SCAPEGOAT 2017-12-24 22:13:45 |
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(向かってきた男が目の前の扉に手をかけると、それは不吉な音を立てて開き。こちらは穏やかな表情のまま、声をかけようと口を開きかけたが、ふと相手の眼光の鋭さに気付けば、思わず口をつぐんでしまい。次いで、ゆっくりと伸びてくる手に息を呑んだ時、突然、もう一人の男が席を立って、こちらに近付いてきて。先の男の異様な気配への驚きも冷めやらないうちに問われたことへは、つい潜めた声で訝しげに目を細めつつ、質問への回答となっていない、ただの正直な感想を返してしまい)
今の人、何すか?
「何?それはどういう問いだ?」
(聞かれたことがどういう意図なのか分からず
首を傾げ不思議そうに玲司を見た後
金色の瞳の男の方を観察するように見
何ナニー?と屈託のない笑みを見せる男に)
「ただの駅員だが…どうかしたか?」
(と問い返す)
ただの駅員?マジすか、今めっちゃ睨まれた気がするんスけど。
(黒い瞳の男が返した言葉に、ちらりと一度だけ金眼の男の方を見ては、相変わらず潜めた声でクレームじみた台詞を続け。実際に睨まれたかどうかは曖昧であったが、一瞬確かに感じた眼光の鋭さと不気味さを表現する言葉が他には思い浮かばず。しかし、ちょっと驚いたのみで、本気で苦情をつけたいと思っているわけではなく、見返した金眼の男も今は屈託のない笑顔を浮かべているようであり。その様子から内心では"やっぱり気のせいだったのかも"とも思って、気を取り直せば、急に現在の状況へと意識が戻り、ハッとした表情をした後、照れ隠しのように苦笑いをしては)
あ、そうだ。すみません、実は寝過ごしちゃったみたいで、△△駅に行きたいんですが、どうしたら良いでしょうかね?
「睨まれた…?何もしてない人間を睨むような奴では
ないと思うのだが…」
(手を顎に当て少し考えるように目線をずらして
思考を巡らすが自分はその瞬間を見ていなかったので
検討がつかず手を顎から離すと玲司にちょうど
駅の事を聞かれ目線を上げる)
「△△駅?聞いたことがないな…
それにここは電車が来るのが気まぐれだから
いつ来るかも俺達には分からない」
(冗談を言ってる様子もなく
至って真剣に玲司の質問に答える)
え…ここは何線ですか? △△駅は◇◇線なんですけど…。
(予想外の返答に戸惑うも、相手が冗談を言っているようには見えず。反射的に、どこでどう間違ったのか、余程遠いところまで来てしまったのかもしれないが、駅名で分からなくても路線名なら通じるかもと思い、期待を込めて食い下がってみて)
「何線…?」
(言っている意味がわからないのか
困惑しているように瞬きを数回すると
後から笑い声が響く)
「ここは終点のきさらぎ駅
キミが◇◇線に乗ってたナラ
ここは◇◇線なんじゃナーイ?
はいこれあげるカラそろそろ出ていってくれナイ?」
(その手には今は見ない古めかしい切符があり
ヒラヒラと動かしニヤリと笑うと玲司の方へと
差し出してきた)
○受け取る
○受け取らない
>受け取る
そんな…◇◇線の終点なら◎◎駅のはず…。ん?これは…?
(困惑した表情となった黒目の男を少し不安そうに見ていれば、後ろから笑い声がして。続いて投げ掛けられた言葉に、普段通学に使っている電車の"行き先表示から覚えた終点の駅名"を口にするが、まだ何かを言おうとしていたその途中に、切符を差し出され。思わず話を切ると、何の気なしに手に取り、まじまじと眺めてみて)
「これで改札を出てもイイしー
電車が来るのを待っててもイイんじゃない?
俺達そろそろお仕事に戻らナイと…ね?」
(金色の瞳の男が黒い瞳の男の背後から手を回し
抱きつく形になり同意を求めるようにね?と
言うと黒い瞳も頷き玲司に向くと)
「役に立てなくてすまないな…」
(何処と無く生気を感じられない瞳を逸らしながら
そう言うと黒い瞳は部屋の奥に行くために
金色の瞳の拘束を解いて歩き出す)
○駅務員室を後にする
○そのままここに残る
(/変えたつもり無かったのですが
色々触ってて変えちゃったのかもですすみません
気づいてなかったです)
>駅務員室を後にする
あ、ちょっと……なんだよ…
(去りかけた黒い瞳の男の背に、声をかけようとするも、相手は既に歩き出しており。一度だけちらりと金眼の男の方を見れば、さっき"そろそろ出て行って"と言われたことが思い出され、不承不承ながら、ひとまず駅務員室を後にして)
(/いえ、もしかすると、他の人が返している可能性もありかと心配になったのみなので、同一の主様であれば、良かったです。回答をありがとうございました。また、引っ込みます)
(外に出るとまた光のない暗闇の駅へと
戻ってくる、相変わらず電車も人の気配もない
改札口の方に辛うじてある裸電球がチカチカと
点滅しホームの方には時刻表らしき看板が立っている
駅内をぐるりと見渡したあなたは)
○改札口の方に行く
○駅のホームに行く
>駅のホームに行く
時刻表あるじゃんっ
(不本意ながら駅務員室を出て、再び辺りを見回すと、ホームの方に時刻表らしき看板を見つけ。次に電車が出る時間が分かるかもと期待に少し頬を緩めれば、そちらに駆け寄り)
(看板はかなり錆び付いており
時刻表らしき文字は見えるがはっきりとは
書かれておらず見知った時刻表では無い
どこか古めかしい看板だった)
○看板の付近を探索する
○看板の先のホームに向かう
>看板の付近を探索する
なんだろう、これは…。
(近寄ってみた時刻表は見慣れたデザインではなく、それどころか古めかしくて、しかも錆びついており。漂う違和感に眉を潜めつつ、錆び具合を確かめるかのように、右手で看板の表面に軽く触れてみては、その裏側や周囲にも興味を引かれ。しかめた表情のまま、看板の付近を調べ始めて)
(暗がりの中、佇む看板を見ていた貴方を見る
赤い瞳が2つ看板近くのホームの柱の影から
様子を伺うように覗いていた)
○声をかけてみる
○様子を伺う
>様子を伺う
ん?…あれは、何だろう…?
(視線に気が付くと、相手から身を隠すようにさりげなく看板の後ろに下がり、そこからそっと相手の様子を覗き見て)
(玲司の姿が少し見えなくなりそっと
柱の影から出てくるとゆっくりとした
足取りで不安そうにぬいぐるみを抱きしめながら
時刻表の看板に近づく)
…………。
(看板の裏に下がり、様子を伺ってみれば、柱の影から出てきた人物は思いの外に頼りなさげな雰囲気で。それでも、警戒を緩めずに看板の裏に立ったまま、相手の詳細な外観を探るように、そっと様子を伺い続けて)
(ぐすりぐすりと鼻をすすりながら
更にぬいぐるみを抱きしめる力を強めて
一歩前に進むと看板の影に居た玲司の姿を
目で捉え自分よりも背の高い玲司に肩をビクつかせ
赤い瞳に僅かながらに溜まった涙が揺れ硬直してしまう
その姿は白いボブヘアにここには似つかわしくない
白い布に赤の装飾が施されている甚平を着ており
白い毛並みに目には赤酸漿を付けた
ぬいぐるみを持った少女が1人玲司を見上げ震えていた)
○取り敢えず声をかける
○面倒なのでその場から立ち去る
>取り敢えず声をかける
……迷子か? お姉ちゃん、どうしたんだい?
(看板の近くまで歩いてきた影の正体は、泣きじゃくる小さな少女で。髪と目の色、それに服装と今この場にいることも、全てがどことなく不可解に思えては、その姿を認めたほんの一瞬だけ眉間に皺を寄せてしまい。しかし、すぐ少女の視線の高さと自分の目線が合うようにしゃがみこむと、柔らかな声色で相手に事情を尋ねて)
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