女子生徒 2018-02-21 12:00:34 |
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えー?近くないですよ。( ずい、) 特にないですかね。あ、身長はシノ先生が高い方が良いかな。( こく、) 私は165の設定にします、( ふふ、)
近い、離れて。( ふい、) じゃあ普通に十和田さんで。絡みは多い方が良いだろうし、HR担任とかが良いかしら。( うむ、) 私は...170は高いから168cmにするわ。( こく、)
はーい、すみませんでした。( ふふ、) はい、そうですね。よろしくお願いします、( こく、) じゃあ、そろそろ始めましょっか。( のびー、)
はぁ...全く、軽いんだから。( わざとらしく溜め息つき、) 此方こそ宜しく。( ふふ、) そうね、初回お願いしても大丈夫?( 首傾げ、)
シノ先生だからするんですよ?( 手きゅ。) はーい、お任せください。((
うん、バイバイ。( 放課後、数人の生徒と挨拶を交わした後、静まり返る教室に一人、取り残された様に自身の椅子に腰掛け机に頰をつき乍黒板を見つめる少女が一人。本日も他愛のない日を過ごしたが、とても楽しいものだった。何故なら先生と話せたから。そんな他人からすれば大したことのない出来事に、机に突っ伏し乍ふふ、と愉しげな笑みをこぼす。次いで、慌てて周りを見渡せば誰かに見られたのではないかと焦るが、部活動で閑散としている為か人っ子一人の気配さえない事に安堵の溜息をつく。先生は確か最終下校時間まで会議の予定。取り敢えず小説でも読みながら時間でも潰そう。そう考えると机の中から小説を取り出し、開いて読み始めた。
そういうのは要らないの。十和田さんならモテるでしょうに。( 冷たく返し、)
あら、まだいたの?( 思いの外会議が長引いてしまった為外は既に暗い。未だ寒さは消えず、時間が遅いせいもあってか昼間より数段冷たい風が廊下を通っている。これ以上冷えないうちに早く帰ろうと思い教室の戸締まりに向かう。やはり誰もいない教室棟は静かだ。そう思って歩みを進めると自身の教室に明かりがついているのが見えた。誰か残っているのだろうか。教室を覗くと読書をしている相手の姿があり、こんな時間までいたことに驚いた。それでも表情を変えること無く相手の近くまでいくと普段の調子で声を掛けた。)
あ、シノ先生。待ってるって言ったじゃないですか。( 一度何かに没頭すると暫くは周りが見えなくなるのが悪い癖で。声を掛けられて漸く顔を上げると気づけば空は茜色から暗い夜に変わろうとしている最中。少し夢中になり過ぎたかな、なんて反省すると本をパタン、と閉じる。机の中へと仕舞えば鞄を片手に彼女の下へと駆け寄る。彼女の発言に言ってもいない事を口にすればふふ、とからかう様な笑みを浮かべる。)
先生は今から帰るんですか?宜しければ宜しくなくてもご一緒して良いですか?( 自身よりも少し背の高い彼女を見つめてはずい、と身を寄せて。
え、そんなこと聞いた覚えないのだけれど......。( 読書に集中しており此方が来たのには気付いていない彼女。この集中力を皆にも身に付けて貰いたい、なんて考えながら微笑ましそうに様子を見て。会議が忙しかった為か記憶が曖昧になっているようで、彼女が言ったことを覚えていない。本当に聞いたのだろうか、と首を捻る。からかわれているとは思っていないらしい。真面目に考えるも冗談なのだから思い出せるはずがないのである。思考を中断するように最終下校時間だと告げる放送が流れた。)
えぇ、そのつもり......それは此方の意思を聞く気がないってことよね?まぁ別に良いけれど。( 彼女の勢いに押されはぁ、と溜め息をつく。少し断るくらいでは引かないだろう。知らなかったとはいえ遅くまで待たせたということもあり素直に承諾すると、教室の鍵をちゃり、と揺らし早く帰ろうと促して。)
そうでしたっけ?気のせいですよ。( 惚けたようにふふ、と笑みをこぼす。最終下校時間の放送が流れては、)
もちろんです。じゃあ校門で待ってますから。( 余裕ある表情で彼女に断り入れないような雰囲気を醸し出しながら頷く。彼女の腕に抱きついて、頰にちゅ、と口付けするとすぐ離れて。機嫌良さげに廊下へと出れば人気のない校内を小走りで走って。たまにすれ違う先生や生徒に別れの挨拶を交わしながら校門へと着けば身なりを直しながら彼女を待とうか。
ごめんなさいね、少しバタバタしていて。十和田さんが無理というのなら仕方ないけれど...出来るだけ気を付けるつもりではいるわ。( こく、 )
え、十和田さん...?( 頬に口付けされると一瞬何があったのかわからなくなったようで、ぼうっとしながら片手で頬を抑えつつ小走りで去っていく彼女の背中を見送り。しかしすぐに調子を取り戻すと教室の戸締まりをして職員室に向かい。静かな廊下をゆっくりと歩きながら気持ちを整理すると彼女の待つ校門へと姿を現す。)
なーんだ、そうだったんですね。伝言だけでも頂けると嬉しいです。( ふふ、)
..、あ、先生。( 待つ事数分。スマホを弄っていると漸く彼女が現れた。一度、近づく前に立ち止まり辺りを見渡す。そして誰もいないのを確認すると仔犬のように健気に近寄る。)
早く帰りましょ。( そう軽快に口にすれば腕に抱き着く。そのまま腕を引いて歩き始めるとスマホが鳴る。何だろうと画面を見れば、親からのメッセージで、今日も帰れない、と表示されている。何時もの事か。そう思えばバックにスマホをしまい、再び歩き出して、
えぇ、相性に問題があるとかではないから。これからも忙しいときは空けるかもしれないけれど、最低でも2日に1度は来れるようにする。( うむ、)
そうね...ちょっと、誰かに見られたらどうするの?( スキンシップは慣れていない。一緒に帰ることは問題ないとしても腕を引かれているこの状態は見られたら勘違いされかねないだろう。心配げに彼女を見つつ腕をほどこうとする。携帯の着信音が聞こえ自身も携帯を取り出す。何時もよりだいぶ遅くなってしまったようだ。「十和田さんは時間大丈夫なの?」立場故に気にしているようで問いかけて。)
はい、分かりました。約束ですからね?( 指きゅ、)
見られませんよ。( 立場上やはり周りの目がある事を気にしている様子にくすくす、と楽しそうに笑う。少しからかい気味に言うと腕を解こうとしている彼女に仕方ない、と言わんばかりに一度離れては指を絡めて手を握る。彼女の問いかけに、)
大丈夫です_____ね、センセ。今日泊まっても良いですか?( 笑顔で頷いた後、一度視線を逸らして俯いてはピタリ、と立ち止まる。次いで溢れた様に言葉を言うと何処か寂しげに笑って見せて。)
そう、かしら...。( 落ち着かないように周りを見回すも彼女が離れたことに安堵し。しかしすぐに握られた手に驚きびく、と肩を跳ねさせ。慣れない距離。歳も離れている。からかっているんだろうと思いながらも手から伝わる温もりに少しばかり緊張してしまっていて。)
...今日だけなら、ね。( 急に立ち止まった彼女。どうしたのだろうと少し心配するも彼女の口から出たのは意外な言葉。寂しげな笑みがふざけている訳ではないことを意味している。同時に入学時の保護者会で彼女の親は仕事の関係であまり家にいないと話していたのを思い出し、普段なら断るはずだが自然と素直に了承しており。)
____!本当ですか?ありがとうございます、( 此方がどんなに攻め寄っても彼女は大人。大人になろうと若さに足掻くも、結局なり切れない自身はいつまでも子供。彼女の様な人間になりたい。きっとこの承諾も私が子供だから許してくれている。分かってはいても、やはり悲しい。そんな思いを胸に抱き、隠しながら嬉しそうに表情明るくなれば再び腕に抱き着く。良かった、気休めだとしても彼女の傍に居ることが出来る。)
じゃあ、早く帰りましょ。( そう言えば再び腕を引っ張り乍歩き出して、
ええ。そのかわり、夜更かしとかしたら怒るから。( 嬉しそうに抱きついてくる彼女。子供のようで可愛らしいと思いながら目を細める。許したのは良いもののやはり此方は教師。自由にさせるのは良くないからと条件をつけてみる。歩き出すと話題に困り再び黙ってしまう。教えるのなら構わないのに人との会話は苦手なままだ。彼女の性格が羨ましい。盛り上げるようなことを言えたら楽しく話せるのに。)
はーい、分かってまーす。( オフな状態に入りつつも、先生としての威厳を保とうとする姿を愛おしげに見つめながら適当な返事を返す。夕暮れが隠れ、暗闇が徐々に空に広まる時間帯。辺りに立つ電灯が点いていくのを見ては彼女と居られる時間が少なくなる。そう思い乍速足に足を進める。) 先生の部屋、結構遠いんですね。通勤大変じゃないですか?( 案外近くにあるものだとばかり思っていた。教師故に給料も良いのだろうから近場で大きなマンションに住んでるという勝手な妄想があった。このままずっと歩くのも構わないが、出来るなら早く部屋でイチャイチャしたい、なんて考えて。
また、って言われるかもだけれど、この頃忙しくて...頻度が安定するまで時間がかかりそうってことだけ伝えておくわ。ごめんなさい。( 眉下げ、)
あともう少し。ほら、そこ。
( やっぱり歩いてみると遠いが、近くに感じるのは彼女がいるからだろう。普段は車で通っているもののガタがきていたようで少し休ませている状態である。一人暮らしにしては大きめの一軒家を指差すと特に家に着いて話す気もないのかすぐに鍵を開け入るように促して。)
手洗ってから適当に座ってて。何か作るから。( リビングに入るとソファに鞄を投げ出し、彼女の返事を聞く前に台所へ。遅くなったことだし簡単に夕食を作ってしまおうと考え。)
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