狐 2017-12-05 01:06:35 |
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あるところに、傷だらけの小狐を助けた少年が居た。小狐はその少年に恩を感じると共に、恋情を抱く。──そして数年の時が過ぎ、小狐は立派な狐に、少年は青年へと成長する。そんなある日、青年の住む家にノックが響く。こんこん、こん。扉を開いた先には見知らぬ少女。
「 嫁ぎに参りました、旦那様。 」
許嫁の存在など聞いたこともない、そもそもそんなに裕福な家の生まれでもない、突然の嫁を自称する少女の来訪に混乱する様子の青年を気にもとめず、その少女はにこりと笑みを浮かべたまま『 狐 』を名乗った。
──結局、あれよあれよと流されて、青年は少女と暮らすことになりました。…めでたし、めでたし ?
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