き ゃ ら　/　ろ る 練 習 。　　　　

［　季節は冬　/　再会　］


**　おだて多め、
　　登場する男士は未定。偏る場合あり　**

僕は、燭台切光忠。青銅の燭台だって斬れるんだよ。…うーん、やっぱり格好つかないな
（ 突然意識が浮上すると同時に男性の声で呼び出される感覚、それらに襲われたかと思った刹那───眼を閉じていても分かるくらいの眩い白い光に包まれて。金色の隻眼を開きつつ背に桜の花弁が舞う中で自身は刀剣男士として顕現したのだと自覚するなり、目の前の人物達を見据えながら自己紹介をし始め ）

主に新人の世話係を任された、へし切長谷部だ。宜しく頼む、燭台切。
（ 主と共に鍛刀部屋で新たな刀を顕現させる為にお側で手伝いをしながら立ち会うと、突然眼前が白く眩い光に包まれたかと思えば背にひらりひらり、桜の花弁を舞わせつつ姿を現した相手を見て。自己紹介を耳にして主と会話する光景を黙って見ていると、ふと呼ばれ近侍は新人の世話係を担当する決まりで上記の言葉を紡ぎ。その後、用事で立ち去るという主を見送ってから相手の方へ視線戻して ）
…では、俺が本丸を案内する。ちゃんとついて来なければ此処は広い、迷子になっても知らないぞ。

此方こそ宜しくね、長谷部くん。
（ にこりと笑みを浮かべ右手を出し、握手を求めれば目の前の彼は応じる様に軽く握ってくれて。少しして手を離すと急ぎの用事があるのか主は先に出て行き、扉の方へ視線向けて同じく見送ると彼の声に其方を見れば早速本丸内を案内してもらえるとの事。彼の前で無様な姿晒す様な事は出来る限り避けたい為、扉の前で待機する方へ歩み寄りながら喋るも後記ぼそり ）
君の前で格好悪い所を見せる訳にもいかないし、ちゃんとついて行くよ。……迷子にだけはなりたくないからね。

（ 扉を開けズンズンと前を歩いては簡潔かつ理解し易い様にその都度足を止め説明も入れ、本丸内にある厨に厠、大広間や露天風呂…等といった場所を順番に回りながら時折チラリと彼の様子を窺い。この本丸で『 燭台切光忠 』を顕現させたのは二回目、それは前の出陣先にて一振り目が破壊したからで。再び再会した際、特に触れてはいなかったがあの反応は記憶が無いと判断する方が正しいかと思考を巡らせ、最後に彼の部屋の前で立ち止まるとくるりと体を其方に向けて ）
今日からここがお前の部屋だ。この本丸では二人で一部屋を使う事になっている。お前の同室は鶴丸国永だ、何か分からない事があれば彼奴に聞くか俺に聞いてくれ。

（ 本丸内にある物の敬称と其の場所で使用する時の注意点など、簡潔に纏めて説明して貰えれば理解し易くうんうんと相槌を打ち。案内中にふと視線を感じて彼の方を見ると、特に何でもないそうなので気にする様子も無く次の場所へ移動して。此れで最後なのか眼前にある部屋は、自身ともう一振り――鶴丸国永の自室。其の刀の名を耳にするなり「 オーケー、分かったよ。…僕は鶴さんと同室なんだ、嬉しいなあ。 」と旧知の仲である為パアッと表情明るくさせ、嬉しげな声色で言葉を紡ぎ。まだ仲の良い刀が居るので其の二振りも本丸に顕現済みかの質問を投げ掛け ）
＿＿ねえ、長谷部くん。鶴さんが居るなら伽羅ちゃんや貞ちゃんも……居るかい？



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