◆狸 2018-01-01 00:20:57 |
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「ええと、すまない、いきなり話しかけて吃驚しただろう。… えっと、その、お節介だとはわかっているんだ。けど、君のために言わなければならないことがあって … その、俺が言いたいのは、つまり、君の髪に寝癖があるから、直しておいた方がいいんじゃないか、って … 」
「この子はお前たちのような下等種が食べていいものじゃないんだ。いい加減、諦めてくれ」
化け狸 / 27歳 ( 外見年齢 ) / 181cm / 程よく筋肉のついた体型 / 黒髪黒目、癖ッ毛の髪にはよく木の葉が絡まっている / 今風のだぼついた服 / 狸の耳と尻尾が見えている / 何かと不器用である意味素直 / 自分の実力を過少評価しており卑下する根暗な言動をあっけらかんとして見せる / 依存体質 / 今人の世にいる異端者の中では最年長だが周りの濃さに圧されて自己主張が中々できないでいる / だがやるときはやる男 / 烏天狗、九尾の狐と一緒に話す姿がよく見られる / 貴方のことを巫女の時から知っているらしい /
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「おや、そんなに急いで一体何処へ行くんです?貴方のことでしょうからどうせまた碌な処ではないのでしょうが … まあ、構いませんよ。何処であろうと、この俺が傍に居る限り奴らに喰われるなんてことはありませんので安心して出かけてください」
「なっ … 、この俺に猫を仕掛けるとはいい度胸だ。この恨み、あとで倍にして返してやるからな … 」
烏天狗 / 28歳 ( 外見年齢 ) / 176cm / 若干筋肉のついた細身 / 黒髪黒目、垂れ目で浅黒い肌 / 胸元ががっつり空いた服と下駄 / 向かって左側頭部に天狗の面 / 社畜の素質があるドSの塊 / 憎まれ口は愛情の裏返し / 記憶力が高く良いことも悪いことも決して忘れない、どちらかと言うと根に持つタイプ / 反応が良いやつをイジるのが何よりも楽しい / 化け狸と昔からの知り合いで年下だが何かとイジる ( 時々イジられる ) / 気に入った人にはドSを発揮しながらも何だかんだで甘やかす / 貴方のことは昔も今も知らないようだ
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「やあ、私だよ。今日はとてもいい天気だから何か良いことが在りそうな気がして、狸に断りもなく出てきてしまったよ。きっと後で彼のお説教が待っているだろうけれど、それも構わないと思えるのは貴方に会えたからだろうね。此処はこの運命に乗じて一つ、一緒に甘いものでも食べるというのはどうかな?」
「私の名前? … そうだね、その愛らしい声で呼んでくれるというのなら喜んで教えてあげるよ」
九尾の狐 / 25歳 ( 外見年齢 ) / 177cm / 一見ひょろいが脱いだらそれなり / 金髪灰目、儚い表情が多い / 白と紫の狩衣 / 白銀の狐の耳と九本の尾が見えている / ただようイケメンと病弱オーラ / 一瞬一瞬を楽しむことを信条にしており、どんな状況でも楽しむため感情の起伏が滅多にない / 自分にも他人にも甘々 / 貴方以外の人を食べることに抵抗はないようで、見目の良さを利用し息をするように人を誘惑しては味見を繰り返している / 美酒家 / 生真面目な猫又の口煩さには辟易としている / 昔の貴方に一度だけ会ったことがあるらしい
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「なにゆえ、そのようなことを仰るのです!貴方様は我らが守るに値すると判断したお方。不甲斐ない我らを憎むことはあれど、ご自身を蔑ろにすることなどありますまい!たとえ我らが傷つこうとお気に病む必要もありませぬ。我らはただ、貴方様を守りたいだけなのですから」
「あの狐といい、あの烏といい … 一体全体、どれだけ風紀を乱せば気がすむのやら!」
猫又 / 32歳 ( 外見年齢 ) / 172cm / 他の妖よりも小柄で細身 / 黒髪灰目、悪どい笑みのおじさん面 / 色褪せた古い着流し / 黒い猫の耳と二つに割れた尾が見えている / 生真面目で気苦労の絶えないオカン / 身振り手振りが大きく演技染みた口調 / 堅物というわけではなく、悪いことを企む能力は他の者より長けている / 忠誠心がダントツで高い / 美酒家 / 九尾の狐とは互いを目の敵にしつつも酒を共に飲む仲でもある / 実は貴方が幼いころ飼っていた家猫で、家出してからは行方知れずとなっていたが猫又となり帰ってきたらしい / 今の貴方しか知らないみたい /
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「 あの!それ、私にやらせてもらえないでしょうか! あ、いえ、でしゃばってしまってすみません!けれど、貴方のお役に立てたらな、と! … ああ、いいんですね!有難う御座います!ならば私に任せて、貴方はゆっくりと休んでいてください!この犬神、力なら有り余っていますから!」
「私は、見返りなど求めていません。そんなもの無くとも、貴方に尽くすこと、それ自体が私にとっての褒美なのです」
犬神 / 21歳 ( 外見年齢 ) / 170cm / 筋肉がしっかりついている体型 / 茶髪黒目、溌溂とした笑顔が似合う好青年 / 白と青の袴姿に編み込まれた紅白の首輪 / 白い犬の耳と尻尾が見えている / 何でも一番にやりたがるが目立ちたい訳では無い / 度胸も勇気もあるものの自信がなく、自己評価の低さは化け狸に負けず劣らないほど / 忠誠心は猫又に次ぐ高さ / 褒められると伸びるタイプ / 生来尽くしたがりの忠犬だが取り扱い方次第では狂犬にも駄犬にもなる / 日ごろは化け狸の後ろを着いて回っている / 貴方のことは昔も今も知らないようだ /
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今人の世に来ているのはこれくらいかな。もし妖のことで何か知りたい情報があれば聞いてくれ。俺が知っていることなら教えよう。あと、まだ妖の世に異端者はいるから、もし状況が悪化しそうだったら彼らもこちらに連れて来るよ。みんないいやつだから、あんまり警戒しないで大丈夫。… って妖の俺が言っても仕方ないか、はは。
それと、俺たち妖にはそれぞれ俗称とは別に個体名があるんだ。けれど今の君にそれを教えてもきっと覚えきれないだろうし、彼らも教えたがらないと思うから … 時が来たら、俺たちのほうから君に教えることにするよ。だからそれまでは君が呼びやすい名で呼んでくれて構わないよ。ただし、変な呼び名をつけると怒る妖もいるから、あまり変なのでは呼ばないであげて欲しい。 … 俺は、まあ、君がつけてくれるのなら何でもいいかな、なんて … ああ!いやっ、今のは、気にしないでくれ。
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