れて)
(それまで二人の様子を遠巻きに見ていた大赦の職員の一人が影のように進み出て
手招きで友奈を誘って)
うんん、東郷さんを見捨てる事なんか有り得ないよ。
だから安心をして東郷さん。
私は、どんな時でも東郷さんの味方でいたいんだよ(東郷さんが不安そうに私の背中に手を回してきたので私からも東郷さんの背中に手を回して東郷さんを安心させるように東郷さんの背中を擦り
えっ、私に何か用事があるのですか?
東郷さん、ちょっと待っていてね(大赦の職員の一人が影のように進み出て?手招きで友奈を誘ったのをみて東郷さんに待っているのをお願いをする大赦の職員に近づいて
……うん
ユーナちゃんを、信じる
(背中を撫でられると、ようやく安心したように穏やかな表情になって
でも、友奈が大赦の職員に呼ばれて少し離れるとたちまち不安な表情に戻って)
(顔を覆う覆面の口の辺りにあてた手を、手招きに応じて近づいた友奈の耳元にあてて
とても小さい声(?)でボソボソと話しはじめて
曰く
東郷の記憶障害は大赦の力をもってしても元に戻す方法が分からず、今のところ様子を見る以外になすすべが無い
しかし、友奈とのやり取りを見るにふたりがいっしょにいる時間が長いほど記憶が戻る可能性が少しでも高いと考えられる
なので大赦で家を用意するのでしばらく二人暮らしをしてみてはどうか
なにか困ったことがあれば大赦が全面的にサポートする……
ということを提案されて)
解りました、それが東郷さんの為になるんですね。
それならば東郷さんと二人暮らしをします!(大赦の職員に大赦で家を用意するのでしばらく二人暮らしをしてみては、って提案をされると大きく頷いて東郷さんの為になるのならばと大赦で用意してくれた家に東郷さんと一緒に住む事を即答して
うんとね、東郷さんが心配だから私と東郷さんの二人暮らしをしようって話になったんだけれども東郷さんは、私と東郷さんの二人暮らしは、大丈夫かな?
もしかして見ず知らずの私と二人暮らしは、嫌かな……?(東郷さんと二人暮らしをしたい事を述べると東郷さんは、二人暮らしは、嫌なのか不安そうに東郷さんを見つめて質問をして
ユーナちゃんと、ふたりで……
(想像するとなぜだか気持ちが昂って、かぁっと頬が熱を帯びるのを感じて)
……わたしは
今はこの世界で見ず知らずじゃないのはユーナちゃんだけだから……
ユーナちゃんがイヤでなければ……
(鼓動を落ち着かせようと胸に手をあてて、ゆっくり一言ずつ言葉を紡ぎだして)
うんん、もちろん嫌では、ないよ!
それならば一緒に住もう、東郷さん(軽く首を横に振り嫌では、ないことを述べると東郷さんの両手を握り締めて東郷さんと一緒に住むのが嬉しそうにニッコリと笑い一緒に住むことを即答して
(手を握られると、照れながらこちらも緩く握り返して)
……わたし、記憶喪失だし……なぜだかこんな不自由な体だから
きっとユーナちゃんに迷惑かけると思うけれど
よろしくお願いします
(意思のこもった熱い眼差しで彼女をじっと見つめて)
(二人の様子を見守っていた大赦の職員が進み出て、友奈の耳元にすでに準備が整っていること、今から二人を新居に送ることができることを伝えて)
うんん、迷惑では、ないよ。
私が東郷さんの側にいたいだけだもん。
えっ、今からですか?
では、よろしくお願いします(軽く首を横に振り迷惑でないことを伝えると大赦の職員から耳元で東郷さんと住む場所の用意がすんだから案内すると言われると頭を下げて案内をお願いをして
(東郷を送ってきたリムジンに今度はふたりで乗り込むと、15分ほど走って到着したのは何階建てか見当もつかないほどの高層マンションで)
……スゴいマンションだね、ユーナちゃん
(ふたりで、首をほぼ直角に後ろに曲げて遥か高さのマンションを唖然と見上げて)
うん、本当に凄いところだね……
ここで東郷さんと一緒に過ごすんだよね。
不謹慎かもしれないけれども東郷さんと一緒に過ごすのは、楽しみなんだよ(目的地の高層マンションを見上げながら東郷さんと一緒に過ごす生活が楽しみな事を伝えると東郷さんの車椅子を押しながらマンションに入っていき
(また大赦の職員が友奈に耳打ちして
このマンションの住民は全員大赦の職員とその家族だから、なにか困ったことがあれば誰にでも相談すればいいことを伝え
それから部屋は最上階の30階で、友奈と東郷どちらでも虹彩認証でロックが解錠できることも合わせて伝えて)
わたしと暮らすのが、楽しみ?
なんの役にもたたないわたしなんかと?
(車イスを押してもらいながら少し自嘲ぎみにユーナの言葉を疑って)
ありがとうございます(大赦の職員にマンションの事を説明されると色んな事を気遣ってくれた大赦の職員達にお礼を伝えて
東郷さん、自分の事をそんなふうに言ったら駄目だよ。
私はね、東郷さんにいっぱい助けてもらったんだからね(しゃがんで東郷さんの目線に合わせて東郷さんの両頬を軽く押さえつけて子供を叱りつけるように真剣な表情で東郷さんにいっぱい助けられた事を伝えて
わたしが……
ユーナちゃんを?
(こんな身体の自分が彼女に対してどんなことを助けてあげたのか
不思議に思い、頬をむにっとされたままきょとんと目を丸くして)
うん、そうだよ。
東郷さんが忘れても私は、覚えているんだよ。
私は、その時の事は、今でも感謝してもしきれないんだよ(キョトンと目を丸くする東郷さんに優しく話し掛けながらにっこりと笑い東郷さんに助けられた事は、忘れられない事を伝えて
……こんなわたしでも
ユーナちゃんを助けることが、できる?
(少し俯き、言葉の意味を噛みしめるように独り言を呟いて)
ゴメンね、ユーナちゃん
できるできないじゃなくて、大切なのはしようとする気持ちだよね
ユーナちゃん
わたし、精一杯がんばってみる
それでもできないところは、手伝ってください
その…改めてよろしくね?
(顔を上げてまっすぐ友奈を見つめる目は今までよりもほんの少し光と力を取り戻したように見えて)
うん、そんなのもちろん構わないよ。
東郷さんの為ならばいくらでも手伝うよ。
だから安心をして東郷さん。
改めてよろしくね、東郷さん(東郷さんの為ならば手伝う事を述べると車椅子の前に回り東郷さんの方に右手を差し出してよろしくって気持ちを込めるように握手を求めて
うん、ありがとう……
(差し出された手をそっととり
大切なものを手にするように柔らかく握ると、一瞬だけど、以前にも同じように手のひらから温もりをもらった記憶が伝わってきて
まじまじと握りあった手を見つめて)
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