ターゲット 〆

ええ、よろしくお願いします。
(銃のくだり以降は、まるでただの日雇い労働者同士が名刺を渡すかのような丁寧な返答であった。此方もそっくり真似する。今後...か。今後なんてあって溜まったものではない。無事に仕事を終えても末代まで呪われそうで悪寒がする。まあ今まで殺してきた成金男なんかに取り憑かれるよりかは幾らかマシだろうが、と身震いしながら)
所で...これが先程から気になっているのですが。
(この異様な空間にもだいぶ慣れてきた。ただでさえ邪魔くさい鎖を踏まぬように気をつけながら、彼女の座っていた場所周辺に落ちていた紙切れを拾い上げ、字が書いてあるらしき面を見せ)

[暗殺者同士。お仕事も大変かと思いまして、同じ部屋に丸腰で閉じ込めてみました。どうぞ、思う存分楽しんでください]