主 2018-02-12 13:39:47 |
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>設定/世界観<
長きに渡る戦乱の時代から時は流れ、現代。戦争の撤廃から争いごとを禁じた連邦国内では犯罪抑止的政策も見込んで、従来の命を賭けた兵士や騎士同士の戦争から誇りや信念やプライドを賭け、あるいはそれともかけ離れた純粋な闘争を胸に各々が武装を振るう競技”クロスホライゾン”を国技に指定、あらゆる分野での闘争を持った優劣と勝敗をこれで決定するという国策を取り、見事に犯罪の抑制と鎮圧に成功した。というのも、実際には技士という特異な存在が出て来なければ、この国策は望むべくもなかったかも知れない。
技士/
今まで発覚していなかった、あるいは発覚していても気付かなかった潜在能力を引き出すことに成功した人間をなべて指す呼称。現代で俗にいう”初動”という感覚があり、これによって技士という人種は痛覚や外傷を最小限に留められ、尚且つ傷の回復や身体能力の上昇に繋がる。これらを戦争で利用しない為に”クロスホライゾン”という競技が作られ、これがあったが故に今の連邦があるといっても過言ではない。
居動(きょどう)/
初動を含めた人間が新しい感覚に気付くことを相対的に”居動”といい、これは生まれた瞬間から当たり前に持っている人間もいれば、苦行や修練、あるいは勉学や信仰の末に手にする人間も居り、激しい愛情や激情などの”その人物を大きく変える出来事や生命の誕生”などによって発覚するものだと言われているが、定かではない。居動自体は人体が本来あるべき姿を体現しているとも言われ、発覚してからの年月の経過とともに約一週間ほどで年齢や性別が一致しない姿に変わってしまうこともあるとされている。その為、技士は年齢などが非常に分かり難く大概あまり関心が無いが、身体の衰えとは別の概念として老衰や死というものが存在している。また、初動の他にくる居動として固有の特殊な影響を持つスタイルを確立することで技士としての競技が始まるとも言われている。
クロスホライゾン/
武装を用いて戦闘を行うと言う行為そのものに特化した現代競技であり、連邦における国技。
技士が競技を行うことを前提として強固な会場を舞台に、技士自身の状態や戦意、意思、その他競技中のヒットとダメージ、回避、防御、移動などあらゆる面で審査された上で勝敗が決定するが、これについては技士同士が本気で戦闘を行い続けた場合余程の早期的な戦闘か集団戦でも無い限り双方の寿命が尽きるまで終わらないだろうとの見解もあるので血気盛んな技士もそればかりは面倒と言わんばかりに了承している。基本的に正規試合は10分を二回、模擬戦等は5分を二回という風にされることが多いが模擬戦闘については任意である。左記の特徴もあって、模擬戦闘においては殆ど勝敗という概念がなく求める者もいない、時間が来たら終わる鍛錬に近いものである。
学園都市/
元々は各々が独立して動いていた学校法人が連邦内で蜂起を起こさないようにと国家が管理局を設置して提携と合併を繰り返させていたものだが、次第に一つの学園都市として技士を育成する機関へと成り代わっていった組織。現在は10階制で16歳から26歳までの生徒が在籍していて、教員は主に一般教養課程の教員しか在籍しておらず、上階生が後輩に享受するという、先輩後輩や先生と生徒というよりは師弟関係に近い制度で成立して居り、6階生以上の指定生徒は自主的に行うものを除いて、義務的にやらされることも少なく無い。これも技士として初動を受けたものの義務であり、怠慢や拒否、虚偽の隠蔽と恐喝は競技権を剥奪される。尚、一般課程の教員の保護も6階生以上の義務とされ、あらゆる際に生じる損害補助と運営資金は競技で発生する資金を基に国家予算から算出される。
都市と言うだけあって栄えており、この学園都市に無いものは連邦にも無いとさえ言われているほどで広さは国の中では狭いかも知れないが街規模の学園と考えると想像を絶する広さであり、最初の鬼門はあまりに広大な学園内の地図を覚えるということにある。基本的に訓練棟と講義棟を行き来するだけなのだが、技士の数があまりにも膨大である為、処理する為に広大な敷地と膨大な施設数があり、混雑こそしないものの入学前から仲のいい先輩でもいない限り1階生はまず最初に詰む。学園都市内に個人で住んでいる技士が殆どだが、いくら人知を超えた体でも始業式に間に合う1階生はそう多く無い。
月末に一回、管理局の監査の元で正規試合が行われると共にこれらの戦績を元にして学園全体での順位を争う競技祭典、クロスホライゾンの中で最も注目される”学園杯”の出場決定権が授与される。この大会での覇者は事実上世界で最も強い技士であるとされていて、学園内でも一躍脚光を浴びる総員の憧れの的である。
武装/
戦乱の時代より大した変化はないが、基本的には会場の問題もあって遠隔攻撃と間接攻撃を主体とした武器の禁止。と言う風に、管理局には釘を刺されているものの実際にはそう影響を持つ居動を主体としている技士も多数いるので武装自体の指定を破ってさえいなければグレーゾーンでも殆ど問題はないとされている。
管理局は特に指定はしないが個人で希望したものを管理、修復と年周期でメンテナンスが行われる。
スタイル/
これが確立されて初めて技士として一人前の道を歩み始めるといっても過言ではない固有の居動における特徴を具体化したもの。これはある者もいればない者もいるが段々と浮き彫りになってくる癖に近いようなもので、対策を取られる危険性は少なくないがこれを軸にした安定した戦法を取れるようになってくる為、これを目指して鍛錬に励むものは少なくない。これを文字って俗称にされることが多く、競技人口の膨大な学園都市では憧れでもあり、勲章的な役割でもレッテル的な役割でもある。
まだレス禁止。
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