小川今日子 2018-02-02 21:00:32 |
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な、何でそこで吉崎さんが出てくるんですか?吉崎さんは…ただの友達です。
…っ、星名さん痛い…。
(手首を強く握られ表情を歪めながら見つめ)
へえ、ただの友達相手に色目使うとか…ほんと生意気だな、キョドコの癖に。
(彼と相手の親しげな様子は既知の為、隠すような言い回しに苛立ちを覚えながらも嫌味を吐いた後に手を放し居酒屋に入り)
…とりあえず生1つと…お前は?何頼む?
(素っ気なく席に着き上着を脱ぎつつ店員に注文を告げるとドリンクメニューを隣の相手へ見せて問い掛け)
珍しくノリ良いじゃん。
俺が潰れるまで付き合ってくれるよな?
(相手が同じ酒を注文した事に気を良くし口角上げると相手の肩を抱いて脅すような口調で)
そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか…!星名さんには飯田さんが居るのに。
(きっぱり断るとグイグイ非力な力で相手の身体を押し返し)
飯田?俺があの女に本気な訳ねえだろ。
別に変な事はしねえから、今日くらい付き合えって。
(部下の名が挙がると小馬鹿にした様に鼻で笑い、相手の警戒心を解くように頭を撫で一転して優しい口調で)
人聞き悪い事言うなよ。…ほら飲もうぜ。
(一生騙されてくれれば良いのに、と歪んだ愛情を心底に隠し切なげに返すと丁度テーブルへ到着したビールを手に持ち相手へ向けて乾杯を促し)
あー…たまには安い酒も良いかもな。
つまみでも適当にーーってお前、さっきから何見てんの。
(ジョッキ同士が高らかに打ち鳴ると喉仏を上下させ半分程一気に胃へ流し込み、満足そうにビールを置いてメニュー表を開くも直ぐに相手へ視線を移し)
え…っ!あ、あの…、ほ…星名さんとこんな風に普通にお酒飲んでるなんて何だか不思議な気分だなぁって思って…。
(相手を見ていた事を気付かれるとすぐに視線を逸らしつつ正直な気持ちを話し)
普通じゃない方がキョドコの好みだった?
別に変な事はしないって言っただろ。
(「普段が異常」とも取れる言い回しにクスリと笑い茶化しながらも相手へ伸ばす手は優しくくすぐる様に耳を撫で、通り掛かりの店員にビール2杯と摘みを頼み)
そ…、そんな訳ないじゃないですか!変なこと言わないでください。
(自分に触れる相手の優しい手つきに戸惑うも平常心を装いながらビールを一気飲みし)
何度痛い目見ても俺から離れられない物好きなんてお前くらいだから。…ほら、これ2杯目。
(相手への感心と分かりにくい愛着を示し此方もジョッキを開けると空かさず2杯目が到着し、目の前に差し出し)
でも今は…好きな人も出来て変わりたいって思ってます。だから…星名さんの事は卒業しないとダメなんです!
(吉崎さんの事を頭に浮かべ恥ずかしそうに話すと顔を赤らめながら二杯目のビールを飲み、強気に相手への気持ちも伝え)
…あいつの何処が良いんだよ。
吉崎なんか円満家庭でぬくぬく育っただけの偽善者だろ。
(思いの外意志の固い相手に溜息吐きつつジョッキを口に運び、疑問と嫉妬混じりに誹謗し)
そ…、そんな事ないです!
吉崎さんは優しいし、傍に居ると私も頑張らないとって気持ちになるんです。
(吉崎さんの話をしていると無意識に表情を綻ばせてしまい)
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