小説部屋

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レイナ  2018-02-05 23:22:37 
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ここは主がただひたすら小説を書くトピックです。お題は主が知ってるアニメとかです.....正直、主が妄想で書いているだけなので、原作と異なる部分とかあるかもだし、つまらないトピックかもだけど、読んで感想書いて頂けると嬉しいです!

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  • No.1 by レイナ  2018-02-06 08:51:03 

[春に去った君を想う]

*登場人物は空想です
1章の登場人物
清水澪♀/16歳 服部星羅♀/16歳
櫻井涼平♂/25歳 坂口翔太♂/16歳


•••••私がその宣告を受けたのは、今年の2月だった。原因不明の心臓病、余命後一年といいわたされた。延命治療を勧められたが、私はあっさりと断った。4月から一年間だけでも、高校生活を送りたかったからだ。
私の病気を知っているのは、両親と保育園からの幼馴染、服部星羅だけだ。もちろん高校に入ってもこのことは誰にも言わない....だって、残された一年を元気なごく普通の女の子として過ごしたいから

第1章 <出会い>


入学式が終わると、私達一年生は、各教室へ向かった。ラッキーなことに星羅と同じクラスだ。指定された1年1組へ着くと、自分の席に着いた。星羅は私の前の席だ。ボーッとしていると、隣から声を掛けられた。

??:やっほー、俺隣の席の坂口翔太!よろしくな?あんたは?

隣から大きな声で呼びかけてきた男子は、いかにも夏が似合いそうな....いわゆるクラスのムードメーカーになるであろう男子だった。

澪:えっと....私は清水澪、よろしくね
翔太:おう!
そんな私達のやりとりを見ていた星羅が
星羅:ちょっと〜、あたしの澪取らないでよね〜?
と、冗談交じりに言って
翔太:え!清水って、あんたと付き合ってんの!?てか、名前教えてー
星羅:服部星羅、そっ!付き合ってんの、うちら(笑)
澪:ちょっと、なに勝手なこと言ってんのよ
星羅:ごめん、ごめん(笑)私達は幼馴染なんだ
笑いながらも坂口翔太に説明し、
翔太:幼馴染?いいなー、俺もそういう関係欲しいわー
などと他愛もない会話を交わしていると、ドアが開き20代前半であろう男性教師が入って来た。髪は寝癖がついており、あくびをし、やる気のなさが感じられる。

⁇:今日から、このクラスの担任をする櫻井涼平です、教科は物理、まぁよろしく
言い終わるとまたあくびをして、
涼平:えーっと、んじゃ、自己紹介して
無愛想に言い捨てると自己紹介が始まり、
涼平:ん、次
たいして聞いてないんだろうなと思っていると自分の番がやってきた。
澪:えっと、し、清水澪でしゅ!
緊張によりつい語尾を噛んでしまい、周りから笑い声が上がる。顔を赤くして席に座ると、星羅も坂口君も笑っていた。口を膨らませ星羅を睨みつけると
星羅:ごめんって、だって、噛んだから(笑)
とまだ笑いが収まらないようだ。すると、
涼平:清水さん?ここ高校ですよー?園児は幼稚園に、来る場所間違えてないですかー?
と、ニヤニヤしながら言ってくる。一度の失敗でここまで言うか?と思いながら、私はドライモンスターを睨みつけた。先生の話が終わり、一年生は下校することになった。

澪:もぉ、最悪!何、あいつ!
星羅:まぁ、まぁ、怒るなって(笑)
澪:星羅だって笑ってたくせに!
星羅:だって〜(笑)
思い出したのか、また笑い出した。そんな星羅をほって私は教室を出ようとした。その瞬間だった。
澪:わぁっ!!
わずかな段差につまずき豪快に転んでしまった。大丈夫?と星羅が駆け寄る。大丈夫〜...と返事すると後ろから笑い声が聞こえてきた。
涼平:ぷッ、アハハハ!あんたドジっ子すぎるでしょ
と、腰に手をあて、笑いながら見下ろすドライモンスターが立っていた。今度ばかりは我慢の限界、私は勢いよく立ち上がると、ドライモンスターの前にズカズカと歩みよった。首を傾げているドライモンスターを指差しながら、
澪:無愛想で、冷たくって、愛想悪いし....このドライモンスターが!!
先生だとわかっていたが構わず、言葉をぶつけスッキリしたかのように相手を睨みつける。きっとまた、皮肉を言われると思っていたが、ドライモンスターはさらに笑い出した。
涼平:アハハハ!やっぱおもしれーは、あんた。気に入った、よろしくな、芸人
て言うと私の頭に手を置き去って行った。星羅が大丈夫?と声を掛ける。
澪:何よ....なんなのよー!!ドライモンスター教師!!

最悪な教師との出会い....私の高校生活は最悪のスタートを切った。

  • No.2 by レイナ  2018-02-06 17:59:50 

登場人物
清水澪♀/16歳 服部星羅星羅♀/16歳
櫻井涼平♂/25歳 坂口翔太♂/16歳


第2章 <優しさ>


あの日から、一週間が経過した。私の高校生活は相変わらずグダグダだ。部活は中学と同じ陸上部に所属した。入るのに随分と苦労した。なにしろ、親と星羅は大反対。私が一年だけの高校生活なんだからやりたい事をしたい!と言うと何とか納得してくれた。本当は激しい運動なんてしない方がいいのだろう。ましてや走るなんて....。でも、私は認めたくなかったのだ。自分が重い病に侵されていると。
せめてこの命が消えるまでは、病気のことを忘れていたいと。教室の窓から外を眺めると、桜の花がひらひらと散っている。何故かその様子が自分の命のように感じられた。
花びらが一枚、二枚と落ちて行くごとに、だんだん自分の死が近づいてきているような気がした。大丈夫と心の中で自分に言い聞かせていると、後ろからすげぇと言う声がした。
翔太:桜めっちゃ散ってんじゃん!これじゃ週末あたりには終わるかなぁ....
散っていく桜を見つめながら坂口君はつぶやく。
澪:そうだね、これじゃ今年はお花見難しいかな...
翔太:だよなぁ....あっ!そうだ!なぁ、服部ー、ちょっとこっち来い!
何かを考えついた様子で、黒板を消す星羅を呼んだ。
星羅:何ー?
翔太:いやぁ、さっきさ清水と話してたんだけど、今年は花見厳しそうなんだよなぁ....だからさ来年、3人で花見しよーぜ!
その瞬間、私の顔から笑顔が消えた。隣を見ると星羅もうつむいている。坂口君に悪気はないだろう、ただ<来年>と言う言葉で現実を突きつけられたような気持ちだ。来年のこの時期に、私はいない。
澪:そうだね、皆んなで行こ!約束ね?
なるべく明るく、笑顔で私は答えた。でも星羅はまだ浮かない顔をしている。きっと私が無理しているって分かったのだろう。約束...言った後に後悔した。だってその約束が果たされることがないことを誰よりも分かっていたから。
約束な!と坂口君は嬉しそうに言っている。私はその顔を見るのが辛かった。ともかくこの場所から抜け出したい...そう思っていた時だった。おーい!とドライモンスターに呼ばれた。私は星羅に行ってくると伝え、ドライモンスターのもとへ向かった。
澪:なんですか?
涼平:別に....
澪:はぁ?用事があるから呼んだんじゃないんですか!?
てっきり、何か仕事を押し付けられると思っていたのに、相手が用もなく呼んだのに意味がわからず、私は立ち尽くした。
涼平:いや、なんか浮かない顔してたから
澪:え?
涼平:何があったか知らないけど、あそこにいたくないみたいな顔してたじゃん、あんた。
普段冷たくドライモンスターな先生が、私を気遣ったということに驚きを隠せない。
澪:べ、別にそんな顔してませんけど?
今まで感じられなかった優しさに、調子を狂わせ思わず否定してしまった。
涼平:あっそ、別に芸人のことだからどうでもいいけど
さっきと別人のような態度に思わず笑ってしまった。
涼平:そう、それ。あんたは笑ってた方がいいわ
澪:余計なお世話ですー!
私がそう言うと先生も笑った。
何故かその様子に胸が締め付けられたのは気のせいだろうか?先生にいじられるのも悪くはないかもと言うとあいつは調子に乗りそうだから黙っておこうか。

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