2018-02-25 02:22:09 |
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皆、話したい方が居るんだな、俺は邪魔でしかないだろうから行かない方が良いか。と、言うのは行かない、行けない言い訳でしかない。立ち往生してるだけ。
□ ロルの練習。
_..なんだ、御前か。入る時は何時もノックをしろと言っているだろ?
( 昨晩もまた上手く寝付けず夜遅くまで起きていた所為か、朝早くにアラームが鳴っても深い眠りに入ってしまった己の耳にはその音が届かない。サイドテーブルに置かれた目覚まし時計は音を鳴らして今もなり続けているが、それが少々目障りだと感じつつ手を伸ばしても届かないのだからと耳を塞ぐ様に寝返りを打ち、知らないという風にまた寝ていた。再度、眠りについてからどれだけ経っただろうか。体感的にはそんなに寝ていたつもりは無いのだけれど、不意に誰かから体を揺すられて閉じていた瞼を開ければ目の前には相手の姿が有り、なんで此処に居るんだと言わんばかりに上記を発して。まだ頭がボーッとしている状態のままゆっくりと体を起こし、窓から入って来る朝日に目を細めながら背伸びをして見せれば漸く心地の良いベッドの上から降りようかとベッドの外へ足だけを投げ出し。次いで述べられた相手の言葉に不服なのか不機嫌な表情を浮かべ「 _ また御前が作ったのだろう?あのシェフ達が僕にそんな事を言う訳が無い 」等と他の者への愚痴を言い返せば、言うだけ言って手伝ってはくれないのかと引き止める様に「 _ 誰が勝手に出て行って良いと言った? 」なんて言葉を意地悪く過ぎ去ろうとする背に問いかけ。御前なら僕の言いたい事が分かるだろう?と、微かに口角を上げて振り向いてくれるのを今か今かと待ち侘び。しかし、待つ事は苦手な為、言った側から自らが立っては相手が向かった扉の方へと歩みを進めて。 )
□ ロルの練習。
_ 僕が聞いてないと言う事は、御前が怠ったと言う事だ。
( 相手が誰でどんな立場だろうと、己は己。それ以上でも以下でもなく、そしてこの家の主はこの僕だと言うかの様に理不尽極まりない言葉を並べれば相手の気持ちなんてどうでも良くて、己さえ良ければそれで良いのだと。謝るどころか呆れた顔で言い返された事に更に腹を立てて態度を悪くすると、聞き分けの悪い子供の様に " もう良い " と意地を張って相手を見詰めていた顔を逸らして。不法侵入するわ、己を騙す様な事をするわで未だに冷めない熱を何処へぶつけようかと悩んでいると不意に聴こえて来たのは何故か褒める言葉。料理一つも分からない馬鹿だとでも思っていたのだろうかと少々捻くれた考えをし 「 _当たり前だろう、御前の料理じゃなかったら僕は何時も食べていない。..分かった、他の者を褒めよう。だが、分かっているよな?上手く出来たらこの僕を褒めろ 」と、上から目線でものを口にし。相手の頼みで無ければ直ぐクビにしてやるものの、広い屋敷を一人で掃除して料理を作って何から何まで全てやるのは大変な事は分かっている、だからと言う訳では無いがこうして喧嘩も儘ならないとなればそ其れは己が暇になるからと己なりに言い訳を考え無理矢理納得して。_ そうこう話をして居れば、相手が足を止めたのでやっと着替えるのを手伝ってくれるのかと思いきや、返って来たのは素っ気ない数々の言葉で有り 「 _ 何って、御前は僕の執事だろう?今日は自分で着替える気分じゃ.. 」気分じゃないと、だから御前が着替えさせろなんて手を広げて我儘を言いかけたその時、徐に近付いて来ては相手の柔らかな手が己の髪に触れて一瞬だけ緊張が走り。肩を上げて変に体を強ばらせるも、その時は直ぐに終わってしまい、何処か名残惜しい様なホッとした様な感覚に陥ると「 _ 煩い。言われなくても着替える、御前は此方を見るな 」なんて言葉で少し期待してしまった気持ちを隠して、既に用意されていた皺一つ無い綺麗な服に手を伸ばせば相手が見ていないかを確認して。 )
□ ロルの練習。
_..分かった、起きれば良いんだろ。 " 起きれば "
( 先程までは言い返していた相手が急に大人しくなったかと思えば、ああ言えばこう言う。己の立場を利用して捩じ伏せる事は簡単だが、其れでは何も面白くないといった表情を見せて上記最後の方を強めに述べると、微かに笑われた事さえも己を怒らせる原因な事を相手は分かっていないのだろうか?なんて、この楽しくない状況に機嫌が治る事は無く態度は変えない儘で。小さな事を言い出したらキリが無いけれど、張合いが無ければもっと面白くない己は言いたい事を心にそっとしまい込もうとすれば、またもこんな時に喜ぶ相手の声と言葉に耳を傾けて。分かれば良いんだ、この僕に従順に従ってさえくれれば其れだけで良い筈なのに「 _ 当然だ。この僕に料理を食べて貰えるんだから感謝しろよ。_ 面倒だが、御前の我儘は主である僕が聞いてやらなければならないからな 」と、致し方がない事を強調しつつも、何だかんだ相手の言う事を聞き入れて遣り。見ていないのにも関わらず丁寧に頭を下げているのであろう事は言うまでもなく、己から目を逸らしておきながら横目で薄らと見ていてはほんの微かに口元を緩め。言いかけた言葉に反応したらしい相手から問われるとまた、直ぐに何時もの自分勝手な己が出て来て「 _ 何も言っていない。御前は無駄な事を気にするな 」と冷たく言い放ち、逃げるなんてさせると思うのか。今まで雇って来た執事の中では一番長く、そして音を上げないのは相手しか居ないと心の中では御前しか信用していないと思っていて。しかし、立場や関係を考えると口を噤み何も言わないまま手早く着替えを済ませ「 _ どうだ、今日の服も僕に似合っているだろう? 」自身に合わせて作られた特注の上着に腕を通せば幾らか機嫌が治った様子で蝶ネクタイが曲がっているのに気が付かないまま自慢気に服を見せて。 )
ちゃんと返したいと思うと時間が掛かる。1日に2回、ロルの返事が返せたら良い方だと思ってくれ。会話の方も毎回遅くてすまない。見るのが遅れたりで、偶に気付けていない。話も長くなりがちだから構わず適当に蹴ってくれ。と、言うのを伝えたい。
昨日の朝に目が覚めてから一睡も出来ていない。今にも寝れそうなんだが、何時起きるのか自分でも分からない。若しかすると軽い冬眠の様に一日寝てる可能性が有る。偶に来る不眠が面倒。
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