黒猫さん。 2018-03-04 08:48:51 |
通報 |
阿呆、そんな不健康なダイエットの仕方があるかよ……まあ、とりあえず家についたら何か食べるもの作るから、ちゃんと食べな。大したもてなしはできないけどご馳走するよ。
( 若干呆れ気味に返しながらも、ひとまず冗談が言える程度にはまだ彼が元気なのだということに安堵し自然と口元が弛む。しかし自分がこの少年のことを放っておけなかったのはどう考えても「 」のせいなのだろうが、今はあまり深く考えないようにしようと一人心の中にしまい込み、そんなことより今は今日の二人分の献立を考えねばとなんとか頭を切り替えて。「 …あー…その、犬猫云々のくだりは余計だったな…頼むからご主人様とか言うのはやめてくれ…これじゃ私が危ない人みたいだ……あっ ほら、あのマンションの三階の隅の部屋が私の部屋、な! 」思わず赤面してそっぽを向き、ようやく見えてきたマンションの角にある一室を指差して誤魔化すように話題を反らして。 )
へへ、久しぶりだな。人が作ってくれたもの食べるの。…楽しみにしてますね?ご主人様。
(やめろと言われるとやりたくなる質らしく「ご主人様」を強調しつつ嬉しそうに頷いて見せて。指を差されたほうを見、相手の口元が見えなくなってしまったので何を言われているかは分からないがおそらくあそこが彼女の家なのだろう。今考えれば見ず知らずの、しかも一応男児を家にあげるとは見上げた度胸だな、などと考えながら「どんなお部屋だろう。暖かいお布団があれば嬉しいなぁ、」と弾む声で呟き)
あーどうしよっかなー! 人が恥ずかしがってるのに意地悪する子には美味しいもの作ってあげるのやめようかなー!
( マンションの入り口まで着くとやっと掴んでいた少年の手を放し、傘を閉じて雨水をばさばさとふるいながらからかうようにニヤリと笑い、拗ねたような、だがどこか楽しそうな口ぶりで。「 安心しなよ少年。キミには寝室一部屋をまるっと貸し与えよう。これなら思春期の少年にも安心だろう? ついでにまだ新しい羽毛布団とちょっとお高い毛布付きだ。…ほら、こっちこっち 」自分の部屋番号の郵便受けから自然な流れでダイレクトメールの封筒を抜き取ると、エレベーター脇の階段へと歩きながら少年に向かってひらひらと手招きして。 )
えっ…あ、待ってください!ちゃんとご飯くれないとまた出ていきますからね?
(楽しそうな顔で鬼のようなことを言う人だ、と思いつつ相手のあとへついて行き、「そんな高いもの、お部屋まで…僕に貸してくれていいんですか?」随分と手厚いもてなしをしてくれるな、と目をぱちくりとさせつつエレベーターへ乗り込み、離されたままの手に淋しさを覚えたのかおずおずと指先を握ってみては相手の顔を伺い見て。全くではないが知らない地域だ。ひとり、ではないが誰かに縋っていないととてもではないが不安に勝てない性分に自分の事ながら呆れたような笑顔を浮かべて)
トピック検索 |