放火魔 2017-12-29 18:30:03 |
通報 |
「嬢ちゃん、それを俺に寄越しな。──真っ黒な骨になりたかねぇだろう?」
「……うるせえ、いいからこのままで居させろ」
◆ 影島 恭一郎 Kageshima Kyoichiro
──黄色い放火魔 “The Yellow Fire Bug”
◆ 41歳 / 男 / 日本人 / 不法滞在
◆ パサついた黒髪。目尻に皴の刻まれた、切れ長な瞳は鳶色。普段は衣服に隠れているが、胸元や背中には広く火傷の痕が目立つ。それを除いても年相応に乾き傷んだ肌だが、180cmの長身痩躯で、肩幅があり、手足が長く、スタイルは良い。黒いライダースジャケットを羽織り、口元には常に咥え煙草。枯れかけていながらもどこか飄々とした雰囲気を身に纏う。しゃがれ声。
◆ 前科400犯の大犯罪者。本人単独だけでも脅迫、暴行、殺人、遺棄、詐欺、密売、 強盗、その他ありとあらゆる犯罪に手を染めており、矯正しようのない天性の犯罪者気質であることから、日本では死刑、アメリカでは終身刑が確定している。
中でも際立って多いのが「放火」。どうやら炎を崇拝する異常性癖者らしく、建物や車、また生死にかかわらず人間をも派手に燃やす。記録された数少ない犯行映像の中に火を自在に操る姿が映っていることから、ネット上ではパイロキネシス持ちだとの噂だが、真偽は定かではない。
◆ 日本でも放火魔として元々悪名高かったが、20代のころに数年間消息を絶つ。その後、アメリカにアジトを置く世界的なテロ組織に加わっていたことが明らかにされ、アメリカを拠点に12年間、テロリストとして世界中で破壊行為を行った。
しかし現在は組織を抜けたらしく、拠点だったニューヨーク周辺にて、再び単独の犯行を繰り返している。FBIやNY警察にはもはや顔馴染みにすらなった因縁の刑事が複数。
◆ かつてのような「ただ純粋に楽しむための」自由な犯行を本人も謳歌しているものの、実は「テロ組織を抜けた」というのは半分嘘。組織の仲間ではなくなったが、現在の単独の犯行は、ワシントンDCで近々起こる大規模なテロからFBIの注意を事前に逸らすための攪乱行為であり、いわば囮となっている。
しかしながらどういうわけか、指名手配されており、ネット上に顔写真が出回っているというのに、街を普通に出歩いていてもあまり気づかれることがないらしい。
◆ 基本的には冷静な一匹狼。独立独歩の精神を持ち、ハッキングから船舶による航行まで一通りのことができるが、男のさが故か料理などの家事はいまいち。また散々派手なことをしてきながら逃げおおせ続けたわりに、妙なところで慌てたり狼狽えたり、そんな自分にキレたり、しかも少女と過ごすうちにそんな人間臭いところが少しずつ増えていく。
錆びれた安宿、高級ホテル、あるいは被害者宅などを転々とする生活。静かな夜には、どこからか買い付けた日本酒を啜って過ごす。
刑事に銃口を向けられながらのんびりハンバーガーを食べる、殺した被害者の家で悠々と過ごすなど、大胆を通り越した不気味な精神の持ち主。警察に追われることを楽しんでいることから、自分の命を賭けた状況に生の喜びを見出す傾向がうかがえる。
トピック検索 |