金 2018-01-03 22:07:55 |
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い、委員長!
たった今……
(`∇´ゞ
待て、待て!
そう、慌てるな……
どうせ、全く新しいSDカードでも見つかったんだろ?……
( ̄∀ ̄)
えっ!?……、
なんでそれを…?
(`∇´;ゞ
しかも……、
わしの名前が書いてあるSDカードで……
このわしがSDカードを通じて、国民にサヨナラを言ってるかの内容なんだろ?……
( ̄∀ ̄)
ま、ま、全くその通りでありますっ!!!!……
ハァハァ……
はっ!?……
まさか、本当に委員長がバラまいたSDカードなのですかっ!?
(`∇´;ゞ
いや、違うよ……
ま、そんなことを報告しに来る暇があったら……お前たちも少しでも早く家族の元に帰って、我が国の成り行きを見守りながら……次の新しい我が国でも、今までどおりに国民や新しい国家の為に少しでも働き抜いてほしい……
とにかく、
後のことは、任せたぞっ!
\( ̄∀ ̄)
は、はいっ!!!
委員長!
今までありがとうございました!!!!
どうか、ご無事で……
(`∇´ゞ
部下は少し涙ぐみながら、顔を赤らめて部屋を出て行った。
さあ、お前もそろそろ出て行くがいい…
( ̄∀ ̄)
はい………
では、これにて失礼します!!……
(`∇´ゞ
あ、
ちょっと待て!……
最後に、お前にこれをやるよ……
\( ̄∀ ̄)
金は、出て行きかけた側近の部下に小さなカードを手渡した。
それは、銀色に輝くSDカードだった。
博士によろしくな……
( ̄∀ ̄)
金はそれだけ言って、出て行きかけた部下に、くるりと背中を向けると、静かに部屋のドアを閉めた。
……………。
(`∇´ゞ
つづく
最後のSDカードをバラまかれた北朝鮮は、国民の誰もが浮き足立ち、何が真実でこの国に何が起こっているのか、全くわからなかった。
ただ、
いつの間にか北朝鮮の政府が、まるで煙のように消えて、夢の南北統一がなされていたことに気がついたのは、そんなに時間はかからなかった。
みんな、そろそろ少し休憩しないか?……
( ̄∀ ̄)
金は一緒に平壌を脱出した、家族や身内や、隠密の仲間達に声をかけた。
夕焼けの綺麗な、とある北朝鮮の名もない山の、峠の途中だった。
ん!?……
( ̄∀ ̄)
みんなと和やかに休憩をしている金の足元に、一枚のSDカードが落ちているのを、ふと金が見つけた。
それは金色のSDカードだった。
金は、何気にその金色のSDカードを自分のスマホに差し込んだ。
そのスマホの画面には、北朝鮮の言葉でこう書かれてあった。
『 親愛なる金委員長へ
わしより若い君が、こんなややこしい国のリーダーとして、よく頑張ったもんだとつくづく思う。
なかなか、誰でも真似なんかできやしないさ。
とにかく、今はお疲れ様!
そして……
どうか、いつでもお達者で!
さすらいの
渡り鳥の隊長より 』
ブッ……
ワッハハハ~!!!!!
( ̄∀ ̄)
金が突然大きな声で笑い出したので、周りのみんながビックリした。
(ま、まさか、渡り鳥を使っていたとはなっ!!!……
そりゃ、いくらわしの隠密を飛ばしても、東西南北いずこのスパイも出てくるわけがないわいっ!!!!!!)
アッハハハハ~!!!!!!………
北朝鮮の名もない山々に、金の大きな笑い声が、いつでも、いつでも木霊していた。
完
ちなみに、この話しの続きはわしのトピで♪
(^w^)
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